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===================================================== 発行部数 19 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/12/06 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ラストクリスマス 局 名 フジ系 放映日時 月曜21時 キャスト 春木健次(織田裕二) 青井由季(矢田亜希子) 日垣直哉(玉木宏) 葉山達平(森山未來) 藤沢律子(片瀬那奈) 高瀬彩香(MEGUMI) 須藤恭子(田丸麻紀) 柴田幸子(りょう) 新谷伍郎(伊原剛志) 脚 本 坂元裕二 あらすじ 第九話 「天使の雪」 テレビCMに出演する新谷。 春木たちスタッフが横で見守っている。 しかし、商品内容が良くわかっていなかったり、説明を上手く出来 なかったりして散々だった。 呆れる春木たち。 *------------------------------------------------------------* 春木と由季の部屋の間のドアは埋められてしまっていた。 春木の部屋に由季がくる。 シュラフに寝転がってその感覚を楽しむ春木と由季。 そこへ携帯が鳴る。 春木「今すぐ伺います」 *------------------------------------------------------------* 病院で、「肺炎を併発しています」と医師。 由季「大事な出張行くんだって…」 由季「行ってきなよ。こんな時の為の彼女でしょ」 春木「ありがと…」 *------------------------------------------------------------* 翌朝。春木と由季が荷物を持って歩いている。 由季「持って行きなって」 お菓子を渡そうとする由季。 春木と由季、同時に「何だよ(何よ)、ヒトがせっかく…」 一瞬、ケンカが始まりそうになるが、 「仲直りしよう…しばらく会えなくなるんだから」という春木の大 人の一言ですぐに仲直りする2人。 「初めて会ったときは春木さんとつき合うなんて、思ってもいなか った…」 「ついこの間のことだったのにいろいろあったのに…」などという 由季。 由季「あんまり上手くいきすぎるから何かウラがあるんじゃないか って。春木さんが産業スパイだったりして、とか?」 春木「その年初めての雪、エンジェルスノー。天使が降りてきたっ ていうんだよー」 バスの停留所につく2人。バスが来る。 春木「じゃあ、母をお願いします」 春木「行ってきます」 バスに乗り込む春木。 由季「行ってらっしゃい〜!」 手を振る春木。 バスが出発し、見送る由季。しかしめまいを起こしてしゃがみこむ。 バスに乗っている春木は倒れた由季に気づかない。 由季、荷物を落とす。落ちた紙袋の中のプレゼントを開ける。白い 手袋が出てくる。 バスの中の春木も同じように紙袋を開けると紺の手袋が出てくる。 *------------------------------------------------------------* タイトル『ラストクリスマス』 *------------------------------------------------------------* 白馬岳ビューホテルに着く春木と日垣。 フロントに来て、荷物を受け取ろうとしたら春木の携帯に電話。 ハートスポーツオフィスで、葉山が新谷の命令で春木に電話をかけ させられていたのだ。 新谷「あの頑固オヤジめ!おれー、結婚パーティーするから。さっ さと既成事実作ってやるんだ。しいては今度の土曜日、オマエも出席 してくれよ」 春木「あっ、取引先の人が来たんで…(電話を切るための口実)」 ハートスポーツオフィスで。 新谷「(葉山に)ということで、幹事はおまえでよろしく、とのこ とだ。今度の土曜日、どこでもいいから店押さえて…」 律子が来る。 NYに行って、土曜には帰ってくる、という律子。 *------------------------------------------------------------* 貴子の病室に来ている由季。 貴子「由季ちゃん、あなたにお願いがあるの…。もしあなたと健次 がずっとお互い好きで、もし…私が負担になったら、私を忘れて」 由季「私もそう思ったことがあります。そしたら、春木さんにすご く怒られました。お母さん、怒りますよ」 貴子「取り消す。あなたに怒られたらすごく怖そうだから…」 微笑む由季。 *------------------------------------------------------------* レストランで打ち合わせをする葉山と恭子。そこへ彩香が来る。 彩香「私の晴れ舞台なんだからね!」 彩香、少し神妙な表情になり、「安心して…結婚したら仕事もやめ るし、2度とあなたの前に顔出すことしないから」 *------------------------------------------------------------* 病室に花束を持って現れる澤口Dr. 