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===================================================== 発行部数 19 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/12/21 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル マザー＆ラヴァー 局 名 フジテレビ 放映日時 火曜22時 キャスト 岡崎真吾（坂口憲二） 杉浦瞳 （篠原涼子） 永野圭（水川あさみ） 中町恭介（金子貴俊） 神野麻衣子（矢沢心） 種田庄二（蛍原徹） 野本公平（阿南健治） 岡崎マリア（松坂慶子） 脚 本 岡田惠和 あらすじ 第12話 最終回2時間スペシャル「母と恋人、最終決戦！！ マ ザコン男 運命の選択！？」 クリスマスの朝。岡崎真吾（坂口賢二）は母マリア（松坂慶子）か らもう家に帰ってこないようにと言われた。真吾が理由を聞くと、マ リアは今まで自分がダメな母親だったから真吾に優しくしてもらった。 真吾が結婚してから真吾の負担やお荷物になりたくない。マリアは自 分は一人でも大丈夫だから真吾にこれから自分と瞳のことだけを考え て生きていってほしいと言うのだ。 真吾と杉浦瞳（篠原涼子）は真吾の所属する劇団の公演ポスターを 貼りを終えて劇団の稽古場へ行く。瞳は真吾の演技に「素敵」とうっ とりして見ている。 劇団員馴染みの居酒屋「暗転」。ポスター貼りを手伝った瞳と稽古 を終えた団員達が飲んでいる。大声で話す団員達の話に聞き耳を立て ている男性客（益岡徹）がいる。中町恭介（金子貴俊）が真吾に「お 前最近お母さんの話しないよな」と言う。瞳が「私もそう思ってたの。 真吾君がマザコンから卒業したのかな。それは私の愛の力かな」とは しゃいでいる。真吾がマリアから家に帰ってくるなと言われたことを 告白。 岡崎家。マリアが大学時代の友人田ノ上紀子（上村香子）とワイン を飲んでいる。 マリアは真吾に家に帰ってくるなと言ったと話している。紀子は息 子が自分の元を離れていく日が近くなりみっともなく息子にすがるの は嫌だから先手を打ったわねとマリアの気持ちを代弁する。紀子は息 子をつなぎ止めたくてお嫁さんに意地悪したっていい、男の子を育て るのは大変なんだからと言う。 居酒屋「暗転」。瞳が真吾の話を聞いて「我慢することないよ。女 がねえ『しばらく距離を置いた 方がいい』っていうの真に受けてど うするの。気まずかったらね『来ちゃった』って言えばいいの」と言 う瞳の意見に圭はじめ団員達が同意の拍手をする。 次の朝。自室で目覚めた瞳はカレンダーを見つめ指折り数え「マジ で」と絶叫する。 岡崎家。種田庄二（蛍原徹） が配達に来て「先生からの命令ない ですね」といつものマリアと違う様子に気づく。マリアは真吾に「も う来ないで」と言ったものの真吾が来ないのは寂しくていつもの元気 がでない様子。そこへ真吾が瞳から教えられた通り「来ちゃった」と 帰って来る。種田が真吾に「真吾君帰って来ないと先生機嫌悪くてさ」 と言って帰って行く。 瞳の会社。瞳がお腹を押さえている。 岡崎家。マリアは真吾が帰ってきたのは瞳の差し金だと気がついて いる。敵（瞳）に塩（真吾）を送られたことを感じて、マリアは敵に 塩を送り返すことにする。 マリアは真吾に「瞳さんのこと好きなんでしょ。だったら結婚しな さい。真吾は女心がわかってないね。ずっとは待ってくれないよ、女 は」と言う。真吾は瞳とマリアの二人に「女心がわかってない」と言 われムッとしている。 瞳の会社。お腹を押さえている瞳に神野麻衣子（矢沢心）が病気で ないか聞いている。そこへ五十嵐部長（田山涼成）がやってきて「ひ ょっとして妊娠でもしたか？」と質問してくる。いきなりのセクハラ 発言に麻衣子は腹を立てるが瞳は怒るどころか麻衣子に「できちゃい ました。赤ちゃん」と耳打ちする。 劇団の稽古場。「どうした？」と聞く恭介。真吾はマリアから瞳と 結婚しろと言われたことで悩んでいる。圭が真吾が悩んでいると芝居 の稽古ができないのでみんなでどうしたらいいか考えてやれと言う。 可愛今日子（西丸優子）が今結婚したらどうなるかの未来予想図を描 くと専業主夫の真吾。高石宏一（高山猛久）の予想図は5歳ぐらいの 娘に「パパ何のお仕事してるの？」と聞かれている真吾。藤永忍（麻 生幸佑）は居酒屋で働く真吾が客から「奥さんに逃げられたんですね」 と言われている図を予想する。 瞳の部屋。妊娠してはしゃいでいる瞳だが一緒に来た麻衣子が「先 輩、私の前では無理しなくていいです。真吾君がどう思うかなって不 安なんでしょ？」と聞く。 瞳は「怖いよ。まいちん（麻衣子の愛称）」と答える。麻衣子が 「怖くても勇気出さないと自分の惚れた男信じましょう」と瞳を抱き しめて励ます。 学校のグランドを全速力で走る真吾が疲れて倒れこむ。真吾は「よ し決めた」と起き上がり携帯を取り出す。 瞳の部屋。瞳も携帯を見つめている。真吾から携帯に電話が入り話 があるから会いたいと言われる。瞳も真吾に話があるので会いたかっ たと言う。 待ち合わせ場所。真吾と瞳は同時に自分の気持ちを言うことにする。 真吾は「結婚しよう」瞳は「赤ちゃんができた」と告白する。真吾は 飛び上がり全身で喜びを表現している。真吾に抱きしめられた瞳は泣 いている。真吾が再度「結婚しよう」と言うと瞳が「はい」と答える。 岡崎家。マリアに結婚と妊娠の報告をする真吾と瞳。マリアは驚く が二人を祝福し瞳に「仲良くやろうね。うまくやろうねお互いにね。 私から瞳さんに1つだけお願いがあるんだけど、生まれてきた子ね真 吾みたいに育てなさい」と言う。真吾は公演の前に結婚したいと言う。 瞳と真吾が帰った後の岡崎家。マリアが溜息をついている。何もそ んなに急がなくても、何で結婚しろって言ってしまったのかと後悔し ている。 山梨県牛畑郡。杉浦家居間。瞳が両親（小野武彦と木内みどり）と 妹（佐藤仁美）に結婚と妊娠の報告をしている。瞳が結婚しないので はないかと思っていた両親はホッとする。父が「どんな男なんだ？」 と聞く。妹が「あれだけはやめといた方がいいよ。マザコン」と言う。 瞳はマリアと誕生日が一緒で真吾が両方の誕生日を祝った話やマリア に恋人ができたらしいと焦っていた時の真吾の話をする。 瞳は「いいマザコンなの。母親が大好きだからこそ自分が守るんだ って思ってる人なの。自分の親を大切にする人は私のことも大切にし てくれるし、産まれて来る子どものことも大切にしてくれる」と熱弁 をふるう。 バス停で杉浦家に行くタイミングを見計らっていた真吾が玄関のチ ャイムを押す。 玄関でスーツ姿の真吾が「初めまして。岡崎真吾と申します」と自 己紹介。母と妹が「かっこいい、でもマザコン」と言う。父が「あり がとう。うちの瞳をもらってくれて」と歓迎の握手する。 居間に上がった真吾が「お嬢さんを瞳さんを下さい」と頭を下げる。 「あげるっていうのは嫌だなあ」と言う父。「下さいって言われても 物じゃないんだから」と母。 真吾は両親の反応に当惑。妹が「からかうの止めよう。この人真面 目そうだから」と言う。からかわれただけと知った真吾は杉浦家の賑 やかな様子に馴染んでく。 居酒屋「暗転」。妊娠と結婚の報告をする真吾と瞳。「自分なりに ケジメをつけるために公演前に式を挙げることにしました」と頭を下 げる真吾。恭介と圭が真吾の言葉に引っ掛かる。 喫茶店。圭が真吾を呼び出す。圭が真吾に「真吾さあ。芝居辞める つもりなんでしょう？恭介もそう感じてたって言ってた」と聞く。真 吾は瞳と子どもを守りたいので公演終了後芝居を辞めるつもりだと告 白。圭は真吾の決心を聞き公演を成功させようと言う。 真吾の部屋。真吾の部屋を二人の新居にするために瞳と真吾は部屋 を整えている。 瞳も真吾の様子がおかしいのに気付き何か隠していないか聞くが、 真吾は何も隠していないと答える。 岡崎家。マリアが紀子に真吾の結婚の話を報告している。紀子が 「心の準備は？」と聞くとマリアは「全然ＯＫよ」と答える。紀子が 「うそ。同居はしないの？」と聞く。マリアはお互いぶつかり合うよ り別居して距離を置いた方がいいと思っているので同居は断ったと言 う。 「時々帰ってくるのがいいかなあって思って。彼女のこと嫌いって 訳じゃないのよ。いつも3人っていうのもね」とマリア。「なんで結 婚するんだろう息子は。小さい頃は良かったねえ」と紀子。 瞳の会社。瞳は麻衣子に結婚の報告。麻衣子が「良かったですね」 と二人で抱き合う。そこへ五十嵐部長が「今日はパンツ何色？あっと いう間に妊娠だもんなあ。仕事辞めるな。産休も育児休暇もしっかり 取れるように（人事部長に）言っといてやったからなあ」と現れる。 五十嵐は「セクハラはするけど女性には優しいんだあ」と自画自賛し する歌を歌って去って行く。麻衣子が「いい所もあるんですね。アザ ラシ」瞳が「いい所もあるんだけど嫌な所の方が多いなあ」と言う。 麻衣子が瞳を引っ張って会社の前に連れて行く。 瞳の会社前には、バンドマンの青年（要潤）で麻衣子の恋人が立っ ている。麻衣子が瞳に語っていた自分の友人でマザコンの彼がいると 言っていたのは、実は麻衣子自身の話だった。瞳が真吾と頑張ってい るのを見て麻衣子も自分も頑張ろうと思ったと話す。麻衣子は瞳に抱 きつき「先輩が離婚とかするようだったら私も辞めます」と言う。 真吾と瞳の結婚式前日。岡崎家。圭から稽古を早く終えるように言 われた真吾が人力車の車夫の姿をしてマリアの前に現れた。真吾は家 の前に止めた人力車にマリアを乗せ街を走る。「母さん、長い間お世 話になりました。産んでくれてありがとう。これからも俺、母さんの 息子だからね」という真吾の言葉にマリアは涙ながらに「真吾長い間 ありがとう。産まれて来てくれてありがとう」と答える。マリアの脳 裏には真吾の小さい頃の思い出が走馬灯のように蘇る。 結婚式当日。教会。祭壇でウェディングドレス姿の瞳が待っている。 バージンロードを真吾とマリアが入ってくる。マリアは真吾を瞳の元 へ送り互いに頭を下げる。感動して手を叩く瞳の母、圭・五十嵐・麻 衣子が泣いている。 公演当日。恵比寿のエコー劇場。公演前に圭が団員達に真吾がこの 公演を最後に芝居を辞めるつもりであることを公表。団員達は「絶対 成功させるぞ」と円陣を組む。 客席には「暗転」で団員達の話を聞いていた男性客もいる。公演は 無事成功する。 公演終了後、真吾は瞳とマリアに「この公演で俺は芝居を辞める。 俺は瞳さんと産まれて来る子どもそして母さんを守れる男になりたい んだ」と決意を語る。瞳はやめないでほしいと言うが真吾の決心は固 い。 そこへ「暗転」にいた男性客が「君に頼みがあるんだ」とやってく る。男は関東テレビのプロデューサー安藤和久だった。2時間ドラマ の主役が降板して困っている。 ドラマは「世界一母親思いの男の役。タイトルは『グッバイマ ザー』」という話。 瞳とマリアは大喜びで役を引き受ける。 数ヵ月後。ドラマのオンエアの日。岡崎家で真吾・瞳・マリアは3 人そろって真吾のドラマを見ている。終了後、瞳とマリアが「素敵」 と感動している。 *------------------------------------------------------------* この作品が最初で最後の主演だった。でもこの後、僕はなんとか芝 居で生きていけることができるようになった。みんながこの先どうな ったか教えておこう。 庄二さん一家は相変わらず今も母の所に出入りしてくれている。ち なみに庄二さんが合コンで知り合った女の子と浮気していて妻と母が 仲良くなったらしい。 アザラシ部長こと五十嵐さんはアザラシのいるアラスカに転勤にな った。 麻衣子さんはいつまでも売れない彼にしびれを切らしついに一緒に バンドを組むことになり何とそこそこ成功している。 野本さんは店をやりながらもう一度役者を始めた。 高石は本当にニューヨークに芝居の勉強をしに旅立って行った。そ の後は消息を断っている。 忍は沖縄へ帰り地元で劇団活動を行っているが、全然売れないらし い。 今日子ちゃんはテレビの仕事をしばらくした後、プロデューサーと 結婚し、今ではお金持ちの奥さんだ。 恭介は映画の主人公の友人役オーディションに受かってから映画に 結構出ている。 「どうした？」と心配される役をやってみたいと酒を飲んではこぼ している。 圭は劇団解散後、書いた小説（「亀を飼う」）が賞をとり今では売 れっ子作家である。 *------------------------------------------------------------* *------------------------------------------------------------* 男には誰でも一人は大切な女がいる。自分の命に代えてでも守るそ んな女が男にはいる。今、僕の前にいる女性二人が僕が一番愛する女 性だ。僕の妻、そして僕の母だ。僕は母から生まれそして恋をして結 ばれこの世界に新しい母親を作った。だからと言って母を捨てなけれ ばならない理由はない。そんな女性が一人ではなく二人いる僕はもの すごく幸せなのかもしれない。世間の人にマザコンと言われ様と僕は 母をずっと愛し続けるつもりだ。僕の息子もきっと同じことを繰り返 していくだろうと思う。胸を張って彼をマザコンにしようと思う。母 や自分を愛する人を守る強いマザコン男になってほしい。男がみんな そうなればこの世はもう少し平和になるような気がするんだ。 *------------------------------------------------------------* エピローグ。真吾の家。真吾がしばらくマリアから連絡がなくて心 配だから実家に帰ると言って出て行く。瞳は気持ちよく真吾を送り出 す。残された瞳と息子けんご（5歳ぐらい）は仲良く遊んでいる。 「けんご、ママのこと好き。ママと結婚する」と言う息子に瞳はメロ メロの様子。そこへマリアがけんごに大きなおもちゃのプレゼントを 持って入ってくる。瞳はマリアに息子をとられてムッとしている。真 吾は「今行くからな。待ってろよ。母さん」と街の歩道を走っている。 寸 評 この番組のプロデュサーと益岡徹演じるプロデュサーの名前が同 じことに気が付かれたでしょうか？一人娘を嫁がせる父親の思いとい うのは、小津安二郎の映画でよく使われていた気がしますが、一人息 子を結婚させる母の思いがドラマになったのはあまりなかったかなと 思いました。 昔は嫁いだ娘はよその子になってしまう感じが強かったのですが、 今は息子の方がお嫁さんに取られてよその子になってしまったと嘆い ているお姑さんが多いと聞きます。そういう時代背景があってのドラ マだったのでしょうか？岡崎家の場合、マザコンは次の世代に引き継 がれていくようです。母や愛する人を守る強いマザコンが増えれば、 世界がもう少し平和になるような気がするというのは、そうあってほ しいなあと思いました。 執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- NHKの朝のドラマの視聴率が低迷していると聞いています。その代わりとい う訳ではないのでしょうが、昼のドラマが高視聴率を出しているようです。 「真珠夫人」や「牡丹と薔薇」などです。運命に翻弄されるヒロイン・許され ない恋・愛憎・確執・復讐など1つのドラマの中にこれでもかというくらい盛 りだくさんの話が詰め込まれています。「こんな話あり得ない」と思うのです が、一度見ると結構病み付きになります。自分にはこんなことあり得ないと思 えるので、安心してドラマが見られるということも大きいかもしれません。 さて、冬のドラマは「救命救急24時」や「ごくせん」など返り咲くドラマが ありどれを見ようか迷ってしまいます。年末年始には特別番組も多いし、ビデ オが溜まってしまいそうです。3ヶ月「マザー＆ラヴァー」あらすじにお付き 合いいただきありがとうごさいました。読者の皆様方に来年も良いことがたく さんありますようにお祈りしております。それではまたお会いしましょう。 （たま） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |