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===================================================== 発行部数 20 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/02/14 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 不機嫌なジーン 局 名 フジ系 放映日時 月曜21時 キャスト 蒼井仁子(竹内結子) 南原孝史(内野聖陽) 勝田隼人(オダギリジョー) 神宮寺潤(小林聡美) 若狭宗夫(平山広行) 柳川美幸(山田優) 吉田佳 (もたいまさこ) 阿部啓太(岡田義徳) 白石健一(黄川田将也) 脚 本 大森美香 あらすじ 第5回 「冬眠ハートに、春一番」 早乙女教授のパーティー会場のバスルームで、キスする仁子と南原。 そのまま床でキスをする。 そのバスルームに入ってくる初老の外国人(白人系)カップル。 咄嗟に掃除をしているフリをする仁子と南原。 そして外国人を出て行かせてから仁子にせまる南原。かわす仁子。 南原「トイレ行ってくる」 南原が出て行くと、仁子、緊張感が解け、ガクッとなる。 *------------------------------------------------------------* バスルームの外へ出た南原、健一と会う。焦る南原。 健一「教授!」 南原「あ〜、ダレだっけ?」 健一「白石です」 奇遇だ、という南原。 トイレへ行こうとする健一に、しきりに左へ行け!と言って仁子と 会わせないようにする南原。 健一「あっ!あけましておめでとうございます」 南原「今年もよろしく」 *------------------------------------------------------------* バスルームに戻り、仁子を連れ出してすぐに返そうとする南原。 一度廊下に出るが、「アッ!」そ叫んでフクロモモンガを取りに戻 り、タクシーを南原からもらって、大急ぎで帰らされる仁子。 南原「帰れ!」 *------------------------------------------------------------* 部屋に帰った仁子、フクロモモンガをカゴに入れてホッとする。 仁子「あ〜、終わった」 ドレスのままベッドにうつ伏せに寝転がったと思ったら携帯に電話。 健一からだった。 健一「あけましておめでとう!今年もよろしくね」 仁子「今年も…よろしく」 健一「実家はどう?ゆっくりしてる?」 仁子「う…うん…すぐ帰る」 健一「帰ったら電話して」 仁子「うん…バイバイ!」 携帯を切ってから仁子「何をやってんだ、私は」 *------------------------------------------------------------* 夜道を一人歩いている女子生徒が2人来て、サインをねだる。 南原「早く帰りなさい。子供は正月は親といるものだ」 南原は、突然、目の前の噴水の水の中へジャブジャブと入っていく。 気持ち悪〜い、と少し離れたところからの女子生徒の声が聞こえる。 南原は噴水の水の中にヤゴを発見する。 南原「どうしてくれる…冬眠してたオレのハートに…春一番が吹い てしまった」(←このセリフのところだけ映画『party7』風のアニ メ) *------------------------------------------------------------* 朝、振袖姿の早智子。 早智子「ヤダ〜何、その格好!」 山登りをするかのような格好の仁子が現れる。 仁子「フフフ…。魔が差したの…雰囲気に負けてた…」 仁子は南原と新年を迎えてしまった時の状況を例え話であれこれと 説明する。 仁子「それでね、平常心を保とうと、山に登ってみたの…」 回想シーン:オオクワガタやカブトムシの幼虫やテントウムシを採 集する仁子。 仁子の声「そして気持ちが落ち着いてきたところで初日の出を見た の…感動した」(←初日の出…のセリフのところだけ、映画 『party7』風のアニメ) 子供時代のことを思い出した…私いつも放ったらかしだった…と言 う仁子。 早智子「もしかして…その虫、持ってきてないでしょうねぇ〜?」 嬉しそうに虫を出して見せる仁子。 早智子「キャーッ!」 気がつくと2人の周りは人だかり。2人は「すいません」と謝る。 早智子「で、人生取り戻せたわけ?」 お参りする仁子。 *------------------------------------------------------------* タイトル『不機嫌なジーン』 *------------------------------------------------------------* 道を走るバス。その車内。 健一の男友達「誕生日プレゼント?」 健一「そう…来週なんですよ」 健一は虫眼鏡をもらった、と言う。 そこへ乗ってくる健一の幼馴染(花屋の店員の女の子)。 *------------------------------------------------------------* 研究室内。 研究員(桜井)「オレ、やっと就職決まりましたよ〜」 他の研究員「じゃあ桜井君はマスター行けないんだ?」 桜井は、家がお金に厳しい、と言う。 美幸「英語や数学と違って生物は潰しが利かないし…」 美幸はマスターに行く、と言う。 吉田教授「四谷の論文がバイオロジストに載るの!」 四谷は吉田教授や南原への感謝の気持ちを述べる。すると、あ れっ?南原教授は?という声が。 「さっき電話があって、入院してるそうですよ…」 南原は風邪で入院していた。 *------------------------------------------------------------* 南原は歯の治療を出張して欲しいと病院のベッドから早智子に電話 をかける。 一旦は断る早智子だが、「金なら出す!」という南原の言葉に目が 光る。 *------------------------------------------------------------* 神宮寺が地図を片手に歩いている。 神宮寺「おかしいわねぇ〜、確か…」 漁民「勝田なら、もうここには住んどらんよ。オヤジさん亡くなっ て、ほんまち出たと…」 神宮寺「ただのお知り合い?彼にあったらこう伝えてもらいます? あなたの愛する天才が会いに来たって」 *------------------------------------------------------------* 仁子たちが南原の病室に見舞いに来る。 早智子「今、詰め物が終わって、サービスで歯石取ってるとこ」 早智子「失礼!」(と、出て行く) 歯科助手達「失礼しま〜す!」(と、出て行く) 南原「お疲れ!」 南原「さすがのサービスだ…日給5万だけのことはある」 四谷、南原に論文掲載の報告をする。 *------------------------------------------------------------* 病院の喫茶ルーム。南原と仁子が座っている。 南原「あのパーティーの夜から熱が引かない」 仁子はあれは魔がさしただけ…と思う。 南原は、キスの話をしない気だな…やっぱりあの時、急いで言っと きゃ良かったな…と思う。 そしてお互い、「冷たい男」「冷たい女」と思う。 仁子からサイフを取り上げてみる南原。お金がない。仁子は、早紀 のドレスのクリーニング代払ったからお金がない、と言う。 研究員「あの…南原教授、あれだれですか?」 南原「ストーカーだよ、いきなり結婚してくれなんて言うんだ」 仁子「しちゃえばいいじゃない」 南原「オレを好きになる女なんて信用できるか!」 複雑な表情の仁子。 南原はフクロモモンガの飼育法について仁子にアドバイスする。 *------------------------------------------------------------* 朝。部屋でフクロモモンガにエサをやる仁子。 ベッドの中から健一が見ていて、声をかける。 健一「大変だね…」 仁子はテントウ虫の観察を8時間毎にやらないといけないと言う。 健一「(冗談めかして)オレとテントウ虫どっちが大事?」 仁子、笑って出て行く。 *------------------------------------------------------------* 研究室。 仁子「これ…」 三井「エボシカメレオンだよ…」 三井「学会に行ってくる。明後日帰ってくる」 *------------------------------------------------------------* ランチを食べる仁子と健一。 *------------------------------------------------------------* マスクをしている南原。 早乙女教授「もう…身体はいいのか…」 2人は屋上に立っている。 早乙女「一緒に長崎にいけなくて残念だな…後悔してるんだろ」 南原「いえ…そんな…」 早乙女「私は後悔している…」 南原「もっといろいろ話したかった」 早乙女「今度ジーンとオーストラリアへ来るといい」 南原「先生、実は…」咳き込む南原。 早乙女「いいんだ…わかっている」 早乙女「我々の追ってる生物のほとんどはウロウロ動き、エサを探 し、一生のほとんどの時間をそれに費やし、それに充実した毎日を過 ごしている。自分も研究についての時間の100万倍女に費やした。 So Long」去っていく早乙女。 南原「先生、お元気で」 南原、一礼する。 *------------------------------------------------------------* 病院で会計を済ませる南原。そこにいるストーカー女。 女性「でも教授が好きなんです…」 南原「好きだ好きだじゃ…オレはこんなに悩んだりしてない!」 南原は、人間は悩む生物だ…と力説する。 女性「じゃ…ヒトはどうすればいいんでしょう?」 南原「さぁ…わかったらオレに教えてくれ」 *------------------------------------------------------------* 研究室に戻ってくる南原。ドアを開けると仁子が実験をしている。 それをドアを開けたまま見つめる南原。やがて南原はドアを閉めて出 て行く。 廊下を歩く南原。実験している仁子。 *----------------------------------------------------------* 健一「どうも…」花屋に来る。 幼馴染の女性店員「この間、大丈夫だった?私たちの分まで奢って もらっちゃって」 健一、黄色いバラを10本くらい買って歩いていく。 *------------------------------------------------------------* 電話で。 神宮寺「あんたは3人目の男友達だから」 神宮寺の話し相手は勝田だった。 神宮寺「一人目は夫。2人目は学生時代の…」 勝田「南原?その2番目って南原孝史教授のこと?」 神宮寺「あら、知ってるの?」 勝田「有名人だし」 神宮寺「あまり危険なことは…」 勝田「近いうちに友達そっちに送るから…電話切れそう…」 電話が切れる。 神宮寺「切れちゃった」 新聞の切り抜きに勝田が写っている。勝田は機動隊と対峙している 地元民の先頭に立っている。 電話をかける神宮寺。 神宮寺「あれっ、つながらない」 停電になったのだ。 理学部棟も停電になっている。研究室で大騒ぎの仁子たち。停電騒 ぎで健一とのデートを忘れていた仁子。急いで研究室を出て行くが、 携帯がかかってくる。エボシカメレオンのことを思い出す仁子。 仁子「ミツイさんのカメレオンは?」 *------------------------------------------------------------* 夜道をジョギングする神宮寺。そこへ現れる男(手塚純一郎:遠藤 憲一)。 神宮寺「すいません、私743円しか…アラ、素数だわ…」 遠藤、一礼して 遠藤「初めまして。勝田君の紹介で参りました。弁護士の手塚純一 郎です」 *------------------------------------------------------------* 健一が待っているところへ仁子が来る。 仁子「遅れてごめん…でも…私、戻らなきゃ。エボシカメレオンが …弱い生き物で、それにテントウ虫も…」 健一「わかった。誕生日、おめでとう…」 花を渡す健一。 仁子「待って、健一君」 健一「何だよ、行くんでしょ」 仁子「だって、怒ってるんでしょ…」 健一「悲しいよ…でも仕事だし」 仁子は、“自分は大変”を連発し、「動物相手だし…」と言うが、 それにキレる健一。 健一「わかってるよ…!オレは暇なのか?いつもこんなだったらも っと普通の女の子とつきあいたいって思うよ…マジメに聞くけどさ… オレとテントウ虫、どっちが大切なの?」 仁子「そんなの選べない…選ぶ必要もないし…」 もう行けよ、という健一に仁子、「本当にすぐ連絡するから…」 *------------------------------------------------------------* 仁子が研究室に戻るとカメレオンの色は変わっていた。 仁子「急いで三井さんに連絡して…とりあえず、あっためよう!」 *------------------------------------------------------------* 会場(学会会場のようなところ)から出てくる南原と男性研究員。 男性研究員は今日は蒼井さんの誕生日だ、と言う。 南原「そうか…アオイ…誕生日か…」 男性研究員「カレシとデートらしいんですけど…」 女性の声「お疲れ様でしたー!」 南原「あれ…何だよ…見違えたなぁー?」 会場の受付をやっている女性は病院で会った女性だった。 南原「せっかく会えたんだ…今夜あいてる?」 *------------------------------------------------------------* 研究室に戻ってきた三井。三井は、温度だけじゃなくて湿度も紫外 線も…と言い始める。美幸は、三井の電話がつながらなかったことを 指摘する。 *------------------------------------------------------------* 夜道、すぐに携帯で電話する仁子。健一はすぐ近くに居た…。 健一が女の子と歩いているのを見てしまう仁子。しかし仁子はあえ て健一の前には現れず携帯で話している状態。 仁子「今、何やってるの?」 健一「友達と会っちゃって…男だけどね…」 健一の隣で女性が“男じゃない!”と小さく抗議してる様子。 仁子「そっか…」 健一「うん…テントウ虫、助かった?」 仁子「うん…また連絡する」 健一「うん…また」 携帯を切って、がっかりした表情の仁子 *------------------------------------------------------------* 結局、研究室に戻ってくる仁子。 仁子「あと、やっとくよ…終電なくなるでしょ…」 残っていた研究員を帰し、実験器具を見つめる仁子。健一からの黄 色いバラも見る。一人、研究室で泣く。 *------------------------------------------------------------* 夜道。健一と、健一の幼馴染の女性。 健一「ありがと…つきあってくれて…」 健一、ポケットに手を入れる。 健一「プレゼント…渡しそびれた」 女性「あたし、花買ってくれた人、放ったらかしにするコより、私 の方が白石君に合ってると思う」 *------------------------------------------------------------* 仁子の携帯がなる。 仁子「もしもし…お母さん…?うん…うん…ありがとう…え…?泣 いてないよ…何で泣くの…?普通に研究してたの…今…実験室…23歳 になっちゃった…ごめんね…正月帰れなくて。泣いてないよ…泣いて ない」 仁子、普通に話そうとするが、泣いてしまう。 仁子「ちょっと友達と…でもねぇ…私も、ウソついてたから…大丈 夫… (と言って大泣きする)ありがとう…うん…またね…」 泣く仁子。 *------------------------------------------------------------* 会場に居た女性(病院で南原に結婚を迫っていた女性)とデートし ている南原。 男性研究員やもう一人の受付嬢も一緒である。 *------------------------------------------------------------* 研究室で泣いている仁子。 *------------------------------------------------------------* 夜道を一人歩く健一。渡しそびれたプレゼントを手に取る。 *------------------------------------------------------------* 他の3人がテーブルから離れて外を見ているのに、一人テーブルで 飲んでいる南原。どこか孤独な雰囲気。 *------------------------------------------------------------* 研究室で泣いている仁子。 (次回へ) 寸 評 仁子が携帯をかけた時、たまたま幼馴染の女性と歩いていた健一 を見てしまい、研究室に戻って一人泣いてしまう…うーん、やっても うたって感じでしょうか? そして「あたし、花買ってくれた人、放ったらかしにするコより、 私の方が白石君に合ってると思う」 ううっ、なかなかいいパンチだ。 執 筆 者 増井() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 仁子が、“自分は大変”を連発し、「動物相手だし…」と言うところ、自分 の大学院時代を思い出しました。必ず1日1回はエサと水を確認しないといけ なくて面倒くさく感じる時も。「でも実験動物だったら1日1回のエサと水だ けでいいけど、人間の子供じゃそうはいかない、もっと大変だもんなあ。私は パスだな」と思ったものです。今も思ってるけど。 仁子の「23歳になっちゃった」には「まだ23歳じゃん!頑張れ!」と思いま した。研究室で泣いているシーンには共感しましたね。地道に頑張ってる女性 って報われないこと、多いんだよね。(増井) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |