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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/22 救命病棟24時 (7)  2005/02/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/22 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 救命病棟24時
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 進藤一生(江口洋介)
 小島楓 (松島菜々子)
 寺泉隼人(仲村トオル)
 黒木春正(香川照之)
 大友葉月(MEGUMI)
 佐倉亮太(大泉洋)
 河野純介(川岡大次郎)
 河野和也(小栗旬)
 磯部望 (京野ことみ)
脚  本 福田靖

あらすじ  第7話「朝はまた来る!」

 地震発生後8日目。東都中央病院高度救命救急センター。小島楓
(松島菜々子)は婚約者加賀裕樹(石黒賢)の遺体を岡山へ搬送。進
藤一生(江口洋介)が楓の抜けた穴を補っている。進藤は骨折で運ば
れた患者小木勝(山田辰夫)51歳の処置をする。付き添って来た妻静
子(円城寺あや)と小木は言い争っている。小木は別の病院に骨折で
入院していたのだが、病院を抜け出して穴に落ちてしまい、骨折した
個所をまた傷めてしまった。静子が下腹部を押さえて調子が悪そうな
のを進藤は見逃さない。

 避難所のボランティア・リーダーとして働く河野和也(小栗旬)は、
ボランティアに、瓦礫の中から家主に許可を取り廃材を集めてくるこ
とを指示している。ボランティアのほとんどはテレビニュースに出た
代議士寺泉隼人(仲村トオル)の呼びかけに応じてやってきた者たち。
説明中に寺泉が救援物資を持って現れボランティアたちに怪我をしな
いように呼びかける。ボランティアたちは寺泉に会えて喜ぶ。和也は
「危険」と張り紙のある場所には入らないようにという注意事項も説
明している。

 救命センター玄関で静子が下腹部を押さえて倒れ、進藤が声をかけ
る。進藤が静子の検査をして胃潰瘍であることが判明する。静子の夫
が脱サラし一千万円借金して自宅で始めたそば屋は地震で全壊したが、
夫はまだそのことを知らない。今まで必死で頑張ってきたのにと静子
が泣く。

 岡山。加賀の葬儀が営まれている。集まった弔問客にビールをつい
でいる楓だが、疲労で倒れてしまう。楓を診た老医師(米倉斉加年)
はゆっくり休むようにと楓に言う。

 医局。救命センターを手伝っている磯部望(京野ことみ)が静子か
ら夫に店が全壊したことを知らせてほしいと頼まれて困っている。師
長須藤昌代(鷲尾真知子)は患者のプライバシーに関わる問題には関
わらない方がよいという見解。看護師佐倉亮太(大泉洋)は自宅が全
壊したことに同情を寄せる。医師日比谷学(小市慢太郎)は自宅が全
壊したのは小木だけではないので、いちいち患者のプライバシーに関
わっていられないと冷たい。研修医河野純介(川岡大次郎)は日比谷
が震災後真っ先に自宅に戻ったことを根に持っていて嫌味を言う。医
局長の黒木春正(香川照之)も安易に関わらない方が良いと話してい
ると、看護師大友葉月(MEGUMI)から進藤がICUのベッドに
空きが出来たので進藤が静子を小木の横に移動させていると報告が入
り、一同驚く。

 進藤は静子にいつまでも治療室にいる訳にもいかないと、小木の隣
のベットに静子を移す。妻が運ばれてきたことに驚く小木に進藤は静
子が胃潰瘍であることを告げ、静子には自宅のことは自分の口から小
木に説明するように言う。意を決した静子は地震で自宅が全壊したこ
とを夫に告げる。小木はショックで口を利かない。

 医局。皆は進藤が小木の隣に妻静子を寝かせるような荒療治をした
ことに驚いている。佐倉は小木夫婦があれから一言も会話をしないと
心配している。純介は患者とか医者とかという垣根を取り払うべきと
言うが、日比谷は純介から医者の肩書きを取ったらただのガキ、ガキ
に人生相談するヤツはいないと辛らつなことを言い、時間が解決する
という意見。

 救命センターの外で日比谷が携帯で母と話をしている。母は全壊し
たマンションに残っているアルバムを取りに行きたいと日比谷に言っ
て日比谷を困らせる。

 廊下で黒木と須藤が話している。須藤は患者と茶飲み話している暇
はないとつれない。黒木は楓がいてくれたら雰囲気が明るくなるのに
と、つい言ってしまい須藤から睨まれる。

 避難所のボランティア二人が怪我をして寺泉と和也が救命センター
に搬送してくる。ボランティアの怪我は倒壊した家屋に立ち入ったた
めに起きた。処置後リーダーの和也は進藤と寺泉に怪我をさせたこと
を謝る。救命センターには怪我のことでマスコミがつめかけて、対応
に苦慮した秘書の青木杜夫(小須賀康人)がやってくる。追い返せと
言う寺泉に進藤はボランティアは危険な場所へ行って怪我をしたと堂
々とそう言えばいいと言う。進藤はボランティアが怪我をして病院の
ベットを使用すれば、処置の必要な患者が病院に入れなくなる事態を
招くと説明する。
 寺泉は記者たちの前で責任問題をうまくかわして取材に答えると言
ってマスコミの方へ行く。

 岡山。楓が救命センターに電話すると進藤が出る。楓の声は元気が
ない。楓は葬式は無事に済み岡山では休ませてもらっているが、眠っ
てもすぐに目が覚めてしまう。
 進藤は外出をすすめるが、楓は誰にも会いたくないし加賀のそばを
離れたくない、どうしたらいいか?と進藤に問う。進藤は自分が妻を
亡くした時も立ち直るのに時間がかかった、「解決してくれるのは時
間じゃない。その時間に誰と話して何かを感じた。だから俺はここに
いられる」と外出することを勧める。たまたま医局に入ってきた日比
谷が進藤と楓の電話のやりとりを聞いている。

 ICUでは木村省吾(広田亮平)と寺泉千尋(福田麻由子)が進藤
に楓は帰って来ないのか?と聞いている。進藤は二人に帰って来なけ
れば会いに行けばいいと話す。
 ICUの小木夫婦は相変わらず口を利かない。佐倉は小木夫婦に高
校の時は甲子園球児だったが補欠で試合には出られなかった、大切に
していたユニフォームと甲子園の土は住んでいたアパートが全壊した
ため無くなってしまったと話す。黒木と日比谷は佐倉の話を聞いて住
まいが全壊になったことを知る。佐倉がいなくなると、日比谷が小木
夫婦に震災後すぐに家に戻ったがマンションは全壊していた、スタッ
フには住居は無事だったと言っている、震災中買い物に出ていた母が
怪我をしたと話す。
 日比谷は時間が解決してくれると思うが、母に何を話していいやら
とわからないと話す。
 日比谷が打ち明け話をしても小木夫婦は無反応で、話たってなんだ
とつぶやく。


 岡山の楓が散歩に出かける。

 ICUの小木は様子を見に来た進藤に、看護師や医師が入れ替わり
立ち代り来て不幸自慢して行くのはどういうことだと怒っている。小
木は看護師や医師は有資格者なので震災後仕事に困ることはないと不
満を洩らす。進藤は小木もそば打ちでは誰にも負けない腕を持ってい
るんでしょ?と言う。

 楓は海岸の砂浜までやって来て、加賀から貰った婚約指輪を落とし
たことに気付く。慌てて探していると、往診中の老医師が楓を見つけ
て声をかける。老医師と楓は一緒に指輪を探す。

 ICU。小木夫婦が話をしている。何も無くなったと力を落とす小
木。静子は震災後自宅が全壊したことを夫に話せなくて胃潰瘍になっ
た。妻の意見も聞かず会社を辞めて店を開くような強気で頼もしい夫
が店が全壊したことを知ったらいなくなるのではなかいと思うと、そ
れが心配だったと静子は溜まっていた胸のうちを話し泣く。小木は進
藤を呼び、この年でゼロからやり直すのは簡単じゃないと憤る。進藤
は人間は倒れたままではいられないと話す。

 老医師が楓の指輪を見つける。指輪にごめんと謝る楓。老医師は楓
にこの砂浜は加賀が幼い頃遊んだ場所なので、楓から指輪を取り上げ
るようなことはしない、ゆっくり休むようにと優しい言葉をかけて立
ち去る。

 楓が加賀の実家に戻りテレビをつけると、寺泉がボランティアが二
人怪我をした報告会見をしている。寺泉は東京は危険なのでボランテ
ィアも覚悟をして来てほしいと発言する。記者から自己責任か?と問
われる。他の記者からは東京の街の復興はボランティアの力無くして
はあり得ない、今回の怪我が原因でボランティアが来なくなったらど
うする?と問われる。寺泉はボランティアが集まらない場合は、自分
達の暮らす街を危険だからと言って出て行くわけにはいかない、自分
たちの手で街の復興をしていくしかないと言う。

 次の朝早く加賀の父利明(高松英郎)が窓を開けると庭に楓の姿が
あった。楓は東京に戻り、東京を人が暮らせる街にするために自分が
医師として何かできることをするつもりであることを告げる。

 避難所の外で寺泉は青木に自分の嫌いな政治家は市民運動上がりの
きれい事ばかり並べる政治家、なのにニュースで話したことはあいつ
らと同じことと自嘲気味に話す。大物代議士の堀内から寺泉を臨時内
閣に迎えたいと連絡が入る。

 救命センター。小木夫婦が退院していく。小木は進藤に頭を下げ、
そば嫌いの日比谷に屋台のそばを始めたら食べに来てくれと話す。日
比谷はそばは嫌いと素っ気無いが、小木は日比谷でなく日比谷の母に
食べに来てほしいと話す。

 医局。黒木は須藤にたまには患者と茶飲み話をするのもいいのでは
ないかと話す。
 須藤は震災でこんな大変な時なのにと言うが、黒木は自分たちも患
者も同じ被災者なのだからこそ(わかりあえる)と言う。

 救命センター玄関にはたくさんの荷物を抱えた楓が入ってくる。ス
タッフたちが喜んで楓を迎え、救命センターに活気が戻る。


寸  評  どんな状況であっても命が助かれば幸せだと思いますが、先の展
望が見えない時や一生懸命に生きていても立ち行かない時は、生きて
いる幸せより生きていく辛さの方の比重が大きくなってしまいます。
自分の手ではどうすることもできない無念さを抱えながらでも、人は
生きていかなくてはいけないことがあることを考えさせられました。
人とコミニケーションをとるのが下手な日比谷が、自分の震災体験を
話し終わった後の、やりなれないことをしてしまったという表情にク
スッとしました。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 TBS系の昼のドラマ「聞かせてよ愛の言葉を」が始まりました。伊藤かず
えと村松雄基が主演し、ナレーターが来宮良子で大映テレビ制作です。愛憎劇
と大げさなセリフと演技が懐かしいと感じる世代にはオススメだと思います。
愛憎劇なのに見ているとなぜか笑えます。
 NHKの午後11時の帯ドラマ「百年の恋」が再放送しています。原作は篠
田節子の小説「百年の恋」ですが、物語の世界をうまくドラマ化していると思
います。エリートで高収入の妻を川原亜矢子演じ、低収入で家事育児全般をこ
なす弱気で年下の夫を筒井道隆が演じてはまっています。編集長役の高畑淳子
も好演しています。
 高畑淳子(「3年B組金八先生」の養護教諭役)は「はなまるカフェ」や
「徹子の部屋」などで面白キャラを見せて、ドラマだけでなくトーク番組でも
よく見かけるようになりました。「救命救急24時」前半に出演していた深浦
加奈子も話が面白いので、トーク番組に出ているとつい見てしまいます。(た
ま)

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