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タイトル:11月3日のシンポジウム(続)です  2004/12/20


2部:岡田繁幸さん「走る馬の見分け方、そして慣れからの脱却を目指して」
■岡田さんの超簡略系の経歴■
 すべての講義のはじめは、経歴の紹介からはじまりまして、その紹介を後で本人が付加
 情報を入れていく形式で進みました。
  1)クレボーンファーム(ケンタッキーの名門)の牧場で修行する
  2)牧場のビックレードファームを立ち上げる
  3)クラブのラフィアンを立ち上げる
 ラフィアンというクラブの名前は岡田さんがクレボーンファーム修行中にみた馬の名前
 だそうです。ケンタッキーダービー馬とのマッチレースをしたことがある馬でした。
 「ボクは、ラフィアンを見惚れるあまりに、牧場長から『too slow(早く働かんかい!)』
 と言われました」との事。ビックレッドファームという名前は、「欧米かぶれ」といわれ
 ようが、あえて反骨精神を出したものだそうです。クラブを立ち上げたきっかけは「大勢
 の資本を入れて馬を持っていけばお金の効率があがると思ったから。」だそうです。その
 ままやん!!
■岡田さんの競馬についての雑感■
 1)馬が高すぎるので買ってもらえない。
   馬産というのは流通につきるし、コストがかからないようにするのが今後の課題。地方
   競馬の馬でも中央に出やすいように番組を強化して馬主の一攫千金心をくすぐる事をあ
   おるべきだ。というニュアンスの事を言ってました。
 2)ウオーキングマシーンを導入しよう
   ウオーキングマシーン(自動馬引きかえし機?)を導入すれば、どの厩舎だって藤沢厩
   舎ぐらいの成績は残せると思う。馬を引くのを人間に頼ると、一人一頭しか持てないし
   時間もベラ棒にかかってしまう。との事。
 3)競争原理が働いていない
   例えば、藤沢厩舎が毎年リーディングに立てるのはモチベーションの高さ。感動する競
   馬を目指したい。
 4)クラブ馬って?
   最近、社台とかラフィアンとかクラブ馬ばかりが活躍すると批判を受けまして・・ドク
   ターコパさんが、Gallopで「個人馬主限定戦でも組んでくれなきゃ、みんなクラブ馬ば 
   かりじゃないか?」と言ってましたが、ボクだって裸一環からここまで来たんです。み
   んな同じ土俵じゃないんですか?との事。
■岡田さんの競馬についての血統と馬観論■
 1)父系
   父系が産駒に伝わることとは?要するに、筋肉の質なんです。よく、心肺機能が産駒に
   伝わるなどと言われますが、心肺機能というのは車でいう所のガソリンの供給だけなん
   ですよ。筋肉の質が柔らかいと、それだけで距離が持ちますし、逆に筋肉質で蹴る力が
   強いだけの馬は推進力はあがるけど距離は持ちません。例えばミスプロ系の馬なんかは
   体が硬いので距離が持ちません。体が強いんですけど、それが全身運動になっていかな
   いんですよ。サンデーサイレンス産駒なんかは、本当に柔らかい筋肉です。
 2)母系
   母系っていうのは、骨格です。骨格の良し悪しは子どもに影響がでます。
 3)当歳馬
   でもね・・・・・当歳馬を判別するのは、本当にむずかしい。今日のシンポジウムの会
   場には、うちの会員の人もいるんでいいずらいですが(場内大爆笑)。ボクも当歳馬の購
   入に失敗してねえ・・サンデー産駒で筋肉の付き方がお父さんそっくりなんで高額で買
   ったんですよ。母系にちょっとノーアギメントがあるのがちょっと気になったんですけ
   ど(再び、場内大爆笑)。
 4)ひせつ
   ひせつ(後ろ足の膝部分)が深い(角度がありすぎる)馬は推進力があがらないので、
   自分の能力を持て余して負けてしまいます
 5)こおくの長さ
   後ろ脚の長さがないと、短距離では不利です
 6)ひつがい骨
   ひつがい骨(うしろ脚の付け根)がうしろ過ぎる馬は、後ろ脚の推進力があがらなくて
   距離が持ちません。典型的な例は、うちのマイネルラヴでした。
 7)ダート馬
   ダート馬適性というのは、要するに、脚が4輪駆動の馬です。以前ホクトベガという馬
   がいましたが、典型的な4駆の馬でした。一番ダートに向かないのは、後ろ足だけ発達
   してる馬です。前脚が後脚に負けてしまう分だけロスするので。あとは、胴が短い馬は
   ロスします。今日(11月3日)はJBCスプリントですが、うちのマイネルセレクトは、
   典型的なダート馬ですので、人気になってるサニングデールという胴が短い馬は、僕の
   馬の相手じゃないと思いますよ。

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