メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2005/02/17 富豪刑事 (6)  2005/04/01


===================================================== 発行部数   21 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/17 (Thu) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)

 塚越浩一(篠井英介)
 塚越智子(高橋睦美)
 橋本孝夫(マギー)
 日向栄子(川俣しのぶ)

原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  第6話 『富豪刑事の遺体捜索』

 3年前行方不明になった塚越智子。 夫に犯人の疑いがかかり 話
題になった事件だが、遺体が見つからず うやむやになったまま。 
それから3年も経ったというのに、死体遺棄の目撃者が現れた。 目
撃者 橋本は、ビル建設工事現場に 塚越が 担いできた大きな袋を
 埋めていたと言う。 橋本の証言によると 塚越が持っていた袋か
ら 血の滲んだ株券が見えていたという。

 焼畑署 捜査会議。 智子が埋められていると思われる現場には 
もう巨大なビルが建ってしまっている。 遺体を見つけるには ビル
を壊すしかない。 果たして そんな事ができるのか?
 失踪当時、智子は別荘に出かけると言い残していた。 塚越所有の
別荘周囲の遺体捜索に関わった狐塚は、捜査の不手際を問われ 身の
置き所が無い。

 アイデアの無い一同。 そこに 美和子が手を挙げる。
 美和子「あの、ちょっとよろしいですか?」
 周りは 当然美和子が 金の力で ビルを壊して掘り返すと言うに
違いないと読む。 しかし 意外にも美和子は ビルを壊すなどとん
でもない、ビルを使っている全ての人が 迷惑すると 言い放つ。
 美和子「お金で解決できるなら、警察なんて要らないじゃないです
か。」

 美和子は、ビルを壊さずにすむ方法を提案する。 死体を隠した塚
本自身に 掘り返させる方法。 それは、智子が持っていたと思われ
る銘柄の 株券の価値を上げると言うのだ。 これまで数々の奇抜な
アイデアを出してきた美和子。 その中でもこの 突拍子も無い発言
に 目を丸くする捜査員一同。 狐塚はダメだと思いながら、美和子
にすがりたい気持ちである。
 神山 「よし、それでいこう。」
 はなから鎌倉を信用していない 署長の神山は、このところ 美和
子の財力をすっかりあてにしているのだ。

 例によって、祖父 喜久右衛門に相談する美和子。
 喜久右衛門「そうか。 またわしの金を使ってくれるのか。」
 喜久右衛門は、美和子の言う通り みんなに迷惑をかけないように
 株券の価値を上げるため 優秀な人材を投入する。

 喜久右衛門の手配に抜かりは無い。 メキメキと 株価が跳ね上が
る。 金銭に窮している塚越が 株券を掘り返しにいくのも時間の問
題。 しかし、何故か 動き出す気配の無い塚越。

 焼畑署に 智子の友人だと言う栄子から 連絡が入る。 栄子は 
失踪前の智子にお金を貸していた。 それを塚越が返そうとしないの
で 代わりに催促してくれという栄子。 智子は 失踪前に 著名な
画家の絵を手に入れていたらしいと 新情報を得る。

 深夜 ジョギングする栄子。 橋にさしかかった所で 何者かにつ
き落とされる。 翌朝、河原で発見される栄子の死体。 現場検証す
る焼畑署捜査員たち。 目撃証言によると、夕べ 塚越に似た男が逃
げ去ったと言う。

 塚越に確認する為 布引と美和子が急行する。
 布引 「あの、ちょっとよろしいですか?」
 美和子の口癖がうつり、優しくノックしてしまった布引。 応対し
た塚越に夕べの行動を問い詰める。 室内から物音が。 駆け込むと
 橋本がいた。

 散々犯人扱いする橋本が許せず、抗議していたのだと言う。
 橋本 「一晩中 塚越に見張られて 逃げられませんでした。」

 橋本の供述どおりだと 犯人は塚越では無い。 しかし、目撃証言
もある。
 美和子「橋本さんと 塚越さんは グルではないのでしょうか?」
 それならば 3年も経って 証言した事、夕べのアリバイなど 納
得できる。 調べてみると その通りだった。 橋本は 以前塚越の
会社の警備員をしていた。 そして、塚越から借金をしていたのだ。
 橋本 「借金を帳消しにすると言われて 塚越の言う事を聞いたん
です。」
 つまり 株券の話も嘘。 証言の信憑性を増そうとした 橋本の出
鱈目だった。

 美和子の作戦は 失敗で、せっかく株価をあげたのに 遺体発見の
役には立たなかった。 それならば やはり別荘に死体が埋まってい
るはず。 塚越の目的は 別荘から目を逸らせる事だったのではない
か?

 焼畑署捜査係は、再度 塚越の別荘周辺を捜索する。 内部を捜索
していた美和子は、一枚の絵に関心をもつ。 それは智子が 失踪前
に描きかけていた絵。 美和子は 捜索に立ち会っていた塚越に頼み、
その絵をスケッチした場所を 車で探す。

 道に不案内だといいながら 車のハンドルを握る塚越。 そんな場
所は知らないと言うが、スケッチ場所を美和子が発見する。 抱えて
いた絵と、川の流れ 建物や山の様子がそっくり。
 美和子「ここですね。」

 失踪時 智子は車で別荘にやってきた。 しかし、出て行くのをみ
た者はいない。 別荘からスケッチの場所まで かなりの距離がある。
 何故 智子は 車でスケッチに出かけなかったのか? 塚越は 写
真を見ながら描いたのではないかと言うが・・・。

 焼畑署捜査係の 捜査会議。 美和子の遺体は 再捜査でも発見さ
れなかった。
 美和子「塚越さんの別荘は 1つではないのではありませんか?」
 通常、庶民が別荘をもつ事など 夢の夢。 それなのに 2つ目の
別荘など考えられるものではない。 美和子の意見を否定しつつも、
塚越は金の無い事を 強調し過ぎているようにも見える。


 美和子の案内で スケッチの場所に移動する。 その場所から見え
る別荘。 それこそが 塚越のもう1つの別荘だった。 知らないと
とぼける塚越だが、別荘内から 前の持ち主 田村画伯のフラスコ画
が見つかる。 フラスコ画とは 板に漆喰を塗り その上に描いた絵
の事。 智子は この絵を手に入れるため 別荘ごと買い入れたのだ。

 その絵が見つかった事で うろたえている塚越の様子を見た鎌倉は、
その絵の裏に死体が隠されていると踏む。 犯罪者は ビルや高価で
壊せない物の中に 隠すものだと。
 鎌倉 「わかったぞ。 死体は この絵の奥だな。 この絵は贋物
だな。」
 散々失敗を繰り返してきた狐塚も ここぞとばかり 鎌倉の説に便
乗する。
 狐塚 「私も そう思っていました!」
 塚越 「この絵は 高いんじゃ・・・。」
 鎌倉 「尻尾を出したな 塚越。 行け、狐塚。」
 驚く塚越の目の前で、狐塚が勢いよく絵に穴を開けだす。 しかし、
その奥には何もない。

 美和子「別荘の裏から 死体が出ました。」
 駆け込んできた美和子が 報告する。 美術館の時のひまわりに続
き、フラスコ画は本物だったのだ。

 塚越は、絵が欲しいために 要らない別荘まで買ってしまうような
妻に 愛想をつかし 殺害したのだ。 それなのに またとんちんか
んな理論を展開する美和子。
 美和子「あなたは、奥様を愛していたのです。」

 いつものように 先に帰ろうとする美和子。
 美和子「失礼します。」
 塚越 「失礼します。」
 鎌倉 「おい、こら。」
 美和子について 塚越がすまして逃げようとするのを 捜査係の
面々が追う。


 かねてから喜久右衛門に 深い恨みを抱いている瀬崎龍平が、秘書
洋子が持ってきた雑誌を手にしている。 雑誌には 政財界の黒幕と
紹介されている瀬崎。
 瀬崎「ふふふ。」
 関心の無い風をよそいながら ほくそ笑む瀬崎。 しかし、ぺらぺ
らとめくれたページの先に 喜久右衛門が最大の黒幕と紹介されてい
た。 こちらは大きなカラー写真で見開き2ページ。  瀬崎の白黒
1枚との扱いの差に 怒り出す瀬崎。
 瀬崎 「おのれ、喜久右衛門め〜!」
 笑顔の喜久右衛門の写真に向って 瀬崎が咆える。


 喜久右衛門「どうして株価をあげる必要が無くなったら そう言わ
ないんだ!」
 神戸家でも 喜久右衛門が咆えていた。 株価を吊り上げようと画
策した作戦が好調で、またまた 莫大な利益を出してしまったのだ。
 治まらない喜久右衛門。
 喜久右衛門「今度こそ、わしの財産を よい事に使いきってくれる
と思ったのに。 この親不幸者め!」
 捜査に追われ報告が遅れた美和子は しゅんとするしかない。


寸  評  狐塚の失敗が メインのお話しでした。 でも 遺体が見つけら
れなかったのは、捜索場所が違っていたから。 ああそれなのに・・
・また、貴重な絵を破ってしまった狐塚。 後ろ盾があると 強気に
なってしまう性なのですね。 猿渡とも 犬猿の仲らしいし、味方が
少なくて ちょっと気の毒です。
 今回 布引に、美和子のいつもの口癖が うつってしまいました。
 「あの、ちょっとよろしいでしょうか。」と、ノックをしてしまう
場面、とてもおかしかったです。 布引・美和子ペアは、私欲が無く
て なかなかいいです。

執筆者  飯塚()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 非常に遅れております。 本当に申し訳ありません。
 周囲はすっかり 春の様相です。 でも、私はまだ冬服を着ています。 衣
替えをしなければ・・・。  (飯塚)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。