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===================================================== 発行部数 20 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/01/27 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 富豪刑事 局 名 テレビ朝日系 放映日時 木曜21時 キャスト 神戸美和子(深田恭子) 鎌倉熊成(山下真司) 鶴岡慶一(升 毅) 布引幸四郎(寺島進) 狐塚虎彦(相島一之) 猿渡哲也(鈴木一真) 西島誠一(載寧龍二) 樋口純子(野波麻帆) 菊池裕美(中山 恵) 神山郁三(西岡徳馬) 瀬崎龍平(筒井康隆) 宮島洋子(能世あんな) 神戸喜久右衛門(夏八木勲) 鈴木松江(市毛良枝) 伊東隆行(虎牙光揮) 原作 筒井康隆 脚本 蒔田光治ほか あらすじ 第3話 『密室の富豪刑事』 焼畑署管内で 焼死体事件が発生する。 被害者は 宮本鋳造社長。 現場は 宮本鋳造ビルの社長室。 室内に燃える物はなく 出火原 因は不明。 容疑者として 同業の江草鋳造社長 江草竜男・幸男・正男の3兄 弟が浮かぶ。 しかし、証拠はない。 事情聴取中にケガをさせてし まい、治療費を払えと 反対に脅される始末。 ついに鎌倉は、署長 の神山に 犯人が逮捕できない時は 責任を取るようにと言われてし まう。 焦る鎌倉は 署員たちに発破をかけ、江草逮捕に全力を傾け る。 大富豪の祖父 喜久右衛門と 松江、使用人たちに見送られて 出 勤する美和子。 美和子 「それでは 行ってまいります。 おじ い様、松江さん。」 喜久右衛門「行け 行け。 もう、帰ってこなくても良いわ。」 松江 「喜久右衛門様。 いつまで すねてらっしゃるのです か。」 いつもと 違う喜久右衛門。 怪盗Xの絵画盗難事件の際 数十億 もかけられたと喜んでいた喜久右衛門だが、それらの絵が高値で売れ て すねてしまったのだ。 狐塚が煙草で焦がしたゴッホの『ひまわ り』でさえ、修復され高値で売れてしまった。 喜久右衛門の喜びは、若い頃 あくどい事をして得た財産を 美和 子の手で良い事に使ってもらう事。 それなのに、使って貰えたと喜 んでいた財産が 反対に増えてしまったのだ。 美和子 「それは 世の中に 善意の方たちがたくさんいるとい う印です。 悲しんだらバチが当たります。」 喜久右衛門「お前はまた、わしを泣かせるような事を。」 焼畑署では 宮本鋳造社長の焼死体事件に 取り組んでいる。 半 年前に転居してきた宮本鋳造の業績は、社長の誠実な人柄もあり 好 調だった。 もともと独占的に営業していた江草鋳造の社長 江草た ちが 殺害したに違いない。 5年前にも大沢鋳物という会社社長が 同様の事件で焼死し、その事件も 解決していない。 焼畑署捜査会議。 社長の焼死体が見つかった宮本鋳造ビルの図面 を前に 検証をする。 入り口には 夜間 警備員がすわっている受 付。 エレベーターを上がった上階にホールがあり 奥に社長室。 ? 社長室には 鍵がかかるドア。 それは 中から施錠され 密室状態だった。 ? 社長はエアコン嫌いで、室内のエアコンは 使用されていな かった。 ? 社長は 葉巻を愛用していた。 葉巻だけでは これほど燃 えない。 ? 燃えるものは なかった。 ? 事件の時、社長は クラシック音楽を大音量でかけていた。 ? 火事の前 江草3兄弟が訪ねてきたが、15分前には帰った。 わかっているのは それだけ。 何としても 江草たちを逮捕しなければならない。 しかし、証拠 はない。 捜査方針が決まらない中、またしても 美和子が手を揚げ た。 美和子「あの、ちょっとよろしいですか?」 またかと、みんなの苦々しい視線が 美和子に集まる。 美和子の作戦はこうだ。 江草がもう1度 同じ犯罪を犯すように すればよいと言う。 新しく会社を作って 江草の商売敵になればい いのだと。 自分がその会社の社長になって 囮になると言う。 神山 「お前、それは一つ会社を作るという事なんだぞ。」 美和子「それは そんなに大変な事なんでしょうか?」 想像もつかない 並外れた美和子の意見に 度肝を抜かれる署員た ち。 反対しようにも 他に名案が浮かばない。 夕食時 美和子に相談された祖父 喜久右衛門が涙ぐむ。 喜久右衛門「もう、そんな大事件を 任せてもらえる様になったの か。 今度こそ 全部使いきってくれよ。」 喜久右衛門は 美和子の要望どおりの 宮本鋳造そっくりのビルを 建てる。 新会社の経理部長に銀行頭取、営業部長に 昔会社乗っ取 りに使っていた菊田、鋳金開発に著名な東大工学部教授といった そ うそうたるメンバーを 用意する。 みんな世話になっているらしく、 喜久右衛門に頭が上がらない。 警備員は、偶然にも 猿渡が昔世話になった元警官の松平。 これ で、準備万端。 美和子を社長にたてた『ありす鋳造』が 本格的に スタートする。 ありす鋳造は、人材の良さ 商品の良さもあり 急 成長。 新製品を次々と開発し、入札ではドンドン落札。 江草たち を怒らせる事に 成功する。 面白くない江草たちが 会社を訪ねてくる。 宮本鋳造の名を出し やんわりと脅す。美和子が 宮元同様エアコンを使わない事・葉巻 を吸う事を確認し、帰って行く。 受付にいた松平に 心当たりがあ った幸男がほくそ笑む。 幸男 「兄貴。 あの警備員 使えるよ。」 夜、工場で使う大きな真空ポンプを持ち出し、何かを企んでいる風 の江草たち。 過去2回の事件で 自信を深めている。 末の弟の正 男だけが 宮本鋳造と似過ぎていると 怪しむが、警察がそこまです るとは想像できない。 署員たちは 宮本の狙いがわからない。 トラックにポンプを載せ、 何処かへ出かける宮本たち。 しかし、警備員の松平がいるからと 油断してしまう。 一人 社長室にいる美和子。 宮本同様 クラシックを聞き、仕事 をしている。 何かの気配、外から音がする。 受付にいる警備員の 松平に インターホンで連絡を取ろうとするが、いない。 不安を感 じた美和子は、社長室のドアを中からロックする。 そして、突然の 停電。 美和子が ろうそくに灯りをともそうと マッチを手にした 途端、天井に届くような大きな火柱が上がり 爆風で窓が割れる。 倒れこむ美和子。 江草たちを追っていた西島。 ありす鋳造の下まで来た時、社長室 から爆発音が響く。 美和子がいた社長室から 謎の出火。 燃え盛 る室内から間一髪 西島が救出し、美和子は軽いすり傷で済んだ。 しかし、火の気のない社長室から 何故出火したのか? 焼畑署 捜査会議。 江草が持っていたのが 真空ポンプではなく、 似た別の物 酸素ボンベではないかと 美和子は推測する。 密室の 発火は、外部から 燃えやすく臭いの無い酸素を送り込んだ為と 判 明。 これで 密室殺人の謎は解明。 しかし 証拠はまだ無い。 そこに 松平から電話が入る。 謝りたい事があると 川原に呼び 出される美和子。 しかし、約束の時間を過ぎても 松平は現れない。 探し回るうち、下流で 松平の他殺体を発見する美和子。 すぐに 江草を疑うが、江草は犯行時刻 カラオケ店にいた。 そこに居合わ せた ミニパト婦警の純子と裕美も証言する。 純子 「江草がトイレに立ったが、5分程度だったわ。」 松平の死体の発見現場まで 往復5分ではすまない。 江草の犯行 では ないのか? 江草を呼んでの 現場検証。 松平との待ち合わせ場所・死体の発 見現場・カラオケ店の位置関係を 地図で確認する美和子。 美和子「あの、ちょっとよろしいですか?」 ずっと 社長の振りをしていた美和子が 江草の前に姿を現す。 江草 「お前 刑事だったのか。」 美和子は 江草が犯人だと言いきる。 カラオケ店にいても 犯行 が可能だと。 カラオケ店は 死体発見現場の上流。 殺害現場は 死体発見現場より上流の カラオケ店のそばではないかと。 だから 江草が動いたのではなく 死体の方が動いたのだ。 江草は言い逃れようとするが、発見された松平のかつらの中に 純 子の電話番号のメモが入っていた。 カラオケ店で 江草が社長だと 知った純子が 渡した物だ。 殺害後 死体を捨てる時 落としたカ ツラに、誤ってくっついてしまったのだ。 こうなると言い逃れはで きない。 松平は 息子の交通事故を揉み消した事を 幸男に知られ、脅かさ れていたのだ。 そして 片棒を担ぐ破目になってしまった。 それ を美和子に告白しようとして、口封じに殺されてしまったのだ。 松 平の死を悲しみ、江草に反省を促す美和子。 美和子「でも、松平さんは罪を悔いて 全てを告白しようとしまし た。 あなたたちにだって できるはずです。」 江草 「馬鹿じゃないの、お前。」 事件は解決した。 しかし、納まらないのは 喜久右衛門。 しっ かり使ったはずの財産が、偽の鋳造会社の業績が好調で 莫大な利益 を出してしまったのだ。 新商品は NASAやヨーロッパから 引き合 いが来てしまう。 怒り心頭の喜久右衛門を前に 本当は大学教授・ 銀行頭取の役員たちは 平謝りし、美和子は途方にくれてしまう。 寸 評 焼畑署内部は 結束が固くないようです。 猿渡刑事と狐塚刑事 は たびたび意見が対立するし、一見従順な鶴岡は 鎌倉に反感を持 っているようですし。 神山は たびたび首をちらつかせるし、鎌倉 は 西島や部下に責任を押し付けようとするし。 一番のガンは 鎌 倉ですね。 みんなに慕われるような上司に 成長して欲しい所です。 意外に活躍しているのが、純子と裕美です。 仕事に燃えていない 腰掛け婦警なのに、事件の核心に いつも触れてきます。 美和子同 様 これからの活躍も楽しみです。 今回の災難は 神戸鋳造の役員たちでした。 普通なら 売り上げ 増で誉められる所、喜久右衛門にあっては 怒られてしまうのですか ら。 お金のある所には お金が集まるようにできているのですね。 執筆者 飯塚() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 先週の編集後記 間違えてしまいました。 『非常の・・・』では無く、確 か『非情のライセンス』でした。 好きなのに間違えるなんて・・・申し訳あ りません。 ♪生まれた時が悪いのか〜 それとも俺が悪いのか〜♪ 警察官 なのに まるで ゴルゴ13ばりの渋さなのです。 機会がありましたら ぜ ひご覧下さい。 『特別機動捜査隊』も かっこよくて素敵でした。 高度成長期のあの時代 ハングリー精神旺盛だから できたのですね。 時代が違うから 今となっ ては無理でしょうか・・・。(飯塚) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |