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タイトル:Daily Drama Express 2004/12/07 めだか (10)  2004/12/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/12/07 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル めだか
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 目黒たか子(ミムラ)
 椎名亮介(原田泰造)
 桜木拓 (瑛太)
 川原由布子(須藤理彩)
 矢部弘紀(山本太郎)
 刈谷六郎(泉谷しげる)
 種田直文(小日向文世)
 国見祥子(浅野ゆう子)
  川嶋多英(木内晶子)
  小山田修(山崎樹範)
  高杉順平(平岡祐太)
  吉住明日香(黒木メイサ)
  武井康 (加藤康起)
 山本えり(朝比奈えり)
 根本ゆうや(遠藤雄弥)
  森本正治(林隆三)
  目黒みず江(市毛良枝)
脚  本 相沢友子

あらすじ  「駿明ゼミナール第一回入試センター試験プレテスト会場」の看
板。桜木(瑛太)が模試に悪戦苦闘している。桜木は建築家になるた
め大学進学を目指していた。試験後、桜木が会場を出てくると、全日
制部の橋本という生徒が桜木に声をかけてくる。橋本は桜木と同じ東
明大学の建築学科を志望していたが、東明大学は難関大であり、仕事
片手間の桜木が受かるようなところじゃないと嫌味を言う。桜木は
苦々しい顔をするだけで返す言葉がなかった。

 三葉学園高等学校。夕方。たか子(ミムラ)は自席で修学旅行の写
真をうれしそうな顔で整理していた。その中に1枚、椎名(原田泰造)
の写真がある。桜木に「椎名先生のこと好きなんだろ」と言われたこ
とをまた思い出し、たか子は困惑顔になってしまう。そこへ椎名と矢
部(山本太郎)が出勤してきて、たか子の撮った写真を見始める。た
か子は椎名の顔を見ると「三葉学園を辞めようがと思います」と打ち
明けられたことを思い出し、表情が暗くなる。

 そのころ桜木は病院で母親の主治医から肝炎が悪化しており入院が
必要だと告げられる。それを聞いた桜木は「わかりました」と言うが、
リストラ中の身であり、弱りはててしまう。

 三葉学園の休憩コーナー。桜木がベンチに座っていると、たか子が
模試の結果を聞いてくる。桜木は「自信ないなあ」と弱気なので、た
か子は「東明大狙っているのにそれじゃあだめだよ」と励ます。それ
を聞きつけた刈谷(泉谷しげる)がやってきて「東明大?いくらお前
でも無理だろう。あそこは普通のやつじゃうからねえよ」と言うが、
たか子は「努力しだいでなんとかなる」と反論する。

 翌日たか子は多英(木内晶子)とランチを食べながら、椎名が辞め
ることを話す。たか子は椎名がいてくれたから自分は今までやってこ
れた、もしいなくなったらまた失敗だらけでやっていけないとこぼす。
そんなたか子を多英は桜木同様椎名への恋心だと察し、ほほえましく
思う。

 そのころ桜木はファミレスでウェイターのバイトをしていた。

 三葉学園4年1組。刈谷から桜木が三葉学園を受けると聞かされた生
徒たちは口々に無謀だと言い出していた。由布子(須藤理彩)は「人
間どんなに努力しても無駄だってことはあるよね」と言えば、刈谷も
「東明大を受かるやつは宇宙人だ」と言い出す始末だった。授業をし
に来た椎名が教室の外でその話を耳にする。
 桜木がリストラで苦しんでいるだけに椎名はなんともいえない表情
になる。その日桜木は学校を欠席した。

 職員室でたか子は離れて座っている椎名のことが気になりチラチラ
と様子をうかがっていた。椎名が「何ですか?」とたずねると、たか
子は「なんでもないです」とあわてる。しかし何か意を決して椎名の
ところへ歩み寄り何を言おうとするが、椎名から先に桜木が欠席して
いることについて話をふられてしまう。事情を何も聞いていないたか
子はその理由がわからずにいるので、椎名は「本人に黙っていてくれ
と言われたのですが」と前置きして桜木がリストラ中であることを話
す。

 たか子はいつもの中華料理屋に桜木を呼び出し、事情を聞いた。桜
木は学校辞めて働こうかと思うと告げる。たか子は育英基金や大学の
奨学金についても調べたりして協力すると言うが、桜木は他にも母親
の入院費用とかも必要なんだと諦めた様子で、たか子の話を聞き入れ
ない。

 翌日たか子が出勤しようと道を歩いていると、みず江(市毛良枝)
が後ろから声をかける。友達に阿波踊りに誘われて出かけるところだ
というみず江にたか子は「元気だねえ」と言って桜木の母親が入院し
ていることを話す。みず江は「学校に仕事じゃ大変ねえ。それに男の
子だと身の回りのお世話もいきとどかないしと言う。
 その日桜木は登校してきたが、疲れきっていて授業中爆睡していた。
たか子は、それを見ても注意することができない。放課後たか子は桜
木に母親の入院生活の手助けをしたいと申し出る。桜木は学校をやめ
るつもりだしと断るが、たか子はこれからどうするにしてもそれとこ
れは話が別と言って世話をすると言いきる。

 たか子は病院で桜木の母親の世話を始めるが、母親は仕事先の社長
が入院費用を工面してくれたらしいと話すので、たか子は複雑な表情
になる。その後もたか子は世話に通い続ける。母親は桜木が東明大に
有名な教授がいてどうしてもその先生の講義を受けたがっていること
を話し、あんなに一生懸命やっている子だから神様だってきっと願い
をかなえてくれるはずだと思うんですよねと話す。

 そのころ桜木は、ファミレスでのバイト中、禁煙席でタバコを吸っ
ている大学生たちを目にしていた。親の金で行っているんだから、講
義をサボっても損するわけじゃないと言う彼らに、桜木は思わずかっ
となり、「喫煙席にご案内します」と怒りを押し殺して注意するが、
大学生たちは拒否し、いざこざになってしまう。桜木は弾みでその大
学生を殴ってしまい、解雇される。

 三葉学園高等学校。たか子が出勤してくると祥子(浅野ゆう子)が
桜木の模試の結果の入った封筒を渡してくる。その日桜木はまた欠席
していた。種田(小日向文世)が心配してたか子に桜木は風邪なのか
と聞くが「ああそうですね」と返答に窮してしまう。

 帰りにたか子は桜木のアパート前で桜木を待って話をしようとする
が、酔って帰ってきた桜木は「疲れている」と言って相手にしない。
たか子はしかたなく模試の成績書を渡すだけにするが、結果を見た桜
木は「はっ、これで諦めもついた」とはき捨て成績書をゴミバケツに
放り捨てる。

 たか子が慌てて拾い上げると合格率9%と書かれていた。たか子は桜
木を追いかけ、「諦めないでがんばろうよ」と言うが、桜木は「どう
がんばれってんだ?これ以上がんばれねえよ。諦めればそれで楽にな
れるんだ!」と大声をあげる。たか子は涙声で夢を持ってがんばって
いた桜木が本当にうらやましかった、三葉学園に来る前の自分なら諦
めることを普通に思っていたけれど、今は違う、桜木にがんばって欲
しいと訴える。桜木は落ち着きを取り戻すが、甘すぎるよと言ってと
りあわない。しかしたか子が帰っていくと桜木はベッドにうずくまり
悔しさを押し殺していた。

 翌日桜木が母親を見舞いに行くと、母親はたか子が持ってきた花を
見ながら「めだか先生と約束したの、おまえが最初に作った建物を
2人で見に行こうと。めだか先生は面白いね、でもあんなのんびりし
ていて本当に教えられるのかしら」とおかしそうに話すので、桜木の
気持ちもほぐれる。そして自分が工務店をクビになったことを伝える。
驚く母親に対して桜木はすぐ仕事を見つけるしこれまでと何も変わら
ないよと言って安心させる。

 そのあと桜木は近くのお寺に行って大仏殿を見る。桜木は大仏像を
見上げながらこどものころ描いた建築家になる夢を思い浮かべる。

 そのころ祥子は校長に呼び出され、桜木の模試の結果について進路
指導がなってないと苦言を言われる。

 その日、桜木はたか子に諦めずもう一度がんばるよと伝える。それ
を聞いたたか子は祥子にかけあい、桜木のために特別補習を開きたい
から協力してほしいと言う。しかし祥子はたか子に校長から桜木の志
望校を変えるように言われたことを告げる。三葉学園は経営危機にあ
り、学園を存続させるには進学率を下げるわけにはいかず、生徒には
安全圏の高校を受けるように進めていたのだった。

 それを聞いてたか子はいつになく強い調子で「そんなの理解できま
せん。生徒の可能性をつぶすんですか?それが教育ですか?」と祥子
に文句を並べ立てる。
 椎名が止めようとしても冷静さを欠いたたか子は「ひどすぎますよ。
それが教師のすることですか?」止まらないので椎名は「黙れって言
っているんだ!」と声を張り上げる。椎名は静かにこれは学校の方針
で祥子を責めても仕方ないことだと言う。

 たか子が休憩コーナーで沈んでいると、椎名がやってくる。たか子
は冷静さを欠いた自分を謝るが、椎名は「よくあることなんですよ。
でも景気の低迷や少子化への対処も必要なことです。国見先生は立場
がおありでしょうから我々だけで補習はやりましょう」と言う。

 こうしてたか子(国語)、椎名(数学)、矢部(社会、英語)によ
る補習が始まる。理科担当がいなかったが、たか子は順平(平岡祐太)
が理科のテストで満点を取ったことを思い出し、先生役を頼み込む。
他の生徒たちも当番制で差し入れをしたりとクラスをあげて協力し始
める。そんな様子を見て祥子は考え込み始める。

 祥子は校長から再度呼び出され、桜木の補習をやめるように言われ
る。校長は補習くらいで受かるはずもない、定時制部はお荷物なんだ
からと嫌味を言う。それを聞いた祥子は「受かればいいんでしょ」と
静かながらしっかりした口調で言い返す。唖然とする校長を後に祥子
は校長室を出て行く。

 そのころ矢部は英語を教えていたが、東明大レベルの英語に手を焼
いていた。
 たか子や椎名も加わって問題を解こうとするができない。そこへ
「英語は私が担当します」と言って祥子が入ってくる。驚くたか子た
ちをよそに祥子は桜木に「やるからには絶対受かってもらいますから
ね」と言って補習を始める。

 こうして補習は順調に進んでいく。模試の前日、差し入れを食べな
がら祥子はピンクのイルカとかが入った「アニマル消しゴム」を渡す。
祥子は真顔でこれを使えば緊張感がほぐれますよと言うので、たか子
たちはいつもの冷静沈着な祥子の別の一面を見ておかしくなる。

 その日たか子と桜木はいっしょに帰る。桜木は「森村先生の言って
た大切なのは舞台に上がることだっていうの、なんかわかる気がする
んだ。明日の模試も、本番もがんばるよ」と言う。

 翌日模試を受けに行った桜木は橋本に「まだ諦めてないんですか?
負けるとわかっていて受けるんですか?」とまた嫌味を言われるが、
桜木は「ホント物好きだよな。でも俺は落ちて当然だけどお前は大変
だろうな。これ持ってろよ、なごむから」と余裕しゃくしゃくに言い
返し、ピンクのイルカのアニマル消しゴムを渡す。

 しばらくしてたか子は椎名を学校のベランダに呼び出す。たか子は
「椎名先生にどうしても言いたいことがあります。一度しか言いませ
ん。二度と言わないと約束します。だから言わせてください」と言っ
て椎名のほうを向き「三葉学園を辞めないでください」と言う。しか
し椎名は「明青高校には僕を必要としている生徒がいます」と答える。
たか子はそれは三葉学園も同じだと言うが、椎名は笑顔で「三葉学園
はあなたがいるから大丈夫です」と答える。予想もしない返答にたか
子は椎名がいなければ自分はやっていけない、これからもいろいろと
教えて欲しいと訴えるが、椎名は教わったのは自分のほうで、たか子
のおかげで本来の自分を取り戻せたと静かな口調で言う。

 そのころ祥子のもとに模試の結果が届いていた。祥子はそれを見、
思わず小躍りしてガッツポーズをする。校長も模試の結果を見ていて、
橋本が27位で、合格判定も安全圏のAであることに目を細めていた。
校長はそのまま結果一覧机の上においてしまうが、82位のところには
桜木の名前があり、合格判定はBだった。


寸  評  夢をあきらめない、言葉で言う分には簡単ですが、現実は難しい
もの。まして働きながら定時制に通う立場であるならば。由布子が
「どんなに努力したって無理なことってあるよね」に象徴されるよう
にあきらめたくなくてもあきらめざるをえない雰囲気がある中で、た
か子は声を大にしてそんなことはないと言います。それはたか子が同
じ境遇を乗り越えた経験があるからでなく、世間知らず、怖いもの知
らずで言っているだけなのですが……。桜木が言うようにたか子は今
回も甘いなあの一言ですが、それがたか子の強み、周囲の先生方や生
徒たちが忘れてしまった大切なものという感じがします。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 桜木は今定時制に通っていますが、大学は昼間部に行くのでしょうか?橋本
という生徒にあれこれ言われているので、そのような気がしますが。細かい設
定をあれこれ言っても始まりませんが、結構気になります。
 いよいよ来週は最終回。愛想笑いして周りに合わせていただけのたか子が最
後どう成長した跡を残すのか、期待したいです。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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