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===================================================== 発行部数 19 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/09/03 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ああ探偵事務所 局 名 テレビ朝日系 放映日時 金曜23時15分 キャスト 妻木 (永井大) 井上涼子(酒井若菜) 森野泉 (辺見えみり) 松本康介(東幹久) 藤島薫 (川島なお美) 脚 本 高山直也他 あらすじ 第9回 突撃 となりの女風呂!涙の殺人同窓会 妻木(永井大)は、にぼしを持って、車の下をのぞく。 その先には猫。 「ミカ.....ミカ.....」と妻木は猫に呼びかける。 すると隣の車のドアが開き、妻木のお尻にガツン! その反動で、妻木は額を車にぶつける。 妻木は井上涼子(酒井若菜)に、「推理がしたい!」とあたる。 「そんなストレスが溜まってるなら、温泉にでも行って来たら?」 と涼子が言うと、また、「温泉で推理ができますか!」と妻木は苛つ く。 そこに大家の藤島薫 (川島なお美)が入ってきて、大学のクラブ の同窓会で、温泉付のペンションを経営している人がいて、そこで同 窓会をやることになったから、一緒にどう?と誘う。 恐縮する涼子に、「ただみたいなものだから」と薫子。 涼子は、自分は行くけど、妻木は温泉苦手だから、と言う。 では、妻木の分をどうしようかと話していると、森野泉(辺見えみ り)がやってきて、自分が行く。車も出しましょう、と言う。 涼子もお弁当作ってくると、ノリノリで、「タダならボクも.....」 と必死に訴える妻木は、みんな無視している。 和泉の車で、薫、娘の藤島茜(左近香澄)、涼子が温泉へ向かう。 留守番の妻木はどうしたのかと心配する涼子に、温泉嫌いならしか たないでしょ、と他のメンバー。 車がペンションに到着し、荷物を下ろそうとすると、トランクを下 げた妻木が声を掛ける。 「散歩をしていたら、ここまで来てしまって。奇遇ですね」と妻木。 「一緒に来たいなら、来たいって行って下さいな」と涼子。 事務所をどうしたのか問う薫に、留守番を頼んできた、と妻木。 留守番は、プラカード持ちのスケさん(スケアクロウ(阿南健 治))。かき氷を食べながら扇風機に当たり、電話が鳴ると、留守電 のように応答する。 薫は一行をペンションのオーナー夫妻に紹介する。 妻・小池裕子(久野真紀子)は車椅子なのだが、裕子と薫は親友。 薫は、涼子たちを1人ずつ紹介するが、妻木だけは、「その他一名」 扱い。 同窓生達はみんなすでに到着しており、広間にいるという。 薫は早速広間に行き、他の人たちは部屋に案内される。 でも、みんな広間をのぞき込み、薫のクラブの仲間が有名人である ことを知る。 涼子が、薫は大学時代、演劇部で、薫自身も「二宮伊織」という芸 名でブイブイ言わせていたと解説。 車椅子の裕子も、5年前に事故に遭うまで、有名なダンサーだった。 涼子と泉は、テニスで対決。 妻木は1人、悠々と広い温泉につかっていた。 その頃、女風呂にも人が入ってきて、2人で先輩の三上麗子(岡本 舞)、あだ名は「横取り麗子」についての悪口を言い始める。 すると、悲鳴。 妻木は裸のまま、女風呂に飛び込み、痴漢と間違われる。 妻木は、こういう複雑な人間関係を持った人たちが、山奥のペンシ ョンに集まると、推理小説では事件が起こる.....と興奮。みんなに たしなめられる。 暗くなったペンションの建物の脇を、男が小走りに通る..... クラブの仲間達は乾杯をする。 妻木は、「こういう時に栄養付けないと」と、ずっと食べ続けてい る。 その時、チャイムが鳴って、裕子にお代わりを頼んでいた妻木は、 代わりに見に行く。 だが、玄関にいたのは、松本康介(東幹久)と曽根慎太郎(金児憲 史)。 慌てて妻木はドアを閉めようとするが、時すでに遅し。しかも、涼 子も顔を出し..... 松本達の用件は、電話を貸して欲しいとのこと。セルゲイというロ シア人窃盗犯を護送していたのだが、崖崩れで通行止めになった隙に 逃げられたのだ。 松本が電話をすると、崖崩れは1カ所だけでなく、復旧がいつにな るかわからない。夜のため、ヘリも呼べないとのこと。 松本達はこのペンションに一泊することになった。 このペンションから下へ降りる道はその一本のみだから。 妻木が含み笑い。『嵐の山荘パターン』と。これで殺人事件が起こ れば..... 涼子は、これ以上そういうことを言ったら、本気で怒る!と忠告。 麗子とミカが大げんか。 麗子は、「もう寝る。裕子、明日7時に起こして!」と言うと、部 屋へ帰ってしまった。 食べ過ぎてお腹が痛いという妻木と涼子が歩いていると、麗子の部 屋の前に、車椅子の裕子がいた。 麗子が心配で来たが、大丈夫そうだ、と裕子。 松本と曽根は妻木と同室。 隣室の保坂奈津美(中村綾)の嬌声が響いて、寝付かれない松本と 曽根。 でも、妻木はぐっすり。しかも、夢の中で推理までしていたらし い..... 朝、涼子がボーっと、ラウンジでコーヒーを飲んでいると、お気に 入りのパジャマと三角帽を付けた妻木が、「よく眠れた」とやってく る。 その時、悲鳴。 妻木と涼子が駆け付けると、裕子が指さす先を見る。そこでは、麗 子が置物で殴り殺され、血を流していた。 そこに、松本と曽根も駆け付ける。 妻木が麗子の脈に触れようとすると、松本と曽根が、「現場を荒ら すな」と妻木をよける。 そして、松本が麗子の死亡を確認すると、「探偵、どうやらお前の くだらない妄想が本当になっちまったようだな」と曽根が言う。 曽根が松本を呼ぶ。外の電話線が切られ、外部と連絡が取れない、 と。 妻木が茶々を入れると、「余計な茶々を入れている暇があったら、 少しは協力しろ!」と曽根。 「あれあれ?いつもなら、『一般人は引っ込んでろ!!』なのに、 協力ですか?まあ、いいでしょう。この犯人、わたしが責任をもって 捕まえましょう」と妻木。 冷蔵庫の中のものをムシャムシャとすごい勢いで食べている男。 妻木は麗子の部屋の捜査をしている。 その時、涼子の悲鳴。 キッチンで、涼子がセルゲイに捕まっている。 松本も曽根も涼子が人質で手を出せない。 駆け付けた妻木は、後ろからセルゲイを殴り、涼子を助ける。 涼子はうれしさで妻木に抱きつく。 松本と曽根の取り調べにセルゲイは、自分は盗みはするが、殺しは しない、と言う。 夕べ、セルゲイが潜んでいた納戸の上が、麗子の部屋。 セルゲイは深夜12時11分に、上の部屋でドサッという物音がし たという。 考え込む妻木。 そして涼子に、その時間に犯行があったであろうという。その時間 は2人が裕子を麗子の部屋の前で見かけた時刻。 涼子はセルゲイが自分の犯行を誤魔化しているのでは?と疑うが、 妻木は、見知らぬ男が部屋に入ってきたら、麗子は悲鳴を上げるだろ うし、右後頭部を殴られていると言うことは、後ろを見せられる相手 と言うこと..... 妻木は、とりあえず裕子の話を聞くことにした。 裕子は様子を見に行っただけという。でも妻木は現場の結婚に、車 椅子のタイヤの跡があったのはなぜか問う。 裕子の声が低くなり、すべてを話すという。 ゆうべ裕子は麗子の部屋へ入った。でも、その時にはもう、麗子は 殺されていて、怖くなった裕子は、慌てて部屋を出た..... 裕子を疑う涼子に、妻木は裕子には無理と言う。 長身の麗子の後頭部を、車椅子の裕子には殴れない。 薫が、妻木と涼子に、麗子と裕子の因縁を語る。5年前、まだ裕子 が事故に遭う前、2人はある賞を争っていた。 その賞がどうしても欲しい麗子は、裕子を階段の上から突き落とし たという。あくまで噂だが。 でも、裕子以外にも、ここにいる仲間は多かれ少なかれ、誰でも麗 子に恨みを抱いている。麗子とはそんな女、と。 「振り出しに戻っちゃいましたね」と言う涼子に、「これで我々の 中に犯人がいるとわかりました」と妻木。 泉と茜がピンポン。 でも泉は負けてしまい、妻木が代わる。 「行き詰まった時は気分転換に限ります」と妻木。 妻木は茜相手にむきになっている。 泉は、妻木の6点を表示しようとして、上下を間違え9点となって しまい、慌てて入れ直す。 それを見ていた薫の顔色が変わる。 捕らわれているセルゲイに、夜食のおにぎりが差し出される。 感謝するセルゲイ。でも次の瞬間..... セルゲイの刺殺死体が見つかる。 セルゲイの手に握られていた白いハンカチを広げると、血で書かれ た『NH』の文字。 『奈津美 保坂』か? 奈津美が調べられる。 奈津美は麗子が殺された時、酔い覚ましのためにベランダに出てい た。しかも男を取られた恨みもある。 でも、奈津美は自分じゃない、と逆ギレ。 松本はこれで一件落着と安心しているが、「そうでしょうか?これ 以上何も起こらなければいいのだけど」と妻木。 翌朝奈津美が、浴室で手首を切って死んでいるのか発見された。 『全てわたしがやりました 許して下さい 保坂奈津美』 と書かれた遺書も見つかる。 クラブの仲間は、多分その遺書は奈津美の字だという。 松本は、奈津美が犯人で自殺したのでこれで終わり、と言う。 でも妻木は奈津美が犯人ではない、と言う。 麗子が殴られたのは右後頭部。奈津美の切られた手首は左。 でも、奈津美は左利き。 涼子は、ダイイングメッセージや犯行時刻のアリバイは?と問い、 妻木は苦い顔をする。 「そんなにわからなければ、逆立ちしてみれば?悪い頭でも、よく まわるようになるよ」と茜。 その言葉に、妻木はひらめく。 「謎はすべて解けました。30分後に、みんなを広間に集めてくれ るように、松本に言って下さい」と妻木は涼子に頼むと、本を調べ、 「やはりそうか」とニヤリとしながら、つぶやく。 みんなが広間に集まっている。 その前で妻木は水を飲むと、「この犯人を明らかにします」と切り 出す。 奈津美は真の犯人によって殺され、真の犯人はこの中にいる、と妻 木。 妻木は、まずセルゲイが麗子の部屋の不審なものを聞いた時刻 『12:11』について、もしこのデジタル時計が逆さだとしたら、 その時刻は『11:21』。 ダイイングメッセージの『NH』。でも、セルゲイはロシア人。 『"N"の鏡文字と"H"』は英語の『IN』。その頭文字は、薫の芸名 『野々宮伊織』。しかも今でも仲間からはその芸名で呼ばれている。 そのため、セルゲイが藤島薫ではなく、野々村伊織だと思ったら? 妻木は、薫が3人を殺した犯人だという。 薫は、泉が『6』をさかさに『9』の方向に入れようとしたのを見 て、セルゲイの証言の誤りに気付いた時、そのためにセルゲイを殺そ うとした。 薫が笑い出し、「あんたみたいなへぼ探偵にしてやられるとは。わ たしが殺したのよ。麗子がわたしの大切なものを壊したから」と言う。 10年前、薫は結婚を約束したことがいた。でも、麗子がいつもし ゃしゃり出てきて、その人は自殺してしまった。 その時、薫を支えたのが今のダンナ。その人と結婚したが、茜はそ の亡くなった人の子。 ダンナに打ち明けられずにいたら、今度は麗子がそれをダンナが知 ったら.....と脅したので、薫は麗子を殺した。 「あんな女、死んで当然なのよ!」と薫。 「この世に、死んで当然の人なんていません」と妻木。 「わたしはただ、自分の幸せを守ろうとしただけなのよ」と薫。 妻木は薫に、茜と幸せに暮らせるように、罪を償うようにと言う。 茜も、「待ってるよ」と言い、薫と泣きながら抱き合う。 涼子が、「もうここまででいいですよ。みんなお腹一杯ですよ。ア ドリブ、多すぎですよ」と言い出す。 そして涼子が泉に声を掛けると、死んだはずの麗子、奈津美もセル ゲイも階段を下りてくる。裕子も立っている。 このお芝居は、さくら(牛尾田恭代)の脚本。しかも、セルゲイは さくらのダーリン。 松本達も涼子の頼みで協力していた。 妻木はおかしいと思っていた、と言う。 松本は妻木を死体に触らせなかったし、旅行の話しの時も妙に妻木 を無視していた。 これは妻木への誕生日プレゼント。いつも推理がしたいとぼやいて いた妻木への。 妻木が嗚咽する。 みんな、ダマされたことに腹を立てて!?と心配するが、妻木は、 「なんていい人達なんだ!」と言うと、松本に抱きつく。 でも、どうして今日が誕生日とわかった!?と言い出す。 涼子は、事務所を掃除していて、妻木の免許証を見付けた。妻木の 誕生日は昭和51年9月5日。妻木の下の名前は『当太郎』。 しかし、その免許証は、妻木が以前潜入捜査に使った偽物。もちろ ん、妻木の下の名前も誕生日もウソ。 松本は、「公文書偽造で逮捕する」と怒る。 他の人たちも、誕生日プレゼントだと思ったから協力したのに!と 非難囂々。 −− ああ探偵事務所。それは電話帳の一番初めに載っている探偵 社です…。 寸 評 実はこのドラマの大きな謎は、妻木の下の名前と誕生日だったん ですね! 最初から、引っかかってはいたのです。なぜ、主役の妻木だけ、名 字だけなのかと。(厳密に言えば、さくらは、逆に名前だけですがね) 最終回までに、妻木の下の名前と誕生日は、明らかにされるのでし ょうか? 執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 秋ドラマ、オリジナリティのありそうなものもありますが、今回も総じて続 き物が多いですね。ドラマファンとしては、微妙な気持ちです。確かに、この まま終わってしまうなんてつまらない。続きが見たい!というドラマもありま す。 でも、それに安住せず、脚本家その他の方、頑張って新しいドラマを作って いって欲しいと思います。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |