|
===================================================== 発行部数 19 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/11/29 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ラストクリスマス 局 名 フジ系 放映日時 月曜21時 キャスト 春木健次(織田裕二) 青井由季(矢田亜希子) 日垣直哉(玉木宏) 葉山達平(森山未來) 藤沢律子(片瀬那奈) 高瀬彩香(MEGUMI) 須藤恭子(田丸麻紀) 柴田幸子(りょう) 新谷伍郎(伊原剛志) 脚 本 坂元裕二 あらすじ 第八話 「心の握手」 春木と幸子が歩いている。 幸子「別れ話〜?あんたら、早!」 *------------------------------------------------------------* 前日の回想シーン。 由季「私たちさ、別れようか?」 何も答えない春木。 由季「何で黙ってるの?」 春木「何でって?何でオレ試されたのかーって。本気に別れ話され る覚えないし」 「仁美さんのところ行って…」という由季に、 春木「こっち来て…座って…ちゃんと座って。はい!じゃあ、お説 教始めます。仁美のことはなんとも思ってないし、1年前に別れた」 由季「たった1年じゃん…」 春木「由季と会った」 由季「たったそれだけのことじゃない」 春木「たったそれだけじゃない。大きなことだよ。余計な心配はす るな。手伝えることはするよー。でもそれは友達として。わかった?」 由季「わかった」 春木「じゃあ立ってよろしい」 由季「でもさー、また仁美さんが助けて欲しいって言ったらー?」 春木「はい、も一回座って」 *------------------------------------------------------------* 現在のシーンに戻る。 幸子「由季ちゃん、甘えてみたかっただけじゃないの?」 幸子「ケンにい、仁美さんに助けてって言われて冷たく突き放せん の?」 *------------------------------------------------------------* レストランで、金曜夜のスケジュールを空けるようにと由季に指示 する新谷。 由季「フジモトカスミさんとのお見合いですね?」 新谷「スーツで行った方がいいかな?それともカジュアルな…」 由季「スーツで」 不機嫌な葉山に新谷、「普通は取締役にあんなことしたら厳重処分 だぞ」 葉山「どうぞ処分して下さい。それで彼女と結婚してくれるなら」 関西弁(彼女がなんやっ!)、広島弁(○○じゃけん)、時代劇調 (○○ありませぬ)で、やりあう新谷と葉山。 新谷「ボーリング対決だ!」 *------------------------------------------------------------* 春木と由季の部屋で。 春木は、新谷が勝負をしたがるのは昔からだと言う。 春木「大きなことになると、自分で決められないから『勝負だー』 なんて」 *------------------------------------------------------------* マンションの大家(中年女性)が来て、リフォームの説明をする。 「ドア、あれを壊しますからね」 そこへ“新日本債権の遠藤”と名乗る男が来る。松田志穂の借金 120万円が由季に請求される *------------------------------------------------------------* タイトル『ラストクリスマス』 *------------------------------------------------------------* 由季と彩香が公園にいる。 彩香「あんた、バカ?何で保証人になってんのよー」 そこへ松田志穂((山口紗弥加)が来る。 由季「志穂…久しぶり…」 由季「よく3人で箱根行ったよね〜」 彩香「あんたさぁ、由季に借金おっかぶせてどういう気?」 由季は志穂を元気づける。「頑張ってよ!」 彩香「(呆れたように)ア〜ア!」 志穂は去っていったが、行政書士の参考書を忘れていく。 由季「志穂ねぇ、行政書士目指してんのよ」 彩香「ムリムリ」 由季「これ持って行ってあげなきゃね」 彩香が志穂の勤める工場に参考書を持って行ったが、志穂はあまり 困っていなかった。 志穂は彩香が来ていることには気づかず、由季のことを同僚に「お 人好しだし…」と言う。彩香は外で聞いている。彩香が参考書をめく ると、まっさらで、勉強した様子はない。 *------------------------------------------------------------* レストランに春木、葉山、彩香が入ってくる。 「聞いたことないよー、取締役と新入社員が女のことでモメるなん て」 由季と日垣が来て、春木たちとは離れた席に座る。 彩香「借金のこと、春木さんから何とか言った方がいいんじゃない んですか?」 日垣「おまえ、意外と大胆だな?」 由季「このままじゃ、お互いに意地張っちゃうでしょ」 日垣「何だ、律子のことか…」 由季「プロポーズの返事、聞いてないんでしょ。律子さんに頼まれ たのよ」 由季は日垣の横を離れる。 律子が来る。ハートスポーツの仕事を受ける話をする律子。 日垣「NYに行ったら、そんな長期の仕事できないだろ」 律子「NYに行かない」 日垣「今更遅いよ。その指輪は、もう期限が切れました」 出て行く日垣。 顔を見合わせる春木たち4人。 うなずく春木。 *------------------------------------------------------------* 部屋に帰ってきた春木と由季。 由季は自分のバッグなどを売ろうとしているらしい。 春木「何で返すの?」 由季「私、わかるの。志穂が5年前の私だから」 春木「じゃさ、こうしよう。オレもそのコのところへ行くからさ、 ちゃんと事情聞いて…」 本当に志穂が由季の事を友達と思っているか確かめよう、という春 木。 春木に怒る由季。 由季に電話をかけてくる日垣。 あいつはNYに行くのがいいんだ、という日垣。 由季がついうっかりお金のことをしゃべってしまうと、即答で「い くらいるんだ」という日垣。 日垣「事情を知らなくても、それでオマエが助かるなら」 由季「いりません」 *------------------------------------------------------------* ボーリングでケガをする葉山。 *------------------------------------------------------------* 取締役室にいる新谷と仁美、そこにくる由季。 新谷「いい写真取れてるよ〜」 *------------------------------------------------------------* 喫茶室。 仁美と話す由季。 仁美「今でも思うわ…。あの頃に戻りたいって…」 由季「私は思わない…だって私、元レディースですよ…」 仁美「何か不思議、健次があなたとつき合うなんて」 由季「私も不思議」 仁美「元はといえば、私が悪いんだよね」 「じゃあ戻りますね」と、席を立って行こうとする由季に、 仁美「私…健次と別れたこと後悔してる。今でも健次が好き」 仁美を見つめる由季。 *------------------------------------------------------------* 春木たちのオフィス。 手をケガした葉山は明日のボーリングの心配をする。 春木「仕事の心配しろよ」 春木に、自分の代わりにボーリングに行ってもらうように頼む葉山。 そこへ新谷が現れる。 新谷「おい健次、おまえが葉山の代わりだってな…」 春木と新谷の昔の戦績は春木の97勝2敗だ。 新谷「竜虎激突だ!」と盛り上がる。 *------------------------------------------------------------* 由季を呼び出す日垣。由季に札束を渡す。 日垣「これ、使えよ。遠慮するなって…ホラ…ホーラ」 それを彩香が物陰から見ている。 *------------------------------------------------------------* 仕事が終わったらボーリングに行く、という春木。そこへ彩香が来 る。 彩香「由季がー、日垣さんからお金借りてたんです」 *------------------------------------------------------------* 秘書室での由季。バッグの中のお金を見る。 美樹「由季、行かなくていいの?」 *------------------------------------------------------------* ボーリング会場。 マイボール、マイウエアの新谷。 「勝ってくださいね〜」と新谷を応援している新谷の見合い相手。 *------------------------------------------------------------* 喫茶店で打ち合わせをしている春木と仁美。 「じゃあ、今日はこれで以上ですね」帰ろうとする春木と仁美。雨 が降っている。喫茶店のドアを出たところ(上に屋根がある)で立っ ている春木と仁美。 仁美「健次―、私、もうダメかもしれない」 仁美を見つめる春木。 仁美「寂しくって、ヤな女になっていくの…。あの頃に…、健次と 一緒にいたあの頃に…戻りたいの…お願い…許して…勝手なこと言っ てるのはわかってるの」 春木「仁美」 春木に抱きつく仁美。 仁美「許して…あのコは…健次には似合わない…」 泣き顔で春木を見つめる仁美。 春木「由季に何言った…」 仁美「私…二度とあんなことしないから」 春木「(少しがっかりした表情で)君からそんなこと…聞きたくな い…」 雨の中、去っていく春木。 立ちつくして泣く仁美。 *------------------------------------------------------------* ボーリング会場。 春木が来ない。 葉山「センパイ、まだ…」 幸子「私がやる…」 ボールを持って投げようとするが、ボールから指が抜けない。 葉山「オレがやる」 彩香「私がやる…」 そこへ春木がくる。服にシミを見つける葉山。春木は「ちょっと な…」とだけ言って、春木「ホントにいいんだな!」 春木「いくか!」 新谷「やるぜ!」 葉山「ガツンといってやって下さい!」 気合いの入った春木、だが大幅なガーター。 がっくりの葉山たち。 春木「いやあ、久しぶりで…」 *------------------------------------------------------------* 雨の中、志穂の工場へ向かう由季。 *------------------------------------------------------------* 工場に入る由季。 志穂がいる。 由季「ごめん!お金用意できなかった…。ね、一緒にその金融会社 行ってみない…?期限伸ばすとか…?」 志穂「さっき、それと同じこと言った人が来たよー」 *------------------------------------------------------------* 実は春木が来ていたのだ。 春木「彼女はたぶん、気づいているんでしょう。でも、お金を返そ うとしている。友達だからでしょう。友達だから、夢、諦めて欲しく ないんでしょう…」 工場の人に追い払われる春木。 *------------------------------------------------------------* 志穂「由季、私…もう一度頑張るわ…ありがとう」 笑顔の由季。 *------------------------------------------------------------* ボーリングの勝負が続いている。 惜しい状況(スペアが取れそうで取れない、など)の春木。対照的 に好調の新谷。「きたー!」とおたけびをあげる。 新谷「きたきたきたきたきたー!ついにオレの時代がやって来 たー!」 春木「まだわからない」 葉山「まだわからない」 彩香「ありえない夢見た私がバカだった」 そこへ由季が来る。 由季「健次、頑張ってー!」 幸子「ここでストライクが出たらケンにいの勝ち!でもここで外し たら…!」 春木がストライクを出す。 新谷の見合い相手「こんなにダサい人だと思わなかった」 葉山「気づかなかったのか…!?」 彩香を“お姫様だっこ”する新谷。 新谷「みんな!おつカレーうどん!」 「お幸せに…」笑顔の葉山。 由季、春木に、 由季「聞いたよ…志穂のところ、行ってくれたんだってね!ありが とう…これ(日垣から受け取った札束)…返してくるよ…!」 由季「帰ったら…(ドアを叩くしぐさ)」 春木の携帯がなる。 *------------------------------------------------------------* 雨の中、春木に電話する仁美。 *------------------------------------------------------------* 彩香の家に来ている新谷。新谷は彩香の父や弟達がいる部屋に一人 ピシッと座っている。 彩香の家のドアの外で様子を伺う葉山。外はもう暗くなっている。 新谷に飲み物をこぼしてしまう彩香。 彩香「(少し遠慮がちに)やっぱり、お帰りになりますか?」 新谷「いや…、お父さん、お嬢さんをボクに下さい!」 逃げていく葉山。外に出て追いかける彩香。 彩香「世話になったね!あんたのおかげだよ…」 葉山「結構楽しかったですよ、高瀬さんの犬…」 彩香「それは違う!私、初めて会った時の一目ぼれだった。でも、 プライベートの恋と結婚は別じゃけん…」 無言の葉山。 彩香「私、幸せになるから」 *------------------------------------------------------------* 由季「ありがとう!助かった」 日垣「使ってないじゃん」 由季「使わなくて良くなった」 由季「じゃあ!」 日垣「あれ、もう帰るの。さみしいなあ」 由季「さみしくていいじゃない。さみしいのはまだ直哉が律子さん のことを好きな証拠じゃない。それを他の女で誤魔化さないで。本当 に好きな人を見てよ…」 酒をあおる日垣。 立ち去る由季。 *------------------------------------------------------------* 雨の中、喫茶店に来る春木。 そこへ遅れて仁美も来る。 仁美「今、離婚届け出してきた。何か拍子抜け。あんなに悩んでた のに、こんな簡単に終わっちゃって…ありがとね…来てくれて。あの ままお別れじゃー」 春木「仁美、オレが昔好きだったスキー選手に…」 仁美「パトリック・ミューラー?」 春木「別の選手。女性だけど、男性が相手でも勝負を挑んでくる…。 30年後もまたここで滑ろうって。30年後は50近いし、何でそん なことを…?って言ったら、二人がどれだけ成長したか確かめようっ て…お互いに恥ずかしくないように…」 仁美「その約束…」 春木「まだ続いている」 春木「あれから15年…あと15年して…」 仁美「負けないよ…」 春木「オレだって…」 *------------------------------------------------------------* 夜の歩道橋を歩く由季。 日垣「青井―」 走ってくる日垣、(由季に札束を渡したときに使った)封筒を見せ る。 由季「お金はもう…いらないって…」 日垣「律子をNYまで追いかける飛行機代にさせてもらうよ」 *------------------------------------------------------------* 喫茶店から出てくる春木と仁美。笑顔で握手する。 *------------------------------------------------------------* 歩道橋の上で握手する由季と日垣。 *------------------------------------------------------------* 春木が帰ると同時に由季の部屋の電気がつく。 お互いに同時にドアを叩く。 2人でオーロラに思いをはせる春木と由季。 −40℃の世界。シャボン玉が下に落ちて風にのってコロコロコ ロ…と転がる話をする春木。 春木「絶対やろうな!」 由季「うん!」 *------------------------------------------------------------* 翌朝。部屋でチケットを見る由季、めまいを起こす。 *------------------------------------------------------------* 病院。貴子の病室。 春木「母さん…オレ…由季と、そう遠くないうちに…」 笑顔の貴子。 *------------------------------------------------------------* 病院。澤口Dr.と由季がいる。 澤口Dr.「では、結果は1週間後に…大丈夫ですか?春木さんに でも迎えに…」 由季「このことは秘密に」 澤口Dr.「春木君にも?」 由季「はい、春木さんにも…」 *------------------------------------------------------------* 取締役室。席に座っている新谷、その前に立っている春木。 新谷「すまん、健次…今度こそ、オレにも止められなかった…」 春木「何だよ」 新谷「撤退する。オレの社はスキー部門から撤退する」 *------------------------------------------------------------* 帰ってた?とお互いに言うが、表情の冴えない春木と由季。 インターホンがなり、大家さんが壁のリフォームに来る。 ドアが取り外され、板が積み上げられていく…。 板を挟んで見詰め合う春木と由季。 (第9話へ) 寸 評 友人の借金の保証人になってしまっていた由季、仁美に迫られる 春木。 主役の2人に絡んだ話ではあるけれども、どうも外伝的な感じがし てしまいました。ボーリングに負けてあっさり彩香の父にプロポーズ した新谷。きっかけが欲しかったんでしょうね。 お互い肝心なことを話せないで終わってしまったラストシーン。 ちょっと寂しい感じがしました。 執 筆 者 増井() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 私の知っている人で、「お互いにどこでどうしていても、2000年を富士 山で迎えよう」と約束をしていて、実行した人がいます。「30年後…」のく だりで思い出しました。 「パトリック・ミューラー」というスキー選手が実在したのか、ネットで検 索してみましたが、スイスのサッカー選手?がヒットしました。 冒頭で春木と仁美が別れたのはたった1年前、というのは意外な感じがしま した。 もっとずっと前の感じがしていたので。春木と仁美が学生時代から付き合っ てたとしたら、15、6年は付き合ってたってことになるじゃないですか?私 は別れて10年くらいは経ってるようなイメージで見てたのでびっくりしまし た。さらに、婚約までしてたくらいならたった1年しか経ってないのにこんな にドライかな、と、これも意外でした。 男性って結構引きずるって聞きませんか?仁美のように揺れてしまう方が自 然だと思います。(増井) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |