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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/28 黒革の手帳 (2)  2004/11/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/28 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 黒革の手帳
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 原口元子(米倉涼子)
 安島富夫(仲村トオル)
 山田波子(釈由美子)
 中岡市子(室井滋)
 岩村叡子(山本陽子)
 橋田常雄(柳葉敏郎)
 長谷川庄司(津川雅彦)
 楢林謙治(小林稔侍)
原作  松本清張
脚本  神山由美子

あらすじ  第2話 「愛欲の獲物」

 原口元子(米倉涼子)は、突然、中岡市子(室井滋)に、山田波子
(釈由美子)が銀座に店を出すお金、その他で、2億弱を、楢林謙治
(小林稔侍)が出した。その件で話がしたい、と言う。


 楢林は、準備運動をすると、寝ている波子の脚をまさぐり、寝ぼけ
た波子に突き飛ばされる。
 起きた波子は、たちまち愛嬌のある声で、「あと8,000万円払
ろうてな」とおねだりし、楢林は、快諾する。


 元子が待っているところへ、市子がやってくる。
 元子が、「初めまして」と挨拶すると、市子は、「どこかでお会い
したことが?」と言う。
 「お気のせいでしょう。大きな病院の婦長さんと、銀座のホステス
じゃあ」とはぐらかす元子。

 元子は、楢林が銀座の暗黙のルールを破って、波子に対して、熱に
浮かされたようになり、2ヶ月で2億円近く使っている。これでは、
楢林の身の破滅、と。
 「なぜ、わたしにそんなこと?」と市子。
 「雇い主だったわたしにも責任がありますから。周囲の方にお聞き
したら、婦長さんの力が絶大だそうなので。あの病院は、婦長さんで
もっているものだそうで。あの病院、元は整形外科だそうですね」と
元子。
 「ええ、美容外科にすると言った時、賛成したのはわたし1人だけ
で」と市子。
 「先生、感謝されたでしょう」と元子。
 「ええ、最初のうちだけは」と市子。
 「銀座では、殿方はお金を使えば使うほど、女に執着すると言われ
ています。これだけお金をかけたのだから.....って」と元子。

 市子は立ち上がると、そそくさと病院へ帰ろうとして、倒れる。
 元子は慌ててハンカチを濡らして、市子に渡す。
 でも、今日話したことは真実と元子は付け加え、自分の電話番号と、
波子のマンションの住所を書いたメモを握らせる。
 市子は駆け出す。


 元子は美容院で、オーナーの曜子(紫吹淳)から、「恋をしている」
と言われるが、そんな暇はないと否定。

 その美容室に波子が来て、紹介状を元子の前に放り投げる。

 元子は外へ出ると、寝ている浮浪者の胸元に、波子の招待状を挿す。


 橋田常雄(柳葉敏郎)がカルネに来る。
 「どう?景気は」と橋田。
 「橋田様のお友達が次々に来て下さるから。お顔が広いのね」と元
子。

 今日の橋田の『お友達』は議員秘書。
 やってきたのは、何と安島富夫(仲村トオル)。
 安島は元子に、開店祝いを述べる。
 橋田は、お店の子にパトロンを取られ、おまけに上の階に店を出さ
れて大変だから、力になってやって、と言う。

 橋田が電話している間に、安島は元子に、「やっぱり見た」と、車
の前に元子が飛び出した件を言う。
 何も答えない元子。


 楢林が、市子の待つ家へ帰ってくる。
 今日、忙しかったのに市子がいなくて.....と楢林は愚痴るが、市
子は無視。楢林は、一生懸命市子の機嫌を取ろうとする。

 市子は突然、「院長、わたし辞めさせて頂きたいと思います。わた
しは楢林美容外科には要らない人間です。20年間、お世話になりま
した」と言う。

 市子の辞めるというのが冗談ではないと知ると、楢林は、市子の給
料を上げて思いとどまらせようとする。
 「波子さんには、2億円お使いになったんですよね。病院のお金、
3分の1も、あっという間に」と市子。
 「自分の稼いだ金、どう使おうと勝手だろ」と楢林は言うと、立ち
上がる。

 市子は、やっと病院が黒字になって、そうして一生懸命毎月の稼ぎ
をあちこちの銀行に隠して。そうまでしたお金を、と切々と訴える。
 そんな市子に対して、「やっぱり妬いているだけだろ」とあしらう
楢林。


 ハイヤーの助手席に安島。後部座席では、元子の膝を枕に、横にな
っている橋田。

 家に着くと橋田は、安島に、出馬の件を考えてくれ、とまた言う。
 そして、母親は?と尋ねる。「死にました」と安島。
 父親は?と橋田。「顔も知りません」と安島。
 「江口の隠し子という噂もあって出馬しないのだとか.....」と橋
田。
 「単なる噂ですよ」と安島。
 「そうか。オレはお前の育ちの悪そうなところが気に入ってるんだ。
全面的にバックアップしてやるぞ」と橋田。
 「ありがとうございます」と安島。
 「ああ。手、出すなよ。カルネのママ」と橋田。
 「はい」と安島。
 「冗談だよ、冗談」と橋田。


 元子は、「一晩に、10万の客が10組、5万の客が20組で
200万。月4,000万が目標なのに、波子のせいで半分の
2,000万止まり」と独り言を言いながら、自分で作った夕食と収
支の計算をしているパソコンが置かれている座卓の前に座る。
 収支計算は、経常利益70万と出て、「バカバカしい!たった
70万のために、わたし、こんなに苦労しているの!?」と元子はぼ
やく。

 部屋の電話が鳴り、元子が出ようかどうしようか迷っている間に切
れる。
 外では、携帯で電話している人物.....


 市子は、波子のマンションを見に行く。そして、喫茶室で波子が落
とした毛皮のコートを手に取ると、袖を通してみる。

 それに気付いた波子は、
 「触らんといて!」と金切り声を挙げ、驚いて飛んできた店員に、
「このおばちゃんに、毛皮盗られそうになったんや。最近、客種、悪
うなったんゆない?」と文句を言う。


 市子は元子の所へ行き、病院を辞めるという。
 元子は市子には看護師の資格があるんだし、と言うと、
 「もう病院は懲り懲り」と市子。
 元子は、それなら喫茶店は?今なら、ノウハウを教えてくれる学校
もあるし、と提案。
 市子は貯金が無いという。
 「楢林先生に出して貰ったら?20年間身を粉にして働いて来たん
だから」と元子。
 「そんな。貰えません。それじゃ、手切れ金みたいじゃないです
か!それに、楢林が出すはずがない」と市子。

 元子は自分が出させると言う。1,000万くらいでいいかと聞く。

 なぜそこまでしてくれるのかと問う市子に、波子には自分の店の上
に店を出され、迷惑しているし、それに市子は自分と似ているように
見えるから、と元子。そして、自分の店を守るのは大変だが、自分の
城を持つことは何事にも代え難い喜びだという。

 市子は元子のおかげで心が軽くなったと喜ぶ。

 元子はカルネの裏帳簿の入ったCDを取り出す。これを税務署に押
さえられたら、お店は終わり、と言う。その代わり、市子は楢林美容
外科の裏帳簿一晩だけ貸して欲しい。これは市子にしかできないこと
だが、これで楢林は、市子に退職金を出さざるを得なくなる、と説明。


 エレベータに元子が乗ると、波子が乗り込んでくる。
 元子は3Fのボタンを押し、波子は5F。
 「あたし、借りは返したつもりだけど。カルネは、あたし目当ての
客で儲けたんだから」と波子。
 「コーヒー代も返していないのに?」と元子。
 「倍にして、返してやるわ!」と波子。
 「まだ、改装工事も終わってないのに?」と元子。

 エレベータが3階に着き、降り際に元子は、波子に虎谷の羊羹の袋
を差しだし、波子が渋々と受け取ると、
 「改装工事しても、無駄だと思うけど」と元子は言って、自分の店
へ行く。
 ムッとする波子。

 波子の店の改装工事の音が、カルネにも響く。
 「文句、言いましょうか?」と聞くバーテンに、
 「いいわ。開店までまだ時間があるし」と元子。
 「ママは、優しいですね」とバーテン。
 その時、店に無言電話。


 ハイヤーで料亭に総会屋・長谷川庄司(津川雅彦)が到着。

 さっそく一室で、長谷川、楢林、橋田、安島で、麻雀が始まる。
 楢林は、波子を連れてきており、長谷川は波子に出身を聞く。
 「神戸です」と波子。
 長谷川は楢林に向かって、「いい色つやだな」と言う。

