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タイトル:Daily Drama Express 2005/03/22 救命病棟24時 (最終回)  2005/04/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/03/22 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 救命病棟24時
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 進藤一生(江口洋介)
 小島楓 (松島菜々子)
 寺泉隼人(仲村トオル)
 黒木春正(香川照之)
 大友葉月(MEGUMI)
 佐倉亮太(大泉洋)
 河野純介(川岡大次郎)
 河野和也(小栗旬)
 磯部望 (京野ことみ)
脚  本 福田靖

あらすじ  第11話 最終回「命と希望が蘇る街へ!」

 震災発生後63日目。救命センターのスタッフ32名が食中毒になる。
原因は賞味期限切れのおにぎりを食べたこと。ボランティアリーダー
河野和也(小栗旬)は自分がおにぎりの賞味期限切れに気付かなかっ
たこと、そして医大生では苦しむ看護師の井坂千秋(田村たがめ)や
佐倉亮太(大泉洋)らを救えないと落ちこんでいる。日比谷学(小市
慢太郎)は和也に「遊んでる暇があったら仕事しろ」と声をかける。

 仮設シャワー用のボイラーの蒸気で全身の80%のやけどを負った
信(宮川宏介)が運び込まれる。楓は信の両親に、信の体内の水分管
理を徹底し、患部のガーゼを毎日交換して3、4日様子をみようという
見解を示し、熱が上がると細菌感染の怖れがあるが現状ではこのまま
見守るしかないと説明する。

 医局。食中毒にならなかった進藤一生(江口洋介)や楓らスタッフ
が集められ、医局長黒木春正(香川照之)が寺泉隼人(仲村トオル)
に頼んだ応援の医療チームがやってくるまでの5日ほどかかることを
説明。楓は5日乗り切ることを考えようと提案する。師長須藤昌代
(鷲尾真知子)が10名程度のスタッフで5日乗り切るということは、
22時間労働になるということを念を押すが、全員が一致団結して今
を乗り切ろうと張り切る。

 2日後。首相官邸では東京復興計画の会議が行われている。会議は
都市区画整理の概要のみの内容報告。寺泉が黒木に電話をして「必ず
何とかする(スタッフの手配をする)」と約束する。

 和也は黒木に患者と接する仕事を手伝いたいと申し出るが断られる。

 右肺切除をした立松幸夫(菊地均也)がICUで懸命にリハビリを
している。リハビリに熱心すぎることを黒木と須藤が心配して声をか
けると、立松の仕事は郵便局員で早く配達の仕事に戻りたいと言う。
瓦礫の中手紙を届けると、誰もいないことが多かった、それでも現金
書留の場合は避難所を必死で回って宛て先人を探した。立松は黒木と
須藤に現金書留を受け取った人はとても嬉しそうに受け取ってくれた
ので自分の仕事に誇りがもてたと話し、エレベーターの動かない高層
階に重い荷物を届けるために体力を復活させたいと二人を感動させる。

 首相官邸。寺泉は官僚三上に救命センターへの医師と看護師の派遣
の手配を頼むが望むような返事がもらえない。三上は寺泉に震災後の
経済的損失は官民併せて65兆円、国家予算の1.5倍、日本を代表す
る企業の本社は被災しているし地方都市には東京を援助し続ける力は
ない。現在救援物資の30%は海外から、日本は経済援助される立場に
変わってしまった。たった20秒揺れただけで国家存亡の危機、官僚に
任せてくれればすぐに復興できるのに、議員の段取りと根回しに付き
合わされているので、復興が遅々として進まないと説明する。

 ICU。信の熱が上がり細菌感染の可能性が見られる。楓は信の熱
が3日以上、上がらないこと、抗生剤が効いてくれることを願ってい
る。信の両親は8歳の信の回復力を懸念するが、楓は信の生命力を信
じている、人間には健康体に戻ろうとする力が備わっていると説明す
る。

 東京の鉄道復興工事のため仙台から出てきた作業員瀬戸が連日作業
の疲れから警報の音を聞き逃して事故に遭い運ばれてくる。進藤らは
全力をつくして治療に当るが、作業員は亡くなる。付き添ってきた同
僚(相島一之)が、俺達が頑張っても東京の復興は無理、瓦礫を片付
けても掘り起こしても切りがない、元に戻るなんて無理、いつまでこ
んなことが続くんだと嘆く。医局では1週間たっても応援の医療チー
ムの手配の目途が立たないので、須藤と黒木が先の見えない苛立ちを
ぶつけあってしまう。

 和也は進藤に、自分の不注意で食中毒を出したせいで、スタッフが
不眠不休の状態、自分は一体どうしたらいいのか?どこに頼めば助け
てもらえるのか?頭を下げることならいくらでもするので、救命セン
ターの患者を見捨てないでくれと頼んでくる、自分のせいで救命セン
ターの機能が終わったらと泣く。進藤は自分はこれで終わったとは思
っていない、希望を捨てるなと声をかける。

 首相官邸。会議では三上が海外からの医療スタッフは言葉や医療環
境が違うので、日本人とトラブルが発生しやすいので受入を断ろうと
の声が上がっていることを報告する。議員たちはまず現場を視察して
から決めようという意見。寺泉は黙っておられず、東都救命センター
に医療スタッフを手配して欲しいと頼む。海外と日本で医療制度が違
うのは当たり前、今は一刻も早い対応が必要、この国は死にかけてい
る、生き返らせるのが政治家としての仕事、私の出会った救命医たち
は命がけで頑張っている、災害拠点病院の受入体制は限界、東都中央
病院に医師と看護師を派遣してくださいと頼むが聞き入れられず、資
料を投げて会議室を出る。

 進藤は神戸日日新聞社から2枚の写真を取り寄せた。1枚は震災直
後の神戸の街、そしてもう1枚は同じ場所の復興した10年後。2枚
の写真を救命センターの廊下に貼り、進藤は「街は必ず復興します。
人間があきらめなければ必ず蘇る。そのために頑張っている人が大勢
いるんです。俺達があきらめたら傷ついた人は誰が助けるんですか?
今は応援が来るかどうかわからない状態です。でも俺達はこうしてち
ゃんと立っていられるじゃないですか?」と言う。今は応援が来ない
厳しい状態、写真を見た千秋と佐倉が仕事への復帰を申し出る。やる
気を失いかけていたスタッフたちも、それぞれ自分のできることを見
直し、仕事に戻る。

 信の熱が下がり意識が戻る。寺泉から黒木に医師6名、看護師17名
が救命センターに派遣されるとの電話が入る。寺泉は黒木に「頑張り
ましょう」と声をかける。

 救命センターの外。黒木と寺泉が話をしている。寺泉は選挙で32万
人が自分を支持してくれた、しかし娘千尋(福田麻由子)に好きだと
言われることの方が嬉しい。寺泉は震災前には娘に好きだと言われた
ことはなかった、黒木は震災後一度も家に帰っていないので、娘さん
に会いたいでしょう?と問う。黒木は来週には顔を見に帰れると思う。
寺泉は黒木に会うたびに今度は何を頼まれるのかとぞっとしていたと
笑う。
 黒木は寺泉に政治家を辞めないで下さい、復興は10年かかると思い
ますからと言う。
 寺泉は絶対にあきらめないと約束する。

 ICUの信のベットの前で、楓は進藤に神戸の街の写真で勇気が湧
きましたと話す。進藤はあの写真に写っているのは人間の生命力、楓
が信の生命力を信じたことを誉める。楓は信が搬送されてきた時、信
は楓の手をしっかり握った、あれが信の「生きたい」という声だと思
ったと話す。進藤は「俺達はみんな信くんに救われた」と話す。

 医局。進藤に国際人道支援医師団から電話が入る。本部から東京の
様子は?と問われた進藤は希望が見えてきましたと答える。

 二年後。和也が救命センターに研修医としてやってくる。2年前と
同じ様に神戸の写真が貼られている。震災時は養護教諭だった磯部望
(京野ことみ)は看護師として働いている。黒木はあの時から1日も
休まずに仕事を続けているのが誇りであると語る。和也が進藤先生は
どこにいるんでしょうねと問うと黒木がどこかの国で患者さんを見続
けていると話し、楓もうなづく。救命センターには木村省吾(広田亮
平)と千尋が書いた絵が額(額は寺泉が寄贈したもの)に納められて
1枚のパネルになっている。


寸  評  最終回なので、ファンサービスなのか西村雅彦が郵便局の配達職
員として救命センターに手紙を配達するという場面がありました。た
った20秒東京で揺れただけで国家存亡の危機に陥ってしまうというの
は、びっくりしました。「救命病棟24時」を見ていると、これからの
リーダーとはどんな人かな?と考えさせられます。進藤は役職ではな
いけれど、喝を入れるべき時には喝を入れ、励ます時には励ます、黙
っているべき時には黙っている、行動すべき時には行動する、当たり
前のことですが、本音と建前が一致した行動がいつもとれるというの
は、現実社会の中では難しいことではないかと思います。そして、現
実では、言いたいことを言えなかったり、逆に言い過ぎて人を傷つけ
てしまったりしているのだと思います。自分が思っていてもできない
ことをドラマの中でやってくれると、見ている立場としてはとてもす
っきりします。
 シリーズ第3弾まで続いた人気の秘訣もそこにあるのかなと思いま
す。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 私は昨年の夏「ラストプレゼント」からあらすじ書きを始めました。私なり
の書き方ですが、参考になる方がいらっしゃるかもしれませんのでご披露しま
す。私自身まだまだできていないことも多いです。
1. ビデオ録画をして、放送日(または翌日)に映像を見ながら、ひたすらメ
モをとる。場面、人物、セリフなど時間の枠内で私の場合はB4版の紙5枚ほど
のメモをとります。
2. メモを取り終わったら記憶が新しいうちに、メモを元にあらすじ書きをお
こす。映像の記憶が鮮明なうちほど、あらすじ書きがしやすいです。
3. 編集後記については、自分の今思っていることや近況を書く。
4. ドラマのHPや新聞のテレビ欄、テレビ情報誌などの情報源はできる限り
目を通しておくとよい。
5. ドラマを見ていない読者にも場面をわかりやすく説明する努力をする。こ
れが結構難しい作業です。セリフをどんな場面でどんな口調で言っているのか
を見ていない人に説明するのは至難の技です。ただ単に「言う」のも「語る」、
「話す」、「嘆く」、「ぼやく」、「答える」、「断る」、「苛立つ」と言葉
の裏の微妙な感情の揺れをつかむのが大変です。
6. あらすじを溜めないためや放送を見損ねた読者のために、できる限り次の
放送日の前日までにあらすじを完成させて「ドラマ研究会」に送る。

 BS2の海外新番組を見ていたら、「ER」シリーズと「名探偵モンク」が面白
そうでした。日本の春のドラマも楽しみにしているのですが、どうでしょう?
(たま)

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