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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/23 めだか (8)  2004/12/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/23 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル めだか
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 目黒たか子(ミムラ)
 椎名亮介(原田泰造)
 桜木拓 (瑛太)
 川原由布子(須藤理彩)
 矢部弘紀(山本太郎)
 刈谷六郎(泉谷しげる)
 種田直文(小日向文世)
 国見祥子(浅野ゆう子)
  川嶋多英(木内晶子)
  小山田修(山崎樹範)
  高杉順平(平岡祐太)
  吉住明日香(黒木メイサ)
  武井康 (加藤康起)
 山本えり(朝比奈えり)
 根本ゆうや(遠藤雄弥)
  森本正治(林隆三)
  目黒みず江(市毛良枝)
脚  本 相沢友子

あらすじ  三葉学園高校(夜)。たか子(ミムラ)が漢文の授業をしている。
たか子は黒板に白文を書き、明日香(黒木メイサ)に返り点をつける
ように指示する。明日香ははいと返事をして席を立ち、黒板に返り点
をつけていく。そんな様子がたか子には嬉しくてしかたがない。

 放課後、明日香は相談したことがあると言ってたか子をお茶に誘う。
とある喫茶店で明日香は沈んだ面持ちで、実家の借金がかさんで学校
に授業料を納められないところまできている、親も学校をやめて働け
と言っているしと事情を打ち明ける。あまりにも急で重い話のためた
か子はどうしていいか見当もつかない。

 翌日、椎名(原田泰造)は雨がふる中墓地に来ていた。「中島」と
書かれた墓石の前で手を合わせ思いつめた表情をしている。そこへ
1人の青年が花を持ってやってきた。それを見た椎名は気まずそうに
し、何も言わず逃げるように立ち去ってしまう。

 その日の夜の三葉学園高校職員室。椎名は自席で苦悩の表情を浮か
べていた。過去に受け持った生徒の顔、葬式の風景、責めたてられる
自分……。そのそばでたか子は祥子(浅野ゆう子)に明日香のことを
相談していた。矢部(山本太郎)が理事会に貸付金の申請をしては?
と言うが、祥子はそのためには、普段の素行や成績、親が貸付を希望
していることなどの条件がいると言う。明日香の両親が希望しそうも
ないため、無理ではないかという話になるが、たか子は「本人が希望
をしているのだから」と理事会にかけあおうと提案する。が、椎名は
「調べものをしに図書室に行きます」と言って話を折ってしまう。

 たか子が休憩コーナーを通ると明日香が「今日、めだか先生のとこ
ろに泊めてくれません?」と言ってくる。たか子はびっくりして目が
点になる。明日香は「住んでるアパートはローンの取立てがあるし、
親はけんかばかりしていて気が滅入るんで、友達のところを渡り歩い
ているんです。でも今日行くところが急にダメになっちゃって」と言
う。

 そこでたか子は自宅へ明日香を連れてくる。家中散らかっているの
で、たか子はあたふたと片付けながら「ごめんね、今すぐ片付けるか
ら。あっ、今うちお父さん単身赴任で、お母さんも向こうに行ってい
るから気兼ねしなくて大丈夫だよ」と言う。明日香はリビングのピア
ノの上にあるたか子のこども時代の幸せそうな家族写真を見ながら、
懐かしそうに「昔は自分の家もこんな感じで、明るくて楽しかった。
自分もうそをついたりしなかった。今は借金ができてちょっとおかし
くなっているけど……いつかは元に戻るんですよね、めだか先生」と
言う。たか子は明日香を元気付けようとにっこりして「うん」と答え
る。

 翌日、たか子がいつものようにお昼近くに起きてくると、明日香の
姿はなく、キッチンのテーブルの上にトースト、ベーコンエッグ、サ
ラダとともに「バイトに行きます。後で学校で」という明日香のメモ
書きが残されていた。

 夕方。三葉学園近くの道。椎名が出勤してくると、後ろから登校し
てきた明日香が「おはようございます」と声をかける。明日香は椎名
のいでたちを見て「椎名先生ってスーツ似合いますよね。でもネクタ
イがおじさんくさいから明るくしてみたらいいですよ。あと髪型も変
えてみたら?」と言う。校門近くにくると、急に明日香の足が止まる。
椎名が前方を見ると借金の取立て人が定時制の生徒たちに明日香のこ
とを聞き取りをしているのが目にはいってくる。それを見た明日香は
急に今来た道を戻っていってしまう。

 その日、明日香は学校には来ず、たか子は生徒たちから借金取立て
人のことを聞かされる。クラス中に動揺が広がるので、たか子は今後
は借金取り立ての人が来たら追い返すし、明日香も明日は来るからと
言って事態を落ち着かせようとする。

 授業後、たか子は椎名に明日香の両親を訪問したいので一緒に来て
ほしいと頼む。しかし墓参りの日以来、椎名はどことなくいらだって
いて、たか子に「それは家庭の事情でわれわれが首を突っ込む問題じ
ゃない」とすげなく断る。たか子はそれでも学校に借金取立ての人が
来ていて学校側も無視できないことだからと言うが、椎名は語気を強
め「それだけ事態は深刻ってことじゃないですか?吉住には気の毒で
すが、自分たちにはどうにもならない」と取り合わない。最近は生徒
の立場に立って協力的だった椎名の予想外の返答にたか子は面食らっ
てしまう。

 しかたなくたか子は1人で明日香の両親を訪問し、貸付金の話をす
るが、両親は当座の借金のことに頭がいっぱいの様子で聞く耳を持た
ない。

 何の収穫もなく気落ちして家に帰ってくると、リビングに明日香が
いた。明日香は「先生、今日もお皿出しっぱなしでしたよ。それから
脱いだものは洗濯かごに入れないと」と注意する。たか子は神妙な顔
つきで「はぁーい。なんかお母さんみたい」とたじたじになる。明日
香は「先生、今日はさぼってしまってすいませんでした。明日は必ず
行きますから」と言う。

 翌日、椎名が出勤して職員室へ来ると矢部が「椎名先生に元教え子
の石井さんと言う方から電話がありまして」と言って電話番号の書か
れたメモを渡す。そのころたか子は校門で竹刀を持って借金取立人が
来ないかどうか見張っていた。椎名はベランダでメモを握りしめなが
ら、また過去に受け持った生徒の顔、葬式の風景、責めたてられる自
分の記憶に苦しめられていた。

 椎名が職員室に戻ってくると、たか子は椎名に親の同意なしで貸付
金が申請できないかどうかを相談する。「またその話ですか」と取り
合わない椎名にたか子は昨日明日香の両親に話をしてきたが、聞いて
もらえなかったことを説明する。
 すると椎名は「そんなことして、吉住に希望持たせるだけ持たせて、
彼女をあおっているだけじゃないですか。それで親子関係がこじれた
らどうするんですか」と言う。たか子は明日香は今自分の家に泊まっ
ていて、このことについては話していないと説明する。すると椎名は
顔色を変え「何やってんですかあなたは。なんで人の忠告を素直に聞
こうとしないんですか!」とたか子の独断を責める。たか子は「私は
吉住さんにみんなと一緒に卒業してほしいし、やっぱり何もしないで
いることはできません」と言う。椎名は「わかりました。でも吉住の
人生はこれから先もずっと続くんです。卒業したら終わりじゃなくて、
その後も困って助けを求めてきたらそのたびに力を貸すくらいの覚悟
でやってください。生徒の私生活に立ち入るというのはそういうこと
なんですよ」と厳しく言う。しかしそれはどことなく自分自身に言い
聞かせるようでもあった。

 その日の帰り、たか子は桜木といつもの塩しょうがラーメンを食べ
に行ったが、椎名への不満が大爆発させていた。桜木は椎名のことば
かり聞かされるので「もうその話はいいじゃん」とうんざり顔になる。
しかしたか子は「以前高杉くんのことで相談したら、同じようなこと
で悩んだことがある。そのとき教師であると思うこと自体が思い上が
りだと思ったって言ってたんだよねえ。あれはどういう意味だったん
だろう?」と止まらない。そんなたか子に桜木は複雑な表情を隠せな
い。

 翌日、たか子と椎名はぎくしゃくしていて、会話もぎこちない。椎
名の数学の授業後、桜木は椎名を呼びとめ、なぜたか子に協力しない
のか?と聞く。桜木は「めだかが来てからの椎名先生はおかしい、む
しろ元に戻ったんですかね。めだかが来る前と後のどっちが本当の椎
名先生なんですか?」と続けるが、椎名は答えることができない。

 その日、椎名は職員室で1人遅くまで仕事をしていた。祥子が「ま
だいらしたのですか?」と声をかける。祥子はそれとなく、たか子と
衝突したこと、矢部に元教え子から電話があったのを聞いたことを話
し、椎名が教師としての自信を失ったわけを聞く。

 椎名はおもむろに5年前、自分が担任した高校の2年生に中島とい
う生徒がいたことを話す。彼は不登校児であり、教師としての理想に
燃えていた椎名は何とか学校に来られるように何度も自宅に足を運ん
で励ました。石井というクラスメイトも協力し、そのかいあって中島
は学校に来るようになった。3年になって担任でなくなったが、中島
はクラスに打ち解けていて、何の問題もないように見えて安心してい
た。そんなある日中島が椎名に相談があると言ってやって来たが、椎
名は忙しくて明日にしてくれと言って断った。中島はわかりましたと
言って帰っていった。その様子にどこもおかしな様子はなかったが、
その夜中島は自殺してしまった。翌日学校で椎名は石井になぜ相談に
乗らなかったのか?中島が自殺したのは椎名のせいだと責め立てられ
る。その一件以来、椎名は中途半端に生徒に関ることがどんなに無責
任なことなのかということを思い知り、生徒に干渉すべきでないと悟
ったのだと言う。

 しかし話を聞き終えた祥子は「その生徒に何もしなくて、結果同じ
ように自殺したとしたらもっと悲しいことではないでしょうか?椎名
先生はそのときできることを精いっぱいやったのだから、それは無駄
ではなかったと思いますよ。少なくとも目黒先生はそう考えるのでは
ないでしょうか」と静かに言う。

 そのころたか子は自宅で明日香とおしゃべりをしていた。明日香は
椎名は意外とカッコいいと思いません?と話をふる。明日香は椎名が
昔バリバリ仕事をしていたころの父親に似ていると思う、もしネクタ
イと髪型変えたら結構いけると思うけどと言うと、たか子は「まあ頼
りがいはあるかな、結構面倒見いいし」と答える。明日香はたか子と
椎名はお似合いだと思いますよ、いつも先生の味方してくれるでしょ
と楽しそうに言うが、たか子は「でも最近こっぴどくしかられるし、
よくわかんないんだよね」と顔をしかめる。

 そんなとき、たか子は椎名から電話を受け、近くの公園で椎名に会
う。椎名は祥子に話した過去の話をし、そのことで感情が不安定にな
っていてことを謝る。
 そして明日香が何とか卒業できるようの学費の件を理事会にかけあ
いましょうとたか子に力強く話す。椎名の協力の申し出にたか子は喜
びお礼を言う。

 翌朝、たか子は明日香に椎名と2人で明日香の学費の貸付を理事会
に言うことになったと話す。明日香は喜び、たか子に頭を下げる。そ
れから今日はたか子の母親も帰ってくるので家に戻ることを伝え、食
事が終わると家に帰っていく。また夕方学校で、と約束して。

 その日、たか子と椎名は明日香の学費の貸付を理事会で話すが、理
事たちは明日香の素行に問題があり、親が希望していないのだからと
否定的な見解を示す。
 しかし椎名は「生徒本人が望んでいるんです。親なんて関係ないで
しょ。本人の学びたい意思を無視するならこんな制度はいらない!」
と強く訴える。

 椎名の言い分が受け入れられたのか、理事会からは学費の貸付の認
可が下りる。たか子と椎名は小躍りしてすぐに明日香の家にそのこと
を伝えにいくが、明日香の家は一家で夜逃げをしてしまっていた。た
か子はあわてて明日香の部屋に入ると、机の上に手紙とラッピングさ
れた小さな箱が置いてあった。たか子は暗い表情でそれを持ち帰り、
職員室で椎名と手紙を読む。

 それには突然のことだが一家で別の町に行かざるをえなくなった、
結局高校をやめることになり悔しいけど、不思議と悲しくない、それ
はたか子が自分のために最後までがんばってくれたから、その気持ち
が嬉しくて、これからもがんばろうと思うし、いつかまた高校に入り
なおして卒業するということが書かれていた。同封されていた小さな
箱には明るい色のネクタイが入っており、明日香が椎名に渡すように、
今のじゃやっぱりおじさんぽいからということだった。たか子は涙を
抑えながら椎名に小箱を渡すと椎名も明日香の気持ちを思って悲しい
顔になる。

 その日の授業で、たか子は明日香が学校をやめたことを伝える。騒
然となる生徒たちにたか子は明日香の手紙の中に書かれたクラスのみ
んなあてのところを読み上げる。それにはクラスのみんなと過ごした
3年7ヶ月は本当に楽しくて、うそばかりついてきたけれど、これだ
けは本当のことだから信じてほしいということが書かれていた。それ
を聞いてみな明日香のことを思い、黙り込んでしまう。

 椎名はさっそく明日香から送られたネクタイをつける。そして石井
に会いに行くことを決意する。石井に会うと、石井は中島のことで椎
名を責めたことを謝り、あんなふうに真正面から生徒に向き合ったの
だから中島は椎名に感謝していると思う、最近そう思うようになった、
自分は教師になることに決めていて、椎名のようになりたいと話す。
それを聞いて椎名は驚き、そして長い苦しみから解放されたかのよう
に晴れやかな表情になる。

 その日、たか子がベランダから外を眺めていると椎名がやってくる。
明日香から貰ったネクタイを「派手ですかね?」とたか子に尋ねると、
たか子は「いえ全然、ついでに髪型を変えたら?」と答える。椎名は
苦笑し「まあでも高校生から見たら僕なんかはおじさんなんでしょう
ねえ」と言うと、たか子は「結構傷ついてました?」とニヤニヤする。
椎名は「前の高校でつけられたあだ名よりはましですが」と答え、そ
のまま他愛のない話をたか子と続ける。


寸  評  毎回、ハッピーエンドでそのたびにクラスの結束が固くなってい
たのに、今回は明日香が学校を去るという残念な展開になりました。
明日香はたか子の家に泊まっている間、椎名とたか子をくっつけよう
としたりと茶目っ気を見せてましたが、たか子と過ごした数日が借金
に追われる前の幸せな日々を重ね合わせていたのでしょうか?それに
してもここのところ、1話で2人の登場人物のエピソードを描くので、
話がめまぐるしく感じます。種田と矢部、由布子と刈谷、そして今回
の椎名と明日香というように。放映回数の制約だと思いますが、1人
1人を1話で描いてほしいと感じます。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 11月終わりごろからは毎年大学ラグビーのテレビ中継が多くなり、それとド
ラマと両方を見ていてテレビを見るのに追われるといった奇妙な現象に陥りま
す。12/4は同志社VS立命館、12/5は早明戦があり、その後は全日本大学選手権
が続きます。私にとってはある意味大変な時期です。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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