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タイトル:Daily Drama Express 2005/01/13 富豪刑事 (1)  2005/01/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/01/13 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)
原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  タイトル  第1話 『富豪刑事の囮』

 平成10年1月15日、警官を装った人物による 5億円の強奪事件が
起きた。 その時効まであと10日。 管轄の焼畑署では 犯人逮捕に
躍起だ。 テレビレポーターに囲まれた 警部の鎌倉が答える。
 鎌倉「警察の威信にかけて 犯人は必ず逮捕します。」


 大富豪の祖父 神戸喜久右衛門と 日頃面倒をみてくれている松江、
そしてずらりと並んだ使用人たちが 美和子の出勤を見送っている。
 美和子  「それでは 行ってまいります。 おじい様、松江さ
ん。」
 喜久右衛門「こんな立派な仕事についてくれるとは。 お前は天使
のような子じゃ。」
 松江   「世の中には 悪い人がいると聞きます。 お気をつけ
て。」
 美和子  「悪い人を捕まえるのが 私の仕事です。 それに 心
から悪い人はいません。」
 美和子の成長に感動し 涙ぐみ、興奮した喜久右衛門が 発作を起
こす。

 焼畑署では 本日付で赴任する新人刑事の噂で もちきり。 その
新人神戸美和子は、警察学校に リムジンで送り迎えされていたらし
い。 祖父 喜久右衛門が 政財界にも警察にも顔が効く大富豪で 
日頃から多額の寄付を受けていた。 だから 受け入れざるを得ない
のだ。
 時は 五億円事件捜査の真っ最中。 そんな新人の面倒を見ている
暇は無い。 自分から辞めると言わせるよう 目論む。

 手始めに、美和子の出勤を阻止しようとする 焼畑署捜査係の面々。
 噂のリムジンをパンクさせようと、先輩刑事の狐塚と猿渡が 道に
まきびしを仕込んで身を隠す。 しかし、待てども待てどもなかなか
現れないリムジンに 業を煮やす狐塚たち。 その時どこからとも無
く パラパラと言う音が響きだす。 頭上から現れたヘリコプターが
 焼畑署の庭に降り立つ。 中から現れた美和子に 一同が圧倒され
る。
 美和子「本日より 焼畑署刑事課捜査係に配属になりました 神戸
美和子です。 祖父が急に発作を起こしまして、初日から遅刻では 
第一印象が悪くなると思いまして。」
 ヘリで出勤し 刑事らしからぬ服装・口調の美和子の第一印象が 
十分悪かった事に、美和子自身は気付いていない。

 時効間近の五億円強奪事件の捜査会議。 時効まで後10日と迫り、
犯人を逃がしてはならないと みな躍起だ。 容疑者は 3人までに
搾れている。 IT企業社長の運転手 川田。 カメラ店店員で 発
明好きな幡野。 建設会社社員で 産廃廃棄反対運動に燃えている須
田。

 容疑者のうち 川田が行方不明になっている為、一番有力な容疑者
になっている。 川田失踪の前日の 川田の勤務先の社長の映像が流
される。 その社長を送り届けた翌日、連絡が途絶えたと言う川田。
 川田を探せと 方針が決まり、会議を終えようとした時 美和子が
手を揚げた。
 美和子「あの、ちょっとよろしいですか?」
 誰も美和子が発言すると思っていなかったため 目を丸くする。

 美和子「川田さんは、社長さんに 殺されちゃったと思います。」
 誰も想像していなかった言葉。 美和子は、社長が 自ら車のドア
を開けた事を指摘。 運転手が生きていれば、ドアを開けたはず。 
神戸家の運転手は 毎回開けてくれると言う美和子。 金持ちの発言
が鼻につき、誰にも相手にされず 却下される。

 しかし、美和子の意見は 当たっていた。 強面の布引刑事が 社
長の事情聴取をした所 あっさり自供したのだ。 浮気現場を知られ
 ゆすられた為、川田を殺害したのだと。 驚く捜査係の面々。 だ
が、偶然だ 図に乗らせるなと 美和子の手柄である事を隠す。

 資料整理を押付けられる美和子。
 狐塚 「おじょうちゃん。 辞めたくなったら 何時でもやめてい
いんだよ。」
 美和子「社会に出たら こんな事やってみたかったんです。」
 いっこうに応えない美和子に がっかりする狐塚。

