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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/30 めだか (9)  2004/12/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/30 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル めだか
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 目黒たか子(ミムラ)
 椎名亮介(原田泰造)
 桜木拓 (瑛太)
 川原由布子(須藤理彩)
 矢部弘紀(山本太郎)
 刈谷六郎(泉谷しげる)
 種田直文(小日向文世)
 国見祥子(浅野ゆう子)
  川嶋多英(木内晶子)
  小山田修(山崎樹範)
  高杉順平(平岡祐太)
  吉住明日香(黒木メイサ)
  武井康 (加藤康起)
 山本えり(朝比奈えり)
 根本ゆうや(遠藤雄弥)
  森本正治(林隆三)
  目黒みず江(市毛良枝)
脚  本 相沢友子

あらすじ  かつて自分が教鞭をとった明青高校にやってきた椎名(原田泰造)
。教育実習に来ていた石井に出迎えられた椎名は石井に教育実習の様
子を聞く。石井はものすごく緊張したけれど、初めて教壇に立ったと
きは感動したと答える。椎名は笑顔で「これから壁に当たることもあ
るだろうけど、今の気持ちを忘れるなよ」とアドバイスする。

 椎名は校長室を訪れて校長に挨拶をする。中島の件以来椎名は明青
高校から離れていて、学校側に何の連絡もとっていなかった。しかし
石井との再会でようやく過去を吹っ切ることができた椎名は前向きな
気持ちになれたのだった。

 そんな椎名に校長は再び戻ってきてほしいと伝える。椎名がいたこ
ろと違い、今の明青高校は進学率をあげることだけに躍起になってお
り、学校の雰囲気がぎすぎすしているのだと言う。椎名のような熱意
と信念をもった教師に元のような学校に戻してほしいと校長は訴える
のだった。

 校長の唐突な申し出に悩みこむ椎名。校舎を出て校庭を歩いている
と、かつて生徒たちが椎名を慕って集まってくる記憶が甦ってくる。

 その日、三葉学園定時制部の職員会議で修学旅行のことが話し合わ
れた。定時制部の修学旅行は仕事を持っている人が多いので週末1泊
2日で近場の温泉旅行に行くことが通例となっていた。名所周りをす
るというよりは4年間ともに過ごした仲間と語り合うのが趣旨になっ
ていて、椎名は「まあ卒業前のお別れ旅行みたいなものです」と言う。
それを聞いたたか子(ミムラ)はなんとなく寂しさを感じる。

 椎名と廊下を歩きながら、たか子は明日香(黒木メイサ)も含めて
みんなで行ければいいのにと残念がるが、椎名はみんなでいい思い出
作りをすること、それが明日香のためにもなることだと思うとたか子
を元気付ける。

 そのころ桜木(瑛太)は勤めている工務店の社長から経営不振を理
由に突然の解雇通告を受けていた。「すまない」と頭を下げる社長に
桜木は、いろいろと面倒を見てもらったし、学校へ通うことも認めて
くれたりとよくしてもらったから、そんな風に謝らなくてもいいと言
う。そして「今までお世話になりました」と逆にお礼を言う。

 その日、たか子は生徒たちに修学旅行の説明をする。行き先は山梨
県の石和温泉で、部屋ごとの責任者を決めてくださいとたか子は話す
が、教室内はたか子の話そっちのけで盛り上がる。そんな中桜木は
1人ボーっとしている。

 次の日、たか子は多英(木内晶子)と食事をしながら修学旅行の話
をする。多英が「修学旅行の楽しみってさ」と切り出すと、たか子は
間髪入れず「ご飯でしょ!」と言う。多英は苦笑し「好きな人といか
にして2人の時間を作るかよ。ダメねえめだかは」と言う。それを聞
いたたか子は「そうだったんだ……」としばし絶句する。多英は「夜
抜け出して2人で星を見に行くというのが定番よね」と言うと、たか
子はそれなら由布子(須藤理彩)と小山田(山崎樹範)をくっつけよ
うと思いつき、にたにた顔になる。

 夕方たか子が出勤してくると校庭のベンチで由布子がタバコを吸っ
ていた。たか子は由布子の隣に座り、「修学旅行楽しみですよねえ」
とさりげなくふってみる。しかし由布子は数馬をほうっておくことは
できないから行けないと言い出す。慌てたたか子は数馬も連れて行け
るように祥子(浅野ゆう子)にお願いする。
 断られるかと思って神妙な顔をするたか子だが、祥子は「そんなの
あなたのこれまでのお願いに比べればお願いのうちに入りませんよ」
と言って許可してくれる。驚くたか子に祥子は「もう私は(判断力が)
麻痺しちゃってますから」とちょっと皮肉っぽくつぶやく。

 その日の放課後、たか子は桜木、刈谷(泉谷しげる)、種田(小日
向文世)、順平(平岡祐太)に声をかけ、小山田と由布子を修学旅行
でくっつけようと提案する。事情が飲み込めずぽかんとする刈谷や種
田にたか子は「ダメですねえ。あの2人はお互い好きなんだし、2人
の時間を作ってあげないと。こういうのは2人で星を見るというのが
定番なんですよ」と得意げに多英が言ったことを話す。

 桜木は職探しを始めたが、建築士の資格がなきゃ雇えないよと方々
で言われ、うまくいかない。疲れ切ってアパートに帰ってくると、母
親が「最近仕事どう?」と尋ねる。桜木は「ひところは危なかったけ
ど、今は持ち直している、心配ない」とうそを言う。それを聞いて母
親はほっとするが、桜木は重苦しい表情になる。

 桜木は翌日も職探しをするが、はかばかしくない。公園のベンチで
情報誌を険しい表情で見ていると椎名が通りかかり声をかける。慌て
て情報誌を隠そうとするが、椎名の目に留まってしまい、桜木はやむ
なく事情を話す。「なんか、うまくいかないもんですね」とため息交
じりに話す桜木に椎名が何かを言おうとすると、桜木は「めだかには
言わないで下さい。あいつまたあれこれとうるさいから」と言って立
ち去ってしまう。

 椎名が出勤してくると、たか子は自席でうきうきとデジカメを眺め
ていて、椎名に「見て下さい。修学旅行のために奮発したんです」と
はしゃぐ。そんなたか子に椎名はなんとも言えないような表情になる。

 修学旅行の日がやってきた。前夜興奮してよく眠れなかったたか子
は寝坊して大慌てになる。みず江(市毛良枝)は「生徒さんに迷惑か
けるんじゃないわよ」と困り果てた表情でたか子を送り出す。

 何とか遅刻せずに済み、バスに乗り込んで出発すると、バス内はお
おハシャギ状態になる。目的地の石和温泉につくとたか子は早速小山
田と由布子を2人にすべく、数馬を連れ出したりする。

 旅館に着くと、たか子は由布子に今夜星を見に行きません?と言う。
「星?どこで?」と言う由布子にたか子は返答に窮するが「それはこ
れから探しますから」と言って星の見られそうな場所を探しに旅館の
周りをうろつきまわる。その途中、かやぶき屋根の休憩所でたか子は
椎名を見かけ、立ち止まって声をかける。たか子はふと「不思議だな
あ、なんで私ここにいるんだろう。なんかいまだに自分が教師だって
いうことに違和感あるんですよね。でもみんなで旅行にこれてよかっ
たです。大人になっても明日が楽しみで夜眠れないなんてことあるん
ですね」と言って、椎名と話を続ける。

 そこへ桜木が近くを通りかかり2人を見て足を止める。たか子は
「椎名先生がいてくれてよかったです。もし三葉学園に椎名先生がい
なかったら、私は教師をやめていたかもしれません。いつも助けてく
れたり励ましてくれたりありがとうございます。あっ、これからもよ
ろしくお願いします」と言う。それを聞いた桜木はうつむき、今来た
道を足早に引き返していく。たか子は上空を見上げ「夜になったら星
が出てきれいでしょうね」と何気なく言い、そしてしめた!という顔
になる。

 夜になり、宴会場で夕食になる。刈谷、種田、由布子、小山田らが
酒に興じ始めると、順平ら若手は「なんか違う、これじゃまるで町内
会の慰安旅行だ……」と唖然となる。

 宴がたけなわになったころ、たか子は由布子に「星を見に行きまし
ょう」と言って誘い出す。それを見た種田が刈谷に「出番ですよ」と
声をかける。刈谷は半分酔っ払っていながら、小山田に「おい、星を
見に行くぞ」と言って、引っ張り出す。

 由布子は「ゆっくりお酒が飲みたい」と乗り気でないので、たか子
は「いいところを見つけたんですよ。竹林の合間からぽっと満天の星
が見えて」と盛り上げる。そして途中で「私温かい飲み物買ってくる
ので先に行っててください」と言って由布子を1人にする。一方刈谷
も途中で「酒持ってくるの忘れた、先に行っててくれ」と言って1人
にする。

 小山田が歩いていくと矢部(山本太郎)が通りかかる。小山田から
刈谷と一緒に酒を飲みながら星を見ることになってよぉという話を聞
いた矢部は自分も混ぜてくれと言い出す。

 してやったりという顔でたか子と刈谷は宴会場に戻ってくるが、見
ると由布子も小山田も戻ってきて自分の席でお酒を飲んでいた。結局
2人とも乗り気になれずそれぞれ戻ってきていたのだった。思惑がは
ずれたたか子たちは集まって再度作戦を練る。刈谷はこうなりゃ由布
子を酔いつぶして、小山田と部屋で2人きりにしてしまえと言いだす。
たか子はやりすぎですよと止めるが、刈谷はかまわず由布子に「今日
はとことん飲むぞ、付き合え」と言いだす。種田もマジックショーを
始め、たか子の手に負えなくなる。

 マジックショーは大いに盛り上がるが、そんな中椎名は不意に明青
高校の校長に戻ってこないかと言われたことを思い出す。マジックシ
ョーを心底楽しんでいる生徒たちの活き活きとした顔に、椎名は迷い
始め、宴会場を出て行く。その後を祥子が追い、明青高校の校長から
連絡があったことを話す。そして周囲のことなど考えずに前向きに検
討してみてはと言う。

 刈谷は由布子をつぶすつもりが、自分が酔い、大人連中はみな一晩
飲み明かすぞと言いだす。由布子が刈谷と一緒に行こうとするので、
たか子は仮病を使って気持ち悪いふりをして由布子に自分の部屋に連
れて行ってほしいと頼む。由布子は呆れ顔で部屋に連れて行くが、
「どうせ仮病なんでしょ、私と小山田とくっつけようとか考えてさ」
とすべてお見通しと言わんばかりにたか子を責め立てて、出て行って
しまう。たか子は後を追うが「よけいなおせっかいはやめてよね!」
と突き放される。

 たか子がすっかりしょげ返っていると桜木が通りかかる。たか子は
善意のつもりがすっかり由布子を怒らせてしまったと桜木に言うと、
桜木は「おまえ他人の心配しているときじゃないだろ?好きなんだろ、
椎名先生のこと」と言う。たか子はびっくりして「そんなことないよ。
そりゃ頼りにはなるけれど、男性として意識したことはないよ」と反
論する。桜木は「おまえ、鈍感だな」と言って立ち去ってしまう。

 由布子はかやぶき屋根の休憩所で1人あたたかいものを飲んでいた。
そこへ風呂上りで通りかかった小山田が通りかかる。由布子はたか子
らのたくらみについてまくし立てる。「あいつら、私とあんたとをく
っつけようとしてたじゃん、ばればれでしょ」と由布子が言うと、小
山田は「へっ、そうなの?」ぽかんとしてしまう。由布子は「満天の
星を見に行こうだなんて、発想が幼稚。修学旅行でカップル作ろうな
んてばかばかしい。あいつら私ら馬鹿にしてよろこんでんじゃないの
?」と怒りが収まらない。しかし言い終わると由布子も小山田もしば
し黙りこくり、うつむいてしまう。小山田はおもむろに一言「結婚し
よう」と言う。由布子は「……はい」と答える。そして2人で満天の
星空を見上げる。

 由布子は部屋に戻り数馬に小山田にプロポーズされたことを伝える。
それを聞いた数馬は「おめでとう」と言い、由布子は涙を流す。

 たか子は自分の部屋でデジカメの写真を見ながら桜木の「椎名先生
のこと好きなんだろ」という言葉を思い返していた。よく考えてもた
か子自身は「そうかなあ?」という感じで自分の気持ちがわからない。
そこへノックする音がする。祥子が戻ってきたものだと思ったたか子
は戸を開けた先に椎名の姿を認めてどぎまぎしてしまう。椎名は真剣
な顔で「あなたにお話したいことがあります」と言う。桜木に言われ
たことが気になっていただけにたか子も神妙な顔つきになるが、椎名
は「実は三葉学園をやめようかと思います」と告げる。突然のことに
たか子は返す言葉もなかった。


寸  評  桜木が「椎名先生好きなんだろ」と言っているのに、当のたか子
はぴんと来てない、桜木にとっては切ないことでしょう。たか子は相
変わらずのマイペースですが、椎名が三葉学園をやめることにどう気
持ちが動いていくのか今後が楽しみです。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 定時制の修学旅行って、若手生徒の1人が言っていたように「町内会の慰安
旅行みたい」なものなんでしょうか?確かに「なんか違う……」というのは笑
えました。現実もこんな感じなのかと気になりました。(ケン)

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