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===================================================== 発行部数 18 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/11/17 (Wed) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.水曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 水曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 一番大切な人は誰ですか? 局 名 日本テレビ系 放映日時 水曜22時 キャスト 中町東子(宮沢りえ) 松ヶ谷要(岸谷五朗) 松ヶ谷路留(牧瀬里穂) 坂下公也(内藤剛志) 藤尾哲春(佐藤隆太) 中町小南(小林涼子) 北村逸子(吉田日出子) 脚 本 大森寿美男 あらすじ 夜勤から帰宅した要(岸谷五朗)は、路留(牧瀬里穂)が東子の 店のホームページを 小南に頼まれて作っていることを知る。 「きれいに写っているわよ 東子さん。いい お店の宣伝になるわ よ」 要は 自分の元妻のことを誉める路留を 驚いた顔で見る。 「(小南が要の実の娘であることを)君が知ったことも話したの か?」 路留はうなずく。 「小南ちゃんね 苦しんでたの、私とどう向き合っていいのか。け ど、そこから逃げようとしなかった。本当に強い子ね」 一方、店の掃除をしながら 東子(宮沢りえ)は、昨夜 小南(小 林涼子)と交わした会話を思い出していた…。 「父さんいなくて そんなにさみしい?」 「何言ってんの、今さら。――もういい、小南の好きにしたらいい よ」 …一人 ため息をつく東子。 いよいよ一人暮らしをするアパートを探し始めた清美(ベッキー) は、非番の藤尾(佐藤隆太)を伴って、不動産屋から紹介されたアパ ートを訪ねてきた。家賃も安く日当たりも良いと 清美は気に入った 様子。 「一人暮らしなんかやめろよ。俺はやっぱり反対だ」 「うちのお父さんみたいなことばっかり 言ってんじゃないの! ――昔は一人暮らしばーっかり 狙ってたくせにィ…」 「本気で狙ってるヤツもいるんだぞ!」 清美は「どんな風に襲われるのか やって見せてよ」と 藤尾をに らむ。 藤尾は 背後から清美に抱きつき、口を押さえにかかる。しかし、 清美の強烈なひじ鉄を 脇腹と顔面に食らい、あっさり倒れてしまう。 「あたしは大丈夫。それよりあんたが心配だ」 と 鼻血を出して倒れている藤尾に 清美は言う。 「ちくしょー!!」 もう一度 藤尾は清美にかかっていくが、今度は清美は抵抗せず、 代わりに藤尾の胸に飛び込んでいく。 「…嬉しいよ、そんなに心配してくれて」 ――ベンゼン暴行・強盗の事件が発生。現場のアパートの階段を 警官に付き添われて下りてくる 被害女性…「東子?」東子が被害に 遭った?! 要は職を忘れて 東子に近づこうとするが、藤尾と木幡(鶴見辰吾) に両脇を固められて 身動きできない。東子の名前を 声を限りに叫 び続ける――。 「――要さん、要さん」 路留の声。…夢だった。要は「変なこと言ってなかったか」と気に する。 「もうすぐね、小南ちゃん 来るの」 「え?」 要は いったんは路留に「小南と会う」とは言ったものの、結局会 う気になれず、「警察署に用事がある」と 嘘をついて出かけてしま う。 小南が通ってくる橋の下で、こっそり小南をうかがう要。知らない 人が見ると、まず間違いなく怪しまれる その挙動。 「何やってんだ、俺は…」 小南は出来上がったホームページを 嬉しそうに見ている。 「本当は、お母さんからも注文を聞いたり 内容について提案した いこともあるんだけど、とりあえずは 小南ちゃんが出来る範囲で ってことで、おいおい考えていけばいいよね」 と路留。 「小南ちゃんがしてることは ちゃんと承知してるんでしょ? お 母さん」 「はい」 「私のことは、知らないのよね…」 小南は 路留から目をそらす。 要の足は、何故か東子の店に向かっていた。 「何やってんだ、俺は…」 店の前まで来てつぶやいた時、背後から頬をなでられ 驚いて振り 向くと、坂下(内藤剛志)がにっこり微笑んでいた。 東子の店は 坂下と要の“同時来店”で 異様な雰囲気。要が「別 に用もなく来た」と知り、坂下は大声で怒り出す。 「一体何を考えてるんですか?! ちゃんと別れる気はあるんです か?!よりを戻そうとでも 考えてるんですか?!」 東子と要が「考えてない」と同時に首を振る。 「僕はね、二人が夫婦だったことも 夫婦でなくなったことも 信 じられないんですよ!」 「どういう意味?」 またもや申し合わせたように、東子と要が 同時に同じ台詞を口に する。 「バラバラに言いなさいよっ!」 坂下のテンションが上がってくる。 「そんなに気が合ってどーするんですか! 二人を見てるとまるで コントですよ。僕は“通りがかりのつっこみ芸人”ですよ!」 「ゲイ人?」 「ゲイじゃないっっ!!――ちゃんと離婚出来てないじゃないです か! まわりが混乱するだけなんです。 ちゃんと、もう一度 別れ 話をしたほうがいいんじゃないですか? …出過ぎたことを言うよう ですがね、僕は 東子を応援してますから」 と要に念を押して、坂下は帰っていった。 「何しに来たの?」 と 東子が要に尋ねる。 「小南がそっちの奥さんに会ってるって 言いに来た?」 「聞いたのか?」 「1つだけ条件がある。あの子に意見しないで。小南の前で 私の こと気遣う様なことは言わないで。そうしてくれたら あの子が誰に あってようが 構わない。――小南は 私の娘だもの」 路留もまた、小南から「母親にすべてうち明けた」と聞いた。 「現実を受け入れられないなんて、そんな人じゃなかったんだよ、 お母さん」 「小南ちゃんが 私と会ってるのがイヤだと言っても、それは仕方 のないこと。理屈で割り切れることじゃないし」 「最後には 好きにしていいって言ったよ。私はもう誰にも振り回 されたくない。路留さんと会えなくなるのも、結局はお父さんに振り 回されてるってことでしょ? お母さんだって 今更振り回されて欲 しくなかったよ」 「お母さんにしてみればね、現実を受け入れることと 気にしない ってことは 違うことでしょ?」 「きっと忙しくなったらまた 昔のお母さんに戻るの。それを信じ て 私はもう 誰も恨まない」 路留は「そうかな」という顔をしながらも、小南の話にあわせてう なずいて見せる。 ピンポーン。ドアの向こうには、逸子(吉田日出子)が立っていた。 家に戻って来た要は、義母の逸子と小南がはち合わせになったと分 かり、ひたすら焦るが、逸子はというと 小南に好感を持っているよ うで、要と二人で並んでブドウを食べているのを 微笑んで見つめて いる。 「お父さんのこと、本当に好きなのね」 「お父さんは嫌いです。路留さんが好きなんです」 小南の正直な答えに、要は 吹き出す。 「あなた、幸せよ。こんな素敵なお嬢さん どこ探したっていない わよ」 と逸子は 路留に言う。 家に帰る小南を送って 商店街の入り口までやってきた 要。小南 は「ここでいい」と言って 帰っていく。 要が家に戻ると 路留は夕食の準備をしていた。すっかり気疲れし た要は、ソファーにどっかり腰を下ろして ため息をつく。 「見るも無惨に 疲れてる感じ。…それより小南ちゃん、何か心配 だな。心がね、パンパンに張っちゃってる感じがするの。どうすれば いいと思う?」 要は頭を抱える。 「自分が 何やってるのか さっぱり分からん」 「しょうがないじゃない。要さんには大切な人がたくさんいるんだ から」 要は 顔を上げる。 「それが 要さんでしょ?」 路留が微笑んでいる。 「今日も会ってきたの? どんな人?」 「お母さんも会ってみる?」 東子は首を横に振る。 「フツーの人だよ。ただちょっと お母さんより現実を知ってる人」 小南が「ごちそうさま」と2階に上がるのを 東子はぼんやり見て いる。 注文が入った。小南は パソコンを前に大喜び。 ホームページを公開して最初のお客は、八丈島の女性。離婚して、 島に移り住んだその女性は、4年会っていない実の娘のために 自分 が織った生地で洋服をプレゼントしたいのだと メールにあった。 「とにかく早くこのことを お母さんに知らせて返事を打たないと。 24時間以内には 返事を出したいわね」 路留は 「ウェブショップには迅速さが大切」と言う。 違法駐車の取締中の 要と藤尾。藤尾は「清美がコンパの帰りの 11時頃、不審者につけられた」と 話し出す。 「そういうことは 照れずに報告しろ。――で、部屋には寄ってな いよな?」 「寄ってません! けど、一応俺の『名刀哲春』さずけときました けどね」 「?」 接客中、東子に電話が入る。小南から話を聞いていた、八丈島の女 性だった。 「直接、東子さんのお声をお聞きしたいと思いまして…」 自分に中学生の娘がいること、ホームページをその娘が作ってくれ たこと、そして最近その娘が生意気になってきたこと…二人の話はは ずんだ。 その頃、小南は喫茶店で路留と会っていた。 「実はね、これを小南ちゃんに」 路留がテーブルの上に出したのは ケータイだった。 「メールの注文はいつ来るか分からないから、その都度迅速な対応 をするには 必要でしょ?」 小南は嬉しそうにケータイを手に取り 「無駄遣いはしません」と 言う。 「もし出来たら、たまに要さんにもメールしてあげてよ。メールな ら気軽に言えることだってあるでしょ?」 小南は路留のその優しさに 疑問を感じる。 「どうしてそんなに優しくなれるんですか? お父さんのためです か? 私とお母さんのためですか?」 「――ある人の、ためかな…」 路留は静かに話し始める。 「私ね、自分がどうしていいか分からない時、子どもの頃たった一 度会ったきりの 名前も知らない女の人の顔を 思い浮かべることに しているの。母が入院した時 夏休みで、私はずっと一人でいたのね。 そしたら その人が来て、私を海に連れだしてくれたの」 「知らない人に?」 「父の会社の人だったの。父に頼まれたのね。その人ね、足をちょ っと引きずってって、今の私ぐらいの年だったと思うんだけど、『子 どもも産めないんだ』って 言ってた。 海には私だけが入ったの。その人は砂浜に座って 精一杯私を励 ますように笑って手を振ってた。その顔が忘れられないの。思い出す と 温かくなって泣きたくなるのよ。 そんなふうに、自分には何も出来ないけど 手を振って誰かを励 ませる人になれたらなあって。だってその人は 本当に幸せそうだっ たから…。 その人のために 私は溺れないでおこうって、ずっとそう思って るのかも 知れない…」 店に八丈島の客『長谷川直子』から 小包が届いた。中を開けると 立派な黄八丈が。 「でも、これ何で着物にして送んないの?」 「成人式の着物は、今の奥さんが用意するって。この人は、普段着 られるような洋服に出来ないかって。離婚して八丈島渡って、黄八丈 の織り方学んだんだって。――でも緊張するなあ、こんな高価な生地。 安くても一反30万くらいするかなあ」 いつもとは違って張り切っている東子を 小南は頼もしげに見上げ る。 生地が届いたことを路留に知らせようと 小南が早速ケータイのメ ールを打っていると、東子がそのケータイに目を留める。 「路留さんに借りてる。だってうちにパソコンないから、連絡取れ ないと困るじゃん」 上機嫌だった東子の態度が一変し、小南の手からケータイを取り上 げる。 「やめて! こんなことしないで! 返してきて! そうでなかっ たら ホームページなんてやめて!」 「…本気で 言ってる?」 「やっぱり無理なのよ。インターネットで何が分かる? あの人だ って お母さんの声が聞きたいって 電話してきてくれたの。それで 仕事が取れたのよ」 「それだって、ホームページのお陰じゃん」 「生意気言わないで! 小南は仕事のことなんて何にも分かってな い! あれはお母さんの仕事なの!」 東子は部屋を出ていった。小南は作っていたメールを消す。店から ミシンの音が聞こえてくる。 鴨下町交番。 木幡が 本庁の捜査一課の刑事を伴って現れる。例の『ベンゼン強 盗』で今日一斉に張り込みをするのだと言う。 「犯行日は4、5日おきだ。前の犯行から今日は5日目。2、3日 前に 不審者につけられたという女性の訴えを、駅前の交番で受理し たんだ」 と木幡が説明する。刑事は「じゃまするなよ」と吐き捨てるように して 交番を出ていく。その後をヘコヘコしながら 木幡がついてい く。 商店街のスナック。バーテンの小沼(村田充)が 自分のノートパ ソコンを開いて、東子の店のホームページを ながめている。 「デジカメ、活躍してんじゃん…」 小沼は以前、ひょんなことから小南にデジカメをプレゼントした男 だった。にやりとうすら笑いを浮かべながら、小沼は東子の画像を見 つめる。 自転車で夜の巡回に出た 要と藤尾は、清美のアパートの階段下に 不審な男が潜んでいるのを発見する。折しも、清美が帰宅。要は 今にも飛びかかっていきそうになっている藤尾を 「まだ早い」と懸 命に押さえる。 階段を上っていく清美の後を 男が早足で上っていく。清美は男に 気づき、大急ぎで鍵を開け 中に飛び込むが、間一髪、男はドアを開 けて中に――!! ――駆け付けた要と藤尾が見たものは、「痛い」と頭を押さえて倒 れる不審者と、竹刀“名刀哲春”を構えた清美の姿。 「お父さん!!何してんの?!」 「お父さん??」 あ然とする要と藤尾。その不審者は、清美が同棲しているのではな いかと勘ぐった 清美の父(マイケル富岡)だったのだ。 例の“ベンゼン強盗”も隣の所轄で確保されたと無線が入り、安堵 して巡回を終え 交番に戻ると、イスに座っていたのは東子。 「小南、帰ってこないの…」 「心当たりは?」 「そんなの あなたがいちばんよく分かってるでしょ?」 自宅に電話して確かめると、家に来た小南はそのまま眠ってしまっ たようだ。 「大した人ね、その人。何でも手に入れるんだ…何言ってんだ、 私…」 と東子はつぶやく。 「あなたが来たお陰で、もう めちゃくちゃくちゃ!!!」 要の顔に向かってこう言い捨て、東子は去っていった。 朝。 ベランダに出て外を眺める小南。下の遊歩道では、西口とナツミが ジョギングしているのが見える。 小南が 朝食の準備をしている路留に「すいません」と頭を下げる と 路留は「やったことを後悔しない」と励まし、準備を急かす。 「昨日は家にいたら お母さんに溺れそうだったから。お母さんも 溺れそうなんです…」 「そう簡単に 溺れないわよ」 夜勤明けの要の足は また 東子の店に向かっていた。東子は一睡 もせずに仕事をしていた様子で 要を迎える。 「小南のことだけど、やっぱりこのままにしとくの まずいと思っ て」 ちゃんとけじめをつけようと、話を切りだした要。 「会う日を決める、その日以外は 受け入れない。養育費も月々き ちんと払う。小南の気持ちを考えて――」 「バカだね、どこまで単純? 小南がそんなの承知すると思う? そんなの話し合いじゃない! 『宣告』!。要ちゃんは小南を二度、 捨てることになるのよ」 「じゃあ、どうすればいいんだ!!」 要は逆ギレして 大声を出す。 「どうすれば 今の小南と君を助けられる?!」 「だいっきらい、そういうの…」 足取りも軽く 何も知らない坂下が店の前までやって来る。ガラス 越しに二人の姿をとらえ、立ち止まる。 「もう忘れちゃえば?すっかり」 「忘れるのは簡単だよ、だから けじめをつけようって言うんだ」 「無理でしょ、そんなの。だって…」 と 東子は要を見つめる。 「要ちゃん、私に惹かれてるでしょ? 今だって私に会うたんびに 惹かれてるでしょ? 不可能なのよね、要ちゃんが私を忘れるなん て。私のこと 好きでしょ?今でも」 見つめ合う二人。 「昔から要ちゃん、ぜんっぜん変わってない! 私がサ 駆け出 しの頃、何日も徹夜して あと30分でサンプルを工場に持ってか ないと間に合わないって言ったら、無断でパトカー呼んで 送って くれた…」 東子は 昔二人が夫婦だった頃、要が一生懸命東子の後押しをし てくれたことを 次々思い出しては 口にする。 「もうよせ、聞いてらんないよ…」 「要ちゃんのこと、夢中にさせるなんて 簡単なんだから。すー ぐ私に参っちゃうんだから」 東子は泣いている。 「ね、どーすんだった?こういう時。私が寂しい時、要ちゃん、 どーすんだった?」 振り向いて 近付いてきた東子は、要の肩に額を押し付けて泣き 続ける。要は東子を抱き締め、いつしか二人は 長く深いキスを交 わす。 ドアの向こうの坂下は そんな二人から目をそらし、立ち去る。 寸 評 こうなるんじゃないかな、とは思っていたけど、やっぱり、でし た。 次回予告では、要が小南に「逃げよう」なんて言ってたし、背景に 海が見えてたような気もしたし、やっぱり八丈島にでも行くのかな。 そんで、やっぱり、八丈島のこの女性=(イコール)路留の忘れられ ない女性、なのかな? ちょっと 考えが短絡的過ぎ? 執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 気がつけばもう11月も終わりです。この前やっと、ベランダで枯れていた 夏の植物たちの残骸を かたづけました。プランターで植えた朝顔は、結局数 えるほどしか咲きませんでしたが、種が4個 出来てました。 冬から春にかけては、ジュリアンとかいう名の花が おすすめです。色は、 ピンクとか、黄色とか、とにかく鮮やかです。 たぶん一鉢200円くらいで、「本当に大丈夫?」ってな具合で売ってます が、戸外で 雪が降っても次々咲き続けます。ただし、枯れかけた花をしっか り摘んでやることと、液体肥料をたまに施してやること。 ここまで書いたけど、まだ買ってないのよね、へへっ。(三森) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |