メルマガ:アダルトチルドレンを描く
タイトル:[アダルトチルドレンを描く No.7 助けたがる]  2004/11/21


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 ◇[アダルトチルドレンを描く No.7 助けたがる]
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アダルトチルドレンの特徴として
人を助けたがるとういのがある。
困っている人
悲しんでいる人
を助けようとする。

助けてを求める人がいたら
助けてあげたいと思うのは
人間の自然の反応である。

しかし
ACの人は
助けを求めていない人にすら
助けようとする。

関わりの全てに助けようとする
意図を忍び込ませる。

そこには独特の気持ち悪さがある。
これは協力関係ではなく
依存関係なのである。

相手を無力と認め
相手が自分で乗り越えようとする前に
その相手を抱え込んで
やってあげてしまう。

やっている本人は
ごく当然の
良いことを
しているつもりでいる。

相手も
よいことをしてもらったと
感謝でいっぱいである。

しかし、
これはお互いの依存関係にある。

助けようとするアダルトチルドレンは
それを断られると
猛然と怒り狂う。

なんてことをするんだと、
まるで人間ではないかのような扱いを
受けたと感じるし
相手にもそうする。

助けようというアダルトチルドレンにとって
相手が助けを必要としているかどうかは
関係がない。

とにかく助けたいと思う。
自分の都合なのである。
自分の満足が中心なのである。

助けたいアダルトチルドレンは
相手を助けることで
相手に感謝されたい
認められたい

なぜなら
自分が自分を認めていないからである

今まで
生きてきて
ありのままを認めらてこなかった

結果として
自分をありのままに
認められない
愛せない

だから人に認められようとする

しかし
それもスムースではない

そこで
助ける
という手法を使う

自分は無力だと思っている
同じような人を見つけて
その人を助ける

感謝される
そこで始めて
自分が自分だと感じられる
自分を自分が受け入れられる

それぐらい
アダルトチルドレンは
認められたい
人に認められることを通して
自分を認めたい

助けたいアダルトチルドレンは
福祉・教育職につくことが多い
カウンセラーになりたがる

助けるという行為を通して
愛を求める

そういう相手に
助けられつづけた場合
相手は永遠に
自立できない。

助けたがるアダルトチルドレンが
助けると称する行為は
実際には
代わりにするということなのだ

とくに多いのが
考えを押し付ける
「良いこと」を押し付ける

胸に手をあてて良く考えてごらん
今、あなたがしたいことは何?
あなたはどうしてそういうの?

助けたがるアダルトチルドレンの
語る言葉の主語は
ほとんどが「あなた」である。

自分が辛いとは言わない。
あくまで周りを変えようとする。
自分を見ない。
自分が見れない。
自分の痛みが耐えられない。
だから、相手をコントロールする。

恐ろしいのは
相手をコントロールしているということに
自分が気づかないということである。

自分は全く正しいということに
何の疑いももたない。

これが
親と子の場合。

子どももそう思ってしまう。
反感をもつ自分がいけないのだと思ってしまう。
自分の感じていることを押し殺し
相手の期待に添おうとする。
そして、その期待を
自分のしたいことなのだと言い聞かせる。

2重3重の抑圧。

自分ですら
もはや気づけるものではなくなってしまう。

彼らが自分の異変に気づくのは
大抵
死を考えることによってである。
闇の谷の淵で
なにかがおかしいと思い始める。

そして
自分というものを
見始める。

そこから回復のプロセスが
静かに始まる。

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