|
===================================================== 発行部数 21 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/03/29 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 救命病棟24時 局 名 フジ系 放映日時 火曜21時 キャスト 進藤一生(江口洋介) 小島楓 (松島菜々子) 寺泉隼人(仲村トオル) 黒木春正(香川照之) 大友葉月(MEGUMI) 佐倉亮太(大泉洋) 河野純介(川岡大次郎) 河野和也(小栗旬) 磯部望 (京野ことみ) 脚 本 福田靖 あらすじ アナザーストーリー 「震災から半年…最終回で語られなかった看護師たちの24時!」 看護師の佐倉亮太(大泉洋)が1週間の休暇を終えて帰って来る。 佐倉は実家の北海道に久しぶりに帰っていた。震災から半年後、東都 中央病院に「激闘!看護師たちの180日」というタイトルの「震災 時の救命医療」をテーマにテレビのドキュメンタリー番組の取材クル ーが訪れた。医局長黒木春正(香川照之)と看護師長の須藤昌代(鷲 尾真知子)は取材の対応を佐倉に任せる。 佐倉に取材班が張り付き仕事内容を取材するが、佐倉はカメラを意 識してわざとらしく「普通にやってください」と注意を受ける。取材 後、佐倉は看護師の大友葉月(MEGUMI)が元気のない様子であ ることに気付き話しかける。二人が話をしていると取材班が震災当時 の救命の様子を話して欲しいと近寄って来る。佐倉は話なら葉月の方 が上手だと葉月に話をするように促すが、葉月は震災後家族が心配で 家に帰ってしまった自分には話す資格がないと頑なな態度をとる。 葉月は救命センターの庭のひまわりに水をやっていると、以前救命 にいた小学生のたかおが外科の看護師と医師に見送られて退院してい くのを見かける。葉月の目の前でつまづきかけたたかおを助け起こす が、たかおは葉月のことを覚えておらず、葉月は寂しさを感じる。そ こへ葉月の様子を心配した佐倉がやって来て、葉月の話を聞く。 1ヶ月ぐらい前に運ばれてきた患者はあるホテルの御曹司で葉月と 同期の外科のナースと結婚することになった。救命のICUにいる時 には葉月がケアしていたが目が覚めることはなく、外科へ行ってしま った。救命にいる患者は生死の境をさまよっている、つきっきりで看 病していても誰がそばにいるのかすら気付かないのが葉月は虚しい。 葉月は震災後無我夢中で仕事をしてきたのに、急に力が抜けた気がす ると話す。佐倉は意識のない患者でも聴覚は働いており、看護師の呼 びかける言葉はきっと全部聞こえていると励ます。佐倉と話していて も話にならないという感じで葉月は去って行く。 先程の葉月の話が気になり佐倉はICUでボーッとしてしまい、日 比谷学(小市慢太郎)や河野純介(川岡大次郎)から指摘を受ける。 震災後半年間、救命センターを手伝っていた磯部望(京野ことみ) の送別会が看護師控室で開かれている。佐倉が北海道から取寄せた石 狩鍋は、夏だから熱いと不評。 望は福岡の病院で看護師をしていた頃、辛いことがあって看護師を 辞めていたことを話す。望は、震災で運命が変わってしまったという 人が大勢いると思うが私もその一人、養護教諭の仕事に復職するが、 また看護師の仕事、この救命センターへ戻って来たいと今後の抱負を 述べる。 救命の看護師に復職したいという望の話に居たたまれなくなった葉 月が席を立って行ってしまい、須藤が心配して後を追う。救命センタ ーの廊下の椅子で座っている葉月に須藤が声をかける。葉月は救命か ら他の科へ異動したいと須藤に申し出ていた。 須藤は葉月がいなくなると寂しくなるが、葉月の意思を尊重し転属 願いを事務局に提出すると約束する。須藤が去った後、佐倉がやって 来て救命から転属する理由を問う。 医局。須藤が黒木に葉月の転属願を渡している。黒木も須藤も葉月 を今時の子と見ていたが、今までよく頑張ったことを認めており、転 属を悲しんでいる。 須藤が進藤先生は患者を診ていらっしゃるでしょうか?と進藤を懐 しがる。黒木はきっとどこかで患者を診ていると答え、須藤が私たち も頑張りましょうと言う。 意識のなかった芹沢(岡田義徳)が目を覚ます。芹沢は水道工事中 に電柱が倒れてきて頭部を強打して救命に搬送されてきた。 純介の弟河野和也(小栗旬)が救命センターにやって来る。和也は 茶髪を黒髪に染め直しており、皆を驚かせる。和也は医大生だが友人 の多くが教科書が震災で焼けてしまった。それを知った小島楓(松島 菜々子)が自分の教科書をあげると言っていたので取りに来たと言う。 しかし、楓はサンフランシスコに出張中で、和也は純介から来るなら 事前に連絡しろとたしなめられる。日比谷が教科書の入った紙袋を持 ってやってくる。楓から和也が来たら渡すように頼まれていたのだと 言う。日比谷は(今まで勉強をさぼってきた)和也が今から医者を目 指すのは大変、医者になったらここへ来い、お前は誤解されやすいタ イプだからと言い去って行く。日比谷は和也のことを気に入っている 様子。和也は日比谷がいなくなった後、(誤解されやすいタイプとは) 日比谷先生のことでしょと面白そうにつぶやく。 初療室で葉月が片付けをしていると佐倉が入って来る。佐倉は救命 は患者とのコミニケーションが取りづらい。生死をさまよって奇跡的 に生還する人は臨死体験をしているという。佐倉はそういう人はきっ と葉月ちゃんが一生懸命頑張っているのを上の方から見ていると励ま す。佐倉は葉月に救命センターに残ってもらおうと必死で思いつくこ とを話しているのだが、葉月はかまってほしくないらしく「もういい から」と出て行ってしまう。 佐倉がICUの芹沢の様子を診に来る。芹沢は水道局の下請けの仕 事をしている。 震災後は何千という水道が噴出しており、体は泥まみれ、やっても やっても仕事は終わらないので何度辞めようと思ったことかと打ち明 ける。ある銭湯の風呂を無料開放したいからと修理を頼まれ、修理後 風呂に子どもや年寄りが嬉しそうに入っていた。 それを見て誰も気付いてくれなくてもいい、水道を直してみんなが 幸せになるのなら誰にも感謝されなくてもやりがいのある仕事だとわ かったと話す。佐倉以外にも黒木や葉月も芹沢の話を聞いていた。 ナースセンターにいる葉月に黒木が話しかける。黒木は救命センタ ーの水道が直ったときは喜んだが、修理してくれた人に感謝するなん て頭が回らなかった。感謝されるとかされないとかに関係なく皆が支 えあって東京は復興してきたんですねと感慨深げに話す。 救命センターに先日退院して行ったたかおの母が葉月の元に挨拶に 来る。ICUにたかおがいる時に、葉月がたかおの手を握っていてく れたかを聞くと葉月はケアする時はいつも握っていると答える。たか おが退院してからも眠る時は母に手を握ってほしいとせがむようにな った、母の手を握って入院中握っていてくれたのは母ではないと話し ているという。父親に連れられてたかおがやって来る。たかおは葉月 の右手を握り、この手だ、ぼく聞こえていたよ、たかおくん頑張って、 と葉月が言ったと言う。葉月は涙ぐみながらたかおの手をとり、たか おの手を両手で包み込むように握る。 たかおの言葉に感動した葉月が泣きながら救命センターの外へ出て 行くのを、佐倉が見つけて追いかけて来る。たかおの一件を知らない 佐倉は葉月に誰かがやらなきゃダメなんだよ、ありがとうと言われな くても患者が助かればいいんだよ、僕達は患者が助かるのを見ただけ でそれでいいっていうかと言って慰める。佐倉は葉月に何を話してい いかわからず、適当なことを言っているかもしれない、でも辞めてい くのはいやだよ、僕が力になるからさ辞めないでよと頼む。葉月は、 わかった、やめない、ありがとうと答える。 ナースセンターで看護師たちが申し送りをしていると黒木がやって 来て、先日佐倉を取材した分はわざとらしくて使えないというので、 今度は井坂千秋(田村たがめ)を中心に撮るという話をする。千秋は 喜ぶが、佐倉は親戚中に振れ回ったのにと残念そうだ。 寸 評 「救命病棟24時」の総集編に、半年後の看護師たちのドラマを つけて編集した2時間スペシャルでした。進藤・楓・寺泉というメイ ンキャストは総集編の方にしか登場していません。総集編を中に入れ ると「アナザーストーリー」の話がわかりにくくなるので、カットし ました。シリーズ第3弾の本放送を見損ねた方はHPをご覧下さい。 シリーズ第2弾で須藤理彩演じる桜井ゆきが、「救命病棟のナースは 患者の死に感情移入していられない」ことに疑問を感じるというスト ーリーがありました。 救命の患者は危険な時期を脱するとICUから他の病棟へ移ってい くので「名前を覚えてもすぐに別れることになるので寂しい」という セリフもありました。病院の中でも他の科よりも、人の生死に密接に 結びつく科だけに、苦労する割には報われないという気持ちが出てき てしまうのももっともかなという気がします。 縁の下の力持ち的な仕事は、地味で目立たないけれど、そういう仕 事をする人がいないと社会は成り立たない。何をするにしても長く続 けていくということが、一番難しいのかなと思います。失敗してつま づいたり、今していることに疑問を持ったりして壁にぶつかって、そ れを乗り越えて成長していくものだと思います。 執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 「名探偵モンク」の第1シリーズがBSで早朝再放送しています。妻の謎の 死を解決できないことから神経症になってしまい、刑事を休職中のモンクです が、現場の状況や新聞記事を読んだだけで難事件を次々と解決していきます。 相棒で辛口コメントの看護師シャローナとのやりとりも面白くてつい見てしま います。モンクの声は角野卓三がやっていて、神経質で潔癖症でも明解な推理 力があるという役をうまく吹きかえしているなと思います。 春ドラマでは「あいくるしい」を見ようかなと思っています。綾瀬はるか、 田中幸太朗、小栗旬と若手の注目株が出ているのが楽しみです。ドラマの楽し みの1つ新進俳優の青田買いをすることでもあると思うのです。(たま) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |