メルマガ:ep-update
タイトル:[ep-update] 今年もお世話になりました。  2004/12/31


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        [[ e p - u p d a t e s ]]

       edition: 31-Dec-2004

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こんばんは。
発行人しております、shi でございます。

ご無沙汰してしまいました。
ごめんなさい。
既にウェブサイト上ではご紹介済みなのですが、
11月14日に私の祖母が永眠しました。
私の近い親族で死去した人間が出たのは実はこの33年以上生きてきて
はじめてで、千葉のはずれで一人で生活していたため
社会人になってからは年1-2回しか会わなかったにもかかわらず、
結構精神的に影響があって、何も出来ませんでした。

だいぶ落ち着いたのですが、習慣が一度途切れると元に戻すのは
いろいろな意味で難しいなぁ、と感じました。

ということで、そこから感じた一言です。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
                   [さて、2005年] 

やりたいことは。。。

- メルマガをちゃんと継続的に発行したい
- スコアはともかく、ドライバーで 300ヤードを飛ばせるようになりたい。
- というか、運動不足を解消したい
- で、その結果、体重を5kg 減らしたい(笑)

さて、どれだけ出来るでしょうか。。。 

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<<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ということで、2005年は…テニススクールでも行こうかな(笑)

さて、今日まとめて発信したレビューのご紹介です。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
         [絶対に負けないゲーム理論の思考法 / 嶋津 祐一]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534025823/kikuyaasakusa-22

ゲーム理論をご存知でしょうか。
というと、確率論と間違いがちですが、
むしろ確率論を踏まえての複数の戦略の選択に対する最適化、
というべきでしょうか。賭けの検証を行うために確立した
確率論と同じく、ゲーム理論も数学者によって確立された
数学のひとつで、この理論を最初に立てたのは、現在使われている
コンピューターの理論を確立したフォン・ノイマンです。

この本では、ゲーム理論で基本的に検討されるいくつかのパターンについて
例題を用いながら説明しているのですが、数学の説明によくありがちな
数式を使って、という読者を混乱させることなく進めているので
読みやすく仕上がっています。
とはいうものの、そもそもゲーム理論自体が数式をがりがり解いていくよりは、
図式化するほうがイメージできるものなので、当然の結果といえばそうなのかも
しれませんが。。。

いずれにせよ、このゲーム理論を使うことで、たとえば、談合という行為が
参加者の間での利益の最大化という意味で理にかなっていることが分かるし、
「囚人のジレンマ」にあるように限られた環境においては最悪の選択肢しか
取りえない状況に追い込まれえることがよく分かるかと思います。

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<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

一時期数学に志した私としては楽しく読んだ本ではありましたが、
これを実生活にどれだけ反映できるように出来るかは、気持ち次第ですよねぇ…

<<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
        [企業資産の流動化と信託について : 不動産証券化のその先に]

不動産証券化が、とどのつまり、不動産が生み出すキャッシュフローを担保とする
商品であることは前回までの話から見ていただけたと思うのですが、今回は、
その先に見えてくる新しい商品について考えてみたいと思います。

例えば、J-REIT 銘柄や三井不動産、三菱地所といった不動産会社の株、というのは
それらの保有する不動産のパフォーマンスにある意味左右される訳ですが、そこには、
保有不動産の稼働率という形でのキャッシュフローの安定性が問題視される、という
解釈が成り立つと思われます。とすれば、所有不動産の空室率という指標がある意味
ものをいう、ということになるのですが、その他方で不動産事業を行う際に問題になるのは
テナントの質、というものもあります。

例えば、優良企業が長期で入っている、ということでその建物のキャッシュフローは
安定的になり、その物件の価値がある程度算定出来るようになる、という訳です。その結果
出来る商品が、CMBS とも呼ばれる商業不動産担保ローンの証券化になるのです。
これは、例えば上記のような物件を受益権化してSPCにいれ、そこに対する SPCへの
ノンリコースローンを証券化するというもので、当然証券化するノンリコースローンは
遡求できる不動産の価値に大きく依存しますし、その価値でありローンの返済原資は
安定した優良企業の支払う不動産賃料になるのです。

さもすれば、その優良企業自体の会社の信用力を証券化しているとも思えるのですが、
最悪の場合には担保に取っている不動産を売却して償還に充てることも出来るのですから
その意味ではそんなにテナントの信用リスクに依存しているとは言い切れないのかもしれません。

このような CMBSは、まだ国内の市場では多くの商品が出てきていないような状況です。
やはりなかなか証券化に耐え得る物件がないのか、それとも出る前に投資家に
さばかれている、もしくは投資家がCMBSにする前に投資しているのでしょうか。。。


さて、不動産証券化のもう一つの形についても見てみましょう。
あるタイプの商売で、その土地で行うことで成立する、というものがあるとします。
その場合、土地と建物というのは絶対に切り離せないものになるでしょう。
実際、建物のテナントとして入って営業する場合にその賃料を営業利益に
連動する形で設定するものがあります。とした場合に、今まで不動産信託で
見ていた、不動産市場に合わせた賃料に基づく信託受益権の受け取るだろう
キャッシュフローに対して一定レベルへの投資、という形のノンリコースローン
ではなく、 受け取るキャッシュフローを営業収益すべてとなるように賃料を
設定することで、実質的に事業による収益そのものを受益権化する、という
ことを考えられるでしょう。

ちなみに、日本の信託法では「事業」の信託が出来ないことから、数年前に
イギリスで野村證券の現地法人が行ったような「パブチェーン」の証券化、
ということが出来ないので、日本で事業の証券化を行うとすれば、このような
不動産信託に形を変えて行うことになるのでしょう。

どうしても、いろいろな点で手間が掛かることがネックになっていることから、
今のところ、公募の形では見られていないのものの、私募の形で一件二件
話が聞こえてきていますから、そのうちこの WBS (Whole Business Securitisation)
も証券化のひとつとして定着することでしょう。

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                          -> "Finance"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ちなみに、メルマガにも書いたのですが、明日から改正「信託業法」が施行される
のですが。。。どうなることやら。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
          [U.F.Orb / The Orb]

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000E5F7/kikuyaasakusa-22

The Orb がそのアンビエントらしさを強調したアルバム、というべき
ものがこの U.F.Orb です。

時はちょうど X Files が大流行だった当時、
U.F.O. に関する調査を F.B.I.が行っていて、それに関する資料が
すべて仕舞われているといわれている「Blue Room」の存在について
LX が聞いた事でそれに触発されて作ったとされています。
実際、The Orb のアルバムの中で一番浮遊感を強く感じさせるつくりに
なっていますので、夜に部屋を暗くして、のんびり飲みながら聞くのに
最適(笑)と思います。

ちなみに、私が手元に持っているアルバムは 2 枚組で、エクストラで
付いてきたのは、全長 40分以上にわたって演奏されるblue room。
これは好みによるかもしれませんが、私的にはこのだらだら感が
アンビエントハウスの醍醐味ではないかと思います。

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                    -> "Music Review"
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ということで、レビューはここから派生して90年代のハウス系に
突入しようかなぁ、なんて考えてますが、どうでしょうか。

さて、明日から 2005年。
私はこの三が日は菊屋のカウンターでお仕事です。
おひまだったら来ませんか?

ではでは。

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で、資産の証券化について熱く語り、お金に関するもろもろについても
深く考えていたり、

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で、人生生きる為に必要なことってなんだろう、って考えてみたりしながら、

80年代や90年代のポップスの紹介をする        
ep-music <http://melten.com/osusume/?m=18932&u=18652>
で、アンビエントハウスから派生した音楽を追いかけてます。

そして、発行人のもうひとつの顔、浅草のお土産屋のお兄さんとしての
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