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===================================================== 発行部数 19 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/12/13 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ラストクリスマス 局 名 フジ系 放映日時 月曜21時 キャスト 春木健次(織田裕二) 青井由季(矢田亜希子) 日垣直哉(玉木宏) 葉山達平(森山未來) 藤沢律子(片瀬那奈) 高瀬彩香(MEGUMI) 須藤恭子(田丸麻紀) 柴田幸子(りょう) 新谷伍郎(伊原剛志) 脚 本 坂元裕二 あらすじ 第十話 「約束の海」 スーパーで買い物をしている春木と由季。 由季「カニの入ってないナベはナヘよナヘ〜」 春木「ナベじゃなくて鉄板焼き」 由季「地味じゃない!」 春木「オレの鉄板焼き食ったことないだろ!」 由季「雑炊もできないし…(ナベの後の雑炊では)卵がパッと華や かに…」 春木「鉄板焼き、おコゲ、ハデハデ地味!」 *------------------------------------------------------------* 部屋で。 結局、春木は鉄板焼き、由季はナベ、と各々に別々の食べ物を前に して食べている春木と由季。 「カニを焼いて」と、春木の鉄板にカニを置く由季。 「それじゃ〜、鉄板焼きだろう?」と突っ込む春木。 結局お互いの料理も食べている。 食後。 春木「荷物、もうまとめたのか?寝巻き、ハブラシ…」 由季「うるさくしないし…」 春木「うるさくしてました。隣でうるさくしてました…」 由季「病人扱いしないで。スキー合宿行くと思ってて…。私、スキ ーできないからイエローナイフ行っても滑れないし、だから合宿して 練習するの」 春木「ただし条件がある。由季は必ず治ると信じている」 由季「じゃあ、バツゲーム」 春木「バツゲーム?」 *------------------------------------------------------------* クリスマスツリーの飾られているオフィスホール。 *------------------------------------------------------------* 春木たちのオフィス。 葉山「センパイ、無理ですよ〜!これからこの数字は…」 春木「それをすればスキー部門からの撤退もなくなるかもしれない」 と、言いながら、出て行こうとする春木。 葉山「センパイ、昼飯は〜?」 春木「ちょっと…」 *------------------------------------------------------------* エレベーター内に由季、新谷、美樹が乗っている。 新谷「胃潰瘍はな、悪くするとー」 美樹「痛いよ!」 オッと美樹を見る新谷。 由季「ありがとうございました」 新谷「彩香君の事なんだけど…」 由季「大丈夫ですよ。新谷さんの立場はわかってますし…」 新谷「ちゃんとケジメはつけようと思ってるから」 オフィスホールをしみじみと見つめる由季。 クリスマスツリーに付けられているランプを点ける。 由季を見つける春木。 *------------------------------------------------------------* 晴海総合病院。 由季の病室前で。 由季「ありがと。ここでいいから…」 春木「重いぞ…。持てるか…」 由季「あー!病人扱いした」 春木「わかったよ」 由季「よ?」 春木「わかったなりー」 由季「今日も寒いね」 春木「寒いなりー」 そこへ澤口Dr..が来る。 春木「よろしくお願いします」 咎めるように春木を見る由季。 春木「よろしくお願いしますなりー」 澤口「なり?」 不審そうな澤口Dr. 澤口「じゃ、のちほど」 春木「怒ってるなり!」 由季「無理!」 春木「由季!(スキーの動作をして)早く上手くなれよ!」 春木と由季、握った手の親指を立てて、笑顔。 *------------------------------------------------------------* 病室に一人の女性。 女性「あー、キレイねー」 *------------------------------------------------------------* 春木たちのオフィス。 葉山「センパイ、注文してた…できました」 春木「これで発注するなり!」 葉山「なり?(不審そうに繰り返す)なり?」 ヤバイ!といった表情の春木。 葉山「コロスケだ…!」 *------------------------------------------------------------* 病室の壁にポスター(オーロラ?)を貼る由季。 *------------------------------------------------------------* 春木、できたチラシ(由季が病室に張ったポスターと同じ風景=オ ーロラ?)を見る。 *------------------------------------------------------------* タイトル『ラストクリスマス』 *------------------------------------------------------------* クリスマス商戦について打ち合わせをする春木、日垣、律子、葉山、 幸子。 幸子はこの会社には目立つ人がいない、と言う。 そこへ顔を出す新谷。 新谷「おつカレーライス!」 春木「(新谷の存在を否定するように)いませんし…いません」 日垣にNYへの意欲を語る律子。 廊下で彩香に駆け寄る葉山。 葉山「高瀬さん、会社辞めるって結婚がダメになったからですか?」 彩香「立つ鳥、跡はニッコリ!っていうでしょ」 春木「サリーにお願いがあるんだ…」 *------------------------------------------------------------* 由季の病室にくるサリー。 *------------------------------------------------------------* 会社での春木。 由季が点けたクリスマスツリーのランプを点ける。 *------------------------------------------------------------* 病院に来た春木。 春木「入院した人には言われたくないよー」 由季「“なり”は飽きたらから…次は“ぴょん”で…」 由季「新谷さん、元気?」 春木「相変わらず元気だぴょん!」 そこへ来る由季の家族。 春木が挨拶をすると、早々に立ち去る由季。 由季の父「思ったより、元気でしょ。あなたに見られたくないから 化粧で顔色の悪さを隠しているんだ」 由季の父「由季の実の母親はピアノの先生で、由季が9歳の誕生日 に縦笛を置いて出て行ってしまった。私がいつも音楽の成績が悪いか ら母親が出て行ってしまったって、由季は来る日も来る日も縦笛を練 習した。もちろん、妻は帰ってきませんでした。以前離婚した時、自 分が病気だから仕方ないと」 春木「あのー、彼女は縦笛吹けるようになったんですか?」 由季の父「◎取りました」 春木「なら、大丈夫ですよ。今度も◎取れます」 春木「由季、やっぱりできる限り一緒にいよう!」 由季「こんなところにいる私、嫌いになるかもよ。あの部屋にいた 私だけ覚えてて…」 春木「わかったよ」 由季「よ?」 春木「わかったぴょん!」 *------------------------------------------------------------* プロモーションイベント。 律子「間に合って良かった…」 春木「最高です。御出発は?」 律子「来週です。しばらくお会いできないかもしれません」 律子を追いかけるように日垣を促す春木。 男性社員「高瀬さんさ…次の会社でもラブテロリストするの?」 彩香「今度こそ、Jr.を捕まえるわ」 彩香を追いかける葉山。 葉山「何が立つ鳥跡を濁さずだよ…!もう十分濁されたよ…」 恭子が向こうからやってくる。恭子に気づく彩香。 彩香「またキレイにしてもらえば…」 葉山、振り向いて恭子に気づき、「今来るなよ〜」といった具合に 力が抜けてしまう。 恭子、葉山のそばに来て、 恭子「来ちゃった…いけなかった…?」 *------------------------------------------------------------* 律子を送る日垣。 律子「これ以上、一緒にいたら、NYに行けなくなる。でもNYに行か なかったら直哉を裏切ることになる」 横断歩道を挟んで、 日垣「律子!行くな!」 律子「行きたくない!」 日垣「行くな!」 律子「行きたくない!」 日垣「行くなよ!」 律子「行ってきます」 *------------------------------------------------------------* 由季の病室。 緑の折り紙で折鶴を折る由季。 同室の女性に付き添っている男性に折鶴を送る。 サリーのDJを聞く。 *------------------------------------------------------------* クリスマスイベント。 サンタの格好をして現れる新谷。 *------------------------------------------------------------* あわただしく病室に入ってくる医師たち。 医師「イイクラさん…イイクラさん…」 そっと見る由季。 由季の送った緑の折鶴が踏まれる。 *------------------------------------------------------------* イベント場で。 新谷「それでは、ボクの歌を聴いて下さいたま。ボクの歌を聴いて クレヨン!」 幸子「本当に楽しい人でしたね…。会社でもギャグを行ってるんで しょうね…」 呆れるプロデューサー(またはディレクター)にお辞儀する春木。 *------------------------------------------------------------* 澤口Dr.「先ほど…同じ病室の女性が急変して亡くなられました。 青井さんと同じ病気でね。入院以来、お互いに折鶴を折って交換した りして励ましあっていたみたいです」 春木「先生、ボクはこのまま黙って見守るしかないんでしょう かー?」 ポスターを無言で見ている由季。 そこへ春木が現れる。 「ウソッ!」と言って布団をかぶる由季。 春木「すぐ帰るナリから…ぴょん!明日さ、どっか行こうか?先生 が、コーチが…少し外へ出ていいって」 由季「デート…?でも春木忙しいでしょー?」 春木「夕方までなら何とかなる」 由季「海が見たいな…小さい頃から見た…」 春木「海ならまた連れて行ってあげる」 由季「今朝話してた人が今はもういない…今のバツゲームだよね、 ごめんぴょん!」 春木「先生に相談してみる…でもオレの言うことを聞くこと、疲れ たらすぐ帰るからな?」 いつのまにか春木の方に向いていて、あ−!と素顔を隠す由季。 *------------------------------------------------------------* 由季の田舎に来た春木と由季。 由季「田舎でしょ〜?」 自分の田舎と比較する春木に、 由季「海と山を一緒にしないでよ」 春木「やっぱり田舎は空気うまいなー」 車の修理工「由季さん、ひさしぶりっす!」 町のいろんな人と写真をとりまくる由季。 春木「海〜、行かなくていいのか?どっか寄りたい所、あるんじゃ ないの?由季は、昔結婚してた人のところ行きたがってたって。何か 取りに行きたいものあるんだろ…こういうのは代理の方がいいから… 大切な物なんだろ!行ってくる」 *------------------------------------------------------------* 小さな町工場風の建物の前にくる春木。 春木「すいません、スガワラショウタさんのお宅はこちらですか?」 ショウタの姉「うちの弟なら配送に出てますよ」 春木が由季の話をすると、 ショウタの姉「お金ですか?」 春木「えっ!」 ショウタの姉「お金が欲しいの?」 春木「青井さんの荷物が残ってるんじゃないかと思って」 ショウタの姉「そんなもの、あるわけないでしょ…」 「お願いしますよー」と、しつこく頼む春木。 一度階段を上って2階に引っ込み、紙袋を持ってくるショウタの姉。 ショウタの姉「こっちだってハズレの嫁、掴まされて、面倒な目に 合ってんのよ」 階段を上って走り去るショウタの姉。 春木、大きな声で2階に呼びかける。「彼女、頑張ってます…彼女、 元気に頑張ってます…」 *------------------------------------------------------------* 海を見る由季。 由季「良かった…コレコレ…あって良かった。何か言ってた?」 春木「お姉さん、早く良くなってくれってさ…」 紙袋の中から縦笛を出す由季。 由季「何かリクエストある?」 春木「じゃあ、チューリップ」 由季「ナメてんの?」 春木「じゃあ、クリスマスソング。サンタが街にやってくる…」 由季、縦笛を吹こうとするが、上手くいかない。 由季「やっぱダメだね…古い笛だもん…サンタは街にやってきませ んでした」 10,9…とカウントダウンをして、セルフタイマーで写真を撮ろうと する春木。 しかし、寸前で後ろを向く由季。 由季「くしゃみ出そうだった…」 春木「それもいいかも」 由季「イヤです…一生の思い出なんだから」 また後ろを向く由季。 春木「今度はしゃっくりですか…?何…?」 後ろを向いて、泣いている由季。 春木「泣けばいいよ…」 由季「イヤだ…一生バカにされる…大事な写真なんだから…」 春木「わらえるまで待ってる」 由季を抱きしめる春木。由季、春木の胸で泣く。 由季「私たち、会わなきゃ良かった…健次のせいで、死にたくない よ〜(泣き続ける)」 *------------------------------------------------------------* タクシーで病院に帰ってくる春木と由季。 玄関前で、春木の携帯がなる。 由季「ここでいいよ」 春木「送るよ、部屋まで」 由季「健次、さっきの訂正する。健次と出会えて良かった。良かっ た…ありがとう」 笑顔の由季。笑顔の春木。お互いに駆け寄る。 *------------------------------------------------------------* イベント会場に電話する春木。 幸子「リクエストさぁ、何かある?」 幸子「カフェドネージュ、クリマススペシャル。メインボーカルは ハートスポーツのエルビスプレスリー、新谷さん」 「聞いてる?」と大慌ての社員たち。 ワン、トゥー、ワン、トゥー、ワン、トゥー、さん、はい!で、 一人一人メッセージを送る。 日垣「NYに発つ人も」 葉山「これからたつ人も」 幸子「そして…まだまだ忙しく働いているあなたも…そして、頑張 ってスキー合宿をやっているあなたも…サンタが街にやってくる…」 *------------------------------------------------------------* 病室。 由季「健次…」 *------------------------------------------------------------* イベント会場。 皆で“サンタが街にやってくる”の歌を歌う。 *------------------------------------------------------------* 由季、病室で笛を吹く。 澤口Dr.、病室の前に来て、笑顔で立ち去る。 *------------------------------------------------------------* イベント会場。 新谷「青井―、聞いてるかー、早く元気になって戻ってこいよ」 *------------------------------------------------------------* レストランに一人いる彩香。 口説いてくる男性。 彩香「うざ…」 *------------------------------------------------------------* 楽しく歌う、イベント会場の人たち。 *------------------------------------------------------------* 翌日。春木たちのオフィス。 葉山「売り上げのスピード落ちてますね。このままじゃ、社長の数 字に追いつきませんよー」 売り込みに走る春木。 葉山たちも「以前、ダメだったところにももう一度当たってみよう」 と言って出かけていく。 *------------------------------------------------------------* レストランに葉山たちが入ってくると、新谷が、取引先の偉い人? に売り込みをしていた。 席を立っていく偉い人?たち。礼をする新谷。 葉山「おつカレーライスです」 新谷「おつカレーうどん!でも食うか?」 ウエートレスの制服姿の彩香が現れる。 彩香「こちら…本日のランチとなっております」 せつなそうに彩香を見る新谷。 *------------------------------------------------------------* 由季の病室のドアを叩く春木。 春木「由季…入るぞ…」 春木が病室に入ると、由季の姿はなく、ベッドにポスターが残され ている。 *------------------------------------------------------------* 澤口Dr.から由季がICUに移ったことを告げられる春木。旅行が 原因ではなく、肺の血管が詰まったとのこと。 澤口「彼女はあなたに見られたくないと言ってますが、それでもお 会いになりますか?」 春木「会わせて下さい」 ICUに入る春木。ゆっくり歩いていく。見守る澤口Dr. 春木に気づく由季。酸素マスクをしている。見つめ合う2人。 こぶしを合わせる2人。写真を渡す由季。見る春木。 見つめ合う2人。由季の手を握る春木。 *------------------------------------------------------------* 夜道を帰っていく春木。手には写真。 *------------------------------------------------------------* 部屋に帰ってきた春木。 由季の紙袋を持つと、荷物が落ちる。『由季ちゃんの生いたち』の アルバム。 由季の赤ちゃんの写真。 そこへ幸子から春木の携帯に電話。 春木「今…家に帰ったところ。由季?元気だよ。今、最後の検査終 わって、先生も大丈夫だって…」 話しながらページをめくり、アルバムを見ている春木。 幸子の声「もしもし、ケンにい…?」 春木「オレはさ…あいつのせいで散々な目に合ってきたんだよ。出 てって欲しいって思ったこともあったよ。でも、だんだん本当のアイ ツを知って、気がついたらアイツのこと好きになってた…アイツの笑 顔が一番になってた…これからもずっと続いていくし…いい時もある し…悪い時もある…でもどんな時でも…2人で頑張って…」 アルバムをめくると、真っ白なページ。 春木の持っていた写真。由季が春木の髪をなでている。 春木の回想シーン。 由季が春木の髪をなでて、由季「好きだよ…健次…」 現実に戻る。 携帯を持った春木…泣き出す。 春木「オレには…何もできないのか…あいつに…(泣く)…あいつ に何もしてやれないのか…?」 携帯を切る春木。 一人、泣く。 *------------------------------------------------------------* ICUでの由季。 *------------------------------------------------------------* 一人泣く春木。 写真をアルバムの最後のページの上に落とす。 2人の写真…幸せそうな2人…。 (第11話(=最終回)へ) 寸 評 由季が春木の胸で泣くシーン。 由季「健次のせいで、死にたくないよ〜(泣き続ける)」のところ では、『僕の生きる道』で、余命僅かな主人公中村秀雄(草なぎ剛) が昼間は幸せそうにしているけれども、対照的に夜中に「死にたくな いよ」とこっそり泣くシーンを思い出しました。 来週はいよいよ最終回。どうなるのでしょうか? 執 筆 者 増井() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 「こっちだってハズレの嫁、掴まされて、面倒な目に合ってんのよ」って…。 病気になったからってそういう時に助け合うのが夫妻だろう!情けない男、出 て来い!と、ちょっと怒ってしまいました。(増井) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |