|
******************************* アダルトチルドレンを描く 創刊号 アダルトチルドレン(AC)とは jza05023@nifty.com 発行者 おずぃ ******************************* アダルトチルドレンとはなんだろうか。 『アダルト・チルドレンと癒し』(西尾和美)本書、STEP1より 抜粋する。 人は誰でも、自分の育った家族のなかで、人間関係というものを学んで 育ちます。自分の気持ちを人にどう伝えるか、人間関係の葛藤をどう処理 するか、そして、自分をどんなふうに守ったり、どんなふうに大事にしな がら生きていけば良いのかを、多くの場合、親から学びます。 しかし、安全な場所として機能しない、機能不全な家族のなかで育つと、 人は他者や自分との関係の持ち方について、間違った考え方を学んでしま います。こうした機能不全な家族で育った人々のことをアダルト・チルド レンといいます。 アダルト・チルドレンは、身体的、性的、精神的な虐待があるなど、安 全な場所として機能しない家族のなかで育っただめ、心が傷ついたり、自 分の行動、思考、感情や人間関係に支障をきたしたり、生きづらさを感じ たり、大人になってもその影響を受けている場合があります。 また、自分では、なんの問題もないと思いこんでいる人でも、はたから 見ると、いろいろな障害や問題をかかえていたり、その人のまわりで、各 種の問題が起こっていることがあるものです。虐待を受けて育った人達が、 大人になって虐待をする側になるなど、不健全な行動や言動の世代間の連 鎖はよく知られるようになっています。古い心の傷が現在の自分のコント ロールしてしまったり、小さい時に家族から習った不健全な行動が、ふる まいとして身についてしまっているのです。 「ああいう親には、絶対になりたくない」と思って育ったのに、ほかに健 全な行動、言動、人間関係の持ち方を知らず、大人になったとき、同じ不 健全な態度を自分の子どもに対してもとってしまったりするわけです。 抜粋は以上。僕自身がアダルトチルドレンだと気づいたのは、1年半前。 ある人との待ち合わせの時だった。待ち合わせの時間になっても、相手が 来ず、よりによって、その時にちょうど、携帯電話の電池が切れたのであ る。その人とは、どうしてもその時に会いたかった。 「なんでいつも、大事な時に、ありとあらゆる災難が僕を邪魔するんだ ろう。なんでいつも、俺ばっかり。なんでいつも…死にたい。」 僕はびっくりした。死にたいと思っている自分に。我ながら、これはか なりやばいのではないか、異常なのではないかと思った。その時、かつて どこかで見た「アダルトチルドレン」という言葉が思い浮かんだ。そして、 僕はその足で、書店へ行き、アダルトチルドレンと書かれた本をむさぼる ように読んだ。その一節が、上記の一節。「彼らは生き辛さを抱えている」。 僕は全身から邪の気が抜けて行くのを感じた。 それから、アダルトチルドレンという言葉を鍵にした、回復がゆくっり と始まって行った。 ******************************** |