メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:154号 いいオトコ研究会! 【ムカつく上司の下で働くのは、ラッキーだ】  2005/04/20


・読者からの愚痴 
 「失敗の責任を、部下にばかり押し付け、自分は逃げ回る上司」 

・”ホンモノ”のいいオトコへのアドバイス 
 「それは、いいチャンスを与えられましたね」 
  
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   ◆いいオトコ研究会(いい男とは?)◆  05年04月20日 第154号 
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     それは、自立成長型の男、自分人生の経営者である男 
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「上司との接し方」について、3回に渡ってお送りしてきました。 
”上司の大変さ、苦労、立場を、まずは理解してあげよう。” 
”上司をポジティブに受け止める3つの心構え。” 
”そして、どんな上司にも共通する対処法。” 

実際には、いろんなタイプの上司がおります。 
そこで今号と次号で、上司のタイプ別に、その接し方をお送り致します。 
さて、貴方の「ムカつく上司」は、どのタイプに当てはまりますか? 



▼”不向き型”上司 

以前、読者からこんな愚痴メールをもらいました。 
「私の上司は仕事中や来客中に居眠りばかり。」
「やる気が無いのか、依頼された仕事もいい加減、もうサイテー!」

この手の「上司としての役割」を放棄している上司は、
上司という役割に適していないというのは言うまでもありませんね。

”ホンモノ”のいいオトコ的には、そんな上司の下に付いたことを、
「ラッキー」と思いたいものです。

なぜなら、不向き上司の代わりに、自分が直接「上司という役割」を
担うチャンスに巡りあえるからです。

部長の上司である常務とか、重要な取引先の偉い人には、
フツーの部下なら、直接お話すらするチャンスも無いもの。
でも、部長が不向き上司であれば、常務や重要人が喜んで、
部下の貴方とお話をしてくることでしょう。

4番バッターが怪我で休んでいるからこそ、
補欠選手の出場機会があるのです。


▼”政治家型”上司

何か失敗があると、すぐに部下のせいにしてしまう。
社長や取引先から攻められると「部下のA君は何をやってんだ!」って、
自分はすぐに逃げてしまう、責任を取ろうとしない。

これ、典型的なムカつく上司ですね。
まるで「知りません、秘書がやったのです」という政治家みたい。

この手のケースも、いいオトコ的な部下にとって、最大のチャンスです。
上司(部長)に代わって失敗の責任を持つのは、損をした気分ですね。

でも、失敗のリカバリーをやるってのは、買ってでも経験したいこと。
だって、失敗ってのは、次の成功の母だし、
リカバリーが出来るってことほど、仕事上で重要なことは無いのだから。

世界トップのプロゴルファーであるタイガーウッズは、
「最も時間をかけて練習するのは、バンカーとかラフなど、
ミスショットの後の、リカバリーショットだ。」と言っています。


▼”結論先延ばし型”上司

「部長、この新規アイデア、いかがですか?」
「うーん、もう少し考えてみよう。」

「部長、そろそろ結論出さないと、競合相手に先を越されます。」
「うーん、まだ決断できないな。」

「部長、今から進出しても、当社は既に遅すぎます。」
「うーん、やはり遅すぎたか。」

この手の「結論を出さない上司」、「決断できない上司」
なぜか異常発生していますね。

でも、考えてみてください。
”ホンモノ”のいいオトコ的にとって、これこそ一気に、
”ホンモノ”のビジネスがデキる、またとない機会。

それは、結論を出さない上司をすっ飛ばして、
部下である貴方が自ら、結論をバンバン出していくのです。

一般的なサラリーマンなら、多くの結論は上司に従ってしまう。
自分は、上司の決断を待つだけの人であり、とても楽ですね。

でもこれって、何の成長も期待できないでしょう。
”ホンモノ”のいいオトコは、自らリスクを取ります。

自らが「こうすべきだ」と結論を出すことは、部下としてリスク。
でも、あえてそれをやるのです。

自動車とかパソコンとかを買う場面を想像してみてください。
店員に価格交渉した際、「上司に聞いてみます」と言う店員と、
「わかりました、承ります」と即断OKする店員、どちらがいいですか?
言うまでも無く、その場での即断店員ですよね。

その店員は、上司に「こんな価格で受けちゃいました」と報告。
「バカモン」と怒鳴られるかもしれないし、
上司を説得出来るかもしれない。

そう、店員はリスクを背負います。
でも、そうやって自らリスクを背負うことが、
成績を伸ばすことにつながり、
折衝能力を高めることにもつながるのです。


▼”木を見て森を見ず型”上司

ビックな注文を取引先からもらって来た。
ところが上司に報告すると、受注内容にケチを付けられた。
そこまではよくある事。

ところがケチの内容が、どーでもいいよな、細かいこと。
そんな場面って、経験ありませんか?

この手の「木を見て森を見ず」、「重箱の隅を突っつく」タイプ。
また出番です、”ホンモノ”のいいオトコ的ビジネスパーソンには。

部下と上司。
どうしても、重要なこと、大きなことは上司の役割であり、
あまり重要でないこと、事務的なことは部下の役割。

しかし、木を見て森を見ずタイプの上司が付いた場合、
部下の貴方自身が「重要なこと」の役割を担えるのです。

前号の事例であげた豊臣秀吉。
信長政権で、まだまだ下っ端の下っ端だったが、ある時、
信長に向かって「今は戦う時期ではないです。」と進言。

信長のお付の人々は、「何を下っ端が、生意気だ。」と大反論。
結果、強引に戦いを挑んだが、信長軍は惨敗。
そんな事例もあるようですね。

(まだまだいろんなタイプの上司がいますが、続きは次号へ...。) 


▼上原貴志の「独り言」 

ライブドアとフジTVの戦い。 
どっちが正しいというのは、他誌にお任せするとして、 
一つ私見を申し上げます。 

フジTVの上司は、「結論先延ばし型」だったのではないでしょうか? 

ライブドアが登場してきたズーと前から、 
「買収の対象に最もされ易い企業」の一社として、挙がっていたし、 
部下や社外専門家からは「何か手を打つべき」という進言はあったはず。 

にも関わらず、何もせず、何も結論出さずに、
今回の買収劇に至ってしまった。 
そう思うのは、私だけだろうか? 

いいオトコ研究会 上原貴志 


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