メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2004/11/02 めだか (5)  2004/11/10


===================================================== 発行部数   17 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/02 (Tue) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 火曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル めだか
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 目黒たか子(ミムラ)
 椎名亮介(原田泰造)
 桜木拓 (瑛太)
 川原由布子(須藤理彩)
 矢部弘紀(山本太郎)
 刈谷六郎(泉谷しげる)
 種田直文(小日向文世)
 国見祥子(浅野ゆう子)
  川嶋多英(木内晶子)
  小山田修(山崎樹範)
  高杉順平(平岡祐太)
  吉住明日香(黒木メイサ)
  武井康 (加藤康起)
 山本えり(朝比奈えり)
 根本ゆうや(遠藤雄弥)
  森本正治(林隆三)
  目黒みず江(市毛良枝)
脚  本 相沢友子

あらすじ  夕暮れの三葉学園高校。たか子(ミムラ)が校門をくぐってくる
と、ベンチで順平(平岡祐太)と麻由美(末永遥)が楽しそうにおし
ゃべりしている光景が目に入ってくる。たか子が笑顔でその様子を見
ていると、由布子(須藤理彩)が背後から「なんかほほえましい光景
だね。ああいうキラキラした感じっていうの、すっかり忘れているな
あ」と声をかけてくる。そして興味津々といった顔つきでたか子の顔
を覗き込み「めだか先生は付き合っている人いないの?」と尋ねる。
 不意の質問にたか子は動揺し「いっ、いないですよ」と慌てるが、
由布子はニヤニヤ顔で「本当?桜木は?」とたたみかけてくる。昨夜
の桜木(瑛太)の突然の告白を思い出し、困り顔になるたか子。話を
そらそうと「由布子さんはプロポーズの話どうするんですか?」と切
り返す。由布子は「あたしは……どうっしようっかなあ」とはぐらか
し、先に行ってしまう。少しほっとするたか子。

 順平と麻由美のおしゃべりの様子を体育館から出てきた全日制バス
ケ部の部員たちが不機嫌そうに見ている。

 授業をしているたか子。桜木のことが気になって仕方がない。

 公団住宅みたいな建物。種田の家。種田が鍵をあけて入ると、息子
の清春(尾上寛之)がいた。「これお土産」と種田が声をかけるが、
清春は無視して自分の部屋に入ってしまう。しょんぼりした種田がリ
ビングに入ると、アイロンがけをしていた妻にも「情けない、もっと
父親らしくしてよ」と冷たく言われてしまう。

 三葉学園高校職員室。矢部(山本太郎)が祥子(浅野ゆう子)にあ
さっての休暇願を出している。祥子はあさって文化祭についての話し
合いがあるからと言うが、矢部は急に親戚の通夜に出なくてはいけな
いのでと申し訳なさそうに言う。
 それではしかたないと祥子は矢部の休暇を承認する。

 その話を聞いてたたか子が「文化祭やるんですかあ。うちのクラス
は何をやろうかなあ」と言いだす。すると椎名(原田泰造)や祥子が
「4年1組はまたあれでしょ」と口にする。「あれ?」となんだろうと
いう顔のたか子。

 保険の勧誘で企業訪問をしている種田。手品を見せたりして社員の
気を引こうとするが、反応は芳しくない。愛想笑いを浮かべすごすご
と出て行く種田。

 会社に戻ると、種田は自分より年下の上司から営業成績が悪いと苦
言を呈される。頭を下げる種田。気を取り直し他社へ訪問するが、門
前払いを食う。それでも手品を見せて気をひこうとするが、仕事の邪
魔と一蹴される。

 公園のベンチに座っている種田。砂場のこどもを見て、お手玉を使
った手品を見せてやるが、こどもは母親に呼ばれ、立ち去ってしまう。

 休暇をとった矢部は大手予備校に来ていた。矢部は担当者に案内さ
れ授業風景を見学する。真剣に授業を受ける生徒たちを見て、目を輝
かす矢部。

 たか子のクラス。文化祭の出し物がマジックショーに決まる。種田
一人が「去年もやって大好評だったんですよ」と張り切っている。た
か子が「なんで手品を?」と聞くと、種田は「営業まわりで地味な自
分を印象付けるためにはじめたんですが、結構面白くて。今年はとっ
ておきのマジックを用意します」とヤル気満々の様子。しかしクラス
の人たちの反応がそっけないので、たか子は本当に好評なのか疑問を
持つ。

 たか子は椎名にマジックショーについて話すと、椎名は「お世辞に
も好評とは言えなかったですね」と去年のことを話してくれる。たか
子は「やっぱり」と眉をハの字にする。しかし椎名は「種田さんの楽
しそうな顔をはじめて見ましたよ」と言う。

 たか子は種田の息子が全日制に通っているんですよねと椎名に尋ね
る。椎名は少し顔を曇らせ「本人から聞いたんですか?」と聞き返し
てくる。たか子は「いえ、成り行きで。クラスのみんなも知ってます」
と答える。椎名は「まずいなあ。全日制の生徒たちにも知れ渡るのは
時間の問題でしょう」と考え込む。たか子が「実の親子なのに知らな
いふりをしあわないといけないのは不自然ですよ」と椎名に言うと、
椎名は「いろいろと複雑な思いがあるんじゃないですか」と答える。
そこへ桜木が通りかかる。複雑な思いから思わず肩をすくめてしまう
たか子。

 バイキング形式のランチを多英(木内晶子)と食べているたか子。
桜木に告白された話をすると、多英は「運命の再会っぽいじゃない。
付き合ってみれば」とプッシュする。しかしたか子は「告白された後
もいつもと変わらない様子だし、わけわかんない。第一教師と生徒な
わけだし」としっくりこない。多英は「でも同級生じゃん」と言うと、
たか子は「そうか、同級生か、でも…・・・ああもうわっかんない!」
とフォークでから揚げをぶすりと突き刺して、口に放り込む。

 三葉学園高校職員室。出勤してきた矢部が椎名に声をかける。そし
て椎名に休暇をとって秀明ゼミナールに行ってきて、近いうちに転職
しようかと思っていることをそっと打ち明ける。矢部にとって今の職
場環境は問題児ばかりで勉強を教える以外のトラブルが多すぎて嫌気
がさすものだった。椎名は「そうですか」とにこやかに答える。矢部
は「椎名先生はずっとここにとどまる気ですか?」と聞くが、椎名は
笑って答えない。

 4年1組。たか子が授業をしているが、桜木と目が合って動転してし
まい、教科書を読む声がうわずったり、とちったりする。刈谷(泉谷
しげる)が「酔っ払ってんのか」と顔をしかめながら言うが、直らな
い。

 帰り道、たか子はいつものようにラーメン屋で塩しょうがラーメン
を食べていると、桜木がやってくる。たか子は驚き、気まずさから桜
木を直視できないが、意を決して「私と桜木くんは教師と生徒だし、
あっ、もちろん同級生でもあるんだけど、なんかややこしいというか
……、やっぱりお友達として」と言って桜木の顔を見ると、桜木は笑
っているので、口ごもってしまう。桜木は「わりぃ、口だけならなん
とでもいえるって言うから、ちょっと意地悪したくなってさ、冗談が
すぎたな」とあっさり言ってくる。肩透かしをくらい、目が点になる
たか子だが、桜木はそんなたか子を笑って見ている。バカにされたと
思ったたか子は文句を言おうとするが、桜木は「ラーメンのびるぞ」
と言ってかわしてしまう。カァッとなってラーメンを猛烈な勢いで食
べだすたか子。

 種田の会社。不器用な手つきでパソコンに入力作業をしている種田。
すると上司がきて「この明細書ミスだらけですよ」と苦言を言う。相
変わらず頭を下げるうだつがあがらない種田。

 夕方出勤してきたたか子は肩を落として登校してきた種田に出会い、
声をかける。「なんか元気ないですね」と心配するたか子に、種田は
「そんなことないですよ、そうだ文化祭の担当割を考えてきたんです」
と無理に元気を出し、たか子に担当表を見せる。

 授業前、種田はマジックショーの練習方法を説明する。毎日2時間
というハードな内容に乗り気のない生徒たちは口々に不満を言うが、
種田は今年のマジックはアシスタントが2名必要だったりと準備がい
ろいろ必要だと話す。しかしそれでも生徒たちは乗ってこない。

 休憩コーナーで1人たたずむ種田。そこへ清春が血相を変えてやっ
てきて、種田と清春が親子であることが定時制の生徒の話から全日制
の生徒にばれたことを怒鳴り散らす。たか子、刈谷、桜木がやってき
て止めようとするが、種田はそれを押しとどめ隠す約束だったからと
説明し、何度も清春に頭を下げて謝る。その様子にたか子は沈痛な面
持ちになる。

 その日、種田は重い気分を引きずりながら帰ってくる。家に入り、
清春の部屋をノックしきちんと話し合おうとするが、清春は出てくる
やいなや「約束どおり学校はすぐやめろ」と言う。

 翌日、種田は職員室で祥子とたか子に今週いっぱいで学校をやめる
と伝える。祥子はもう少しで卒業だからと慰留するが、種田の決意は
固く祥子は受け入れることにする。たか子がそれでも翻意を促すが、
祥子は家庭の事情だからこれ以上あれこれ言ってはいけないと制する。
それを見ていた矢部は椎名に「こういうゴタゴタがあるから嫌なんで
す、秀明ゼミナールなら受験目的だからこんなことはない」と言う。

 教室では種田退学の話に小山田や由布子が不満をぶち上げていた。
順平が「種田さんはなんでおこらないんだろう?」と疑問を投げかけ
ると、明日香(黒木メイサ)が「だらしないよ」と言う。生徒たちが
口々に2,3発殴ってやればいいんだと声を荒げるが、刈谷だけは押
し黙っている。

 その日の帰り、刈谷は種田に声をかける。

 職員室でたか子は椎名や矢部に「息子と同じ高校に通うことがそん
なに恥ずかしいことなんでしょうか?種田さんももっと堂々としてい
たらいいのに」と話すが、椎名は「年配者が高校に通うというのは想
像以上にコンプレックスになる。サラリーマン社会にいれば出世と言
う形で見せ付けられるわけだし」と種田の弱気をかばう。矢部も「仕
方ありません。それが現実ですから」と相槌をうつが、若いたか子に
は理解できない。

 種田と刈谷はラーメン屋に立ち寄り清春のことについて話をする。
種田は清春が中三のとき、いじめられた友達をかばってある同級生を
殴って呼び出された、清春は自分は間違ってないと言い張ったが、種
田は清春のバスケの推薦入学がダメになるといけないと思って、ひた
すら相手に頭を下げたという話をする。清春は自分を信用しない種田
に泣いて反抗し、そのときの自分の態度が今のようにさせてしまった
のだろうと種田は話す。刈谷は黙って聞いていたが、一言「お前がそ
う決めたんなら辞めるのはしょうがなえな」とだけ言う。そして「や
めるのは文化祭を終えてからでもいいんじゃないか。言いだしっぺな
んだから責任とらにゃ」と言う。

 翌日、たか子が体育館のそばを通りかかると、バスケ部員たちが種
田のことをばかにしていた。清春も同調し「仕事でも家でもヘコヘコ
頭下げて、俺はあんなかっこ悪い大人にはなんねえ」と息巻く。それ
を聞いたたか子はものすごい剣幕で清春に近寄り「種田さんは情けな
いとこもあるし、教室で授業受けているのも違和感あるけど、あなた
みたいに1人で生まれて、1人で生きてきた顔している人よりずっと
カッコいいし、仕事で頭下げるのもあなたのためにがんばっているか
らでしょ!」と怒鳴りつける。清春は「家庭の事情に教師が口挟むな
よ!」と言い返す。 それを聞いたたか子は出すぎたと感じるがそれ
でも「す、すいません、でも種田さんは本心では学校を続けたいと」
と清春に言うが、そこに通りかかった矢部が「身黒先生行きましょう」
と言ってひっぱっていく。

 職員室で気落ちしているたか子。矢部が椎名にどうしたもんですか
ねえと話しかけるが、椎名は「矢部先生はもうすぐ新しい生活が始ま
るんですから気になさらないでいいですよ」と言う。そこへ刈谷がや
ってきて、たか子に教室へ来てほしいと言う。

 教室で、刈谷は種田が文化祭後に退学することが正式に決まったと
告げる。皆いっせいに不満を言い始め、由布子は息子をぶん殴ると席
を立つが、刈谷が「そんなことを種田は望んでない。それよりも文化
祭を盛り上げて、あいつをよろこばしてやろう」と言う。

 それからみんな一丸で文化祭の準備に取り組む。桜木は工務店の仲
間にも設営を手伝ってもらうように手配する。アシスタントにはたか
子が選ばれ、由布子は勤め先のキャバクラから借りてきたバニーガー
ルの衣装をたか子にあててみる。
 勝手に進められていくのを止められず、されるがままの自分に情け
ない表情になるたか子。

 こうして盛り上がる準備風景を廊下を通りかかった矢部が見かける。
何かを感じ、思うところのある様子の矢部。

 職員室では祥子が椎名に「目黒先生は最近教室に入りびたりですね」
と言うと、椎名は「今回は文化祭の準備ですから大丈夫ですよ」と答
える。「そうであればいいですが」と祥子。

 一週間後、最終日となった種田が職員室に挨拶する。種田は「高卒
の資格くらいはとらないとと思ってはじめた生活でしたが、それより
も高校生活と言うものを味わえたことの方がよかった。後悔はありま
せん」と穏やかな表情で話す。たか子はしかたないことと思いつつ、
納得できない表情でいる。

 そのころバスケ部員の1人が、種田のマジックショーのチラシを見
つけてきて、面白半分に「見に行こうぜ」と清春たちに言う。恥ずか
しさで怒りがこみ上げた清春はすぐさま文化祭準備をしている教室に
飛び込んで行き、「恥ずかしいからやめろ」と言う。種田は「これは
以前から決まっていたことだからやめると皆に迷惑がかかる」と言う
が、清春は「こんなことされたら俺は笑いもんだ」と声を張り上げ、
準備したセットを投げたおしだす。さわぎを聞いて椎名、矢部、たか
子が教室へ入ってきて止めようとする。しかし清春は「こんな文化祭
誰も期待しちゃねえよ、いい年してくだらないことで盛り上がるな、
見苦しいんだよ!」と当り散らす。それを聞いた矢部は怒りだし「な
んだと、もう一度言ってみろ!」と言って清春の胸倉をつかむ。椎名
が慌てて矢部を押さえるが、清春は「落ちこぼれ同士肩寄せ合ってう
っとおしいだけなんだよ!」と一向におさまらない。

 すると突然種田が「もう一度言ってみろ!」と声を荒げる。温厚な
種田が肩を震わせている姿に驚くたか子たち。種田はうつむきながら
「自分のことは何言ってもいいが、他の人は侮辱するな。みなそれぞ
れ事情を抱えている、それでも学びたいと思ってんだ。それが何が悪
いんだ。マジックショーは何が何でもやらせてもらう。学校も卒業す
る!」とはっきりとした口調で言う。すると清春は普段見ない父親の
強い態度に押されたか、無言で教室を出て行く。小山田が駆け寄り
「やるじゃん」と種田に声をかければ、他の生徒たちもバスケ部のや
つらが邪魔しにきても俺らが止めるよと言う。種田はうつむいたまま
だが、感謝の気持ちをかみ締める。たか子は種田が自分の意見を言っ
たことに笑顔になり、矢部は「目黒先生が来てからみんなおかしくな
っちゃっている」とつぶやく。横で聞いてた椎名も口元をほころばせ
る。

 その日、種田が家に帰ってくると駐輪スペースで自転車の整備をし
ている清春に出会う。種田は怒鳴ったことの気まずさから無言で立ち
尽くすが、清春は一言「勝手にしろよ、やるからには成功しろ」と自
転車をいじりながら言う。

 こうして、種田の退学もなくなり、種田は祥子に「クラスのみんな
には本当に感謝してます。そして矢部先生にも」と言う。祥子は「矢
部先生?」と普段の事なかれ主義の態度から目を丸くする。そのころ
矢部は秀明ゼミナールの担当者に会い、採用の断りを入れていた。

 文化祭当日、種田はマジックショーで大ハッスルする。凝った演出
効果もありショーは盛況になる。途中、清春がやってくる。隅っこで
腕組みし硬い表情で見る姿に種田が気づく。一瞬目をそらす清春だが
すぐまた舞台の父親を見つめる。その姿に種田は晴れやかな表情でマ
ジックを続ける。


寸  評  結局、親子で同じ高校に通っているということよりも、いつも頭
を下げていることの方が恥ずかしい、自分の意見をはっきり言えるこ
と、それができれば同じ高校に通っていること自体が恥ずかしいとい
うことはないのでしょう。自分で自分であることを表に出す勇気の大
切さがわかります。
 クラス一丸になって種田を盛り立てるシーンに矢部が「目黒先生は
不思議な方ですね、クラスのみんながおかしくなっちゃってきている」
とつぶやいていましたが、今回たか子はちょっと影が薄かったような
気がしました。今回文化祭を盛り上げてやろうと最初に言い出したの
は刈谷でしたし、清春が教室に来て種田とけんかするところでは止め
に入ったのは矢部でしたので。けんかとか乱闘シーンにたか子は絡ま
せにくいとは思いますが、少し強引だったかなという気がしました。

執 筆 者 ケン()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 このドラマの視聴率は10%前後というデータが出てました。やはり『大奥』
とか『黒革の手帳』とか陰のあるようなドラマの方が面白いのでしょうか。個
人的にはコメディーものが好きなのですが。同じコメディー系でも『ラストク
リスマス』は20%を越えているようですが、これはキャストの豪華さもあるの
でしょうか。(ケン)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。