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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/03 富豪刑事 (4)  2005/02/11


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/03 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)
原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  第4話 『富豪刑事のキッドナップ』

 小さなおもちゃ工場を経営する高森の息子 栄一が 誘拐された。
 身代金は一千万円。 高森は 従業員の給料を支払う為に タイミ
ングよく会社の金庫に入っていた一千万円を 用意する。

 焼畑署捜査係に 緊急招集がかかる。 高森家には既に布引がガス
工事人として 潜入。 しかし、警部 鎌倉がいう通りに これ以上
人が押しかけては 警察に連絡を取った事が 犯人にばれてしまう。
 捜査方針が決まらない中、またしても 美和子が手を揚げた。
 美和子「あの、ちょっとよろしいですか?」
 またかと、みんなの苦々しい視線が 美和子に集まる。 主婦に成
りすまして 高森家に潜入すると言う美和子。 反対しようと 視線
を向けた神山。 しかし、そこには どう見ても 刑事に見えない女
の子がいた。

 狐塚と連れ立って リムジンから降り立つ美和子。
 美和子「おば様。 美和子です。」
 高森の妻の姪として、美和子は 怪しまれずに潜入する。 リムジ
ンに乗って来る刑事の存在を 想像できる人はまずいない。

 先に潜入していた布引は、高森の妻 歌子が怪しいと 美和子に注
意を促す。 2階に引きこもったまま 歌子は出てこないという。

 犯人からの電話で 高森が新しい鞄につめた身代金を運ぶ。 受け
渡し場所に指定された 喫茶店に入る高森。 トイレの奥の従業員通
路を抜け 捜査員をまいた高森は、高架から 下の道路に身代金を投
げ落とす。 走り去った車は 黄色で右のドアに大きな傷があったと
証言する高森。 すぐに布かれた緊急配備に 何故か犯人はかからな
い。 見つかったのは 配備の外で、車の中に空になった鞄も見つか
った。


 犯人は どうやって 緊急配備を突破する事ができたのか? 布引
は高森の狂言ではないかと意見するが、金を奪った実行犯がいるのは
確か。 再度 身代金を要求してきた犯人に、うまい対抗策を考えな
ければ 同じ事の繰り返しになってしまう。

 美和子「ちょっと よろしいですか。」
 逃げ足の速い犯人が すぐに逃げられないようにしたらいい とい
う美和子。 お金を得る事に味を占めた強欲な犯人に 重たくて動け
ないほどのお金をもたせたらいいと 提案する。
 美和子「人の命が一千万円なんて 安すぎると思いませんか?」
 金持ちの美和子の発言に しらけてしまう一同。 しかし、他にい
い案が無い以上 これを採用するしかない。 一億円は 一万円札で
およそ10キログラム。 もしも千円札なら 十倍の100キログラムに
もなるのだ。

 神戸家なら簡単に用意できる一億円だが、警察が介入したと知られ
てはならない。 高森本人が用意したと思わせないと・・・。


 夕食時 美和子は 祖父 喜久右衛門に相談する。
 喜久右衛門「もう、そんな重要な事件を 任せてもらえる様になっ
たのか。 その上 またわしの金を使ってくれるのか。」
 子供の命がかかっていると 慎重な喜久右衛門。 松江のアドバイ
スで 昔やった事のある「篭脱けサギ」の応用策をとる事にする。 
それは 銀行員の振りをして 銀行に来たやくざから お金を預かり
 裏口から逃げてしまったというもの。 今回は言うなれば「篭脱け
融資」。

 再び 身代金を要求する電話が入る。 打合せどおり 即答する高
森に、余裕があるとみた犯人は 身代金の額を吊り上げ始める。
 犯人 「そうか、金持ちの姪がいるんだもんな。 五千万、いや 
一億だ。 番号チェックできないように 千円札で用意しろ。」

 一億も用意できないと言う高森は、美和子に紹介された 銀行へ出
かけていく。 喜久右衛門のアイデア通り、銀行員に扮した西島が 
高森を入り口で出迎える。 別室に案内して、融資先が 警察官と知
らせないまま お金を渡す事に成功する。


 狂言の疑いを捨てきれない布引は、高森の工場に聞きこみに行く。
 そして、経理をしていた大沢が 半年前に解雇されていた事実を知
る。 経理なら 会社のお金の出入りに 詳しかったはず。

 大沢犯人説を指摘された高森も そう言えば 声が似ていたと証言。
 大沢は しばらくアパートに帰っていない。 そして、室内から 
栄一の写真や計画書などの物証が発見される。


 再び 身代金の受け渡し。 一億円入りの重いスーツケースをトラ
ンクに積んで、犯人の指示どおり 車で出かける高森。 地下駐車場
に入っていった高森の車が出てくるのを 外で待っていた西島と鶴岡
の車が追跡する。 ところが、数百メートル進んだ所で 突然車が停
止し、中から高森が降りてくる。
 高森 「すみません。 身代金 盗られました。」

 高森は地下駐車場内で 同型の車に乗り換えさせられ、車を真っ直
ぐ走らせるよう指示を受けたという。 すぐさま 別の入り口から出
てきた同じ車を発見した猿渡が 車を追う。 犯人が 高架から下に
置いた車に お金をロープで下ろす所に 追いついた猿渡。
 猿渡 「大沢!」
 身代金の入ったスーツケースが重く、手間取る犯人。 身を乗り出
した時、ロープをかけた手すりのボルトが外れ お金と共に転落して
しまう。


 誘拐された栄一の手配書を見た ミニパトの裕美が、道路脇を歩い
ている栄一似の少年を見つける。 少年の消えた方角に、人目の届か
ない小屋を発見。 入り口を頑丈に閉められた小屋の中から 少年の
助けを呼ぶ声を聞く。 メリメリと破壊し、小屋内の地下室に 閉じ
込められた少年を救出する。 感動する純子に対し、つい先ほど歩い
ていた少年を見た裕美は 納得がいかない。
 裕美 「栄一くん。 さっき 外を歩いていなかった?」
 もちろん 栄一は否定する。 そして 両親との再会を喜びあう様
子は、周囲の感動を誘う。


 焼畑署捜査係では、大沢が犯人という事で 容疑者死亡のまま 事
件が終結しようとしていた。 レンタカーを借りた時の書類の指紋が
 大沢と一致し 動かぬ証拠になった。 しかし、美和子には気にな
る点があった。
 美和子「庶民の気持ちになって 事件を見直してみました。 高森
さんは 犯人に取られてしまう身代金を入れるのに、どうして新しい
鞄を使ったのでしょう?」
 鶴岡 「人の命がかかっているのに 鞄なんかどうでもいいだろ
う。」
 お前に庶民の気持ちがわかるのかと、口々に言い切られてしまう美
和子。
 美和子「もう1つあります。 車の屋根の汚れ、気になりません
か?」
 ホワイトボードに貼られた写真を指差し 振り返ると、誰一人室内
に残っていなかった。


 高森の工場を 一人訪ねる美和子。
 美和子「失礼します。 ちょっとよろしいですか?」
 高森 「一回目の身代金、従業員の給料だったのですが、まだ見つ
かりませんか?」
 美和子「一千万円は あなたが持っているんじゃないですか? あ
の誘拐は 大沢さんとの狂言じゃ無いんですか?」


 美和子は、一回目の身代金の受け渡し場所に 高森を連れて行く。
 それは 事件と同じ天候 同じ時刻。 高架の下には 西島が車を
セットして待っていた。 見下ろした美和子たちの目に 真っ先に見
えるのは、高森の証言したドアの傷ではなく 屋根に広がる大きな汚
れ。
 美和子の推論 〈大沢が借りたレンタカーは、はじめから 発見さ
れた駐車場に 空の鞄を置いて 停めただけ。 身代金の受け渡しの
時、高架下に車は無く、高森は道路わきの川に バッグを落とした。
 そして 車を見ていない高森は 汚れを証言できず、電話連絡して
来た大沢の言う通りの証言をした。〉
 美和子「車の傷は 高森さんの言うような 大きい物でも 目立つ
ものでもなかったんです。」

 そして 本来邪魔な存在だった大沢を、二回目の受け渡しの時 手
すりに細工し事故に見せかけて殺害した。
 高森 「どこに証拠があるんです? 私はずっと あなた方と一緒
にいたではありませんか。」
 布引 「誰が あなたがやったと言いました?」
 振り返った高森の前に 布引に手をひかれた栄一がいた。
 高森 「栄一は 関係ないんです!」
 布引 「栄一くんは何も話していない。 お父さん思いの いい子
だ。」

 布引と裕美たちは 栄一が閉じ込められていた廃屋に 秘密の抜け
道を発見した。 だから 栄一は自由に出入りする事が出来た。 大
沢が落ちた手すりの細工を 高森が栄一にさせたと言うのだ。 布引
に詰め寄られ、高森が泣き崩れる。


 喜久右衛門に 事件の顛末を報告する美和子。 高森は脱税してい
る事を 大沢に脅迫され、仕方なく狂言誘拐を企てたと言う。 まき
こまれた栄一が 可愛そうだと言う美和子。 しかし 酸いも甘いも
知り尽くした喜久右衛門は 気付いていた。 強欲だが 気の小さい
高森には 大沢の始末など思いつけないと。 両親の罪がばれたら 
一流中学にいけなくなると計算した 栄一自身の意思で行われた犯罪
ではないかと。 驚く美和子に 笑いかける喜久右衛門。
 喜久右衛門「ハッハッハ。 ただの わしの推測じゃよ。」


寸  評  今回は 布引刑事が大活躍でした。 前回美和子とコンビを組ん
でいたし、ちょっと信頼関係ができたようです。 唯一美和子の真実
を見ようとする目を 信じている気がします。 行き過ぎた取調べで
 失敗する事も多いですが、本当は出来る刑事なのでしょう。 刑事
の勘も 侮れません。
 始まりと終わりの映像が とてもきれいです。 始まりの美和子は
 とても刑事らしい 眼光鋭いかっこいい女性に映っています。 い
つか美和子も そんな風に成長する日が来るのでしょうか。
 反対に、終わりの ヤンキー座りする布引の表情が 可愛らしいで
す。 猿渡の訴える姿も シャンプーのコマーシャルで 小悪魔に泣
かされているように見えます。 映りのサイズからいって もしや 
みんな美和子に踊らされているという設定だったりして・・・。

執筆者  飯塚()

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2. 編集後記
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 先日 テレビ朝日の土曜ワイド劇場に 少年隊の東山くんが 棟居役で出て
いました。 棟居といえば 夏ドラマで担当させて貰った『人間の証明』の主
人公。 あの時の棟居は 竹野内 豊さん。 まだ結婚前 独身の設定で ぴ
ったりでした。

 でも 東山くんの棟居は 結婚後 子どもがいた設定です。 かっこいい棟
居でしたが、子供がいたっていう所が ピンときませんでした。 東山くんは
 いつまでも独身のイメージです。

 いろんな人の棟居がいましたが、結婚後の棟居では 佐藤浩市さんが一番か
なと思います。(飯塚)

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