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タイトル:Daily Drama Express 2004/12/06 ラストクリスマス (9)  2004/12/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/12/06 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ラストクリスマス
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 春木健次(織田裕二)
 青井由季(矢田亜希子)
 日垣直哉(玉木宏)
 葉山達平(森山未來)
 藤沢律子(片瀬那奈)
 高瀬彩香(MEGUMI)
 須藤恭子(田丸麻紀)
 柴田幸子(りょう)
 新谷伍郎(伊原剛志)
脚  本 坂元裕二

あらすじ 第九話 「天使の雪」

 テレビCMに出演する新谷。
 春木たちスタッフが横で見守っている。
 しかし、商品内容が良くわかっていなかったり、説明を上手く出来
なかったりして散々だった。
 呆れる春木たち。

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 春木と由季の部屋の間のドアは埋められてしまっていた。
 春木の部屋に由季がくる。

 シュラフに寝転がってその感覚を楽しむ春木と由季。
 そこへ携帯が鳴る。
 春木「今すぐ伺います」

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 病院で、「肺炎を併発しています」と医師。
 由季「大事な出張行くんだって…」
 由季「行ってきなよ。こんな時の為の彼女でしょ」
 春木「ありがと…」

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 翌朝。春木と由季が荷物を持って歩いている。
 由季「持って行きなって」
 お菓子を渡そうとする由季。
 春木と由季、同時に「何だよ(何よ)、ヒトがせっかく…」
 一瞬、ケンカが始まりそうになるが、
 「仲直りしよう…しばらく会えなくなるんだから」という春木の大
人の一言ですぐに仲直りする2人。
 「初めて会ったときは春木さんとつき合うなんて、思ってもいなか
った…」
 「ついこの間のことだったのにいろいろあったのに…」などという
由季。
 由季「あんまり上手くいきすぎるから何かウラがあるんじゃないか
って。春木さんが産業スパイだったりして、とか?」

 春木「その年初めての雪、エンジェルスノー。天使が降りてきたっ
ていうんだよー」

 バスの停留所につく2人。バスが来る。
 春木「じゃあ、母をお願いします」
 春木「行ってきます」
 バスに乗り込む春木。
 由季「行ってらっしゃい〜!」
 手を振る春木。
 バスが出発し、見送る由季。しかしめまいを起こしてしゃがみこむ。

 バスに乗っている春木は倒れた由季に気づかない。

 由季、荷物を落とす。落ちた紙袋の中のプレゼントを開ける。白い
手袋が出てくる。

 バスの中の春木も同じように紙袋を開けると紺の手袋が出てくる。

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タイトル『ラストクリスマス』

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 白馬岳ビューホテルに着く春木と日垣。
 フロントに来て、荷物を受け取ろうとしたら春木の携帯に電話。
 ハートスポーツオフィスで、葉山が新谷の命令で春木に電話をかけ
させられていたのだ。
 新谷「あの頑固オヤジめ!おれー、結婚パーティーするから。さっ
さと既成事実作ってやるんだ。しいては今度の土曜日、オマエも出席
してくれよ」
 春木「あっ、取引先の人が来たんで…(電話を切るための口実)」

 ハートスポーツオフィスで。
 新谷「(葉山に)ということで、幹事はおまえでよろしく、とのこ
とだ。今度の土曜日、どこでもいいから店押さえて…」

 律子が来る。
 NYに行って、土曜には帰ってくる、という律子。

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 貴子の病室に来ている由季。
 貴子「由季ちゃん、あなたにお願いがあるの…。もしあなたと健次
がずっとお互い好きで、もし…私が負担になったら、私を忘れて」
 由季「私もそう思ったことがあります。そしたら、春木さんにすご
く怒られました。お母さん、怒りますよ」
 貴子「取り消す。あなたに怒られたらすごく怖そうだから…」
 微笑む由季。

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 レストランで打ち合わせをする葉山と恭子。そこへ彩香が来る。
 彩香「私の晴れ舞台なんだからね!」
 彩香、少し神妙な表情になり、「安心して…結婚したら仕事もやめ
るし、2度とあなたの前に顔出すことしないから」

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 病室に花束を持って現れる澤口Dr.
 澤口「貴子ちゃん…すっかり遅くなって…」
 由季「先生…?何回目ですか?」
 澤口「ほぼ…毎日ですから」
 貴子「由季ちゃん、健次には…」
 由季「言うに決まってるじゃないですか」

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 夜、帰り道を並んで歩く由季と澤口。
 由季「忘れてくれって…」
 由季もそうではないか、と澤口。すでに再発の兆候が出ていること、
血液検査の結果ヘモグロビン量が減少していること、でもなぜそれを
春木に言わないのか?
 由季「別に隠しているわけないじゃないです…」
 澤口「本当に…?」
 由季「えっ…!?」
 澤口「万一のとき、春木さんに去られるのがこわいんじゃないです
か?5年前のように…」
 澤口「春木さん、しっかりした人ですよ…まるで若い頃の私のよう
に…」
 由季「えっ…!?」

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  部屋で薬を飲む由季。
 携帯がなる。
 春木「おまえ、オレの着メロ、勝手に変えたろ?(ふと気づき)
(帰るの)早いな?電話、待ってた?」
 春木と由季、同時に「っていうか何、あのダサイ手袋。今日、使っ
てるクセに…」
 春木「来週だろ?前に言ってた検査…」
 春木の言葉に反応の悪い由季。
 春木「オレも一緒に行くから。終わったら食事でもしよう」
 由季「やめて…似合わないから…」
 どうしても一緒に行きたがる春木に、
 由季「何でよ…」
 春木「待ってる間、オレ、何も手につかないから」
 由季「私、検査に行かないかも知れないし」
 春木「元気なのはわかってる。それより、お土産、何がいい?」
 由季「白馬」
 春木「えっ?」
 由季「ハ、ク、バ。王子様の乗る」

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 プレゼンテーション会場。
 春木「ハートスポーツ全社を挙げて取り組んで行きたいと思います」
 春木の話の後、開発担当者として説明をする日垣。

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 パーティー会場で。
 ケーキの後にゴローちゃんのダジャレベスト10…などとパーティ
ーの打ち合わせをする新谷と葉山。
 新谷「ここに1,000人入るのか?」
 新谷「バカ!これでも絞ったんだぞ!」

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 貴子の病室。医師が来て、貴子に様子を聞く。

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 ホテルでパソコンで仕事をして、外を見る春木。

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 由季の部屋。取締役彩香パーティーの案内がある。
 「彩香のウエディング姿、楽しみにしてるから」
 手元に白い手袋。
 外を見て、由季、「白馬、雪、降ってるかな…」

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 ホテルの外。
 紺の手袋を見る春木。日垣が「契約したいと言ってきた会社がある」
という話をすると引き返す春木。

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 パーティー会場のレストラン。
 新谷「適当でいいぞ!身内しか来ないんだから」
 葉山「頑張ります」
 新谷「とにかく既成事実を作ることだ」
 新谷「ゴンドラはどこだ?」
 葉山「ゴンドラ?」
 新谷「だって好きなんだもん」
 新谷「ゴンドラはどこでゴンドラ?ゴンド〜ラ、ゴンド〜ラ、あい
の〜くに〜ゴンド〜ラ」
 新谷、歌いながら階段を上がっていく。

 つなぎの食事を彩香の控え室に持っていく葉山。
 彩香「どう?きれい?」
 葉山「目の毒ですね」
 彩香「司会、頑張ってね」

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 病院にいる由季。ぬいぐるみを持った女の子と遊ぶ由季。手できつ
ねを作る。
 由季「きつねさんだよ〜」
 診察室に呼ばれる由季。

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 春木の前に契約相手がいる。
 春木は、特殊な商品なので、と説明をし、
 春木「(契約相手に)納期、1週間ほど、見ていただけませんか?」

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 診察室で。
 病理組織検査の結果、と書かれた紙。
 澤口Dr.、無言で由季を見る。

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 契約相手「どうですか、今晩?」
 春木「これから…東京へ戻らなければならないから−」

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 診察室から出てきた由季。
 女の子「お姉ちゃん、あそぼー!」
 無言で去る由季。
 女の子「お母さん、あのお姉ちゃん−?」

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 電話する春木。留守電である。

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 NYから帰ってきた律子。「Big Nameが身近なところにたくさんいて、
お互いの作品を批評しあっている」と話す。
 日垣「お帰り」
 律子「ただいま」
 律子「お帰り」
 日垣「ただいま」

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 幸子のDJ「これからウエディングパーティーに行きます…ツリーの
輝く六本木を愛するサリーシバタでした」

 外に出て、
 幸子「由季ちゃん!」
 後ろ姿の由季、すぐに反応がない。
 少し間があって振り返る由季、「ごめんなさい、コンタクトずれて
て…」
 幸子「由季ちゃんもこれからパーティーに行くんでしょ」

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 パーティー会場に来る由季と幸子。
 司会の葉山。新郎新婦の入場。幸せそうな新谷と彩香。
 幸子「ケンにい、まだみたいだね」
 由季「今日は久しぶりに飲もうかな」
 幸子「何、由季ちゃん、何かいいことあった?」
 由季「ナイショ」

 律子「あのさ、私より絵がかける人が一杯いたの」
 日垣「何、言ってるの…」
 律子「だからまた勉強したくなった。あのクリスマスツリー描けた
ら、私、NYに行く」

 新婦控え室で。
 不安そうな彩香。
 彩香「私たち、結婚するんですよね?」
 新谷「するよ、入籍もするし…」

 洗面所で倒れる由季。
 それをみる日垣。
 日垣「オレがよそ見してるうちにあっちの方もよそ見してるみたい
だから」
 フラつく由季。「飲みすぎかな〜」という由季。

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 道を歩きながら葉山に電話する春木。
 葉山「新谷さんがムチャクチャ飲んですよ〜」
 春木「青井来てない?さっきから携帯つながんないんだけど」

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 彩香のそばにくる由季。
 由季「彩香、おめでとう…ごめん…私、ちょっと帰らなきゃ…じゃ、
ね…」
 拳を合わせる由季と彩香。
 元気のない様子で帰っていく由季に不審そうな彩香。

 照明を落としたムーディーな雰囲気の中、新郎新婦の指輪交換が始
まろうとしている。と、急に電気がつけられる。
 社長(新谷の父)が現れる。「あっ、社長!」との声が会場で聞こ
える。
 社長「帰るぞ、伍郎」
 新谷「ウインタースポーツ部門からも撤退して、オレから全部取る
気かよ!」

 春木が会場前に着くと、出席者が続々と会場から出てきて、帰って
いく。
 社員「社長が来て、中止です…」

 葉山の声「(お店の人に)今日は本当にありがとうございました」

 新婦控え室に来る葉山。
 葉山「アレッ、新谷さんは?」
 彩香「さぁ〜?」
 葉山「(無理に彩香を元気づけるように)社長に掛け合いに行った
んですかね?でも新婦を置いていくってヒドいですよね」
 彩香「こんなの似合わないって思ってんでしょ?はっきり似合わな
いって言ったらいいじゃない。バカにしないで!バカにしないで!」
 八つ当たりする相手が違うとわかっていても葉山に八つ当たりし、
泣く彩香。
 戸惑う葉山。

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 夜道、携帯をかける春木。
 またもや留守電。

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 貴子の病室に来る春木。
 春木「来てない?」
 貴子「都合の悪い時もあるわよ」
 春木「どうしてるだろう?」
 春木「携帯がさ、つかまらないんだよ!」
 貴子「アレ、何だっけ、エンジェルスノー。その年最初の雪を捕ま
えてしまった人は…バツを受けて、悪運に見舞われる…」
 春木「悪い、オレ、帰るわ」

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 青井のドアのインターホンをならす春木。
 携帯がなり、すぐ出る春木。
 由季からではなく、ビジネス相手からだった。

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 会社で電話する春木。ビジネス相手への用件を済ます。
 そこへ来る日垣。
 春木にコーヒーを出す。
 春木「おまえに頼もうと思ってた…アレ…時間がかかりそうだ…」
 日垣「スキー部門から撤退じゃ、ムリでしょ」
 諦めない、という春木に、
 日垣「夢のある人にはかなわないなあ。春木さんは黙って見送る愛
ってあると思いますか?」
 春木「突然そんな難しいこと聞くなよ」
 日垣「青井って、どっか具合でも悪いんですか?」
 春木「えっ?」
 日垣「いや、新谷取締役のパーティーで具合が悪そうだったんで」

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 春木と澤口Dr.が話している。
 春木「あさっての検査で何か不都合でも?」
 澤口「検査は一週間繰り上げました。病理組織検査の結果が今日出
ました」
 澤口「青井由季さんは…再発しました…この病気は5年生存率が低
くて…とてもつらい病気です…」

 病院の廊下を歩く春木に澤口の言葉が響いている。
 澤口の声「ここまで来たのに…残念ながら…青井由季さんは…再発
しました…非常に深刻な状況で…ずっと元気でいられたことが…奇跡
的なことかもしれません…」
 夜道を歩く春木。

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 夜道で救急車の音に反応する春木。
 そこへかけつけようと走る。
 携帯がなる。春木が出ると由季がトナカイの歌を歌っている。
 由季「お帰り、健次。ねえ、キレイだよ、ホント、キレイだよ。星
がなってるみたい。サンタがいてさぁー、トナカイがいてー、カップ
ルがたくさんいるよ…みんな楽しそうーもうすぐークリスマスなんだ
ねー」
 携帯を持つ春木、由季、それぞれの手にお互いがプレゼントした手
袋をしている。
 トナカイの歌の続きを歌う由季だが、「サンタのおじさんは…」で
涙ぐみ、歌えない。
 由季「健次、ごめん…私…届かなかった。クリスマスに…届かなか
った」
 涙ぐむ春木。
 春木「由季、そこを動くな」
 夜道を走っていく春木。
 由季が携帯をかけていた場所に来る春木、由季を見つけ、かけよる。
 笑顔の由季。
 由季「(銀の風船)もらっちゃった」
 由季を抱きしめる春木。
 由季「アッ、風船―?」
 風船が飛んでいってしまう。
 春木「由季、ひとつ、頼みがあるんだ。オレから離れるな。オマエ
は一人じゃないだろ、二人だろ…オレから離れるな…それだけ、絶対
忘れるな…」
 由季「健次…お土産は?」
 春木「家に帰ろう…」

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 帰りながら、夜道で、
 由季「あのね…考えてたの…」
 春木「何を…」
 由季「今日、嬉しいのと悲しいのがいっぺんに来たから、笑えばい
いのか、悲しんだらいいのか…?」
 春木「嬉しいのは?」
 由季「今日、健次が帰ってくること」
 春木「そんなのと一緒にするなよ」
 由季「で、笑うことにしたの」

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 部屋に帰ってから、
 由季「うん!おいし〜い!」
 春木「はい、もう一回!コメント、それだけ?」
 由季「お土産の白馬もないし。乗って帰ってくればいいじゃん?」
 春木「その手があるか?」
 由季「パカッ、パカッ、パカッ」
 春木「乗るか!」
 由季「あっち…」
 身を乗り出した春木の顔にケーキをつける由季。
 春木「何すんだよ!」
 春木が由季の顔にケーキをつけようとするが、よける由季、よけ損
ねて自分で顔にケーキをつけてしまう。
 由季「あっ!」
 春木「何、その顔?」
 ケーキをつけあう二人。
 そのままベランダに出る。
 初雪を掴む由季。
 目をみはる春木。
 由季「何だっけ…?エンジェルスノー。その冬、最初に雪を掴んだ
人…何…?」
 言いよどむ春木。
 春木「(毅然と)幸せを手にする」
 由季「ヤッター!」
 喜ぶ由季。
 由季「キレイだよ〜」
 春木「うん…」
 2人で雪の夜空を見る。
 地図のイエローナイフに立てられた2本のフラッグ。



                (第10話へ)


寸  評  待合室での前後の由季の行動から検査の結果を推測させる、とい
うところ、月並みでなくていいなあと思いました。
 新谷の父親がパーティーに来たときはてっきり「今からでも参加さ
せてくれ!」とかけつけたのかと思ったんですけど、式は中止で、し
かも新谷も帰っちゃうって…。
 検査の結果を春木にいい出せなくて、避けてしまう、電話では思わ
ず泣いてしまうが、会った時は明るく振舞う…由季の気持ちや行動、
とってもよくわかりました。

執 筆 者 増井()

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2. 編集後記
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 諸事情で、トップシーンからシュラフのあたりまで、非常に簡単になってし
まいました。申し訳ありません。
 ケーキをつけあってじゃれている2人、たぶん、一年後には、もうこういう
ことはできない…。そういうたわいもない、2度と体験できない、かけがえの
ない時間って、大事ですよね。
 月並みですが、毎日毎日を大事にしようと思います。
 私事ですが、昨年の今頃、腰を痛めて松葉杖でした。あれから1年。手術も
せずに今では軽く走ったりできるようにもなり、普通に生活できることのあり
がたさを感じています。(増井)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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