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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/29 ミステリー民俗学者 八雲樹 (3)  2004/11/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/29 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ミステリー民俗学者 八雲樹
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 八雲樹 (及川光博)
 富良野 (平山あや)
 瀧村万智子(滝沢沙織)
 羽根井豊(益村徹)
原  作 金成陽三郎
 山口譲司
脚  本 戸田山雅司

あらすじ  竹の生えた山中を一組の母子が銃を持った男達から逃げていた。
母は”かぐや姫発見の碑”の岩陰に娘を隠すと、一人助けを呼びに走
り出す。しかし結局男に捕まりライフルで撃たれてしまう。翌朝女の
子は胸に付けていた月のブローチの光に気づいた老人に助けられる。

 八雲樹(及川光博)は、鳥越教授に宛にあった「ミスかぐや姫コン
テスト」の審査員の依頼を代理でつとめるために、長野県那余町へフ
ィールドワークがてら富良野(平山あや)らと共に向かう。電車を降
りた後、相変わらず電車酔いで吐き気を催す八雲。

 珍しくフィールドワークに参加してきた川瀬美奈子(山口日記)と
五十嵐里沙(北川弘美)は、電車を降りるやいなや名物の温泉と観光
に行くから、と姿を消してしまう。

 八雲達を町長の小磯重昭(河原さぶ)は「だれでもいいから箔が付
けばいいんです。」と歓迎する。そこに手紙が届く。
 「またこんな物を・・・」と顔をしかめる町長に八雲が事情を尋ね
るがお茶を濁される。

 町長室を後にした二人の前に「八雲さん?」一人の女性が現れて抱
きついてくる。彼女はかつて慈英女子大学に在学しており八雲の手伝
いをしていた衣川葉月(中越典子)、三年前に大学を中退してこの町
に戻っていた。

 三人の前に、コンテストの運営を指揮している青年団団長の宗像巧
(弓削智久)と布部孝史(石井正則)が現れる。二人は葉月の幼なじ
みであり二人に勧められて、葉月はコンテストに応募していた。
 布部は葉月が心配で葉月と同じ三年前まで東京に出てきていた。

 「かぐや姫は災いの源。かぐや姫に選ばれし者には”死”が送られ
るであろう」
 それが町長に送られた手紙の内容だった。周りはコンテストの中止
を勧めるが、町長はまったく取り合わない。

 八雲達の案内された宿の温泉旅館竹取は宗像の家である。部屋に案
内される途中、なぜここにいるかわからないがたびたび町に現れると
いう拝島昭三(入江雅人)と出会う。さらに、八雲は町長室で見た脅
迫状の話を宗像に振ると、宗像は青年団にも来たという同じ脅迫状を
八雲に見せる。

 同じ宿を取っていた美奈子、里沙につれられて富良野は露天風呂へ。
そこにはミスかぐや姫を狙う二階堂杏菜(蒼井そら)もおり、「ミス
の座も賞品も私のモノよ。」と言い残して去っていく。

 散歩していた八雲は、ビデオカメラを持った不審な男、沼田澄夫
(石塚義之)を見つける。八雲が沼田がのぞいていた穴をのぞくと、
そこは女露天風呂、気づいた富良野にお湯をかけられてしまう。

 実家の土産物屋で店番をしている布部の前に杏菜が現れる。表のベ
ンチに何気なく座るフリをして、現れた拝島と「必ずミスを取る」
「念には念を入れろ」と言う会話を交わした。

 ミスコンの優勝賞品の竹林一山を目当てに美奈子と里沙は出場申し
込みをしようとするが、申し込み会場で黒づくめで銀のお面をした男
に襲われて申し込みを逃す。

 夜、宿の主人の陰謀で無理矢理露天風呂に入れられた八雲の前に裸
の杏菜が現れ、色仕掛けでミスかぐや姫にして欲しい、と迫られるが、
あっという間に失神してしまう。

 翌日。かぐや姫のフィールドワークということで、かぐや姫の碑へ
八雲、富良野、葉月で出かける。「せっかく幸せに暮らしていたのだ
から、月に帰らなくていい話があってもいいのに・・・」と漏らす葉
月。

 脅迫状や美奈子達が襲われたことを考えると、犯人は自分がミスか
ぐや姫になりたいからライバルを減らすためにやったのでは、と思え
るが、賞品がこんな竹林一山だけだとするとそういう推測はおかしい
気がする、と八雲は考え込む。

 宿のロビーにある熊の剥製を富良野がかわいい、と写真に撮ってい
た。その熊は、かつて狩猟が趣味だった宿の主人である宗像幸知(で
んでん)が昔、山で取ってきたものだという。しかし今ではもう銃は
手放してしまったらしい。

 部屋で三人で夕食をとりながら、富良野は葉月に昔の八雲について
尋ねる。「やさしくて頼りがいのある先輩でした」という答え。さら
になぜ大学を辞めたのかを訊くと、三年前母が亡くなり、父が入院し
たためにその看病で戻ってきたものの、その父も去年亡くなってしま
った、という。

 悪いことを訊いてしまったといたたまれなくなった富良野は、酒を
探しに部屋を出る。二人きりになると葉月は、自分は八雲が好きだっ
た、また会えるように月にいつもお願いしていた、と八雲を見つめた。
おろおろする八雲を一人部屋に残して、葉月はお風呂へ行く、と部屋
を出る。

 悲鳴を聞いた八雲は、露天風呂へ向かう。背中から血を流して倒れ
ている女性を抱き起こすと、それは葉月ではなく杏奈だった。お湯の
中にはあの脅迫状が浮かべてあった。

 さらに竹垣の上に、翁の面をつけ血の付いた槍を持った黒い着物姿
の男がいた。八雲や宿の主人の宗像、富良野らで逃げる男を追いかけ
る。すると、四つ角に衣装と面が落ちていた。さらに合流した青年団
とともに手分けして男を捜す。

 八雲は青年団の事務所に槍を持った男が入っていくのを目撃する。
みんなを集めて一斉に事務所に入り込み、すぐに電気を付けるが、そ
れらしい男は中には見つからなかった。「犯人が消えた?」そう尋ね
る富良野に、八雲は「いえ、消えたのは凶器の槍の方です。」と答え
る。

 宿に警察が来て、刑事として偶然旅行に来ていたという羽根井豊
(益岡徹)と瀧村万智子(滝沢沙織)が現れる。八雲、富良野と四人
で事件について話しているのを、拝島が聞きつけ焦るのを八雲が見て
いた。

 犯人が消えたという事務所でそのときの状況を聞いた羽根井は、八
雲が見間違えたのだろう、と一笑に付す。

 コンテスト当日。町長室では青年団の宗像、布部が、コンテストは
中止すべきだと町長に掛け合っていた。羽根井は、脅迫状が来た時点
で通報義務があったのに・・・と諭すが、こんなのはイタズラだから
コンテストはやる、と相変わらず町長は言い張る。

 葉月も、みんなコンテストを楽しみにしてきたのだからやって欲し
い、と強く希望する。結局、警察がコンテストまでに犯人を捕まえる
か、コンテストの警備を強化することで、コンテストは行われること
になる。

 ついにコンテストが始まる。会場には拝島の姿も。葉月の出番とな
り、葉月は大好きな曲だと言って横笛の曲を吹く。会場は大きな拍手
に包まれる。結果、ミスかぐや姫の栄冠は葉月の頭上に輝く。優勝カ
ップを渡す八雲は舞台上から、体育館を出て行く拝島の姿を見つけて
いた。

 コンテストは無事終了し、残すは最後のイベント「天上還り(てん
じょうがえり)の宴」。ミスかぐや姫はこの宴に出場する決まりにな
っていた。その準備のため控え室に戻る葉月。

 会場に残っていた八雲と富良野。会場に設置されていたモニターか
ら急にどこかの映像が映し出される。二人が見ていると、葉月が部屋
に入ってくるのが見え、葉月はあの女の子が持っていた月をかたどっ
たブローチを見つめて微笑んでいた。するとカメラを持った人物が葉
月の背後に迫り、葉月を襲った。

 そこで映像はとぎれ、八雲は葉月のいる控え室に走って向かった。


寸  評  違う場所なのに同じ刑事とまた会うなんて、漫画じゃああるまい
しなかなかないだろう?と思ってしまったのですが、よく考えると原
作が漫画なんですよね。そう思うと、やっぱりそういう劇画チックな
場面がいろいろあるなぁ、と今回改めて感じました。

執 筆 者 井村(drama_mi@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 今、ちょうどテレビで「マザー&ラバー」がやっています。二月に息子が生
まれ、二人目ということもありなんともかんともかわいくて仕方がない私とし
ては、あんな風にまではなって欲しくないものの、自分の母親を自慢に思って
くれるような息子はいいなぁ、と憧れます。とはいえ、青年になってまでそう
思ってもらうためには、年をとっても自慢できるようなキレイな母でいるよう
に、自分自身が努力しておかないと駄目なわけで・・・(井村)

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