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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/10 富豪刑事 (5)  2005/02/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/10 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)

 大橋警部(大和田伸也)
 水野大吾郎(寺田 農)
 福本幸吉(細川俊之)
 新谷  (ガッツ石松)
 真田一太郎(小木茂光)
 ジョーダン(ランディ・ゴインズ)

原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治
 福田卓郎ほか

あらすじ  第5話 『ホテルの富豪刑事』

 祖父 神戸喜久右衛門と 松江、使用人たちが 美和子の出勤を見
送る。
 美和子  「それでは 行ってまいります。 おじい様、松江さ
ん。」
 喜久右衛門「休みの日に呼び出されるほど 重要な仕事についてく
れるとは。 お前も成長したものじゃ。」
 松江   「世の中には、喧嘩をして 拳銃で撃ち合うような人が
いると聞きます。 お気をつけて。」
 美和子  「何度も言うようですが、その方たちの喧嘩を止めるの
が 私の仕事です。 それに 心から悪い人はいません。」
 いつものように 美和子の成長に感動した喜久右衛門が 発作を起
こす。


 焼畑署管内で抗争を続けてきた暴力団 龍神会と不知火組が、手打
ち式を行うことになった。 100人近くのヤクザ者が 街中で抗争を
始めないようにしなければならない。 警部鎌倉は、各旅館・ビジネ
スホテル・レストラン・駅など 暴力団が行きそうな場所全てに 捜
査員を配置しようと考える。 しかし、300以上の宿泊地に 5人ずつ
の配備では 2,000人以上の捜査員が必要になる。 しかし、焼畑署
 捜査課は ほんの数人。 この人数では対応しきれないが、鎌倉の
ライバルである 暴力団関係担当の4課の大橋警部にだけは 頼りた
くない。

 どう対処しようかと 悩む一同。 そこで美和子が手を揚げた。
 美和子「あの、ちょっとよろしいですか? 警備しやすいように 
やくざさんたちに 一ヶ所に集まってもらえば良いと思います。」
 祖父所有のエンジェルホテルなら 全員の宿泊が可能だと言う。 
しかし、どうやって予約を入れさせるのか? 美和子は 他のホテル
・旅館に 署員の家族みんなに泊ってもらい 全部満室にすればいい
と アイデアを出す。 みんなが難色を示す中 署長の神山がOKを
出す。 捜査員が従業員に変装して 警備するのだ。


 夕食時、祖父 喜久右衛門に相談する美和子。
 喜久右衛門「そうか。 またわしの金を使ってくれるのか。 エン
ジェルホテルだったら 総支配人の真田がいる。 昔 首相を泊めた
時、大活躍してくれたものだ。 ワッハッハッ。」
 喜久右衛門は 経営戦略で、今回と同じように他のホテルを満室に
し エンジェルホテルに首相が泊るよう 仕向けた事があるのだ。

 エンジェルホテルでは、鶴岡と狐塚がフロント、布引がベルマン、
西島がドアマン、純子と裕美がハウスキーピングなど それぞれが扮
装して 暴力団を待ち受ける。
 先に現れたのは 福本率いる竜神会。 3階を用意していると伝え
ると、不知火組の下では嫌だと 若頭の新谷がごね、4階に案内する。

 そこに 予定外の外人客が現れる。 冷や汗を流す総支配人の真田。
 世界一周旅行の途中なので 予約を断る連絡がつかなかった ただ
一組の客なのだ。 美和子が流暢な英語で事情を説明するが、疲れて
動けない 予約を一方的に断るなら訴えると 言い出すジョーダン。
 仕方なく 空いていた6階のスイートルームに案内する。 スイー
トは一部屋しかなく どちらがとまるかで喧嘩になると思い どちら
の組にも案内しなかったのだ。 不知火組も到着し、夜の手打ち式を
待つばかりになった。


 竜神会の組長 橋本が好きなワインで 手打ち式を行う。 不知火
組の組長 水野が用意したワインは 時価80万円。
 猿渡 「高い!」
 美和子「安い!」
 同時に 声をあげる2人。

 ソムリエの資格をもつ美和子が、ワインを注ぐ。 まず 水野組長
が口をつけるが、飲み慣れないワインの味がわからない。 続いて 
口の肥えた橋本組長が 満足げに 口にする。
 橋本 「うっ、これは・・・。」
 口元に手ぬぐいをあてた橋本は、そのまま倒れこんでしまう。 駆
け寄った新谷が、手ぬぐいを外すと、橋本は口から血を流し 絶命し
ていた。 新谷がワインを口にする。
 新谷 「・・・毒だ。」
 口からワインを噴き出した 新谷の体が揺れる。

 大変な事になったと 大揺れの捜査係。 周囲は捜査員で固め 監
視カメラも使って 充分な監視していたはずなのに、組長が亡くなっ
てしまうとは・・・。 新谷は 早く毒を吐き出したので 助かった。
 瓶から毒は検出されず ワイングラスから毒が見つかった。 水野
が飲んだ時は 異変は無かったので、水野から 橋本にグラスが移る
間に 毒が入れられたのか。 しかし、傍らで見ていた美和子は 水
野が毒を入れた気配は 全く無かったと証言。 猿渡も、グラスをし
っかりと拭いて用意した。 いったいどうやって 橋本を毒殺したの
か?

 突然、銃声が鳴り響く。 6階で 銃撃戦が起きたという。 龍神
会は4階 不知火組は3階に宿泊、6階にいるのは ジョーダン夫婦
だけ。 いっせいに捜査員が駆けつけ、鎮める。 先走った若いチン
ピラたちを 布引たちが連行する。

 散歩に出ていたジョーダンが 帰ってくる。 ただならぬ気配に 
室内にいる妻の様子を見に行く。 すると、ジョーダンの妻が 室内
で銃殺されていた。 銃撃戦を展開していたチンピラ2人に 疑いが
かかる。 現れた4課の大橋が 2人を取調べ 締めあげる。

 室内を検証した美和子は、室内に落ちていたガラスの破片から 外
部からの殺人と判断する。 室内から発砲したのなら、室内にガラス
が落ちているのはおかしい。 窓から外を見た美和子は 犯人がジョ
ーダンしかいないと言う。 ジョーダンの泊ったスイートルームは 
外に隣接する非常階段から身を乗り出すと 覗く事ができるのだ。 
喜久右衛門も 真田に命じて 首相の浮気を隠し撮りし その後いろ
いろと便宜を謀って貰うのに 利用したと言う。

 何故 宿泊していた3・4階でなく 6階で撃ちあったのか? チ
ンピラの話では 6階に集合と 呼び出し電話があったのだと言う。

 英語しか話さないジョーダンだが、本当は日本語がわかるのではな
いか? そういえば ロビーで美和子が挨拶した時、ジョーダンは握
手しながら頭を下げた。 あれは 日本を理解している者がしがちな
仕草。 だから 各階に誰が宿泊しているのか フロントの話を聞き
知っていたのではないか。

 ジョーダンが待つ別室に 静かに入っていく美和子たち。 突然 
美和子が ジョーダンに向って叫ぶ。
 美和子  「キャー! 社会の窓が 全開ですわよー!」
 思わず 自分の股間に手をやるジョーダン。
 鎌倉   「やっぱり 日本語がわかるのか。」
 ジョーダン「しまった!」
 観念し、逮捕 連行されるジョーダン。 鎌倉は しっかり自分の
手柄にする。

 支配人の真田が駆け込んでくる。 ワインセラーに入り込んだ純子
と裕美が 勝手にワインを開けて 飲んでしまっているというのだ。
 美和子「よろしいですわ。 どれも安物ばかりですから。」
 純子 「何だ。 ハウスワインか。 どおりでそんなにおいしくな
いと思った。」
 しかし、どのワインも 数十万円する代物ばかり。 中でも 神戸
印のワインは 神戸家専用の物で 外には出回らないもの。 もし世
に出回れば 一本百万円は下らないという。

 美和子「よろしかったら どうぞ。」
 みんなでグラスを傾ける。 しかし、口にした美和子が 異変を感
じ取る。
 美和子「だめです。 駄目になっています。」
 みんながおいしいおいしいと飲んでいたワインが 変質していると
いうのだ。 原因は ワインセラーの空調。 故障はしていないので、
誰かが温度をあげ ワインを駄目にしたのだ。
 純子と裕美は、手打ちの日 ワインの品定めしている時、誰かが入
ってきた事を思い出す。 考え込んでいる美和子。
 美和子「犯人が わかりました。」

 竜神会の部屋に来る美和子たち。 そして 犯人がわかった事を告
げる。
 新谷 「犯人は 不知火組の奴らだろう。」
 美和子「いいえ。 犯人は新谷さん、あなたです。」

 美和子の推理〈手打ちのワインを口にした橋本が 異変を訴えたの
は、毒がはいっていたからではない。 ワイン通の橋本は ワインが
変質しているのに気付いたのだ。 それを拭おうと 口にしたナプキ
ンの方に毒が塗られていた。 ナプキンを前もって 新谷が摩り替え
たのを 監視カメラが収めていた。 そして 後からグラスに毒を盛
り 疑われないよう自分も口にしたのだ。〉

 監視カメラが動かぬ証拠となって 観念する新谷。 橋本が 組を
譲ってくれない事を恨んでの犯行だった。
 美和子「組長さんは 谷底につき落とされたライオンのように あ
なたに這い上がってきて欲しかったんです。」
 またまた 的外れな解説をする美和子に 興ざめする周囲。

 伊東 「おじょう様。 お迎えに上がりました。」
 美和子「失礼します。」
 人垣を分けて部屋を出ていく美和子を、あっけにとられて 見送っ
てしまう一同。

 狐塚 「おいおい 勝手に帰るな。」
 我に帰った狐塚が止めるのも耳に入らず 美和子はリムジンで立ち
去っていく。


寸  評  前回大活躍の布引から 目が離せません。 今回は人相の悪さか
ら 暴力団にスカウトされたり、暴力団員を連行しようとして 自分
の方が暴力団員に間違われたり。 よく見ると、鶴岡や狐塚や猿渡た
ちが 自分たちの保身に努めているのに、布引は加わっていないよう
です。
 映画『マークスの山』あたりから 警察の内幕ものが当たり前にな
りました。 でも、ここらで少し 焼畑署の面々にも 正義を前面に
押し出した捜査を見せてほしい所です。

執筆者  飯塚()

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2. 編集後記
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 1月 雪が降りました。 我が家の玄関は北向きで、建物の影になる道路側
は 延々と凍りついたままです。 せっせせっせと雪掻きするも なかなか消
えません。 気温の上がる午後に 少しずつ少しずつ 削り取るしかありませ
ん。

 2月になってからも 大雪が降りました。 一日中降り続き 丈の短い長靴
が埋まるほどの深さになりました。 これは大変と 雪降る中をせっせせっせ。
 数日かけて 人が通れるほどの道をつけて よかったなと思ったのが 昨日
の夕方。 今朝見たら、乾いていた筈の道が 車に崩された雪で アイスバー
ン状態になっていました。 ガッカリ。(飯塚)

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