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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/29 逃亡者 (7)  2004/12/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/29 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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0. お詫び
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 第7回の配信で、第8回の内容を配信してしまいました。申し訳ありません
でした。
 改めて、第7回の内容を配信させて頂きます。(ドラマ研究会編集長代理)

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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 逃亡者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 永井徹生(江口洋介)
 峰島隆司(阿部寛)
 尾崎カオル(水野美紀)
 国枝真澄(加藤浩次)
 小野寺千秋(片平なぎさ)
 郡司直巳(別所哲也)
 伊川貴子(原田美枝子)
 来栖慶介(原田芳雄)
 永井淳子(戸田菜穂)
 東治朗(尾美としのり)
 鬼塚咲(長澤まさみ)
 藤堂ナツミ(黒川智花)
 永井陸(鈴木宗太郎)
脚  本 飯野陽子

あらすじ  第7話「息子の命」

 永井徹生(江口洋介)は、バイクで逃走。警察の追跡をなんとか逃れ、
咲(長澤まさみ)との隠れ家にたどり着いた。同じく隠れ家に戻った咲
は、そこに永井がいたことに安心しつつも「ここはヤバイ、永井が北
海道に行ってる間に一度警察に入られてる。」と忠告。

 「だったら余計に安全だ。二度と戻ってくるとは思わない。」と永
井。逃亡生活を続けるうちに、人の裏をかくことばかりうまくなって
しまった…。「うらをかかれてばかりだしな。」そう、陸の意識は戻
ってなかった。永井は、プラレールのおもちゃを片手に嘆く。

 なんとか永井を励まそうとする咲に、永井はここにはもう二度と来
るなと告げる。
 「お前をもうこれ以上巻き込むわけにはいかない。」

 「一人でどうするの?これから。」
 「津留の共犯者を探し出す。」

 永井は、手がかりを探すため津留(遠藤憲一)のアパートに潜入した。
部屋中探し回るうち、上着のポケットから病院のレシートを発見する。
レシートには7月13日から20日まで津留が入院していた事実が記され
ていた。事件があったのは18日。淳子を殺害したのは津留ではな
い…?そして、自分や妻子の顔をめちゃくちゃにした窓の写真も発見。
津留がどれだけ自分を憎んでいたのか思い知らされる。

 国枝(加藤浩次)は、峰島(阿部寛)に謹慎処分を言い渡し、警察手帳
と拳銃を出すよう命じる。が、峰島は「あんたの無能な部下には永井
を捕まえられられない。」と強気な態度。「俺をしばりつけるか自由
にさせるか…どっちが得かぐらいキャリアのアンタだったらわかるだ
ろ。」国枝は返す言葉がない。

 義手の男に襲われ、林の茂みに連れ込まれていた尾崎(水野美紀)は、
捜査員が近くを通りかかったおかげで何とか難を逃れていた。

 峰島が釈放されたのを偶然目にした尾崎は、国枝と八木(近藤芳正)
に「峰島さんに監視をつけてください」と直訴する。「…私は、津留
を狙撃したのは警察官の可能性が高いと考えています。」
 「峰島さんがやったとでもいいたげですね?」と国枝。
 「証拠もないのに警視庁の人間におかしな言いがかりをつけるのは
金輪際やめていただきたい。」ときつく言い返されてしまう。

 永井は、昔お世話になった伊川(原田美枝子)が一人になった隙を見
計らって近づいた。「ご無沙汰してます、伊川さん」「どうしたの?
自首しにきたの?」

 永井は、自分は無実である、それを証明するために本当の真犯人を
探している、と伊川に話す。そして、真犯人と思われた津留には、事
件当日アリバイがあった事、その津留は何者かにライフルで撃たれた
事を説明し、射撃の腕を持つ人間を調べてもらえないか依頼する。

 しかし伊川は「どうして私があなたに力を貸さなきゃならないの?」
と答える。20年前も、別に永井に味方したわけじゃなく、客観的に見
て正当防衛と判断したからそう主張しただけだ、と。「人は誰だって
簡単に犯罪者になれる。いやっていうほどそういう現実を見てきた
わ。」

 今、伊川が追いかけているのは親が子供を虐待死させた事件。その
家庭も1年前までは普通の家族だった。ある日父親が賭博で借金を作
り家出、母親は他に男を作り、子供は衰弱死…。幸せなんてたった
1年で簡単に崩れ落ちる。20年前はシロでも、今回はクロかもしれな
い。永井の言葉だけで、信じるわけにはいかないのだ。

 伊川の同僚刑事が帰ってきた。慌てて逃げ出そうとする永井に伊川
は言った。
 「ひとつ面白い話を教えてあげる。警視庁の保管庫から、ライフル
が一丁消えたらしいわよ。」

 警視庁からライフルが消えた…?警官…。永井は、6年前の爆発事
件で峰島の息子が亡くなった事、犯人の少年の保護監察官が自分だっ
た事、そしてもう一人、右腕を負傷した峰島の同僚がいた事を思い出
す。

 永井は再び伊川のもとを訪れ、爆発事件で右腕を負傷した男、田所
(田中要次)の住所を調べて欲しいと頼む。「調べてどうするの?」
「証拠を探し出します。自分の手で。」「……。」伊川は永井に自分
の名刺を渡し、無言で立ち去った。

 伊川が田所の住所を調べているところに「いやに熱心だなぁ。何調
べてんです?」と峰島がやってくる。
 「永井に会いましたね。」と言う峰島。永井にとって伊川は恩人、
そろそろ頼ってくる頃だろうと思った、と。そして、今度永井に会っ
たらこう伝えて欲しいと伊川に伝言。「もう容赦はしない。」

 伊川は、そういうセリフをはけるのは、永井が容疑者だから?それ
とも復讐のため?と峰島に訊ねる。峰島は「もちろん容疑者だからで
すよ。容疑者に対してあくまで合法的に対処する、ただそれだけで
す。」と不適な笑みを浮かべた。

 尾崎もまた、爆弾事件の事を調べているうちに、右腕を負傷した田
所の存在を知り、単身、田所の家へと向かった。

 一度は、機械の義手をうまくごまかされ、田所の家を後にした尾崎
だが、停めてあったバイクを見て、“犯人は黒いヘルメットの男”と
言っていた富(菅井きん)の証言を思い出す。背後から近づいた田所が、
尾崎にナイフを突きつける。「余計なもの見つけんじゃねーよ。」

 尾崎は監禁され、激しく暴行を受けた。そして津留がダミーだった
事を聞かされる。
 「俺の身代わりにやってもない罪をきて死んでもらった。」
 「そんなばかな事…」
 「ばかな事?あいつは喜んでたぜ。どうせ死ぬ命。刑務所に送り返
した永井を苦しめるために使えるんだったら本望だってな。」

 伊川から、田所の住所を聞きだした永井も、田所の家へたどり着い
た。

 尾崎が監禁されているのを見つけた永井は、隙を見て田所に襲い掛
かろうとしたが、反対に尾崎を盾にとられてしまう。

 永井は田所の義手を見て叫ぶ。「田所…お前だったのか!お前が淳
子殺したのか!」田所は高笑いした後、言った。「俺は頼まれただけ
だけどな。」
 「峰島にか?」
 「…だったら何だ?どうする。」

 永井と田所は激しく揉み合う。やがて逃げ出した田所を追う永井。
しかし田所は、やってきた黒い車に乗って走り去ってしまった。

 永井は、尾崎にすぐに田所を指名手配してほしいと頼むが、私の証
言だけでは動かない、と言う尾崎。「元警察官を指名手配するのは警
察のメンツに関わる。確かな物的証拠がないと…警察は動かない。」
「なんだそれ?」あきれる永井。「せっかく犯人を見つけたっていう
のに!なんでだ!」


 来栖病院の外で窓を見つめ、陸(鈴木宗太郎)を案じる永井。すると、
永井の祈りが通じたかのように、陸の目がそっと開いた。
 「医院長!医院長、陸君が!」ベットのわきで寝ている慶介(原田
芳雄)を小野寺(片平なぎさ)が起こす。
 「陸!陸!」慶介が陸に呼びかける。「わかるか?おじいちゃんだ
よ。」2人を見ながら小野寺の目も潤んでいた。

 タイミングよく、永井は慶介に電話を入れる。
 「戻ったぞ。陸の意識が戻ったぞ。」「本当ですか!」慶介に知ら
され、目をつぶり安堵する永井。「ありがとうございます。ありがと
うございます!」

 その電話を田所が盗聴していた。

 意識の戻った陸に封書が届く。「陸君、パパからだよ。」慶介が封
筒を開けると、中にはプラレールのおもちゃが入っていた。慶介が、
永井からの手紙を読んで聞かせる。

 「陸へ。一番辛い時に側にいてやれなくてほんとにごめんな。パパ
とママは事情があって陸のそばにいる事ができないんだ。でもいつで
もずっと陸の事思っているからな。だからもう少しだけ待っていてく
れ。必ず陸のところに帰るから。それまでおじいちゃんと頑張るんだ
ぞ。パパより。」

 田所は、峰島に「永井の息子の意識が戻った。」と情報を流す。
「子供は犯人の顔を見てるんだったな…」峰島はそう呟いて病院へと
車を走らせた。

 「この前拝見した少年のカルテ、ここに少年を運び込んだ救急隊員
の証言と随分食い違うところがあるんですよ…。」伊川は、虐待事件
の真相を探るため、小野寺に迫る。その時、小野寺の携帯がなり、慶
介が睡眠不足による過労で倒れたと連絡が入る。

 ナツミ(黒川智花)に、一体あの200万は何だったのかと問いただ
すため、偶然病院にいた咲も、慶介が倒れた事を知る。

 咲は、陸の身を案じ、慌てて尾崎に連絡を入れる。「ねえ、これっ
て陸君やばくない?ねえ、はやく病院来てよ。」
 連絡を受けた尾崎は病院へ急行。しかし、そこに陸の姿はなかっ
た…。

 隠れ家に戻った永井。その直後、咲が現れる。「咲!二度と来るな
って言ったろ。」「そんな事より大変なの。医院長先生が倒れた!」
永井は動揺する。「でも大丈夫、あの尾崎って言う刑事に頼んである。
陸君を守ってくれるように頼んである。」

 その時、咲の携帯にメールが届いた。
 『永井に伝えろ 子供は預かった。生きたまま返してほしければ、
約束の場所に来い』
 それを見た永井は、隠れ家を飛び出した。

 携帯を閉じた峰島も、車を走らせる。


寸  評  峰島、怪しすぎ…。このまま峰島が黒幕と言う展開は当たり前す
ぎて違うのでしょうけど。第5話で峰島の哀しい過去が明らかになっ
て以来、峰島はずっと謎の行動をしていて、心の動きが掴み取れませ
ん。

 そして、おそらく真の実行犯であろう田所が姿を現しました。実は
1話からエンドロールのキャストに「BOBA」(=田中要次)と出
ていて、義手の男は彼だな…と思っていたので、義手の男として津留
(遠藤憲一)が出てきた時は「えええっ???」とびっくりしたので
す。何か事情があってキャストの変更が?などと邪推しましたが、ス
トーリー上、こういう設定だったのですね。

 爆弾事件で関わりのあった峰島、田所、そして犯人の保護監察官だ
った永井。若かりし頃永井が世話になった伊川。伊川が追っている事
件に関わりがあるらしいナツミ、小野寺。ナツミと咲。咲の保護監察
官である永井…。人物関係が明らかになるにつれ、その複雑さが浮か
び上がってきています。

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 「郡司先生(別所哲也)は今、学会に行っていて…」というシーン、某局でキ
ャスターをつとめていたオリンピックの事かと、ちょっと笑ってしまいました。
ドラマの中での事件に関わっての事だとしたら、ゴメンナサイ(笑)(浅沼)

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