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===================================================== 発行部数 19 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/11/23 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル マザー&ラヴァー 局 名 フジテレビ 放映日時 火曜22時 キャスト 岡崎真吾(坂口憲二) 杉浦瞳 (篠原涼子) 永野圭(水川あさみ) 中町恭介(金子貴俊) 神野麻衣子(矢沢心) 種田庄二(蛍原徹) 野本公平(阿南健治) 岡崎マリア(松坂慶子) 脚 本 岡田惠和 あらすじ 第8話「母さん同居する」 岡崎真吾(坂口賢二)は恋人の杉浦瞳(篠原涼子)と下北沢のフリ ーマーケットでデートしている。 花屋のブースで足を止めた瞳は真吾の部屋に飾る花を選んでいる。 「これは私なの。真吾君の部屋にこれを置くておくのね。これを私だ と思ってほしいの」と赤い花の小さな鉢植えを1つ買う。真吾は「い いね。見えるところに瞳さんがいつでもいるみたいでさ」と喜んでい る。真吾が所属する劇団で演出をしている永野圭(水川あさみ)が二 人のやとりとを離れた場所で見ていて「さむい」という感じで首をす くめている。 岡崎家。真吾の母マリア(松坂慶子)が台所で水仕事をしているが 水の出が悪い。 真吾のアパート。真吾のために鍋を作る瞳。「この部屋を私色に染 めちゃおうかな、なんて。いっぱい来ていい?」とはしゃいでいる瞳。 真吾はなぜか背中がモゾモゾしている。 岡崎家。水道の水が止まる。 瞳の会社。瞳は後輩の神野麻衣子(矢沢心)にデートの報告をして いる。瞳の話を聞いた麻衣子は「話聞いてるだけで背中がかゆくなる んですけど」と感想を述べる。 瞳は頬がかゆくなる。 真吾のアパートは劇団員達の溜まり場でもある。藤永忍(麻生幸佑) が瞳の買った鉢植えの花を触っている。瞳の買った花を触ると瞳の体 は反応してしまうらしい。真吾はなぜか体がモゾモゾする。 レストラン。瞳と麻衣子がビュッフェの棚から食べ物を選んでいる。 麻衣子は瞳の話を聞いて「我慢の限界が近いんですけど」という反応。 瞳の相談は真吾の着ている服は古着系のカジュアル路線。瞳が着る服 はスーツ系が多いので二人並ぶと違和感がある。「お姉さんと弟って いう感じ」瞳は真吾に合わせた服装をしたいと麻衣子に話す。「彼は 喜ぶと思いますよ。多分まだ(見た目も)大丈夫だと思いますよ」と 麻衣子は答える。 人力車の客待ちをしている中町恭介(金子貴俊)と真吾。考え事を している真吾に恭介が「何かあったの?」と尋ねると「何か困ってい る気がする母さんが」と真吾が答える。恭介が「それは帰った方がい いなあ」と言う。真吾の背中がモゾモゾしていたのは、母に何かあっ たというシグナルだったようだ。 岡崎家。家の前に「水のレスキュー隊」の車が止まっている。台所 は水浸し、水道が壊れてすぐには治らない。マリアと出入りのコンビ ニ店主種田庄二(蛍原徹)が床を雑巾で拭いている。真吾がマリアに 「俺の所へ来ればいいじゃん」と提案する。 古着屋。瞳は真吾とのデートの途中に気になっていた赤いチェック の服を見ている。すると、歩道を真吾とマリアが一つの傘で仲睦まじ そうに歩いてくるのを発見し、並んでいる服の蔭に隠れる。 真吾は 瞳が見ていたことも知らずにマリアに同じ服を勧め、買ってしまう。 瞳はそれを見ながら「何それ。なんで?」と二人が去っていくのを見 て怒っている。 真吾の部屋。真吾が芝居の稽古に言った後、マリアは真吾の部屋を 片付ける。 座布団を片付けた拍子に瞳の鉢植えに座布団があたってしまい、鉢 植えが倒れる。 瞳の部屋。麻衣子が瞳に呼び出されて部屋に来ている。瞳は首のあ たりがグキっとする。マリアが鉢植えを倒したことと関係ある様子。 麻衣子は瞳に突然呼び出された意図がわからない。 瞳は「お母さんを大切にするっていうこと、別に悪いことじゃない んだけど、疲れる。自信なくなってきた。もがけばもがくほど自分が 嫌な女になっていくような気がする。いっそのこと彼が嫌なマザコン だったらさ『そんな男いらねえよ』って思えるかもしれないし、『私 が助けてあげようか』って思えるかもしれないじゃん。お母さんだっ て陰険婆みたいな感じだったらこっちも『戦わせていただきます。彼 は絶対に渡しません』っていう感じになれるのにそうじゃないんだも ん。あの親子はゆるぎがないって感じ」瞳は真吾とマリアの仲の良さ に嫉妬してもやもやしているのを麻衣子に話したかった模様。「ここ で何かの結論を出そうとか、本気で相談したいとかではなくて先輩の 愚痴を聞く発展性のない会ですね」と麻衣子は了解して二人で熱燗を 飲む。 稽古場。珍しく圭のダメ出しが入らず終了。団員達は芝居がうまく なってきたと喜ぶが圭は「公演が近くなってきたでしょ。だから今か らうまくなれって言っても無理ってことに気付いたわけ」と相変わら ずきつい。真吾は「母さんが来てるから」と一目散に帰っていく。 マリアが折れた花の茎を縛って固定している。真吾はきれいになっ た部屋を見て喜ぶ。「ごめんなさい。私ね。うっかり落としちゃって ね。大切なものだった?ごめんね」とマリアが謝ると「そんなことな いよ」と真吾は答えてしまう。真吾はマリアを「飲みに行こうっか」 と誘う。 馴染みの居酒屋「暗転」。芝居の稽古の後、団員達が飲んでいる。 マリアと真吾が入ってくる。座敷でマリアは団員達と嬉しそうに飲ん でいる。マリアは真吾がもてないことを心配していた。彼女ができて 1週間もしないうちに別れたことがあったとマリアが話す。その彼女 とは圭のこと。団員たちの間では周知の事実なので、気まずい表情を する。マリアは気がつかない。 マリアは「どういうお芝居?」と圭に話を聞く。「タイトルは 『Re』。時空を超えた自分探し。輪廻転生。ある番組のプロデュー サーである主人公が時空空間の異変によって武蔵坊弁慶の亡霊に出会 う。」と説明するがマリアはストーリーについていけない。それでも マリアは楽しげで「一人ずつ話そう」と可愛今日子(西丸慶子)の横 へ行き話し掛けている。真吾はニンジンステッィクを見て瞳の花を思 い出している。 瞳の部屋。酔いつぶれた瞳はソファーで寝てしまった。麻衣子が 「業務終了帰るか」とづぶやく。 「暗転」。マリアも酔いつぶれて寝てしまった。恭介が「今日わか った気がする。お前のお母さん好きっていうか。マザコンっていうか。 いいお母さんだもんなあ。きれいだし、こんなお母さんだったら自慢 だろ。普通はさあ自分の親って恥ずかしいもんなんだよ。俺の親なん か田舎者だし年寄りだし。俺が親を愛していない訳じゃないよ。大切 だと思うけど、どっかでそういう気持ちに蓋をするっていうか、見な いようにするっていうか。お前はこんなに素敵なお母さんだからなん だろうな。『お母さん、お母さん』っていうのは」と真吾がなぜ母を 大切にしているかが、マリアを見ていて納得できたと話す。真吾は 「俺はこの人しか知らないわけだし」と恭介の話がよく飲み込めてい ない。真吾はマリアをおんぶして帰る。 真吾が帰った後、圭が「真吾は母親を大切にしろと自分以外の人間 に強制しないんじゃない」と団員達に話す。店長の野本公平(阿南健 治)が「あいつは、すべきだからしてる訳じゃないんだろうな。好き なんだろうな単純にな」と答える。部屋に帰り花の茎を触る真吾。 瞳の部屋。瞳は首をさわって嬉しそうに寝ている。 岡崎家。水道修理の立会いを任された種田が修理が無事に終わった ことをマリアに電話する。 真吾の部屋。マリアは真吾に修理が後1日かかるとウソをつく。マ リアは真吾の部屋に同居するのが気に入ったようだ。真吾は折れた花 が気がかり。 瞳の会社。二日酔いの瞳。瞳と麻衣子が嫌っている五十嵐部長(田 山涼成)に「今日飲みに行こう」と誘われる。そこへ真吾から電話。 瞳は真吾と今日の晩デートできれば、五十嵐の誘いを断れると思うが、 真吾は母さんがいるのでデートは無理、代わりに部屋に来るかと誘う。 マリアがいることにムッとした瞳は「会社の上司と飲み会があります ので」とつれなく電話を切る。五十嵐が待ち構えていたように両手で ピースサインをしている。「私は用事があるので」と麻衣子は飲み会 に参加する意志がないことを表明する。 買い物に出たマリアは偶然圭と会い喫茶店でお茶を飲む。マリアは 「(この辺で)観葉植物売っているお店ないかな?」と圭に聞く。圭 が観葉植物といえば真吾と瞳が買っていたと話す。「『これは私なの。 真吾君の部屋に置いといて』なんて言ってって見てられない感じでし たよ」と二人が花を買った様子をマリアに話す。 真吾の部屋。花のことが気になるマリア。 瞳の部屋。五十嵐との飲み会を終えて疲れて帰ってくる。服のまま 寝てしまう瞳。 真吾の部屋。マリアも真吾も寝たふりをしているが、お互いに花の ことが気になって眠れない。 岡崎家。リビングの掃除をしているマリア。「先生、元気ないです ね」と種田に話し掛けられている。 翌朝。瞳は目を覚まし化粧がはげて疲れた顔で「真吾くんが足りな い」とつぶやく。 真吾の部屋。花を見ている真吾。玄関ドアを開けると瞳が立ってい る。瞳は昨日電話でつれない返事をしたが、真吾が母を部屋に泊めた ことは怒っていないからと言って部屋に入ってくる。鉢植えの花に添 え木がされているのを見てショックを受ける。 真吾はとっさに「俺が落としちゃって」とウソをつく。 瞳は「壊したのは別にいいけど、嘘ついた?顔を見ればわかるよ」 真吾は「いや」と言うが「お母さんなんだ」「ごめん。そうなんだ」 と真吾の嘘は見抜かれる。「そうなの。わかってる。嘘ついたの?お 母さんをかばって」と瞳は怒って部屋を出て行く。 真吾は瞳の後を追いかけて真吾が瞳に謝っている。そこは下北沢の フリーマーケット。買い物にきていた種田母子と会う。種田は真吾が マリアに古着を買ってあげたのを真似て母を連れて買い物に来たのだ という。種田は買い物で買った古着を早速着ている。しかも母とペア ルック。真吾は種田からマリアが水道が直ったのにもう1泊したこと を聞かされる。 瞳は種田からマリアが鉢植えを壊して落ち込んでいる事を聞いて、 真吾のことを許そうと思う。「逆だったら私をかばってくれる?」 「うん」「許してやるか。ただし、ギュ-ッして。今すぐここでギュ- ッてして。だって真吾君足らなかったんだもん」と瞳は真吾に言う。 瞳を抱きしめる真吾。買い物客が足を止めて抱き合う二人を見ている。 「私が怒って出て行ったら絶対に追いかけてこなきゃだめだよ。追い かけてくれるために出て行くんだから」と言う瞳。 古着屋で瞳はたくさんの服を真吾に持たせて買い物をしている。瞳 はマリアの服も選んでいる。「これを買ったらお母さんの所へ行こう か」と言う瞳。 岡崎家。マリアは真吾が尋ねて来る予感がして「来る」とつぶやい ている。 真吾はマリアを気遣う瞳に「瞳さんは最高の彼女」と頬にキスをす る。瞳は胸がキュンとする。幸せいっぱいの二人。 寸 評 瞳と真吾のやりとりは、見ていて気恥ずかしい気がします。マリ アが最後に真吾が「来る」と予言するシーンでは岡田恵和脚本のドラ マ「ちゅらさん」でおばあが「電話が鳴るよ」と予言するシーンを思 い出しました。「マザー&ラヴァー」の放映と「ちゅらさん3」の放 映時期が重なっていたので、「ちゅらさん」の世界を引きずっている のでしょうか。瞳が買った花の名前がわからなかったので、赤い花と しました。 執 筆 者 たま() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 漫画家槙村さとるの「イマジンノート」(集英社)はインタビュー形式で創 作現場の様子や漫画を描く姿勢などが語られていて興味深く読めました。槙村 の「おいしい関係」が放映されたことがありました。私の友達は「主人公百恵 は中山美穂は合わない。織田(百恵が憧れる孤高の料理人)が唐沢寿明はイメ ージではない」と口を揃えて言っていました。ただ、みんながイメージに合っ ていると言ったのはスマップの剛が演じた頼りない料理助手の木村役でした。 「黒革の手帳」の原作を読んでいませんが米倉涼子はハマリ役のような気が します。見ていませんが以前2時間ドラマで浅野裕子が演じていた気がします。 名取裕子は「けもの道」、夏目雅子は「商社」で女優として成長していったよ うです。女優としての成長期にハマリ役に出会うと、成長スピードが加速する ような感じがします。 米倉の今後の成長に「黒革の手帳」という作品がどのような役割を果たして いくかというのを見ながらドラマを見ていくのも楽しいかなと思います。(た ま) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |