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タイトル:Daily Drama Express 2004/12/20 ラストクリスマス(最終回)  2005/01/29


===================================================== 発行部数   20 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/12/20 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ラストクリスマス
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 春木健次(織田裕二)
 青井由季(矢田亜希子)
 日垣直哉(玉木宏)
 葉山達平(森山未來)
 藤沢律子(片瀬那奈)
 高瀬彩香(MEGUMI)
 須藤恭子(田丸麻紀)
 柴田幸子(りょう)
 新谷伍郎(伊原剛志)
脚  本 坂元裕二

あらすじ 最終回 「幸せのオーロラ」

 クリスマスのイルミネーションに飾られた街。
 『きよしこの夜』を歌う子供の聖歌隊。

 澤口「あのままでは手術は無理だったんですけど、よくここまで戻
りました」
 こんな事だったらICUの記念写真をとっとけば良かった、と冗談を
言う由季。
 澤口「青井さん、さっきの提案、考えておいて下さいね。検査の結
果から診た、私のベスト選択です」
 「失礼します」と、入ってくる春木。

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 春木「シアトル?」
 車椅子に乗っている由季。病室に来る2人。
 手術について話す由季。
 由季「ホニャララだったらここでも手術できるけど、ハニャララだ
と手術の権威のヘニャララ博士ってその人がシアトルにいるんだって」
 手術について知りたがる春木に対して、
 由季「何で健次が知っておきたいのよ?」
 戸惑う春木。
 由季「手術さ、受けるのは私でしょ」

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 オフィスで。
 大雪の影響でトラックが立ち往生している、との情報が入り、葉山
や日垣ら、部下に指示を出す春木。
 そこへ春木の携帯に連絡。
 澤口「青井さんから、連絡ありませんでした?」
 春木「えっ?」
 澤口「青井さん、病室からいなくなりました」
 春木、携帯に電話する。

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タイトル『ラストクリスマス』

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 「大注目アーチスト 藤沢律子デザインのスノーボード」との説明
の流れる販促会場。
 しかし販促会は一度中断することになる。
 ふと由季に似た女性を見て、追おうとする春木だが、トラックが来
て断念する。

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 春木、由季のドアのインターホン鳴らす。
 ふと、自分の部屋のドアを開けると、開いて、由季がクリスマスケ
ーキを持っている。
 由季「もう一回…ドアを開けるところから…」
 春木「何しているんだ…」
 春木、携帯をかける。
 春木「もしもし、春木です。家にいました。すみません…今すぐ連
れて戻りますので」
 由季「私戻らないよ…ここでクリスマス迎えるの」
 「戻ろう!」という春木に「イヤだー!」という由季。
 由季「私は健次と居たいの。今まで通り、健次と居たいの」
 春木「でもそれじゃ治らないだろ」
 由季「治らなくてもいい。健次と一緒に居たい。健次と離れて、知
らない所で、治るかどうかわからないなんて、イヤなの…。そんなこ
とより、健次のそばで…それが私の幸せ」
 春木「違うよ」
 由季「違わない」
 春木「違うよ…そんなの幸せじゃない」
 机の上の料理をひっくり返す由季。
 由季「わかってくれないならいいよ…迷惑おかけしました」
 自分の部屋に帰ってしまう由季。
 部屋に戻ると留守電に9件のメッセージ。全て春木からのものだっ
た。
 その最後のメッセージ。
 「由季…由季は、よく頑張ってると思う。辛いのにさ…弱音も吐か
ずに本当に良く頑張っている。この間、夢を見た。変な夢。2人がお
じいちゃんとおばあちゃんになって、オレたち80過ぎになっている。
何してると思う?クリスマスケーキのサンタをどっちが食べるかケン
カしている。それが幸せだと思う。今、オレたちの前にあるのは壁じ
ゃない。扉だと思う。」

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 ドアを開けて部屋から出る由季。
 春木も部屋から出てきたところで、ケーキを持っていた。
 春木「当てるならさー、ちゃんとオレにあてろよ…。ケーキこんな
になっちゃって」
 由季「サンタはどっちが食べるのか?」
 2人はお互いに自分、と言う。

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 タクシーに乗って出かける春木と由季。
 クリスマスのイルミネーション。大きな雪だるまを見る2人。
 由季「頑張ったんだね…健次の初めてのプレゼントも雪だるまだっ
た」
 高台に由季を連れて行く春木。
 春木「由季…特等席」
 雪だるまの前で写真を撮るカップル達。
 由季「私…行ってくるね…頑張って、絶対治って帰ってくるから…
待ってて…」
 春木におんぶされる由季。
 歩いて帰る2人。

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 レストランでバンドの生演奏が行われている。
 彩香が踊っている。
 新谷が入ってくる。
 彩香「どうぞ…こちらへ…何か…疲れてたみたいで、テキーラ飲ん
で」
 葉山がつぶれている。
 新谷「彩香ちゃん、オレ、君に謝らなきゃいけないことをした」
 彩香「私の方こそ、好きな人がいるのにお金に目がくらんで…」
 葉山を見る新谷に彩香、慌てて「コイツじゃないです」
 新谷「ウエディングドレス姿、かわいかったよ」
 彩香「新谷さんのタキシード姿、面白かったですよ」
 新谷「面白い?」
 葉山「やった!当たったーーーーー!」
 寝言を言っておきる葉山。
 新谷「何が当たったんだ?」
 宝くじかが当たったら彩香から考えてもらえる、と葉山。
 新谷「テキーラ2つ、持ってキーラ」

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 「出発は3日後、手術はシアトルに着いてさらに3日後に予定して
おります。クリスマスイブですね」
 赤いリボンで結ばれた白い箱を見せる澤口Dr.

 回想シーン
 ‘99.12.22
 澤口「手術が成功したとしても、再発の可能性はありますので必ず
定期検査して下さいね」
 由季「その可能性ってー」
 澤口「半分半分としか言えないなあ」
 由季「先生、私にクリスマスプレゼント下さい。あと1%のプレゼ
ント」
 澤口「君の治る確率は51%だ」

 現実に戻る。
 澤口「5年前のクリスマスに彼女は自分にプレゼントを贈りました」

 回想シーン
 由季「先生、約束のもの…」

 「彼女がそれを受け取れる確率は51%。このまま…私にもしもの
ことがあったとき、それを春木さんに、大切なものだから。クリスマ
スイブの夜に開けて欲しいとのことです」

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 部屋の春木。スケジュール表を見る。
 春木「やっぱりムリか…」
 かばんを開けて、由季のプレゼントを見る。
 インターホンが鳴り、新谷と幸子が入ってくる。
 新谷「おつカレーライス!なんちゃって、くさいくさいくさい…水
くさい」
 幸子「由季ちゃん、今日、正式に会社に言ったんだって」
 新谷「健次、おまえ行って来い」
 春木「えっ?」
 新谷「3日でも4日でもシアトル行って青井さんフォローしてこ
い…」
 新谷「キャプテン…」
 春木「キャプテンって言うな!」
 新谷「万年2位だったオレが…1度だけ勝った試合覚えてるか?ケ
ガをしたオマエの代わりに出た試合だ。優勝候補だった奴を破ってオ
レが優勝した。オマエの仕事はオレがやる。そして勝って表彰台にの
ぼる。何か文句あるか!」
 幸子もフォローする、と言う。
 新谷「キャプテン…これは取締役からの業務命令だ!」

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 病室の由季。そばにいる春木。
 由季「新谷さんが…?」
 由季「クリスマスにオーロラ見た恋人は必ず結ばれる。シアトルか
らイエローナイフってそう遠くないよね?ね、見に行ってきて」
 春木「えっ?」
 由季「私が手術を受けている間、イエローナイフに行ってきて。私、
手術を受けている間、健次が一緒にいるつもりでいるから。健次は私
が一緒のつもりでオーロラ見てきて。お願い…」
 春木「わかった」
 上体を起こして春木を見つめる由季。
 春木「ハイ、寝て!」
 病室の壁にはオーロラのポスターが貼ってある。

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 タクシーにトランクを積む春木と由季。
 澤口Dr.が横にいる。
 澤口「1日遅れで私も到着しますから…」

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 春木たちのオフィス。
 新谷が電話で話している。
 新谷「は…そうですね…その件は春木でないと…」
 周りで不安そうな様子の春木の部下たち。
 「何かイイなあ、久々の現場は…」と、一人はしゃぐ新谷。
 新谷、葉山に 「総務、行って来い!これは秋の宝くじだ!」

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 総務室で。
 葉山の宝くじは300円の当選番号だった。
 新谷「当たりは当たりだ…。早く行ってコインロッカー!ガンバレ
ーボール、ガンバレリーナ!早く池尻大橋〜!」

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 エレベーターを降りてくる恭子。葉山の横を通り過ぎて止まる。
 葉山「恭子ちゃん…」
 恭子「(後ろを向いたまま)ハイ、元事業部の高瀬なら、レストラ
ンにおります…頑張ってね!」

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 春木たちの乗ったタクシーが走っていく。
 律子の乗ったタクシーが走っている。
 タクシー運転手「いいんですか?寄り道したら出発の時間に間に合
うか…」
 街を走る葉山。

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 レストランでは2階で彩香の家族がランチを食べている。彩香もそ
ばにいる。
 レストランに入ってきた葉山、宝くじを出して、
 葉山「テキーラ!」
 葉山、テキーラを一気飲み。2階へ上がっていき、
 葉山「(彩香に向かって)話があります…」
 彩香「何よぉ…お金のいい男紹介してくれるわけ?」
 葉山「オレにだって特技があります…」
 列挙していろいろ言う葉山。
 彩香「何それ…?」
 葉山「待ってよ…!(大声で)あなたが好きです!服を買えないと
きはもっと好きになる…世界中の宝石を買えないくらい、もっと好き
になる。おれとケッコン下さい」
 彩香「ケッコン下さいって…言えてないし」
 階段を転げ落ちる葉山。
 彩香も階段を下りてくる。
 彩香「全く情けないわねぇ…もう…でも、やっぱりアンタみたいな
のには私がいてあげないとダメなのかもね…(2階の弟たちに向かっ
て)ゴメン…しばらく外食できないかも」
 弟たち「いいよぉ〜」
 葉山にキスする彩香。
 拍手をする周囲の人々。

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 社内で打ち合わせをする日垣たち。

 (日垣の回想)
 律子「行きたくない!」
 日垣「行くな!」

 (現実に戻る)
 日垣の携帯がなる。
 律子「ゴメンね、忙しいのに…会議中でしょー?」
 日垣「空港か?」
 律子「受付」
 日垣「受付?」
 走っていく日垣。下に律子がいる。
 日垣「何してんだよ」
 日垣、走り下りてくる。
 律子「忙しいのにゴメンね」
 日垣「飛行機、何時だよ。早く戻れよ」
 律子「今度、私が片思いする。NY行ってもあなたのこと忘れない。
いつ戻ってくるかわからないけどずっとあなたのこと思ってる」
 日垣「ムリだよ」
 律子「ムリじゃない…だってここにその証人がいる」
 日垣「律子、オレはオマエなんて。女なんて、いくらでもいるんだ
よ。オマエのことなんか…」
 と言って、律子に抱きつく日垣。
 日垣「片思いなんてムリだよ。オレはもう迷わないから」

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 空港で。
 春木「そろそろ行こうか…」
 由季「うん…板、持ってくればよかったのに」
 春木「滑りに行くんじゃないから」
 由季「NZでは仕事の合間に滑ってたくせに」
 春木「ああいうところに行くと、雪と会話できるからいいんだよ」
 熱く語る春木。

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 『カナダ イエローナイフ』
 雪山を歩く春木とガイド。
 ガイド「君はラッキーだ。今夜はオーロラが見られるかもしれない。
日本人はよく来るけど…一人で来たのはお前だけだ…」
 春木「僕は一人じゃない」
 ガイド「他に誰か一緒だったか?」
 春木は胸から赤いリボンに結ばれた白い小箱(由季の5年前からの
プレゼント)を取り出す。
 春木、イエローナイフの雪を歩いていく。

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 夜。イエローナイフのキャビン。
 男「今日で3日目の方はいますか?」
 公衆電話で電話をしている春木。
 男「サンタがオーロラを運んできた」

 病院。
 澤口「先ほど手術が始まりまして、非常に安定した状態で行われて
おります」

 キャビンの外で祈っている春木。
 男「そんなに祈らなくても、もうすぐ見られるさ」
 しばらく時間が経つ。
 男「急に天候が変わって今日は見られない」
 春木に「シアトルの病院から電話が来た」という知らせ。
 しかし公衆電話は他の客が利用していて使えない。

 病院。
 澤口、上着を取って病院の廊下を歩く。

 ガイドに「今からシアトルに戻れないか」と聞く春木。

 バッグの中から、5年前の由季からのプレゼントを出し、開けてみ
る。
 2000.1.20.とラベルされたテープが出てくる。

 キャビンの外で、焚き火に当たる春木。
 由季からのテープをビデオで見る。
 画面では由季が映っていて、しゃべり始める。
 「2000年、1月20日。去年のクリスマスに手術を受けて、ひ
と月たちました。
 今度は5年。
 で、5年後の私にプレゼントを贈ろうと思ったの…何にしようかな
あ、と思って…遺言…それを5年後に自分で捨てるのが最高のプレゼ
ントじゃないかなあ、と思って。
 青井由季さん、生きてますか?
 さっさと捨てて下さい。
 もし…5年後、私が受け取れなかった時、そのときは、今、カメラ
の前にいるアナタ、あなたに受け取って欲しい…でもあなたが誰か今
はわからないけど…もう2度と恋しないと思ってた。
 思ってたんだけど、私、やっぱり恋がしたい。誰かを好きになりた
い。ねえ、元気?元気じゃない?
 今…あなたにとっての今…私とあなたにはお別れのときかもしれな
い…だからね、あなたのおかげで私はとっても幸せだったと思う…だ
からあんまり悲しんだりしないで。サンキュ!私を好きになってくれ
て…。
 5年後、2004年のクリスマス!こんなビデオを撮ったこと、あ
なたと一緒に笑えるといいな!サンキュ!ありがと!バイバイ!」

 ビデオを見終わった春木に迎えの車が来る。
 乗ろうとした春木にシアトルの病院からの電話。

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 東京で自転車に乗る春木。
 『1年後』
 『2005年12月』

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 会社に来る春木。
 葉山、日垣、新谷らも来る。
 サッカー用品を取り扱っている春木ら。
 男性社員「日垣さん、藤沢さん、もうすぐ帰ってくるんですねー」
 雑誌に載っている律子の左薬指に指輪。
 新しい企画書を日垣に渡す春木。
 彩香が来る。すっかり臨月の様子。

 見合い写真を見る新谷。
 新谷「今度はエビだ!」
 ふと隣にいる美樹に
 新谷「美樹ちゃん、オレの事、どう思う?」
 美樹「タイプじゃないです。だって取締役は恋人がいてもいなくて
も幸せそうですよ」
 新谷「結局幸せじゃないのは健次だけか…」
 新谷の視線の先には春木の姿が。

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 引越しの車が止まっている。
 春木「隣か…」
 由季が引っ越してきた時のことを思い出す春木。
 インターホンがなる。
 「開けてー開けてー開けてー」という由季の顔が浮かぶ。
 が、入ってきたのは幸子。
 幸子「ケンにい、かくまって…(と奥へ駆け込む)」
 春木があっけにとられていると、すぐに杉村(幸子の夫)も入って
くる。
 杉村「すいません、もうすぐ結婚記念日って忘れてました」
 2人の飼ってる犬、ポチと子犬も来ていた。
 春木「おい、ポチ、久しぶりー、お前の子供かー?かわいいなあー
オイ!」
 玄関には春木と由季が海で撮った幸せそうな写真が飾られている。

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 大勢の人の拍手。花びらがまかれる。
 澤口Dr.と貴子の結婚式。
 春木が来る。
 澤口に挨拶する春木。
 泣く貴子。
 貴子「ごめんね…私たちの方が先に結婚するなんてー」
 貴子に促されてポインセチアを出す澤口。

 病院にポインセチアを持ってくる葉山。赤ちゃんを抱く彩香。2人
で赤ん坊を見て笑顔になる。

 空港でポインセチアを持って律子を待つ日垣。

 ポインセチアの中からメッセージ。
 「御結婚おめでとうございます。そちらに行けないことが本当に本
当に残念です」

 「結婚記念日おめでとうございます」

 「これからも2人で素敵な作品を創って下さい」

 春木のカード
 「遠くシアトルより メリークリスマス 青井由季」
 少し涙目になる。

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 大雪の中の建物。
 ウエストシアトルメディカルセンター。
 由季が携帯で話している。
 由季「彩香、良かったね。本当におめでとう!1年、治療に専念し
たから、本当に元気!寂しくなんかないって!」
 メールを打つ由季。
 「健次、25日に帰国することになりました。空港まで迎えに来」
と打ったところで消す。
 「お仕事どうですか。頑張ってね」
 と直す。外は雪。

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 花をもらってクラッカーを鳴らされる由季。退院の日だ。

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 トランクを引っ張って雪の中を歩く由季。
 ふと、雪だるまに気づく。
 あたりを見回す由季。
 少し歩くが、やはり気になり、雪だるまの指す方向へ引き返す。

 歩道を「サクッサクッ」と言いながら歩く由季。
 二股に分かれる道に来て、「あれっ?どっち?」
 雪だるまが指す方向に歩く。

 バンザイの雪だるま。
 そこへ来るサンタ。あとずさりする由季。
 サンタが呼ぶ。あとずさりする由季。
 由季に近づき、荷物を乗せ、エスコートするサンタ。サンタは春木
だった。

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 車(ワーゲン?)を運転していく春木。途中で止める。
 由季「ちょっ…」
 春木、前から袋を出してくる。袋を引っ張って走っていく春木。
 由季「っていうか何?」
 春木「何って何?」
 由季「忙しくて来れないって行ったじゃん!」
 春木「どうせおまえのことだから飛行機乗り間違えてアラスカにで
も行っちゃうんじゃないかと思って」
 春木「ちょっとついでに」
 由季「何のついでに?」
 春木「ナベの材料買おうと思って!」
 由季「行ってらっしゃい!一人暮らしのさびしいサンタさん!」
 春木「お帰り!お帰り由季!」
 由季「ただいま健次!」

 2人の思い出のシーンが次々と出てくる。

 健次の鈴の音で、教会からウエディングドレスを持った子供と神父
が現れる。
 由季「っていうか、何?」

 2人の思い出のシーンが次々と出てくる。

 2人で教会で結婚式を挙げる。

 2人の思い出のシーンが次々と出てくる。

 由季のベールを開ける春木。キスしようとして…
 春木「あっ、時間」
 由季「だってまだ時間が」
 春木「行き先、違うから…」
 春木、チケットを取り出す。
 由季「イエローナイフ!」
 春木「1年遅れだけどさ!扉を開けに行こう!」
 神父「お2人に幸せあれ…」
 走る2人。
 由季「ズルいよ、自分だけそんな楽なかっこで!」
 春木「何でオレがドレス着なきゃいけないんだよ!」

 イエローナイフの地図。

 レストランでは他の登場人物たちがパーティーをしている。プレス
リー姿の新谷もいる。

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  ジープで乗り付ける春木と由季。
 現地の人と抱擁する春木。
 「My wife, Yuki!」と、由季を紹介する。

 由季「おーい、オーロラ!」
 春木「呼んだって出ないよ」
 由季「わかんないよ〜」
 2人でオーロラを呼んでみる。
 明かりをつける春木。が、明かりを消す。
 空にはオーロラが…。
 あのポスターと同じオーロラが…。
 春木「メリークリスマス」
 由季「メリークリスマス」
 キスする2人。
 空にはオーロラが広がっている。



          (終わり)


寸  評  春木がイエローナイフでビデオを見て、1年後になったときには、
てっきり由季は死んだのだと思いました。ポインセチアは由季が手術
前に段取りしてたのかな、と途中まで思っていました。
 病気療養とは意外な手を使ったなあ、と思いました。
 「ラストクリスマス」という題から、悲しい結末になると予想して
いましたが、最後、オシャレにハッピーエンドになり、良かったなあ、
と思いました。

執 筆 者 増井()

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2. 編集後記
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 最終回の原稿が非常に遅れてしまって申し訳ありませんでした。クリスマス
どころか、新年になってしまいました。今年もよろしくお願いします。
 今回、このメルマガの執筆を担当させていただいて、正直予想よりは大変で
したが、その分、勉強になりました。今までのようにただ楽しくドラマを見て
いただけだとわからないような発見もありました。また、月並みですが生活時
間の使い方にメリハリも出て、大袈裟かもしれませんが、毎週充実していまし
た。
 『ラストクリスマス』振り返ってみて、もう少し春木と由季の2人をしっか
り見たかったかな、というのが私の正直な感想です。最後は綺麗にまとまりま
したけど。日垣と律子の話とか、葉山と彩香と新谷、とか、幸子、仁美、澤口
と貴子…豪華キャストではあったのですが、いろいろ話を膨らませる可能性が
ありすぎてしまった、欲張りすぎちゃったんじゃないかなあ、と思います。
 キャラ的には新谷がとても好きでした。寒いギャクを連発しながらも暖かく
フォローする、あるいはいい加減さを逆手に取る、いい味出してました。
 さて、今年のクリスマスは春木と由季のようにおしゃれに楽しく過ごせるの
か…?
 その前に、冬クールも月9『不機嫌なジーン』を担当させていただきます。
よろしくお願いします。(増井)



(編集部よりお詫び)
 当あらすじは、執筆者から1月上旬にいただいていました。
 しかしながら、冬ドラマの配信に追われ、当あらすじの配信が今に遅れてし
まいました。
 申し訳ございません。

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発行元:ドラマ研究会
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