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===================================================== 発行部数 17 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/10/29 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ３年Ｂ組金八先生 局 名 ＴＢＳ系 放映日時 金曜22時 キャスト 坂本金八（武田鉄矢） 坂本乙女（星野真里） 坂本幸作（佐藤泰臣） 花子先生（小西美帆） 小林先生（黒川恭祐） 遠藤先生（山崎銀之丞） 和田教育長（長谷川哲夫） 脚 本 小山内美江子 あらすじ 第３話 悪魔のささやき 丸山しゅう（八乙女光）の姿を見ると、近所の人はしゅうを遠巻き にして、じっと見る。 悪ガキが園上征幸［通称・ソン］（平慶翔）の弟・幸夫（沼田和紘） の腕をつかんで、耳から補聴器をつまみ出すと、踏みつぶす。 坂本金八（武田鉄矢）は、廊下を歩く征幸に声を掛けた後、廊下に 落ちている、壊れた補聴器を見付け、つまみ上げる。 金八は３Ｂの教室に入り、補聴器に心当たりがあるかと聞く。「心 当たりがなければ、捨てるけど」と金八。 クラスの女子が、「補聴器！？」という。 その言葉を聞いた征幸は、金八の手から補聴器をもぎ取ると、教室 を駆けだしていく。 征幸は幸夫の教室に飛び込むと、「いたずら半分に、弟の耳から補 聴器をほじくり出した奴は誰だ！！」と怒鳴る。 ３Ｂでは、征幸のあまりの剣幕に、飯島弥生（岩田さゆり）が恐が り、「お家、帰る」と言い出す。 金八が、なんでもないとなだめていると、「やっぱりこの子、手間 かかるじゃん」と麻田玲子（福田沙紀）。 クラスメイトが、そんな玲子をなだめる。 そこに、幸夫の教室にいた英語のシルビア＝マンデラ（マリエム・ マサリ）が飛び込んできて、金八を連れて行く。 幸夫の教室では、征幸が１人の生徒・天野隆を殴り、前歯を折って 血を出させていた。 征幸を止めようとした金八も突き飛ばされる。 どうにか離された征幸と幸夫は、職員室に連れてこられる。 征幸が一番腹を立てていたのは、補聴器を取った相手を幸夫が言わ ないこと。 幸夫は、征幸に責められ、来年は征幸も卒業し、中学に自分１人。 だから仕返しが怖い、という。 教頭の国井美代子（茅島成美）も金八も、征幸が卒業しても、中学 には自分たちが残っているから大丈夫、という。 征幸は、悪いのは幸夫が小学校五年生の時の担任だという。担任は、 幸夫は悪くないのに連帯責任と言って、１０人の児童を前に並ばせ、 順に殴った。幸夫はその時の衝撃で鼓膜を破られてしまったのだが、 本当に酷くなるまで痛みを堪えて黙っていたため、遂にそちらの耳を 失聴してしまった。 そこに千田校長（木場勝己）が来て、一年生をリンチした奴は幸夫 か！？と怒鳴る。 その時、校長室に、職人風の背の高い男が駆け込んでくる。征幸に 殴られた隆の父親。隆は前歯を一本折られてしまった。しかも今日は 忘れ物を取りに帰っていて、あの騒ぎの直前に教室に入ってきたため、 幸夫に悪戯する時間はない。完全な人違い。 隆はやっていないのか問う美代子に、幸夫は、わからないと答える。 悪戯した人の顔は見ないようにしている。見るとますます虐められる から、と。 千田は征幸に、土下座して謝るようにいう。 征幸は、土下座しろというなら、土下座してやる。だが、千田に、 幸夫をいじめた犯人をしっかりと見付け、きっちり落とし前を付けて 貰う、と迫る。 千田は、「『落とし前』とは、ヤクザの使う言葉だ」と格好をつけ ている。 金八は、土下座を強要しても、残るのは屈辱感だけ。未成年にはそ んなことを要求できないので、自分が土下座すると言うと、土下座を する。 幸夫の担任も土下座。 美代子も土下座し、隆の折れた前歯は、学校の保険で治させて貰う、 と言う。慌てる千田を尻目に、いじめとあわせて、速やかに職員会議 にかけると言う。 金八は隆の父親にひとつ、お願いをする。 いじめは、虐められるのが怖くて虐める側に荷担して、酷くなるこ とが多い。『一人前』とは、１人で何でもできること。よって、たっ た１人でもいいから虐めに立ち向かって欲しい。学校でもそれを教え るが、是非、家庭でもそのことを話し合って欲しい、と。 それを聞いて隆の父親は、自分も江戸っ子。いじめなど許せない。 隆も付和雷同なところがあるので、気を付ける。そして征幸にも、人 違いでいきなり殴ってはいけない、と言う。 金八は、征幸と３Ｂに戻る途中、弥生も虐められるかもしれない .....と言っていた征幸に、もし弥生が虐められていたら、また暴れ てくれるか？と聞く。征幸は、頷く。 金八が３Ｂに戻ると、弥生は、保健室へ行っていた。 しゅうの姿も無い。みんなは、トイレかな？と言う。 その頃しゅうは、幸夫の補聴器を壊した２人を屋上に呼び出し、名 乗らせた。川西と玉井。 「三年全部敵に回す気か？」としゅうは２人を脅し、携帯で写真を 撮る。今度やった時、全校にばらまくために。 金八は、ちょうど３Ｂに戻ってきたしゅうに、今日の言葉を読ませ る。 『アノネ がんばらなくてもいいんだ 具体的に 動くことだね』 金八の解説。能書きを言っているのではなく、たとえば優しいわた しになりたいなら、あなたに優しくしてみる。そして、優しいわたし が作られる、と。 弥生が３Ｂに戻ってくる。 今日は学級委員の島健一郎（筒井万央）と杉田祥恵（渡辺有菜） から提案があると言う。スペシャル・オリンピクスに３Ｂも協力し よう！と。 玲子は、なぜ自分たちがマイナーな協議に協力しなければならない のか、と文句を言う。 金八が、スペシャル・オリンピクスは、知的障害者の大会、と解説 したが、狩野伸太郎（濱田岳）が、「知恵遅れのアホの大会か」と言 う。 金八は、「そうだよ」と言いながら、「知的発達障害のある人をひ とくくりにアホという伸太郎の方が、アホだよ」と言う。 弥生が聖火ランナーに選ばれたことを言い、アスリートは選手村が ないので、ホームステイをする、と言う。 「受験中でしょ」の声に、「終わった人は参加できるでしょ」と祥 恵。そして、お年玉の一部を募金してもいい。ちなみに先週の土曜日、 弥生の練習に協力したことを話す。 今週土曜日の練習に参加する人、と聞くと、多くの生徒が手を挙げ る。 でも、メガホンでいつもしゃべる金丸博明（府金重哉）は、ばあち ゃんが、養護学校の教員・青木圭吾（加藤隆之）の赤あざはうつると 言っていたと言いだし、みんな手を下ろす。 帰宅してビールを飲もうとした金八に、娘の乙女（星野真里）は、 青木の痣は『単純性血管朱』で、子供達にうつることはない。それを どう説明したの？と乙女は鋭く聞き、金八が突然のことでどぎまぎし たと答えると、ビールを遠ざける。 乙女に、なぜ説明できないの、と問われると、どうして乙女は青木 のことになると、カーッとなるのか？と金八は反論。 乙女は、自分が買ってきた『ユニーク・フェース』の本を金八が自 室に持っていったのを知っている。あれを読んだのなら、彼らがどれ だけ差別を受けて、どれだけ辛い思いをしてきたか、わかるだろう。 それを正すのが教員だろう、と主張。 その話題を避けようとする金八に、理性で話をしている、と乙女。 青木を一度家に連れてくるよう言った金八に乙女は、金八に交際を 認めて貰おうと思っていないわ。第一、青木と自分は、養護教諭とし ての先輩・後輩の関係だけ。 人と人は信頼で結ばれるべきなのに、そんな程度の低い話と一緒に しないで！と乙女は怒ると行ってしまう。 金八は、父との信頼関係はないのか。娘に、最低と言われたんだと、 亡妻の位牌にぼやく。 そこに息子・幸作（佐野泰臣）が現れ、金八に軍資金をねだる。金 八には、青木に会う勇気はないだろうから、自分が青木と焼き鳥の一 本、二本を食べて話を聞いてみる、と。 その時、電話が鳴る。 スーパーさくらの道政明子（大川明子）からの連絡で、金八と幸作 が駆け付けると、スーパーさくらのしまったシャッターの前で、小野 孝太郎（竹内友哉）と長坂和晃（村上雄太）が倒れている。 孝太郎は失禁し、和晃はよだれを垂らしている。 一同が、救急車！と慌てているところに、大森（鈴木正幸）巡査が 来て、これはドラッグだと言う。 病院で正気に戻った、孝太郎と和晃は、ゲームが強くなると言われ て、その『タバコ』を吸ったという。和晃の家で、ドラッグの売人に 会ったという。 捜査員が桜中学へ来る。 千田は、自分は風邪だったと言い訳をし、後のことは、金八に丸投 げする。 孝太郎は、３Ｂの教室で、警察に一晩泊められたこと。マリファナ を吸ったことを自慢げに話す。 健一郎は、「やばい話を３Ｂに持ち込むな！」と叫ぶ。 それでも３Ｂが落ち着かないと、しゅうが孝太郎に飛びかかり、殴 る。 弥生は廊下で耳を塞いで座り込む。 そのうち、他の生徒達も騒ぎに入り込み、３Ｂの中で乱闘になる。 弥生は廊下で耳を塞いで座りこむ。それを女子数人で守る。 金八と遠藤先生（山崎銀之丞）が３Ｂに来て、何とか騒ぎを収めよ うとする。 しゅうは、「あれはおもしろがってやるものじゃない」と一言だけ 言う。 金八は、『ドラッグ』はクスリではなく、毒薬だという。 玲子が、「毒薬のヤクも、クスリでしょ」と茶化す。 金八は、みんなが受験生となりストレスを感じても、クスリに手を 出すのではない。体をダメにされる。もし、孝太郎がマリファナと知 って吸ったのなら、もうここにはいられない。警察と麻薬Ｇメンは、 徹底的にお金とクスリの流れを追っている。中学生とて、容赦はない と説明。 金八は、３Ｂのみんなに、タバコを悪戯したことのある人を聞く。 「そんなこと、言うわけ無いでしょ」と言う３Ｂに、金八は自分も 中学３年の時、初めて悪戯したと告白。 そして、生徒に顔を伏せさせ、手を挙げさせる。数人の生徒が手を 挙げる..... 帰宅の途中、孝太郎がしゅうの胸ぐらをつかみ、「いきなり殴りか かるとはなんだ」と言う。 その孝太郎をまわりにいた生徒達が押さえる。 しゅうは孝太郎から逃れると、無言で早足で歩いていく。 しゅうが帰宅すると、しゅうの母・丸山光代（萩尾みどり）の声。 しゅうが緊張する。 寸 評 先生が、たばこを未成年の時に吸った体験があっては、そしてそ れを告白してはいけないと思います。ドラマのストーリーとしては、 自分の体験を告白して、生徒に安心感を与える、という効果を狙った のでしょうが。 わたしは、タバコの煙が苦手です。子供の時からで、今ほど嫌煙権 が保護されるようになる前からだったので、子供の時は、だいぶ辛い 思いをしました。 中学生の時、思いました。教師が職員室でタバコを吸うことが、中 学生のタバコに対する心理的抵抗を低減しているのではないか、と。 やはり、いやしくも教師たるもの、学校では吸わない、ということぐ らい守って欲しいものです。学校で、生徒にタバコを吸っている姿を 見せてはいけないと思います。 まあ、同様に親が子供の前で吸っているとか、家でこどもがタバコ に手を出せる、という環境もいけないと思いますが。 執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- ドラマのもう１つの話題として、担任に殴られて鼓膜を破ったというのがあ りますね。 そこまでは酷くなかったのですが、わたしが中学生の時の体験です。そのク ラスでは、担任の男性教師が給食の時間、毎日各班を回って一緒に食べるので すが、ある女生徒が、先生と一緒に食べたくないというような趣旨のことを言 ったのが発端らしいです。 それにブチキレた担任は、彼女に馬乗りになって殴りました。彼女は逃れよ うとして手をぶつけ、出血。 担任は保護者からもう抗議されても、学年主任等に守られて三月まで勤め、 四月からは市内の別の学校に移っていきました。 子供が暴れるのも確かに大問題ですが、このようなキレる教師というのも、 適性が無いですよね。それと、問題を起こした教師も別の学校に異動させれば それで解決という方針。生徒より、同僚を守ろうとする主任。 今回のストーリーから、そんな経験を思い出してしまいました。（鈴木） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |