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タイトル:Daily Drama Express 2005/03/10 優しい時間 (9)  2005/03/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/03/10 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 優しい時間
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 湧井勇吉(寺尾聰)
 湧井めぐみ(大竹しのぶ)
 湧井拓郎(二宮和也)
 皆川梓 (長澤まさみ)
脚  本 倉本聰

あらすじ  猛吹雪の中、皆川梓(長澤まさみ)が車の中で発見された。
 見つけた警察官は「リストカットしているぞ」と叫んだ。

 自宅で梓の帰りを待っていたリリ(森上千絵)とミミ(高橋史子)
のもとに梓が見つかったと連絡が入る。
 湧井勇吉(寺尾聰)は国道の状況を聞き天候の回復を待って病院に
向かうことにした。  

 梓は夢を見ていた。
 勇吉と湧井拓郎(二宮和也)にプレゼントしたペンダントを拓郎が
怖い顔で叩き壊している。
 梓は「やめて!やめて!」と叫んでいた。

 翌朝、天候は回復。
 梓が目を覚まし吐き気を起こす。
 看護士(小泉今日子)は「吐きたかったら吐いていいのよ」と優し
く言う。
 「ここは何処ですか?」と訪ねる梓に看護士は説明をする。
 看護士は「死のうと思ってあそこに居たの?リストカット。気に入
らないことが何かあったの?でも、本当に死ぬ気はなかったわよね。
死ぬ気だったら切るところが違う。切るならココを切りなさい。」と
言い、自分の手首の傷を見せた。
 「それでも、死ねなかったけどさ。自分の身体を痛めつけたかった
の?バカね。リストカットしたから同情してくれるなんて甘いこと考
えても無駄よ。誰も同情しないのよ。自分に残るのはただ傷だけ。も
うお止めなさい。」と言う。
 梓は静かに涙を流した。

 『森の時計』もいつもの朝がやってきた。
 リリは遅れてきて勇吉に「心配掛けました」という。
 その後、「実は、あの子、自殺する気だったみたいです」と言った。

 勇吉は銀のペンダントを着けて病院へ訪れた。梓は勇吉がペンダン
トをしているのを見てとても喜んだ。
 「皆空窯に行ったのかい?ボーイフレンドには逢ったのかい?」
 「行く前に雪に突っ込んじゃったんです。」
 勇吉は「ボーイフレンドに連絡を取ろうか?」と言うと梓は「いい
んです。もういいんです。」と答えた。
 そこへ井上美可子(清水美砂)がお見舞いにきた。美可子は自分も
夕べ遭難したと明るく話し梓に雪の結晶のブスレットを「退院したら
やりなさい」と渡した。
 梓は「退院したら銀細工の作り方を教えてくれる?」とお願いをし
た。

 勇吉は『北時計』へ行き、九条朋子(余貴美子)に梓の話を拓郎に
伝えて欲しいと頼んだ。

 梓は病院の外で拓郎に何度も電話をかけるが拓郎は全く出ない。
 「2度かけて出ないのは3度かけても同じよ。風邪ひくわよ。入ろ
う」と後ろから突然声がする。後ろにいたのは看護士(小泉)だった。
 看護士は「あんたを見てると、昔の自分を見ているような気がする」
と言い、梓と拓郎の仲を聞き、そして「あんたの相手、本当にあなた
のことが好きなのかもしれないよ」と優しく言った。

 皆空窯では、拓郎が新人陶芸展に向けて陶芸に打ち込んでいた。
 ふと工房の入り口を見ると堂本(徳重聡)が立っていた。
 堂本は吹雪の日、偶然、勇吉のお店に行き、色々と話をしたと言っ
た。そして、拓郎がここに居ることを教わってきたと言う。
 「どうしてお父さんに逢いに行かないんだ?」と聞く堂本に、拓郎
は「多分、近々逢いに行くつもりです。ただ、その前に逢えるだけの
自分を作りたいんです。」と答えた。

 夜になり、皆空窯に朋子がやってきた。
 朋子は、梓が吹雪の日にリストカットをして凍死寸前で発見され入
院していること。そのことを勇吉が拓郎に伝えたくれと頼んだことを
伝えた。
 拓郎は梓の笑った明るい顔を思い出し梓から貰ったペンダントを握
りしめる。

 無事、梓は退院。
 美可子の自宅を訪ね、銀細工を教わった。
 真剣な眼差しで、次第に銀細工に熱中していった。

 拓郎も熱心に修行に打ち込む。
 六介(麿赤兒)は「少しは骨休みにゆっくりしたらどうだ?あまり
根詰めると身体に悪いぞ」と言いながら、外に置いてある彩文のオブ
ジェをギャラリーに移動させるように指示する。
 拓郎がオブジェを運ぼうとするとその中から富良野神社のお守りが
落ちた。
 梓が置いていったものだと思った拓郎は彼女の携帯に電話をする。
 「あずちゃんか?今何処だ?少し時間が出来たんだ。何処かでちょ
っと逢えないだろうか。」
 「うん。待ってる」

 拓郎は梓からもらったペンダントを身につけ、待ち合わせのファミ
リーレストランへ向かった。
 梓は久々に拓郎に逢い、ペンダントをしているのを見て喜んだ。
 「退院したのか?事故にあったんだって?」
 「うん」
 「リストカットしたのか?バカだな。どうしてそんなことしたん
だ?」
 「寂しかったから」
 「寂しい度に死んでたら命がいくつあっても足りないぞ」
 「たぶん。死ぬ気なんてなかったんだと思う。看護士さんに言われ
たの。『本当に死ぬ気なら切る場所が違う』って」
 「何が寂しかった?俺がメールするなって言ったから?逢わないっ
て言ったのは3月に新人陶芸家の展覧会があってそれに出品するんだ。
だから、今はそれに打ち込もうと。ただ、それだけのことなんだ」
 「そうなんだ。そうだったんだ…。」
 梓はホッとし、自分の肌に傷をつけたことを後悔した。
 「親から貰った肌なのにね…」
 拓郎は「まだ、いいさ。俺に比べたら」と言い『死神』と掘った刺
青を見せる。驚いている梓に死神と呼ばれていた尊敬していた先輩の
話をした。
 「その時は、親をどんなに傷つけるか考えもしなかった。バカだよ
な。まったく」

 拓郎はお守りのことを思い出し「ありがとう」とお礼を言った。し
かし、梓は「私知らない。私じゃないわ」と答えた。
 拓郎はお守りを握り見つめていた。

 『森の時計』では、勇吉の前に湧井めぐみ(大竹しのぶ)が現れて
いた。
 勇吉は「なぁ。覚えているかい? 拓郎が生まれた時の何とも言え
ない肌のきれいさを」と言う。
 赤ちゃんの肌のきれいさに感動し二人とも撫で回していたと笑った。

 拓郎は、お守りをじっと見つめている。
 「どうしたの?どうしたの?たくちゃん」
 「来てくれてたんだ。親父。こっそり来てくれたんだ」
 拓郎の目からは涙が溢れ出していた。


寸  評  やっと梓は拓郎と逢うことが出来ました。
 本当に優しく嬉しそうな眼差しがとてもキュンとしました。

 そういえば、何となく勇吉の優しい眼差しと拓郎の眼差しがとても
似ているように思えましたがどうでしょう?

執 筆 者 西脇()

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2. 編集後記
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 放送日、私の○回目の誕生日でした♪
 友人と呑みに行き、お誕生日特典として桜&金粉入りの日本酒とお刺身が薔
薇の形に盛ってある盛り合わせをいただきました。
 帰りがけに、お店の方が外まできて「おめでとうございます」とペロペロキ
ャンディーをくれました。
 今年こそは良い年でありますように…。(西脇)

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