メルマガ:虹の向こうに妻がいる
タイトル:虹の向こうに妻がいる 3月27日号  2005/03/27


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出会いお見合い交際に結婚   ■■   出会いお見合い交際に結婚

           ■虹の向こうに妻がいる■
               
            2005年3月27号星期日  購読者658名

新婚生活出産に子育て  ■ ■ ■ ■ ■  新婚生活出産に子育て


 みなさんこんにちは、杜国朝です。

 先日、妻と子供が帰国しました。
 たくさんのお土産をカバンいっぱいに詰め込みながら。
 私は懲りずにまた、新潟空港まで出迎えに行ってきました。
 帰国の前々日の日まで天気が良かったのですが、前日からまた寒波が入りま
して雪が降りました。

 福井では一晩に20cmもの雪がクルマの上に積もったりして、いい加減にしろ
よと言いたくなるような状態になっていました。
 ずっと暖冬傾向で生活に支障があるような冬ではなかったのですが、それでも
往生際の悪い雪の降り方にイライラさせられました。

 まる8年履いたスタッドレスはかなりゴム質も硬くなっていたりして距離こそ走っ
てはいないのですが、スタッドレスとしての性能はかなり落ちているとタイヤショップ
のおやじにも言われ新しいタイヤも買いましたが、なんとかこいつで冬を越したい
と思い、骨までしゃぶるような使い方をしています。

 新雪ならば特に問題はないとは私も判断していましたので、無茶な走りはせず
に紳士ぶった運転に心がけていました。
 車線変更の際に変なハンドル捌きをすると、やっぱり挙動がおかしくなりますわ。
 そのたびに不安になりましたから、やっぱり距離を走るときには新しいタイヤで安
心しながら走りたいものですね。

 さて、空港に着いてからいろいろとなかを散策していました。
 この日も国際結婚をした人が奥さんを中国から出迎えるという姿を見ることが
できました。
 いやぁ、こっちが赤面しましたよ。

 近頃は、看板に『歓迎イ尓 (名前) イ尓来了!』などと書かれたものを持って
迎えているんですね。
 私なんかは花束だけで精一杯のパフォーマンスでしたが。
 どうぞそのお気持ちを生涯維持させてくださいね。

 よっ! 色男!

 しかしなんですね。
 この新潟ー哈尓濱の中国南方航空の直行便はいつも大盛況ですね。
 こんなに利用者が多いんだから、いい加減ボーイング機にしたらいいんじゃない
かと思っているのですが、どうして未だにダグラス機を続けているのでしょうか。

 私は次回はいつ哈尓濱に行くかわからないのですが、あの飛行機は中が狭くて
とても苦しいですよ。
 機内食の美味い不味いはともかくとして、快適性を向上させてもらいたいもので
すね。
 狭心症になってしまいますよ。

 そんなことをいつも思いながら屋上の見学ブースでつぶやいているのであります。
 この日は新潟は天気も良く風は冷たかったのですが、視界は良好でした。
 到着時間は5分程度速くなるようで、些細なことですが嬉しかったです。
 ところが、到着が迫ってきたところで急に雪が降り出しまして、視界が最悪にな
りました。

 おいおい、大丈夫かよ。
 あれって、全然前が見えないくらいに降ってましたから、私も心配になりました。
 着陸失敗で血だらけになった妻や子供を見たときのおやじの気持ちというものは、
如何程のものでしょうか。
 心のやり場が無いでしょう。

 なんだかんだ思いながらも、わが妻と子供は無事にゲートから出てきました。
 前々から、帰国の日にゲートから出てきたらどのようにして迎え入れてやろうかと
考えていました。
 子供もかなり大きくなっていることだろう。
 子供は私に逢いたがっていることだろう

 私はしゃがみこんで両腕を広げ、子供が私の胸に飛び込んでくる様を想像した。
 『キャー』と甲高い声を上げながら、私の胸に一気に体当たりするが如く突き進
んでくるだろうと思っていた。
 ところが現実はやはり厳しい。
 私の顔を見るなり、子供は泣き出してしまった。

 エエエエエエエエエエエエエエッ!

 どうも私の顔を忘れてしまったようなのである。
 そんなわけ無いだろ!
 どこか知らないおじ様を見ているような顔つきなのである。
 たかが三ヶ月、されど三ヶ月なのである。
 わが子はいま1歳と10カ月。

 この世に生を受けてからまだこの程度の長さなのである。
 その長さに対して、三ヶ月という長い期間の中国での生活。
 短い人生のなかでの七分の一程度の時間を中国で過ごしてきたわけである。
 これは割合でいけばとても長い期間である。
 それに口にする言葉がどうも日本語ではない。

 よ〜く聞いてみるとどうやら中国語のようである。
 向こうの家庭でしっかりと教え込まれたようである。
 三ヶ月でこんなにもしっかりと中国語を話すようになるものだろうか。
 発音もしっかりしている。
 下手な日本人の大人よりもしっかりしているね。

 大人なんて、三ヶ月という期間を外国で過ごしたとしても、満足に言葉を話せる
ようにはなりませんよね。
 積極的に外に出ていって話しかけていく人は別として。
 毎日の決まり文句程度は習得するでしょうが。
 日本人はなりきることが得意ではない民族ですから、どうしても覚えが遅い。

 息子や娘に外国語を仕込みたければ、この時期がとても重要であるということを
認識した。
 子供は2日ほどしてから私の顔を徐々に思い出したようで、笑顔が見られるよう
になってきた。

 『親は無くとも子は育つ。』

 という言葉があるが、仕込んだ親はずっと会わなければわからないで済んでしまう
ということなのだろうか。
 そんなことを実感したね。
 私は小さい頃、父親よりも母親にベッタリしていたが、今になって思うのだが、子
供は父親といる時間よりも母親といる時間の方が圧倒的に長いのだ。

 だから母親と親密的になるということはごくごく当たり前なのだ。
 父親というものはそれを納得して、外で一生懸命仕事をして少しでも収入を上
げることに懸命になることが子供のためになると解釈しなければならないのであろう。
 妻や子供が帰国して二週間近く経ったが、今ではもうすっかりもとの状態に戻っ
たような気がする。

 でも妻がなぁ。
 帰国してからどうも今までの妻とは違うような気がするんだよなぁ。
 やっと覚えた日本での生活パターンを忘れてしまったような、中国の生活に逆戻
りしてしまったような気がするんだよなぁ。
 会話をしていると、日本語の含有率がかなり減った。

 はじめて来日した頃ほどではないのだが、やたらに中国語が耳について仕方が
無い。
 体臭も来日当初のような中華料理を食べたあとのような感じで、しかも塩分を
たくさん摂っているような感じの匂いがする。

 -結論-

 妻にしろ、子供にしろ、三ヶ月という長期にわたる里帰りはさせない方がよい。
 いままでしてきた苦労が、それでリセットされてしまうのだ。
 子供にとっては幼い頃の思い出になるかもしれないが、どのような影響を与える
のか甚だ疑問である。

 年一回ずつの中国への里帰りが難しいからこんなふうになったが、妻には今後は
我慢をしてもらわなければならないだろう。
 私としては早い段階で、日本人的な人間になってもらいたいのだが。
 まあ、気長に構えていましょうか。

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【国際結婚ってどうなのよ!】

 国際結婚をして、それで妻が徐々に日本の生活に溶け込んでいく過程を見て
いくのがとても楽しみな私ではありますが、どうしたら言葉を早く覚えてくれるかとか、
どうしたら私のしてもらいたいようなことをするようになるかということを知らず知らずの
うちに期待してしまっています。

 私自身、ものごとを習得する際には、やはり自らが興味を持って事にあたるという
ことを実践してきているので、この方法で妻にもがんばってもらいたいと考えます。
 いままでは妻が日本で暮らすためには日本語の習得が必須であると考え、テキ
ストを購入したり、家庭教師を頼んだりしてやっていましたが、ある程度理解できる
ようになったいまは、違った方法で考えていくことにしました。

 妻はいま、運転免許が欲しいと言い出し始めました。
 そのわけを聞いてみると、どうもお友達がみんな運転免許を取得していて、そして
みんなクルマに乗っているということだそうです。
 遊びの道具ということでクルマを買い与えるのも、小市民の私としましてはかなりき
つい面があります。

 でも、ちょっと考えてみました。

 運転免許を取得するためには、日本人でもかなりの忍耐が必要となります。
 あの運転教本にひととおり目を通して、内容を理解しなければなりません。
 教習中にビデオを観て、言っている事を瞬時に理解しなければなりません。
 学科試験のあの、引っかけ問題を理解できるようにならなければなりません。
 単に言葉ができるということだけでは、私は難しいような気がしてなりません。

 それにいま運転免許を取ろうと思うと、結構高くなっているんですね。
 私が若いときに取ったときの倍位しているそうなのですが、誰もが皆その額を支払
って教習しているのでしょうか。
 いやはや大変な時代になりました。
 物価は横ばいだというのに、運転免許の教習料は右肩上がり。

 もし双子でも産んで、おなじ年に運転免許でも取ろうものならばかなりきついですよ。
 お父さんは。
 免許を取ったらクルマは絶対欲しいでしょうしね。
 クルマを買ったら、今度は保険は必ず入らなきゃならないしね。
 保険に入ったけど、事故をおこしてもしものことにならないかとか。

 心配し始めたら、キリがありませんわ。
 でも早かれ遅かれ、免許は取らなきゃならないだろうから、やる気のあるときに行かせ
るようにしましょうか。
 あの運転教本をひととおり読めるようになれば、それで日本語の読解力もそれなりに
ついていることでしょう。

 免許取ったら、助手席に乗らなあかんの!?

 ちょっと怖いです。
 どこまで理解しているのかを考えると、とても不安な要素が残ります。
 相手を信用するしかないんですかね。
 まあ、家族会議でも開いて今後のことを考えていきますわ。

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【杜国朝の運営するメーリングリスト】

 私は今、『虹の向こうに妻がいる』というメーリングリストを運営しており
ます。
  参加ご希望の方は、次のURLから登録願います。
  中国のいろんな情報が入手できることでしょう。
  話題は多岐にわたり、国際結婚のみならずほかの事にもふれても構い
ません。

 日本語の上手な中国の方もおられます。
 この機会に生の中国の情報に浸ってみましょう。
 なお参加ご希望の方は規約をよくお読みの上、承諾された方が参加し
ていただきますようにお願いしたいと思います。

 なお参加には自己紹介を義務付けておりますのでよろしくお願いします。
 自己紹介なしに入会を承認することはありませんので、お間違えなく。
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