メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジンVOLUME137】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2005/04/05


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【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2005/4/5 第137号
 株式会社トランスワード、 http://www.transwd.com、book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■   1. お知らせ
        2. 最近の翻訳業界 
        3. 翻訳しよう
        4. 翻訳者日記
        5. リンクしよう
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1. お知らせ
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2. 最近の翻訳業界 (仲谷)
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中国の大連に行ってきました。
広島空港から約2時間で大連に到着します。

大連は北京や上海に比べ小さい町ですが比較的物価や人件費が安く、日本企業
も多く進出しています。旧満州時代の建物も残っており日本人にとって居心地
の良い町のようです。

大連市内の大学には日本語専攻の学生が多く、このたび十数名の学生と交流会
を持つことが出来ました。とてもまじめで良く勉強している人達のようでした。
多くの学生は大連に進出している日系企業に就職するとのことです。

日本では英語を専攻する学生が多いですが、残念ながら日本の学生の英語レベ
ルに比べ、中国の学生の日本語レベルの方が高いような印象を持ちました。

中国の他の都市と同様に大連でも翻訳の需要は高くなっています。現在は日本
語から中国語への翻訳が多いですが、将来は中国語から日本語・英語への翻訳
が増えると予想されます。

中国の翻訳業界は現在供給が需要に追いつけない状態です。ビジネスチャンス
は多くあります。トランスワードも近い将来中国に進出する計画です。中国で
一緒に翻訳業をやりたい人、興味のある人は連絡してください。

nakatani@transwd.com


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3. 翻訳しよう(荒井)
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安直な英文の和訳について。雑誌を拾い読みしていたら、次のような文があり
ました。These operators send emails and design websites that are designed 
to encourage people to buy … これを「安直」というのも言い過ぎでしょうか。
「このような事業者は、人々に○○の購入意欲を起こさせるために製作された
メールを送ったりホームページを製作して・・・」。

もう一つ例を挙げます。If you have proper account information for the bank 
account, …「銀行口座についての適切な口座情報があれば・・・」。この日本語を
読んでも、それほど妙な感じはしないでしょうか。でも、上の英語はかなり安
直な部類に入ります。お分かりと思いますが、前者ではdesignの語が不用意に
重複、後者ではaccountが重複しています。

日本人の英作文の先生は、上のような英文を書くと烈火のごとくお怒りになる
ようで、もちろんよくない事例なのですが、上の英語はネーティブによるもの
です。ただし、しゃべり言葉でした。英語のしゃべりには、こういうような安
直な英語がいくらでもあります。和訳するときには、「購入意欲を起こさせるよ
うなメールを送信したりホームページを作って」「銀行口座についての然るべき
情報」など、無理に語を重複させないで書くべきだと思います。


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4. 翻訳者日記#27(阿久根)
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「失われつつある楽しみ」

桜の花も開き始めましたね。みなさんもお花見を計画中でしょうか。雨や風で
散ってしまわないことを祈りましょう。

この数年、以前のように楽しく翻訳できる文書が減ってきたように思います。
他の翻訳者の方たちに尋ねたわけではありませんから、あくまでも個人的な意
見です。私は色々と調べることが好きなので、ある製品の取扱説明書の翻訳を
受注したら、Webで調べたり、必要に応じて参考書籍を購入したりします。英
語表現でも同様です。手持ちの辞書をあれこれと調べて、正確な意味の把握に
努めます。調べる行為と訳文を練る行為は結構楽しいものです。ところが、最
近の翻訳、特に翻訳支援ソフトを使用する場合、「メモリ内の表現を使用する」
という指示があることがほとんどですし、タグという厄介なものが付きまとい
ます。翻訳するときは、訳文自体の品質よりもタグの数、種類、場所が正しく
一致しているかに異常なほど気を遣います。訳文が正確で読みやすい日本文に
訳されていても、タグを忘れていたら、評価がガクンと下がってしまいます。
ですから、最近は自分が翻訳者なのか、タグ編集者なのかわからなくなるほど
に、タグの移動に時間を費やさざるを得ないのです。

ここまで書くと、翻訳にプラスアルファ分の仕事が加わるから売上げも高くな
りそうな気がしますが、現実はそれほど甘くないようです。翻訳以外の作業が
加わっても、「メモリと一致する」という理由で逆に単価が下がることの方が多
い印象を受けます。メモリの処理状況や品質が優れている場合、確かに楽がで
きることも多いですから良いのですが、90%以上のマッチ率でも誤訳が多い場
合には、実質的な作業量は明らかに増えます。

後工程の効率化のために文書の構成や構造には色々な工夫がなされていますが、
何でもかんでも翻訳者レベルで要求されると、そのうちに技術翻訳は「英語好
き」の翻訳者たちから敬遠されてしまう日が来るのではないかと危惧します。
あくまでも個人的意見ですが...。


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