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===================================================== 発行部数 17 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/11/11 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 0. お知らせ ---------------------------------------------------------------------- 中断していました２００４年冬ドラマ『スカイハイ２』が、執筆者復活で、 ホームページに掲載が始まりました。 楽しみにして下さった皆様、どうぞ、ホームページまで遊びに来て下さい。 ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 黒革の手帳 局 名 テレビ朝日系 放映日時 木曜21時 キャスト 原口元子（米倉涼子） 安島富夫（仲村トオル） 山田波子（釈由美子） 中岡市子（室井滋） 岩村叡子（山本陽子） 橋田常雄（柳葉敏郎） 長谷川庄司（津川雅彦） 楢林謙治（小林稔侍） 原作 松本清張 脚本 神山由美子 あらすじ 第４回 安島富夫（仲村トオル）は、原口元子（米倉涼子）を送り、タクシ ーの降り際、「電話するよ.....」と声を掛ける。 元子がマンションに入ろうとするところを、タバコを吸いながら見 ている、黒い帽子の人物。 ベッドの中で安島から銀行員だった時、何をしているか問われ、 「死んでいたわ」と元子は答えた。 銀座には合わないと言われると、「それは誰の囲い者にもならない から？」と元子。 「銀座の女が、みんな誰かに囲われいるってわけじゃないけどな。 結婚しているママもいるし」と安島。 「わたしは誰も愛さない」と元子。 「いつからそんな誓いを？」と安島。 「銀座に来てからよ。わたしは小さな幸せは要らない。強くて大き なものが欲しい」と元子。 「じゃあ、このことは？オレと」と安島。 「言ったじゃない」と元子。 「口止め料か？」と安島。 「そうよ」と元子。 「ウソばかり」と安島。 「あなたは、ウソを付いたこと、無いの？」と元子。 「オレの方がウソをついているかも。選挙のために母親を殺したり、 生かしたり。オレは言葉なんて信じない。それより.....」と安島。 「もう、会わない方がいいわ。あなたのために」と元子。 安島は、やっと構えた選挙事務所で一息つくと、電話する。 元子は、橋田常雄（柳葉敏郎）とお茶している。 鳴り続けている電話を元子は無視。「店の子よ。いつもずる休みば かりして。いつもこのくらいの時間にかけてくるの」と元子。 でも、まだ鳴り続ける電話。 元子が電話に出ようとすると、橋田は切ってしまう。 カルネで橋田に、元子のヘルプとして、紺野澄江（吉岡美穂）が付 く。 橋田は、澄江が料亭・梅村の仲居だったことを思い出す。 澄江が呼ばれて行ってしまうと、橋田は元子に、安島と寝たか聞く。 橋田が安島を気にするのは、安島は、自分から助けを求めなくても、 まわりから助けられるタチ。それが、誰の助けも借りずにやってきた 男としてはねたましい、と。 帰りのエレベータに２人きりで乗ると、橋田は逃げる元子を追いつ め、強引にキスする。 昼間、元子は法務局で、梅村の謄本を取る。 梅村は噂通り、橋田に売られていた。 バスにつかり、元子はプランを練る。 橋田を脅迫し、梅田を取り上げる。これを転売すれば、３億にはな る。その金で、ＲＯＤＡＮを買う.....そのためにも、どんな手段を つかってでも、橋田が裏口入学の斡旋をしているという証拠をつかま ないと。 元子は、店の子やバーテンを先に帰すと、澄子と２人だけ、店に残 る。 元子は澄江の男関係を聞き、澄江は今、男はいない。自分はバツイ チ。今は男より、何かやりたい。元子のように。クラブでなくても、 オーナーになりたい、と熱く語る。 元子は、そのためにはお金を貯めなければ.....という。 それから元子は、橋田に誘われているけど、ママは１人の男のもの になるべきではない。ママが誰かのものになっては、他のお客様が白 けるから、と。 そして、澄子が橋田を嫌っていないことを確かめると、自分を助け ると思って.....と、橋田の相手をしてくれるよう、頼む。橋田も澄 江のことを悪くは思っていないし、元子から澄江には、お礼をするか ら、と。 『株式会社 神栄（本当は旧字）不動産 調査部 村井亨』という 名刺を手にした男（渡辺いっけい）が、大勢の段ボール箱を持った男 達を従えて、山田波子（釈由美子）のマンションに乗り込み、金目の ものを段ボール箱に詰め込み始める。 今は、このマンションは神栄不動産の物。通告を無視して波子が居 座るので、売ることも貸すこともできない。だから今日中に出ていく ように、と言う。 波子は、「あの女には負けとうない！」と泣く。 その言葉に村井は、会長に会ってみるか？と聞く。 その会長が男と聞くと、波子は会いに行く。 波子の前で、梅村にいたのは、長谷川庄司（津川雅彦）。 波子は長谷川に、涙ながらに楢林謙治（小林稔侍）は、６０過ぎ、 自分は２３。貰いすぎと言うことはないし、カルネのママにやられた のが悔しい、と訴える。 その次に長谷川の前に楢林が現れ、カルネのママに５，０００万や られた。中岡市子（室井滋）から漏れたらしい裏口座をネタに。だか ら選挙資金の方は.....とすり寄る。 長谷川は波子にいくらやったのだと問う。 「つい、魔が差しまして」と楢林は答える。 そこに隣の部屋で聞いていた波子が飛び込んできて、「魔が差した とはなんや！」と楢林につかみかかる。 腹を立てながら院長室に戻った楢林は、「熱い茶もってこい！！」 と命じると、乱暴にコートを脱ごうとして、ボタンを引きちぎってし まう。 「高いコートなのになぁ.....」とぼやきながら、ボタンを取ろう と調度品の下に手を入れ、そこのゴミをつまみ、「きちんと掃除しろ」 と、そこに入ってきた女に言う。 その女は熱いお茶を盆に載せて現れた市子で、楢林は、盆を払うと、 看護師を呼び、部外者をつまみ出すように言う。 泣きすがって楢林に詫びる市子を足蹴にして。 長谷川の車を運転している村井は、銀行に勤めていた時、１億２千 万横領した女子行員がいて、そのため、次長だった自分はクビになっ たという。 「面白いな。その女に会ってみたい」と長谷川。 元子がカルネに出勤すると、初めての客。 長谷川とＳＰだった。 元子は名刺を渡して、挨拶。 そこに安島が来る。 「奴のシマだったのか」と長谷川。 そして安島が席に着くと、長谷川は、神技御心の会の娘と再婚しろ と言う。組織票は大きいから、と。 元子は、「いいお話じゃないですか。奥様をおもらいになっても、 遊びに来て下さいね」と言う。 元子と安島が長谷川を見送ると、強引に長谷川は安島を自分の車に 乗せる。 長谷川は安島に、「あの女はやめとけ。選挙のことだけ考えろ」と 言う。 安島は、「はい」と答える。イヤそうに。 元子は澄江の前に２００万の札束を積み、「この間のこと、考えて 欲しいの」と言う。 橋田は元子にホテルのルームキーを渡し、「もしオレが部屋に行っ ても誰もいなかったら.....」と言う。 「それはないわ。でも、１０分じゃなくて、２０分後にして。女に は、いろいろ準備がいるの」と元子は囁く。 橋田が部屋へ向かう。 そして部屋に入ると、背中を向けて座っている元子..... 「実は、半々だと思ってたんだ。随分、じらされたけど」と橋田が 元子の顔をのぞき込むと、その女性は澄江！ 「ママは急用ができて」と澄江。 「早く帰って、ママに言え。早く来いって」と橋田。 「わたしじゃ、ダメですか？」と澄江。 「いくら貰った？」と橋田。 「いえ、わたし、梅村にいた時から、橋田さんのこと。だからママ に言って.....」と澄江。 「そう言えって言われたのか？」と橋田。 「いいえ、わたしが.....」と澄江。 「最低の女だ」と橋田。 私服に着替えた澄子が帰ろうとすると、橋田が「待てよ」と声を掛 ける。 元子がカルネで待っていると、ノックする音。 元子がドアを開けると、予想に反して“燭台”のママ岩村叡子（山 本陽子）。 叡子は、ＲＯＤＡＮが売りに出されているから、景気がいいなら買 ってしまえば？と言う。 それより、叡子ママなら？と元子が水を向けると、「分をわきまえ てますから」と叡子。 そして叡子は、元子が楢林を脅迫して、５，０００万出させたとい う噂が銀座に広がっているが、と言い出す。 元子は、それは波子のことでは？と切り返す。 叡子は元子に、忠告する。銀座では、座るだけで５万、１０万。そ して一晩に１００万のお金を使う人もいる。でも、そんな人は日本の 中のほんの一握りの地位もお金も桁違いの人。そんな人と同等のつも りになっていては、足元を掬われるわよ、と。 元子は、「そうでしょうか？」と反論する。そんなことをする男は、 どこか病んでいる。大金持ちなのに、異常にケチとか、人一倍自己顕 示欲が強いとか.....と。 そう言いながらも叡子に、「ご忠告いただき、ありがとうございま した」と頭を下げる。 その時、澄江が入ってくる。察した叡子は、「一度、燭台にも遊び に来てね」と言うと、出ていく。 ２人きりになると澄江は、裏口入学のことは聞けなかったという。 「一回じゃ無理よね」と言う元子に、手帳はどうか？と澄江。橋田 はよく電話し、手帳にスケジュールを書き込むが、その後よく、手帳 をおきっぱなしにいると言う。 元子は、「第二の黒革の手帳ね」とつぶやく。 美容室で元子は、オーナーの櫻井曜子（紫吹淳）から、ＲＯＤＡＮ が誰かに買われたことを聞く。大きな不動産屋さんが買ったとしかわ からない。 元子は、いそいで買ったという不動産屋の名前を聞こうとする。 そして、曜子にその場で調べて貰う。 元子は長谷川を訪ねる。最近長谷川が買ったお店について聞きたい、 と。 「ママは、銀座に出てどのくらいになる？」と長谷川。 「一年半くらいですわ」と元子。 「その前は何を？」と長谷川。 元子が答えないと、長谷川は部屋へ戻る。そこには、安島がいる。 「安島の前じゃ、まずいか？」と長谷川。 「いえ」と元子。 遠慮しようとする安島を止める。 元子がＲＯＤＡＮについて聞くと、長谷川は、もう買い手がついた という。 元子が値段を聞くと、２億５，０００万円。 「２億６，０００万なら？」と元子。 長谷川は安島に、「な、女にしとくなんて、もったいないだろう」 と言う。 長谷川は元子に、いつ入金できるか？と問う。 「三週間以内に」と元子。 「もし、入金できなければ？オレは、もう１人の買い手も失うこと になる」と長谷川。 「カルネを担保にします」と元子。 「君、それは！？」と慌てる安島を無視して、交渉成立。 元子の部屋で、元子は澄江がデジカメで写しした橋田のスケジュー ル帳の写真を確認し、自分の手帳に書き写す。 元子は、予備校の理事室に橋田を突然訪ね、今日は商談に来たとい う。 女と商売はしないと言う橋田に、梅村を売って欲しいという。 「料亭の女将でもやるのか？」と橋田。 「いえ、転売して差額でＲＯＤＡＮを買います」と元子。 「ＲＯＤＡＮなら、買ってやると言ったじゃないか。それにそんな 金はできないだろう」と橋田。 「橋田さんが梅村をお安くして下されば。そうねぇ、５，０００万 で２０年ローンっていうのは？」と元子。 「あそこは、土地だけでも２億するんだ」と橋田。 元子は、あの手帳の写真から作った表を取りだし、これが裏口入学 斡旋の証拠だという。 橋田は笑い出す。 元子は澄江に裏切られたのだ。あのスケジュールは、橋田が澄江に 撮らせたもの。そんなもので、何ができるのか？と橋田は元子に迫る。 寸 評 元子の恐喝、２回ぐらいは上手くいくと思ったのに。橋田の方が 上手だったとは。 元子の敵の波子がまだまだしぶとく生き残っていそうなのに、澄江 まで元子を脅かす存在となってしまったとは。 やはり、悪い世界で上手くいく期間は短く、有頂天になっても、所 詮三日天下ということでしょうか。 執筆者 鈴木（sumire_@anet.ne.jp） ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 最近のドラマは、短い方が視聴者の心を濃縮してつかめるのでしょうか？ 前回も、『人間の証明』人気ありましたね。今回も、最初から放送回数の短 い、このドラマは、１回１回が凝縮されていて、見応えがありますね。今更、 銀座のママというのもちょっと時代のずれを感じはしますが、でも、銀座には まだ、あんなバブルの残り香があってもいいのかもしれません。 今までに、二度ほど会社の忘年会の二次会で、おじさん達に連れられて銀座 （といってもほとんど新橋）のクラブ（スナックなのかな？）に連れて行って 貰ったことがありました。カルネとかのホステスさんのような若いきれいな人 はいませんでしたが、ホステスさんが飲み物を作ってくれました。なんという ことはありませんが、１つのいい経験だと思っています。 ところで、とある批評で、『ラストクリスマス』の矢田亜希子が元レディー スという設定には『イタイ』ものがあると書かれていました。確かに、あれは、 イタイという表現がピッタリだと思いました。 レディースって、バイクに乗って暴走しているというイメージがあるんです が、マニュアル車でガンガンいくんですかね？でも、あのペダル操作じゃ、エ ンストして走らないと感じましたが、いかがでしょうか？（鈴木） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |