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タイトル:Daily Drama Express 2005/03/11 3年B組金八先生 (20)  2005/03/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/03/11 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 3年B組金八先生
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 坂本金八(武田鉄矢)
 坂本乙女(星野真里)
 坂本幸作(佐藤泰臣)
 花子先生(小西美帆)
 小林先生(黒川恭祐)
 遠藤先生(山崎銀之丞)
 和田教育長(長谷川哲夫)
原  作 小山内美江子
脚  本 清水有生

あらすじ  第20回 「裏切られても生徒を信じる」

 坂本金八(武田鉄矢)は我に返ると、生徒達を教室に戻す。


 桜中には、続々と保護者が集まってくる。
 電話も鳴り続ける。


 日が暮れ、暗くなった教室に、電気も点けずにたたずむ3Bの生徒
達。

 母・昌恵(五十嵐めぐみ)が飯島弥生(岩田さゆり)に帰ろうと声
を掛けても、弥生は首を横に振り、「みんなと一緒」と言う。

 スーパーさくらの道政明子(大川明子)は、みんながここにいても
できることはない。金八に迷惑を掛けるだけだ、と言う。
 狩野伸太郎(濱田岳)が、そうだ。今日は帰ろう。そして小塚崇史
(鮎川太陽)の時と同様、クラスがバラバラにはならず、明日みんな
が揃って登校することだ、と言う。


 学校の一室では、金八たち教師が、保護者達から吊し上げをくって
いた。
 覚醒剤中毒の生徒を半月以上も軟禁していて、教室でドラッグの授
業をして、しかも丸山しゅう(八乙女光)と一緒に、と。

 金八は自分の信念で授業を行った。しゅうは3Bの一員でありたい
と願っていたし、3Bの生徒達も、帰りたい者には帰るようにと言っ
たが、誰もその場を立ち去らなかった。この対応が正しかったかどう
かわからない、と付け加える。そして、他の生徒に、このような問題
がないという保証にはならない、と言う。

 保護者は口々に、他にもシャブ中の生徒がいるなら持ち物検査なり、
尿検査すべきだとか、あんなクラスにいたくないと言ったのに、と騒
ぐ。

 教頭の国井美代子(茅島成美)は、それは人権問題になると反対。

 さこに出席していた安井総合病院院長の安井は、今、子供達に流行
っている錠剤状のドラッグを内ポケットから取りだし、このような形
で今や容易にドラッグは手に入る。今や中毒患者の半数以上が未成年。
安井病院に治療を受けに来た子の中には、高校生もいたという。

 それは通報したのか?と問われ、安井は通報せず治療を優先したと
答える。
 それは違法ではないかと更に問われ、所持しているものを見付けた
ら通報の義務があるが、使用した者を見た場合には、通報の義務がな
いと安井。

 乾先生(森田順平)は、ドラッグを使っていたら即通報では、学校
が教育を放棄したことになる、と言う。
 本田知美養護教諭(高畑淳子)は、治療を優先しないと、ドンドン、
ドラッグがアングラ化してしまう、と言う。

 来年から桜中が地域立になり、その理事長になるはずの人物が立ち
上がり、こんな状態では理事長を引き受けられない。
 方策がないとみんな頭を抱える。


 稲葉舞子(黒川智花)は自室で電気も点けず、ベッドの上にうつぶ
せに寝て、嗚咽していた。


 伸太郎はあの倉庫に1人入り、みんなが一丸となってソーラン節の
練習をしていた時のことを思い出す。


 会議場に、弁護士である舞子の父が入ってくる。

 今までずっと黙っていた板橋香奈(木野花)が遂に口を開く。
 金八がしゅうと一緒に暮らしながら気付かなかったのを責めるが、
近所の人は気付いていたのか?
 自分が地域立の学校の校長を引き受けたのは、桜中の校区には、下
町の地域力があると信じたからだったと板橋。

 遂に、理事長になる予定の人が、板橋の言うことはわかった。今や
子供が減り、大人の論理で動く。駅前商店街も立派になり、今やよそ
から来る人の方が多い。知らない者同士が売買していてもわからない。
学校にももっと頑張って貰わなければならないが、自分たちも地域力
で頑張る、とまとめる。


 その頃、3Bの生徒有志は、車椅子の崇史も交えて川原に集まり、
たき火を起こし、自分たちの大切なものを1つずつ、次々と火に投じ
ていった。


 会議の後、舞子の父は金八に、しゅうのクスリを抜く処置は終わり、
身柄は千住東署に移された。これから48時間は家族や弁護士以外は、
多分しゅうには面会できないだろう、と言う。


 乙女(星野真里)は、徹夜で金八を待っていたが、帰ってこなかっ
た。幸作(佐野泰臣)も金八を心配している。

 幸作は、仏壇に手を合わせると、受験へと向かう。


 3Bの生徒達はしっかりと登校していた。
 姫野麻子(加藤みづき)などは、しゅうのせいで受験ダメだったと
言われないよう、7時に登校して頑張っている。

 教室に入ってきた金八は、今、しゅうは警察にいて、これから処分
が決まる。卒業式には出席できないだろう、と言う。
 3Bは暗い空気に包まれる。
 金八は気付いてやれなかったことをしゅうにあやまりたい。また、
ドラッグの授業をやったことで、3Bの生徒の心に、やけどのような
痕をつけたのではないかと思い、すまない気持ちで一杯だという。


 喫茶店で青木圭吾(加藤隆之)は乙女に、父親の具合が悪いので、
北海道に戻り、病院近くの養護学校に転勤することにしたと告げる。
 「もう、決まったことなんですね」とショックを受ける乙女。
 頷く青木。
 「北海道、いいですね」と乙女。

 「一緒に行ってくれないか?」と青木。
 「わたし、四月から辰巳養護学校に」と乙女。
 「それを断って欲しい。向こうで一緒に働こう」と青木。


 金八が教室を出て行くと、3Bの生徒達は、金八が相当参っている。
あの授業のこともかなり責められたらしい。このままでは、金八がか
わいそう。だから、どうにかしよう!とまとまる。

 金八は職員室へ戻り、舞子以外は全員揃っていた。自分は早退して、
警察署へ行く、と報告する。


 しゅうは、覚醒剤の打ち方を、しゅうの母・丸山光代(萩尾みどり)
から習ったのではないか?と尋問され、否定し続ける。
 しゅうにはずっと稲葉弁護士が付添っている。


 金八が、しゅうとの面会を願っても、規則で受け付けて貰えない。

 そこに来ていた大森(鈴木正幸)巡査が、金八をこっそりと廊下の
端に手招きし、しゅうを見せてくれる。「声はかけないで」と注意し
て。


 稲葉は金八に、舞子がしゅうのことでショックを受けて、部屋から
出てこない。そこで金八に舞子と話してくれないか、と頼む。


 金八を連れて帰ってきた稲葉は、舞子に部屋のドアを開けさせよう
とする。
 でも、舞子は立たない。

 金八は稲葉を制し、優しく声を掛ける。無理をしなくていい。みん
な同じ気持ちだと言う。
 「違うの!わたしが悪いの。しゅうのウデに注射痕を見付けた時、
先生に言っていれば」と舞子。
 「それはしゅうのお母さんが」と稲葉。
 でも、舞子はひたすら、自分が悪い。自分は最低だと、自分を責め
続けていた。


 金八はおでん屋の屋台に腰掛け、舞子の涙声での訴えを思い出して
いた。
 その姿を乾が見付け、隣に座る。

 2人は酒を酌み交わす。
 2人が出会って25年。
 乾は2人が出会った頃のことを話す。
 乾は、教えることが教師の仕事と思っていた。なのに現実の生徒は、
世話の焼けることばかり.....

 それから思い出話をする。
 金八の姿を見て、忍耐強く待つことが『教育』。
 そして、自分には金八の考えていることがわかる。金八は今、教師
を辞めようと考えていると思う。
 でも、辞めないで欲しい。自分のためにも辞めないで欲しい、と乾
は懇願する。


 金八が帰宅すると、幸作がこたつで寝ていた。
 食卓の上には、『幸作 合格おめでとう』というプレートの付いた
デコレーション・ケーキ。
 幸作の手には、『埼玉大 合格おめでとう』のカード。元3Bの同
級生達からのものだ。

 そこに乙女が帰ってくる。
 幸作の合格を知り、「明日、ごちそう作ってあげなきゃ」と乙女。

 金八は、『合格 おめでとう』のカードを仏壇に供え、「母ちゃん、
幸作のこと、あなたに任せっぱなしで済みません」と手を合わせる。


 金八は、元桜中教諭・服部肇を訪ねる。

 金八は、ずっとしゅうのそはほにいたのに、自分の声が届かなかっ
た。しゅうは自分に心を開くはずだと思い上がっていたからかもしれ
ないと、述懐する。

 金八は、自分は暴れ馬のような教師だった。どんなに辛くても前に
進む力だけはあるはずだと信じていた、と昔のことを話す。
 でも、今は身体ごとぶつかる勇気がない。いくら叫んでも自分の声
が生徒には届かないほど年を取ったのだろう.....
 「力尽きました」と金八は言うと、頭を垂れる。

 「辞めるの?教師を」と服部。

 金八は話題を変え、幸作の合格を報告する。幸作も教師を目指すこ
とにした、と。
 「今や、彼らの時代か.....」と服部。


 そのころ3Bでは、金八の来る前にと、学級委員主導で緊急学級委
員会が開かれていた。
 今日も舞子は欠席。
 みんな活発に意見を述べる。金八のことを思いながら。


 登校した金八は、板橋に『退職願』を差し出す。


寸  評  金八を「オジサンだ」と強く感じられる回でした。屋台で飲んで、
同僚と昔話。そして、これからは息子に世代交代だ.....と力が衰え
ていく。
 脚本家が変わったからでしょうか?それとも、そもそも原作でもこ
んな金八像が描かれていたのでしょうか?
 さて、放送はあと2回。最終回はおきまりの涙の卒業式.....
 きっと金八は復活するのでしょうね。3Bの生徒達の思いが通じて。
 そして、しゅうは卒業式だけ、出席させてもらえるのではないでし
ょうか?それとも、少年院に収監されてしまっておしまい、次のシリ
ーズの時に直のように出てくる?
 ところで、しゅうがもし少年院に収監されたとしたら、現役3Bの
生徒としては、初めてでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今、BS2で『オールイン』を毎日2時間ずつ(すなわち2話ずつ)放送し
ています。毎週木曜日に放送していた時は、さすがに4つ同時に録画ができず
に見るのを諦めていたので、今、毎晩のように録画しておいたのを見ています。
 今まで見た韓国ドラマの中で、一番はまっているかも、と感じています。
『不機嫌なジーン』ではないですが、生物学的には『ワル』に惹かれる、とい
うものでしょうか。
 主人公達がちょっと楽しい時間があるのだが、でもBGMが単調で、しかも
冒頭で見せられたシーンが頭に残ってしまって、最後は悲劇なんだろうな.....
と常に怖い気持ちを抱いて見てしまいます。(鈴木)

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