澤口「貴子ちゃん…すっかり遅くなって…」 由季「先生…?何回目ですか?」 澤口「ほぼ…毎日ですから」 貴子「由季ちゃん、健次には…」 由季「言うに決まってるじゃないですか」 *------------------------------------------------------------* 夜、帰り道を並んで歩く由季と澤口。 由季「忘れてくれって…」 由季もそうではないか、と澤口。すでに再発の兆候が出ていること、 血液検査の結果ヘモグロビン量が減少していること、でもなぜそれを 春木に言わないのか? 由季「別に隠しているわけないじゃないです…」 澤口「本当に…?」 由季「えっ…!?」 澤口「万一のとき、春木さんに去られるのがこわいんじゃないです か?5年前のように…」 澤口「春木さん、しっかりした人ですよ…まるで若い頃の私のよう に…」 由季「えっ…!?」 *------------------------------------------------------------* 部屋で薬を飲む由季。 携帯がなる。 春木「おまえ、オレの着メロ、勝手に変えたろ?(ふと気づき) (帰るの)早いな?電話、待ってた?」 春木と由季、同時に「っていうか何、あのダサイ手袋。今日、使っ てるクセに…」 春木「来週だろ?前に言ってた検査…」 春木の言葉に反応の悪い由季。 春木「オレも一緒に行くから。終わったら食事でもしよう」 由季「やめて…似合わないから…」 どうしても一緒に行きたがる春木に、 由季「何でよ…」 春木「待ってる間、オレ、何も手につかないから」 由季「私、検査に行かないかも知れないし」 春木「元気なのはわかってる。それより、お土産、何がいい?」 由季「白馬」 春木「えっ?」 由季「ハ、ク、バ。王子様の乗る」 *------------------------------------------------------------* プレゼンテーション会場。 春木「ハートスポーツ全社を挙げて取り組んで行きたいと思います」 春木の話の後、開発担当者として説明をする日垣。 *------------------------------------------------------------* パーティー会場で。 ケーキの後にゴローちゃんのダジャレベスト10…などとパーティ ーの打ち合わせをする新谷と葉山。 新谷「ここに1,000人入るのか?」 新谷「バカ!これでも絞ったんだぞ!」 *------------------------------------------------------------* 貴子の病室。医師が来て、貴子に様子を聞く。 *------------------------------------------------------------* ホテルでパソコンで仕事をして、外を見る春木。 *------------------------------------------------------------* 由季の部屋。取締役彩香パーティーの案内がある。 「彩香のウエディング姿、楽しみにしてるから」 手元に白い手袋。 外を見て、由季、「白馬、雪、降ってるかな…」 *------------------------------------------------------------* ホテルの外。 紺の手袋を見る春木。日垣が「契約したいと言ってきた会社がある」 という話をすると引き返す春木。 *------------------------------------------------------------* パーティー会場のレストラン。 新谷「適当でいいぞ!身内しか来ないんだから」 葉山「頑張ります」 新谷「とにかく既成事実を作ることだ」 新谷「ゴンドラはどこだ?」 葉山「ゴンドラ?」 新谷「だって好きなんだもん」 新谷「ゴンドラはどこでゴンドラ?ゴンド〜ラ、ゴンド〜ラ、あい の〜くに〜ゴンド〜ラ」 新谷、歌いながら階段を上がっていく。 つなぎの食事を彩香の控え室に持っていく葉山。 彩香「どう?きれい?」 葉山「目の毒ですね」 彩香「司会、頑張ってね」 *------------------------------------------------------------* 病院にいる由季。ぬいぐるみを持った女の子と遊ぶ由季。手できつ ねを作る。 由季「きつねさんだよ〜」 診察室に呼ばれる由季。 *------------------------------------------------------------* 春木の前に契約相手がいる。 春木は、特殊な商品なので、と説明をし、 春木「(契約相手に)納期、1週間ほど、見ていただけませんか?」 *------------------------------------------------------------* 診察室で。 病理組織検査の結果、と書かれた紙。 澤口Dr.、無言で由季を見る。 *------------------------------------------------------------* 契約相手「どうですか、今晩?」 春木「これから…東京へ戻らなければならないから−」 *------------------------------------------------------------* 診察室から出てきた由季。 女の子「お姉ちゃん、あそぼー!」 無言で去る由季。 女の子「お母さん、あのお姉ちゃん−?」 *------------------------------------------------------------* 電話する春木。留守電である。 *------------------------------------------------------------* NYから帰ってきた律子。「Big Nameが身近なところにたくさんいて、 お互いの作品を批評しあっている」と話す。 日垣「お帰り」 律子「ただいま」 律子「お帰り」 日垣「ただいま」 *------------------------------------------------------------* 幸子のDJ「これからウエディングパーティーに行きます…ツリーの 輝く六本木を愛するサリーシバタでした」 外に出て、 幸子「由季ちゃん!」 後ろ姿の由季、すぐに反応がない。 少し間があって振り返る由季、「ごめんなさい、コンタクトずれて て…」 幸子「由季ちゃんもこれからパーティーに行くんでしょ」 *------------------------------------------------------------* パーティー会場に来る由季と幸子。 司会の葉山。新郎新婦の入場。幸せそうな新谷と彩香。 幸子「ケンにい、まだみたいだね」 由季「今日は久しぶりに飲もうかな」 幸子「何、由季ちゃん、何かいいことあった?」 由季「ナイショ」 律子「あのさ、私より絵がかける人が一杯いたの」 日垣「何、言ってるの…」 律子「だからまた勉強したくなった。あのクリスマスツリー描けた ら、私、NYに行く」 新婦控え室で。 不安そうな彩香。 彩香「私たち、結婚するんですよね?」 新谷「するよ、入籍もするし…」 洗面所で倒れる由季。 それをみる日垣。 日垣「オレがよそ見してるうちにあっちの方もよそ見してるみたい だから」 フラつく由季。「飲みすぎかな〜」という由季。 *------------------------------------------------------------* 道を歩きながら葉山に電話する春木。 葉山「新谷さんがムチャクチャ飲んですよ〜」 春木「青井来てない?さっきから携帯つながんないんだけど」 *------------------------------------------------------------* 彩香のそばにくる由季。 由季「彩香、おめでとう…ごめん…私、ちょっと帰らなきゃ…じゃ、 ね…」 拳を合わせる由季と彩香。 元気のない様子で帰っていく由季に不審そうな彩香。 照明を落としたムーディーな雰囲気の中、新郎新婦の指輪交換が始 まろうとしている。と、急に電気がつけられる。 社長(新谷の父)が現れる。「あっ、社長!」との声が会場で聞こ える。 社長「帰るぞ、伍郎」 新谷「ウインタースポーツ部門からも撤退して、オレから全部取る 気かよ!」 春木が会場前に着くと、出席者が続々と会場から出てきて、帰って いく。 社員「社長が来て、中止です…」 葉山の声「(お店の人に)今日は本当にありがとうございました」 新婦控え室に来る葉山。 葉山「アレッ、新谷さんは?」 彩香「さぁ〜?」 葉山「(無理に彩香を元気づけるように)社長に掛け合いに行った んですかね?でも新婦を置いていくってヒドいですよね」 彩香「こんなの似合わないって思ってんでしょ?はっきり似合わな いって言ったらいいじゃない。バカにしないで!バカにしないで!」 八つ当たりする相手が違うとわかっていても葉山に八つ当たりし、 泣く彩香。 戸惑う葉山。 *------------------------------------------------------------* 夜道、携帯をかける春木。 またもや留守電。 *------------------------------------------------------------* 貴子の病室に来る春木。 春木「来てない?」 貴子「都合の悪い時もあるわよ」 春木「どうしてるだろう?」 春木「携帯がさ、つかまらないんだよ!」 貴子「アレ、何だっけ、エンジェルスノー。その年最初の雪を捕ま えてしまった人は…バツを受けて、悪運に見舞われる…」 春木「悪い、オレ、帰るわ」 *------------------------------------------------------------* 青井のドアのインターホンをならす春木。 携帯がなり、すぐ出る春木。 由季からではなく、ビジネス相手からだった。 *------------------------------------------------------------* 会社で電話する春木。ビジネス相手への用件を済ます。 そこへ来る日垣。 春木にコーヒーを出す。 春木「おまえに頼もうと思ってた…アレ…時間がかかりそうだ…」 日垣「スキー部門から撤退じゃ、ムリでしょ」 諦めない、という春木に、 日垣「夢のある人にはかなわないなあ。春木さんは黙って見送る愛 ってあると思いますか?」 春木「突然そんな難しいこと聞くなよ」 日垣「青井って、どっか具合でも悪いんですか?」 春木「えっ?」 日垣「いや、新谷取締役のパーティーで具合が悪そうだったんで」 *------------------------------------------------------------* 春木と澤口Dr.が話している。 春木「あさっての検査で何か不都合でも?」 澤口「検査は一週間繰り上げました。病理組織検査の結果が今日出 ました」 澤口「青井由季さんは…再発しました…この病気は5年生存率が低 くて…とてもつらい病気です…」 病院の廊下を歩く春木に澤口の言葉が響いている。 澤口の声「ここまで来たのに…残念ながら…青井由季さんは…再発 しました…非常に深刻な状況で…ずっと元気でいられたことが…奇跡 的なことかもしれません…」 夜道を歩く春木。 *------------------------------------------------------------* 夜道で救急車の音に反応する春木。 そこへかけつけようと走る。 携帯がなる。春木が出ると由季がトナカイの歌を歌っている。 由季「お帰り、健次。ねえ、キレイだよ、ホント、キレイだよ。星 がなってるみたい。サンタがいてさぁー、トナカイがいてー、カップ ルがたくさんいるよ…みんな楽しそうーもうすぐークリスマスなんだ ねー」 携帯を持つ春木、由季、それぞれの手にお互いがプレゼントした手 袋をしている。 トナカイの歌の続きを歌う由季だが、「サンタのおじさんは…」で 涙ぐみ、歌えない。 由季「健次、ごめん…私…届かなかった。クリスマスに…届かなか った」 涙ぐむ春木。 春木「由季、そこを動くな」 夜道を走っていく春木。 由季が携帯をかけていた場所に来る春木、由季を見つけ、かけよる。 笑顔の由季。 由季「(銀の風船)もらっちゃった」 由季を抱きしめる春木。 由季「アッ、風船―?」 風船が飛んでいってしまう。 春木「由季、ひとつ、頼みがあるんだ。オレから離れるな。オマエ は一人じゃないだろ、二人だろ…オレから離れるな…それだけ、絶対 忘れるな…」 由季「健次…お土産は?」 春木「家に帰ろう…」 *------------------------------------------------------------* 帰りながら、夜道で、 由季「あのね…考えてたの…」 春木「何を…」 由季「今日、嬉しいのと悲しいのがいっぺんに来たから、笑えばい いのか、悲しんだらいいのか…?」 春木「嬉しいのは?」 由季「今日、健次が帰ってくること」 春木「そんなのと一緒にするなよ」 由季「で、笑うことにしたの」 *------------------------------------------------------------* 部屋に帰ってから、 由季「うん!おいし〜い!」 春木「はい、もう一回!コメント、それだけ?」 由季「お土産の白馬もないし。乗って帰ってくればいいじゃん?」 春木「その手があるか?」 由季「パカッ、パカッ、パカッ」 春木「乗るか!」 由季「あっち…」 身を乗り出した春木の顔にケーキをつける由季。 春木「何すんだよ!」 春木が由季の顔にケーキをつけようとするが、よける由季、よけ損 ねて自分で顔にケーキをつけてしまう。 由季「あっ!」 春木「何、その顔?」 ケーキをつけあう二人。 そのままベランダに出る。 初雪を掴む由季。 目をみはる春木。 由季「何だっけ…?エンジェルスノー。その冬、最初に雪を掴んだ 人…何…?」 言いよどむ春木。 春木「(毅然と)幸せを手にする」 由季「ヤッター!」 喜ぶ由季。 由季「キレイだよ〜」 春木「うん…」 2人で雪の夜空を見る。 地図のイエローナイフに立てられた2本のフラッグ。 (第10話へ) 寸 評 待合室での前後の由季の行動から検査の結果を推測させる、とい うところ、月並みでなくていいなあと思いました。 新谷の父親がパーティーに来たときはてっきり「今からでも参加さ せてくれ!」とかけつけたのかと思ったんですけど、式は中止で、し かも新谷も帰っちゃうって…。 検査の結果を春木にいい出せなくて、避けてしまう、電話では思わ ず泣いてしまうが、会った時は明るく振舞う…由季の気持ちや行動、 とってもよくわかりました。 執 筆 者 増井() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 諸事情で、トップシーンからシュラフのあたりまで、非常に簡単になってし まいました。申し訳ありません。 ケーキをつけあってじゃれている2人、たぶん、一年後には、もうこういう ことはできない…。そういうたわいもない、2度と体験できない、かけがえの ない時間って、大事ですよね。 月並みですが、毎日毎日を大事にしようと思います。 私事ですが、昨年の今頃、腰を痛めて松葉杖でした。あれから1年。手術も せずに今では軽く走ったりできるようにもなり、普通に生活できることのあり がたさを感じています。(増井) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |