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2003年8月馬の博物館のカルチャートークのログです 8月2日、根岸の馬の博物館に行ってきました。 今回のテーマは「山の馬しごと」という事で、今は珍しくなった 日本の農耕馬についてです。そんな事が今現在でも行われてる 事自体が少し驚きではありますが・・世の中広いし、やっぱり というか・・いるでしょうね探せば。 とは言うものの・・農耕馬を使った作業は、やはり全然儲から ないらしく、しかも不況と農耕離れの為に下火になる一方のよ うです。紹介された馬の持ち主さんも高齢となり、早速来年は 隠居して辞めようと思ってるなどという話が出てる人もいまし た。(現在残ってる農耕馬の具体的な数字は聞けませんでした。 調べる事自体、予算もないし、使い道もない模様ですし。) 今回紹介された農耕とは具体的には、全部林業でした。車輌や 機械が入りずらい険しい山道に馬と一緒に入り、切った木を馬 につないで、運ばせるという作業です。馬の種類は、ばんえい で使うペルシュロン種などで、以前に競馬で使われた馬も中に はいます。(ばんえいで成績を上げる馬は、瞬発力というかツッ パしる性格の馬の方が向くらしく、したがって農耕馬に送らな るのはおとなしいので、例外なく現役時代の成績は悪いようで す。) トークショーは、学芸員さんが撮影してきたスライド写真とビ デオによって進行しました。登場した馬の名前は次の通り 秋田県在住:力(りき)君 12歳牡 岩手県在住:闘駿王(とうしゅんきんぐ)君 5歳騙 宮城県在住:ウマ←なまえなし 6歳騙 福岡県在住:シロ←なまえなし(便宜上こう呼んでいる) 岩手県在住:花盛(はなもり)君 15歳騙 全部林業馬で、牝馬はいません。牡馬も騙馬になる事が多いよ うです。ビデオで見る彼らは、本当にのんびりとしてました。 目を話すと、傍にある雑草をモクモク食べてました。「文字通り 道草を食ってます」というお約束のギャグが飛び出しましたが、 みんな喜んで笑ってました。 東北地方の馬たちはチャグチャグうまっ仔祭などでも活躍したり 地元の小学校の祭にも出て人気ものだそうです。なんとか残せな いものかなーと思います。 |