 再び 捜査会議。 進展しない捜査を心配した 上層部も同席する。
 容疑者の川田が 殺害されていた事を発表。 勿論美和子の事は 
おくびにも出さない。 まもなく5億円が手に入る犯人が、危ないゆ
すりに手を出さないはず。 川田を外し 残る容疑者は2人。 どう
やって 1人に絞り、犯人逮捕に結びつけるのか?
 これまでのような 尾行だけでは不十分。 7年も待った者が 動
くはずが無いと上層部。 別件逮捕もダメ。 捜査方針が決まらない
中、またしても 美和子が手を揚げた。
 美和子「あの、ちょっとよろしいでしょうか?」
 目を丸くする一同。
 美和子「2人がお金を使うように仕向けたら よいと思います。 
お金を使わせたら 5億円のありかがわかりますよね。 私が刑事の
身分を隠して 2人に近づきます。」
 金持ちのたわ言と 誰も相手にしない かと思われたが、上層部が
好感触を示した。 ただの尾行よりずっとましだと 美和子の作戦が
実行される事になった。

 発明マニアの幡野に接触する為、夕食時 祖父に相談する美和子。
 祖父 喜久右衛門は 美和子の活躍を聞き 涙ぐむ。
 喜久右衛門「もう、そんな大事な仕事を任せてもらえる様になった
のか。」
 若い頃 あくどい事をして 稼いだお金。 美和子がいい事をして
使ってくれるのがうれしいと ハンカチで目頭をおさえる喜久右衛門。
 相手にいい思いをさせるのが 金を使わせる手だと、美和子にアド
バイスする。
 喜久右衛門「よいか。 金を使わせたかったら まず徹底的に 相
手を持ち上げる事だ。 金銭感覚を失わせ 最後につき落とす。 ど
んな人間も地獄をみる。 ワッハッハッ。」
 ついつい若い頃の悪い片鱗がとび出て 松江に止められる喜久右衛
門。

 美和子は祖父の所有する研究所の発明品を持って 特許庁に出向き、
発明好きな幡野に接触。 自分の発明品を見てもらえないかと 頼む。
 幡野も嬉しげに自分の発明を見せ始める。 どれも役に立ちそうも
無い発明だが、思いっきり誉めまくる美和子。
 美和子「素晴らしいですわ。 私の祖父が 小さな研究所を持って
います。 そこを使って下さる方を探していたのです。」
 幡野を 祖父の研究所に案内する美和子。 幡野が目にしたのは、
どこが小さいのだろうという 工場のように大規模な研究所。 その
全てを使っていいと聞かされ 幡野は目を丸くする。

 続いて、山中で 産廃廃棄反対運動に燃えている須田の元に出向く。
 山のように積み上げられた産廃を前に 仲間たちとシュプレヒコー
ルを繰り返す須田。 そこに プラカードを掲げて リムジンから美
和子が降り立つ。
 須田 「ゴミを捨てるな〜!」  環境団体「ゴミを捨てるな〜!」
 美和子「地球を大切にね。」   環境団体「地球を大切にね・・
・?」
 どこかずれた美和子の声に 一同が振り返る。  毛足の長いピン
クの帽子を被った美和子は 集団から浮き、主婦たちの目には嫌味に
映った。

 美和子は 須田を高級レストランに誘う。 フランス料理は初めて
だと言う 須田。 立派な活動をしている須田を ニューズウィーク
リーの『21世紀を動かす日本の10人」で 世界に紹介したいと、美和
子は話す。

 時効まで 残り4日。 21世紀に注目される人物として ニューズ
ウィークリーの表紙を飾った幡野と須田。 幡野は前借してスーツを
買い、須田は仲間とフランス料理店で打ち上げをした。 幡野も須田
も 金銭感覚がおかしくなりつつある。 美和子の目的達成まで後 
僅か。 しかし、時効まで間が無い事を 美和子は忘れていた。 作
戦は中止か?

 いつものように 資料室で資料整理をする美和子。 作戦がどうな
るのか 唯一の話し相手 先輩刑事の西島に相談する。 捜査係では
 2人を強引に引っ張って しゃべらせるらしいと 西島は言う。 
しかし、疑われている事がわかったら 犯人はお金に手を出さなくな
る。 逆効果ではないかと 美和子は考える。

 帰宅した美和子は、夕食時 祖父に相談する。 祖父の言う『最後
につき落とす方法』が 自分にはわからないと。 時効のため 中止
になるのは残念だが、天使のような美和子が あくどい事ができない
のは仕方ないと 喜久右衛門は言う。
 松江「美和子様、続けるべきです。 手を汚すのを 恐れては行け
ません。 方法はあります。 ただ、少々経費がかかりますが。」
 再び、美和子にお金を使ってもらえると聞き、嬉々として喜ぶ喜久
右衛門。

 それなりに 発明が進む幡野と、運動の成果で ゴミの撤去が決ま
った須田。 2人を 毎年祖父が開いている その年活躍している人
物を招待するという偽りのパーティーに 美和子が誘う。

 時効前日、盛大なパーティーが催される。 花火が打ち上げられ、
室内楽が流れ、数百人の列席客。 場違いだと 恐縮する2人。
 美和子「そんな事ありません。 ありがとうございます。 今晩の
主役はお2人です。」

 会場内に 私服で潜入する刑事たち。 雑誌に取り上げられ 美味
しい物を食べ 華やかなパーティーに呼ばれ 散々いい目をみている
容疑者たちを、狐塚たちは苦虫をかむ思いで見張っている。 婦警の
純子と裕美に 近づく美和子。 自分の指輪やネックレスを身につけ
させ 幡野たちを指差す。
 美和子「あの2人は とんでもないお金持ちです。 思いっきり高
い物を おねだりして下さい。」

 この世の物とも思えない世界に 有頂天の幡野たち。 幡野は純子
に 須田は裕美に声をかけられる。 話が弾んだ頃 それぞれが打ち
明け ねだられる。
 純子・裕美「明日が誕生日なの。」

 幡野は見せたいものがあると 純子を目隠しし、自分の車に押し込
む。 あっけなくまかれてしまう刑事たち。 幡野が真犯人だったの
か? 純子が警察官だとばれたのかもしれない? いっせいに追う刑
事たち。

 騒ぎで 須田におとり捜査がばれてしまう。 容疑者の2人を騙し
たと 謝る美和子。 すると須田は、犯人の幡野を追おうと 美和子
を連れ出す。 車はどんどん山奥へ。

 一方 幡野の車は研究所に着いた。 幡野が見せたかったのは 自
分の発明品だったのだ。 いつか大金持ちになるから待っていて と
言う幡野。  純子のパンチが 幡野の顔面に炸裂する。

 須田に殴られ 気を失っていた美和子が目覚める。 そこは 須田
が活動していた産廃廃棄場。
 須田「幡野じゃなくて 犯人は僕なんだ。」
 真犯人は 須田だった。 須田が産廃廃棄に反対していたのは、自
分が埋めた5億円の上に 産廃を捨てられてしまったからだった。 
そして美和子も 同じ場所に埋めようと 美和子の首に手をかける。
 悲鳴を揚げる美和子。 そこに 先輩刑事 西島が登場し、美和子
を救出、手錠をかける。
 西島「大丈夫か。」

 遅れて到着した鎌倉たちが 須田を連行し 5億円を捜索する。 
取材陣には 長年の経験と勘だと話し、自分たちの手柄にしてしまう
鎌倉。 もう少しだったと悔しがる須田に 美和子が語りかける。
 美和子 「どうしてこんな事を? あなたを信じてくれたたくさん
の人を あなたは裏切ってしまった。 たった5億円ぽっちのため
に。」
 鎌倉たち「たった、5億円!?」

 何故 西島が現場にいたのか? 美和子が来る前は 1番下っ端だ
った西島。 失敗続きの西島は 手がかりを得ようと パーティー会
場に置かれた須田の車を 調べていた。 後ろに回りこんだ途端 突
然、走りだした車に驚き つかまって ついてきてしまったのだった。

 焼畑署の手柄となり 事件は一件落着。 しかし西島は、美和子を
助けてしまった事で 先輩たちに睨まれる破目になる。
 西島「危ない所でした。 神戸刑事 もう少しで殺される所でし
た。」
 狐塚「何で助けたんだ、馬鹿。」


寸  評  富豪刑事 面白いです。 何といっても 分かりやすいです。 
こんなわかりやすい話には 山下真司さんが 欠かせませんね。 
「男女7人秋物語」以降、3枚目が多くなったように思います。
 主題歌は ミッチーさんの「愛のメモリー」でした。 歌い上げる
 松崎しげるさんのイメージが強い曲ですが、ピッタリでした。 内
容をよく聞くと 美和子そのものを歌っているようです。
♪ 美しい人生よ。 限りない喜びよ。 この胸の ときめきをあな
たに。 この世に大切なのは 愛し合う事だけと あなたは教えてく
れる。♪
 何もかも持っていて お金に困る事のない美和子は、愛を語れる人
なのですね。

執筆者  飯塚()

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2. 編集後記
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 このたび 編集部様のお情けで 富豪刑事担当させて頂く事になりました。
 どうぞ よろしくお願い致します。
 第一回 とても面白かったです。 ただ あらすじを書くにあたり、問題点
がある事がわかりました。 美和子の身につけているファッションの 名前が
わかりません。 ピンクのふわふわの帽子や 襟巻き。 豪華で値の張るファ
ッションで、きっと名前があるのでしょう。 でも、きれいな物の苦手な筆者
は どう表現していいのかわかりません。 乏しい言葉を尽くして書こうと思
いますが、至らない所は どうぞお許し下さい。(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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