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===================================================== 発行部数 20 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2005/01/27 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 優しい時間 局 名 フジテレビ系 放映日時 木曜22時 キャスト 湧井勇吉(寺尾聰) 湧井めぐみ(大竹しのぶ) 湧井拓郎(二宮和也) 皆川梓 (長澤まさみ) 脚 本 倉本聰 あらすじ 明るい日差しが照らす中、湧井勇吉(寺尾聰)は妻:湧井めぐみ (大竹しのぶ)の遺影のに手をあわせ朝食をとる。 ふと窓の外をみると遠くに見える十勝の雪が下まで降りてきていた。 昼間、森の時計で勇吉と常連客:滝川(納谷真大)は十勝の山と天 気について話していた。 「十勝の噴煙と天気と関係ありますの?」 滝川の連れの美しい女性:井上美可子(清水美砂)が質問をした。 滝川達が帰ると他の常連客は「誰なの?今の女性?」と勇吉に質問。 美可子は滝川の親戚で夫を亡くし東京から転居してきた。「いいよな ぁ〜。未亡人? 響きが良くない?」と大騒ぎ。 皆川梓(長澤まさみ)は外にまきを取りに行く。そこで、湧井拓郎 (二宮和也)から貰ったお皿の破片を見つけ、拓郎のことを思い出し 微笑む。 お店に、二人の男性客が訪れた。 お水を持ち注文を取りにいった梓は、そのうちのひとりを見て凍り ついた。 「皆川君、ここで働いていたの?」 梓は走り去り、姉のリリ(森上千絵)に「お姉ちゃんアイツがきた」 と真っ青な顔をして言った。 勇吉は「どうしたんだ?」と心配するがリリは「いいえ。何でもあ りません」という。リリは、『アイツ』が誰だか直ぐに解り、慌てて 梓を買い物に行かせる。 『アイツ』とは梓の元教師・松田(佐々木蔵之介)で梓の初恋相手 だった。家庭がある松田も梓に気があり、それが学校中に知られ梓は イジメにあった。すると松田は梓から逃げてしまい、梓は登校拒否に。 梓は追い詰められ何度も自殺未遂(リストカット)を繰り返していた。 「恐かったです。とても。あの子の左手首には今でも何本もキズが残 っています」リリは勇吉に梓と松田の関係を説明した。 梓はスーパーで鍋物のセットを買い、拓郎の家の前で拓郎の帰りを 待っていた。 仕事を終えて帰ってきた拓郎に「また来ちゃった。一緒にお鍋食べ ようと思って」という梓に「待ってたのか?家に入っていればいいの に。今度からは開けて入りな。」と鍵の隠し場所を教えた。 「こんなに長い時間かけて晩飯食べたのは初めてだよ」と楽しくい う拓郎。梓は「今はお姉ちゃんと一緒に暮らしているの。前は義兄も 一緒だったけど消えちゃった。その前は母さんも消えちゃった。炭鉱 事故で父さんが死んで隣に住むおじさんとパッと消えちゃった。私の 周りはすぐ人が消える。そういう運命にあるのかな」寂しそうに自分 のことを話した。 「今は何やって暮らしているんだ?」 「コーヒー屋さん。富良野の『森の時計』」 拓郎はドキッとする。 「マスターがかっこいいの。みんなは謎のマスターって陰で呼んで る。自分のことを絶対言わない。静かでとっても寂しい人。」 その頃、「森の時計」に、九条朋子(余貴美子)が酔っ払ってやっ てきた。『別れた夫が死んだ』と娘から連絡があった。 勇吉がめぐみのために置いておいたコーヒーカップを見て「あれ? 誰かくるの」と朋子は聞くが「誰も来ませんよ」と勇吉はこたえる。 朋子は勇吉と美可子が噂になっていることやめぐみのことをまだ忘 れられないのかなど勇吉に問い詰めた。 朋子は「死んでる人間のこと考えるなら生きている人間のこと考え なさいよ。親なら息子にあってやんなさいよ。」と強く言った。 何処にいるのか解らないという勇吉に「逢わせてやろうか」と朋子 は言ってしまうが、居場所を知っているのか聞かれると「知〜らない」 と急にとぼけた。 勇吉は『北時計』で働いていた頃に拓郎が訪ねてきた時のことを思 い出した。 吹雪の中、会いに来た拓郎を「我々は切れたんだ。お前は一人でや っていくと言った。話は終わった。」と勇吉のことを心配していた拓 郎を拒絶してしまったのだ。 翌朝、『森の時計』に美可子がひとりでやってきた。 勇吉が東京出身だと知った美可子は富良野の静けさに慣れなくて夜 中目が覚めてしまうと言った。 そして、美可子は「コーヒーミルの音を聞いてますと、主人のこと を思い出してしまいます。音の記憶って残りますのね」と涙ぐむ。 勇吉もめぐみのことを思い出した。 定年になったらコーヒー屋をやる。 「あっ。お客さんにコーヒー豆を挽かせるの。ミルを渡して」 お客にコーヒー豆を挽かせるのはめぐみのアイデアだった。 森の時計に松田がやってきた。 リリは「アズは会いたくないと言っています。帰ってください」と 断る。 勇吉は松田と話をすることに。 「梓に一言謝りたい。私は一人の男としてヒドイことをしました。 彼女も傷ついたし、自分も傷を負いました。どうしても一言謝りたい。 でないと、心が晴れません。」 「それは話が変だ。謝りたいのは彼女のためにですか?それともあ なたのためにですか?」 「そうですよね。確かに私は自分のために謝らせてくれと言ってい るのかもしれません。もう二度と来ません。ですけど、これだけは伝 えてください。あの頃、本気で僕は恋をしていました」 松田はそう言い、店を出ていった。 厨房の隅でうずくまっていた梓は拓郎に「今夜遊びに行ってもい い?」と電話をする。 しかし、師匠:六介(麿赤兒)の息子が帰ってくるため、ジンギス カンを付き合わなければならない。と断られてしまう。 その夜、拓郎はジンギスカンの支度で大忙し。 六介と妻:洋子(朝加真由美)も3年ぶりに帰ってくる息子のため にソワソワ。 そこへ息子・洋一(星野源)が帰ってきた。洋一は結婚したいとい う彼女の紀子(吉井怜)を連れてきたと言う。 それは大変だ!と焦る六介たちの前に、紀子が現れ、緊張しながら 「紀子です。宜しくお願いします」と挨拶。 紀子をみて固まっていた六介も「あっ。オヤジです。あ〜参った! 乾杯だぁ〜!」と大喜び。 楽しく食事が始まると、洋一は「実は、お腹には既に子供がいて 5月に産まれる」という。 「孫ができるのか?じーさん、ばーさんになるのか?!」六介は再 び大喜び。 楽しい家族の団らんの中、拓郎は勇吉のことを思い出していた。 『静かでとっても寂しい人』 めぐみが亡くなったあと 「これからどうするのか?俺は母さんの故郷で暮らす。朋子さんの 店で修行をしコーヒー店を開く。東京にはもう戻らない。お前はどう する?」 「一人で生きます。僕はこれまでもずっと、一人で生きられました から。普通の子みたいに父さんが側にいたわけでもない」 「そうか。少しまとまった金をやる。それでもう会うまい」 「別にもう会わないとは…」 「お前は一人で生きていくといった。母さんを死なせた上に、俺に 向かってハッキリそういった。父さん、ショックだ」 「父さん、待ってください。。。」 拓郎の言葉にショックを受けた勇吉は拓郎に別れを告げた。 『森の時計』に、めぐみが現れた。 「初雪がくるわ」 何を考えているの?と聞くめぐみに、毎日、拓郎のことを考えてい ると応える。 「めぐみの事故でかっとして自分を見失っていたのかもしれない。」 そんな、勇吉に美可子や朋子の話をし「ちょっとはドキッとした?」 とからかった。 「あなたも再婚を考えたら?」と真面目に問うめぐみに「バカなこ というな」と言いながら、勇吉はまきを取りに外にでる。 外にでると、近くで物音がした。 「誰かいるのか?キツネか」とつぶやく勇吉。 そんな勇吉の姿を、木陰から拓郎がじっと見ていた。 そして拓郎の目から涙が溢れ出ていた。 拓郎は、泣きながらその場から駆け出した。 空からは初雪が降りてきた。 寸 評 梓の辛い過去の話がありました。 誰にでも触れられたくない過去がある。梓にも拓郎にも。もちろん 勇吉にも。 拓郎はとうとう勇吉のお店近くまで来ましたね。 もうすぐ対面するのでしょうか? 本当は許していても、最初はきっとお互いが素直になれないんだろ うと思います。 二人だけの家族。早くお互いを理解しあって欲しいと思いました。 執 筆 者 西脇() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 今週は立て続けに人間関係でトラブルが発生してしまいました。 別にケンカをしたわけでもなく、私のことを批判されてわけでもないのです が、友人から言われた一言に深く傷ついてしまいました。 たぶん、その友人は私が傷ついたことに気づいていないと思います。 そんな些細な言葉でも、言われた方は傷ついたりしちゃうんですよね。 …無性に悲しく辛い日々でした…(西脇) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |