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タイトル:Daily Drama Express 2005/03/13 Mの悲劇 (9)  2005/03/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/03/13 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル Mの悲劇
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 安藤衛 (稲垣吾郎)
 相原美沙(長谷川京子)
 久保明 (佐々木蔵之介)
 島谷有紀(岡本綾)
 下柳晃一(成宮寛貴)
 中西瞳 (吉岡美穂)
 安藤愛子(浅見れいな)
 安藤礼子(吉行和子)
 島谷専務(伊武雅刀)
脚  本 橋本裕志

あらすじ  Episode 9

 −− 美沙の恋人を死へと追いつめた一年前の不幸な事件。
    誰かが藪本にボクを襲えと命じたことから始まっていた。
    依頼者を探すうちに、思わぬ過去が、明るみに出ていった。
    依頼者は、ボクが一番信頼している人間だった。


 藪本が話す。
 一年前、藪本はゲームで負け込み、苛ついていた。
 そこに久保明(佐々木蔵之介)が現れ、万札を見せ、いいバイトが
あると誘った。報酬は10万円。


 藪本が衛に手足を縛っているネクタイを解いてくれと頼むが、安藤
衛(稲垣吾郎)はそのままにして、浴室を出て、相原美沙(長谷川京
子)を気遣う。
 大丈夫だ、と美沙。

 そこに刑事の大川(佐藤二朗)と蒼井(奥田達生)が現れ、藪本を
連行し、衛と美沙にも署に同行してくれるよう頼む。

 明は植え込みの陰から、連行されていく藪本を見ている。そして高
山に携帯で電話し、すぐシバタ電子に5,000万円振り込むよう指
示する。


 衛は明の部屋で、自分の幼い頃の写真を見付ける。その写真は衛の
姿だけで半分は切り捨てられていた。


 大川は衛に藪本のケガは大したことがない。すぐ取り調べをする。
明の所在もすぐにわかるだろう、という。

 衛は藪本に、美沙に謝って行けと言う。先に相原亘(柏原収史)か
ら手を出したといったことを、と。
 だが藪本は、そんなことを言ったら、自分が損をするのだから、そ
う言ったのは当然だ。亘が死んだのは自業自得。自分は知らない、と
うそぶく。

 美沙が前に進み出る。それを蒼井が制する。

 大川が藪本を殴り倒す。
 「蚊が止まっていてねぇ」と言って。


 島谷専務(伊武雅刀)は、取締役会で、明をプロジェクト・リーダ
ーに抜擢したことの責任を取ると言うが、尚も数人から責められてい
る。


 島谷は自室で、警備の制服を着た衛に、今回のプロジェクトの構想
は、衛が先に持ってきたが、遅れて明も似たようなプランを持ってき
た。勿論、明の案は採用しなかったが、その恨みから今回の事件を起
こしたのではないか、と言う。

 だが、衛は、それならなぜ、自分をプロジェクトに誘ったのだ、銀
行担当に、と。しかも、明は衛が子供の頃の写真を持っていたと、破
られた写真を島谷に見せる。
 島谷は、また過去か.....とため息をつく。そしてプロジェクトの
金の動きを洗うよう指示する。

 衛はパソコンで調べ、シバタ電子への5,000万円の振り込みに
気付く。


 明は銀行の支店長室で、『シバタ電子の久保』として、
5,000万円の現金を受け取ろうとしていた。
 そこに、JTSからの電話。
 明は相手を高山だろうと思って、「シバタ電子の久保だが」と電話
を代わる。
 でも、電話の相手は衛。
 「久保、何を言ってるんだ!?」と衛。

 明は受話器をほっぽり投げると、現金の入ったアタッシュケースと
自分のコートをひっつかんで、逃げ出した。


 会議室に、大川、蒼井、島谷、衛、下柳晃一(成宮寛貴)が座って
いる。
 大川は、シバタ電子は、安藤衛の名義で登記されていると言う。
 衛には心当たりがない。
 下柳は、衛をはめるためじゃないか、と言う。
 島谷は、だから衛を銀行担当として誘ったのだろう。横領の罪を着
せるために、と。
 下柳が、友人としてふるまっていたのも、こういうことをやりやす
くするためではないか、と言う。
 困惑する衛。


 島谷が会社を出ると、美沙が待っていた。なぜ島谷が500万円も
の大金を肩代わりしてくれたのか聞くために。
 でも、島谷は自分ではない。娘・島谷有紀(岡本綾)にもそう言っ
たらしいが、迷惑だからやめて欲しい、と言う。そして、明の件で迷
惑を掛けたのは、美沙に対してだと、謝る。


 明は、『松本明』の偽名で、ビジネスホテルに泊まろうとするが、
クレジットカードを使用停止にされていた。


 衛が明の机を見ると、空になった書類ボックスの中に、一葉の写真
が残されており、衛は表返す。今回のプロジェクトに向けて肩を組む、
衛と明の写真だった。


 明が中西瞳(吉岡美穂)を訪ねる。近くで仕事をしていたが、急に
めまいがして.....と。
 瞳は明を家に上げ、衛に連絡しようか、と聞く。
 明は、衛は忙しいから、と断る。
 瞳は明にカギを渡して、仕事へ行く。

 瞳がドアのカギを外からかけると、明は突然、冷蔵庫を勝手に開け、
中の食料をムシャムシャと食べ始める。


 美沙は衛に、島谷が自分の借金を返してくれたらしいこと。でも、
島谷には亘のことで初めてではなく、その前に会ったことがある気が
する。両親のことで。
 両親は、20年前、亡くなった......と、あのコーダベーカリーの
写真を見せる美沙。

 その時瞳から、衛に電話。明から連絡がなかったか?と聞く。

 衛と美沙が瞳の部屋へ駆け付けると、瞳の部屋は荒らされ、預金も
全額下ろされていた。

 瞳は、衛のことで明に相談していた。中学の時から、自分の好きな
人は、みんな美沙に取られる.....
 瞳の部屋に、亘の写真が落ちていた。
 瞳も亘のファンだったのだが、美沙が彼女だと知り、相手にして貰
えなかった。
 明も一緒だと言い、子供の時からずっと邪魔な男がいたと言ってい
たが、それが衛だったのだろう、と瞳。
 衛は、「子供の時から.....?」といぶかる。


 島谷は、有紀の作った料理を食べる。
 そして満足すると、明の件が片付いたら、会社を辞めるつもりだと
言う。
 有紀は早くに母親が亡くなり、父である島谷はいつも仕事で遅く、
夜、寂しくなった有紀は島谷を求めて、会社まで行ったこともあった
という。でも、同じ会社に入ってからは、仕事をしている島谷を誇ら
しく思ったと、有紀。
 島谷は、有紀のことは困らないようにするという。
 有紀は、島谷1人で何でも抱えてしまわないで、自分にも話して、
と言う。


 衛の携帯に、明からの電話。
 「どこにいるんだ?」と衛。
 「言えるわけないだろ」と明。
 衛を銀行担当にして、横領の罪を着せるつもりだったことも明は認
める。
 明は、20年前から恨んでいると言う。そして、小学校は楽しかっ
たか聞く。
 衛はわからない。
 明は卒業してホッとしたという。あの女も、同じ気持ちだっただろ
うけど、自分は衛のことをよく知っているから、トコトン追いつめら
れる。しかも、途中でやめにはしない、という。

 明が電話を終え、歩き出すと、美沙と会ってしまう。
 明は美沙に、「その目はなんだ」とつっかかる。そして、亘を殺し
たのは自分じゃないのだから、と。
 「亘が死ぬ原因を作ったのはあなたです」と美沙。
 「相原が藪本の邪魔をしたのが悪いんだろ」と明は言い、美沙を襲
おうとすると、間に飛び込む人物。
 取り立て屋・尾崎雄介(大西滝次郎)だった。

 尾崎は明を殴り倒す。そして鞄の中の万札を詰め込んだ封筒を取り
出す。

 それを見た明は、狂ったように尾崎に反撃。
 封筒は路上に。

 美沙が封筒を拾い、明が取り返そうとするが、あたりは人だかりし、
警官もやってくる。

 明は逃げだし、トンネルの中に逃げ込む。
 そこで古新聞を拾うと、明は横領に監禁罪も犯していたことが、
一面トップで報じられている。


 美沙は尾崎に、借金は自分が返すので、島谷にお金を返して欲しい
と頼む。
 だが尾崎は、島谷など知らない。そんなことはそっちでやってくれ、
とだけ言うと、去っていく。

 衛は美沙に、しばらく明に見つからないところへ行った方がいいか
もしれない、と言う。


 衛はあのあと、実家に美沙を連れてきたのだった。

 翌日、美沙を連れてきたことに不満な妹・安藤愛子(浅見れいな)
に、「許してやってくれよ」と頼む衛。
 母・安藤礼子(吉行和子)は美沙に、「夕べは眠れた?」と声を掛
ける。
 「はい.....ずうずうしいですよね」と美沙。
 「衛が無理に連れてきたんですよね」と礼子。
 「わたしも、お母さんと愛子さんに、今までのこと、謝りたくて
.....済みません」と頭を深々と下げる。
 「いいのよ。わたしは美沙さんの味方のつもり。人間、誰でも心が
迷うことがあるわよね。そんな強くないもの。愛子もそうよね」と礼
子。

 「ご飯、作ったから、一緒にたべよう」と愛子。
 「ありがとう」と美沙。


 島谷は、またロッカーの中のファイルを見ていた。


 美沙は衛の父親の仏壇に手を合わせる。

 衛は、自分の子供の頃のアルバムをめくっていた。
 そして、あの明の家で拾った写真と同じものを見付ける。その写真
について、礼子に聞く。
 その人は衛の父と仲が良かった松本さんの息子。一番迷惑を掛けた
人だった。泥棒に入られた後、借金をしたのだが、連帯保証人になっ
てくれたため、一番迷惑をかけた。少しずつ安藤家にも借金を返せる
だけのお金ができた時には、行方がわからなくなっていたと説明する。

 衛は、その少年の名を聞く。
 礼子は、『明』だったと思い出す。衛の同級生だった。
 でも、衛は覚えていない。
 礼子は、自分たちは衛が五年生の時、川崎からここに引っ越してき
てしまったため、一緒には卒業できなかったが。ここに越してきて、
もう20年になる、と言う。


 明は、小学生の時、家が貧しくなり、母親と小さくて汚い家に引っ
越した時のことを思い出していた。

 ホテルのチェックアウト。
 明は、松本様と呼ばれている。
 そして精算のためにカードを渡すと、脱兎のごとく外へ飛び出す明。


 下柳が有紀に、島谷から有紀の知りたいことに関するファイルを預
かってきたと渡す。
 有紀は下柳に、ファイルを読む間、一緒にいて欲しいと頼む。


 美沙の携帯が鳴る。
 電話に出た後美沙は、どこかに出かける。


 美沙は街の一角の駐車場になっているあたりにたたずんでいた。手
に、コーダベーカリーの写真を持って。コーダベーカリーは、かつて
そのあたりにあったらしい。

 そこに、島谷が来る。そして、美沙に、両親が亡くなった理由を覚
えているか問う。
 美沙は、火事で亡くなったと答える。隣の信用金庫に侵入した強盗
が、コーダベーカリーに逃げ込み、火を付けた、と。そして、島谷が
どうして自分をここに呼び出したか聞く。

 島谷は、その時自分がその信用金庫の警備をしていた。2,3分持
ち場を離れた隙に、強盗に入られた。


 有紀はファイルをめくっていて、『原因欄』に、自分の名前を見付
ける。


 島谷は話し続ける。
 自分は失敗を取り戻そうと強盗を深追いした。
 追いつめられた強盗は、遂にコーダベーカリーに火を放った。
 自分はずっと美沙に償いたいと思っていた。500万円はその償い
の気持ち、と言う。

 美沙は島谷に、償って欲しいなんて思っていないと言う。

 島谷は、美沙の両親の葬儀の時、美沙に詫びようとしたが、周囲の
者に遠ざけられた。もっと早く探せば良かったが、衛から美沙の名前
を聞いて、と言う。

 美沙は、やはり島谷とは前に会っていたのだと納得する。そして、
自分の両親も島谷も被害者なのだと言う。


 衛は小学校に、松本明について、聞きに行く。
 でも、その名の卒業生は見つからない。
 衛は、『久保』と名字が変わっているかもしれないという。
 元担任は、卒業アルバムの久保明の写真を指さし、よく虐められて
いたので覚えているという。


 有紀は島谷に、島谷が持ち場を離れたのは、自分が訪ねていったせ
いだから、話さなかったとわかったという。
 島谷は、美沙には、ちゃんと詫びられたという。


 明は走っていて、チンピラとぶつかるが、そのまま行こうとする。
 チンピラは明を捕まえ、金を出せと懐を探るが、金はない。
 チンピラは、明の財布やマフラーを泥水の水たまりに放り投げる。
 それが明の脳裏で、小学生の時の虐めにフラッシュバックし、明の
目つきが変わる。


 衛は、明のいじめの原因を聞く。
 元担任は、金を盗んだことがばれたことが原因だったと思い出す。
 衛は、明が給食費を盗んだことを思い出した。
 その時、衛は廊下から明が盗むところを見ていて、「あ、先生」と
叫ぶ。
 そのため、明は先生に捕まった。
 先生に連れられていく明は、怖い目で衛をにらんだ。


 明はチンピラに殴られたまま座っていた。
 その前にチンピラが戻ってくる。
 すると明は、鉄パイプを持ち、チンピラ達を滅多打ちにする。


 衛は、このことを美沙に話す。そして、美沙が島谷から話を聞けた
ことを喜ぶ。


 衛が庭にいると、携帯が鳴る。元担任からで、あの後、明の父親が
大きな事件を起こしたという噂を聞いたことがあると言う。

 その頃明は、安藤家の前に来ていた。そっと庭へまわり、衛の背後
に立っていた。


寸  評  明、不気味すぎます。
 それに、不利になると、いつも脱兎のごとく逃げ出します。
 今まで20年間も構想を温めていたにしては稚拙すぎ。

 でも、やっと島谷と美沙の関係がわかって、すっきりしました。
 次回で最終回。予告では衛も美沙も明に監禁されるようですが、ど
うなるのでしょう。
 それに、背後から明に近づかれるなんて、どこが衛が用心深いので
しょう。

 このドラマ、雰囲気はいいのですが、もっとストーリーをしっかり
して欲しい、というのが願いです。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 TBSでは、深夜に、BS−iで2,3年前に放送したドラマの再放送をし
ていますね。
 その中でのわたしの一押しは『携帯刑事』のシリーズです。
 これは、銭形愛からずっと見ていますが、どれも面白いです。バカバカしい
ストーリーですがね。
 他のドラマは、エキセントリックすぎたり、短編過ぎて入りきれなかったり、
まったりしすぎていたり、で今ひとつなので。
 今、『銭形泪』のシリーズが放送されていましたが、途中で、『さそり』と
いうのが挟まって中断していて、どうしたのだろう!?と心配していたのです
が、少し前から再開していて、嬉しいです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
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ID  :MM3E195F16414CD 
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