 長谷川は、東林銀行の北口支店長が、異動の挨拶に来たという。何
かやらかしたらしいが、みんな、何が原因か知らない。でも、みんな
自分の隠し口座を心配する。


 市子が、院長室の床下の金庫を開けているところに、1人の看護師
が来る。
 市子は適当に誤魔化して看護師を向こうに行かせると、慌てて裏帳
簿を金庫から取り出す。


 楢林が喫茶店で待っていると、元子が来る。
 「いずれママには挨拶しなきゃ、と思ってたんだ。波子にも」と楢
林。
 「本当ですか?」と元子。
 「そこはわたしに免じて」と楢林。
 「それをお聞きして、胸がすーっとしました。本当はお祝いしてあ
げなくちゃ、と思ってたんですが、そうもできない意地もあって」と
元子。
 「そうか」と楢林。
 「それで、今日は相談したいことがあって、先生に思い切ってお電
話しました」と元子。
 「そうか。力になれるかわからないが、話してみな」と楢林。
 「ここでは.....もっと静かなところで、2人だけで」と元子は艶
っぽく言うと、楢林の手を握る。

 元子と楢林は、ホテルのスイート・ルームに入る。
 楢林は、橋田の奴、これを知ったらどう思うかな?と言ってはしゃ
ぐ。

 元子はお風呂にお湯を入れる。
 楢林は、今日は時間がない、と早くことをしようとする。

 元子はお湯を止めて戻ってくる。
 楢林は、元子の脚をさすり、キスをしようとするが、元子は本気で
悲鳴を上げ、楢林を突き飛ばす。
 怒る楢林。

 「そっちから呼び出しておいて何だよ。初めてでもあるまいし」と
言う楢林に、元子は助けて欲しい、と言う。バーテンバーテンの件で。
 元子も、燭台を辞めてすぐ店を開いただろう、と楢林は言うが、元
子は、燭台のすぐ上には出店していない、と言う。

 元子は、楢林に片手の指を開いて出す。
 「50万か?」と楢林。
 「5,000万」と元子。
 「そんな価値がある女だと思ってるのか?もう、やる気無くなった」
と楢林。

 元子は楢林の裏口座を次々と読み上げる。締めて7億円弱。

 楢林に5,000万を誰と山分けするのか?と聞かれ、「わたし、
誰かとつるむの、嫌いですから。1人で」と元子。
 誰から教わった情報だ?と聞かれ、それは言えないと元子。
 「そんなにお金が好きか?」と楢林。
 「楢林先生ほどには.....わたし、お金に復讐するんです」と元子。

 楢林は、恐喝だと言うが、元子はベッドを乱し、寝間着の上にビー
ルをこぼし、「これで何事も無かったなんて、言っても信じて貰えな
いわね。この部屋も楢林先生のお名前で予約させてもらったし」と元
子は言う。

 楢林は観念し、金を払うのは一回限りで、裏口座も口外しないとい
う約束で2週間後に5,000万払うという。
 元子は、一週間しか待てない、という。

 ホテルを出ると元子は市子に、上手くいった。喫茶店の物件も一緒
に見に行きましょう、と携帯で話すと、高笑いし、「こんなに上手く
いくなんて」と有頂天。

 その頃、市子の頭の中では、楢林の「君がいないと病院はやってい
けないんだ」というささやき声がリフレインしていた。


 店のあるビルで、出てくる波子とすれ違った元子は、「開店祝いに
はお伺いさせて頂くわ」という。

 元子がカルネにはいると、元支店長の藤岡(小野武彦)が来ている。
 藤岡の異様な雰囲気にバーテンは心配するが、元子はバーテンにお
茶を飲んでくるようにいう。

 藤岡は元子と2人きりになると、元子のせいで自分は窓際に追いや
られた。一生飼い殺しだ。なのに犯罪者の元子は店を持ち、高価な着
物を着て、というと襲おうとする。
 元子はアイスピックを手にすると、「窓際だろうと、重役になれな
かろうと、それはそれで男の一生じゃない。わたしは一度つかんだも
のは、絶対手放さないの」と啖呵を切る。
 だが、そのアイスピックを取られ、元子が危険になったところに、
安島が入ってきて、藤岡を取り押さえる。


寸  評  元子の作戦、すごいですね。
 逆に言えば、ここまでできないと、女1人、夜の銀座の荒波を乗り
切ってはいけないのでしょうね。
 これからどこまで元子は行くのでしょうか?

 でも、今、銀行と言えば合併に国有化に、融資打ち切り・引き上げ
.....とそういう話題の方が身近ですね。
 というか、裏口座とかに荷担していたからこんなに銀行が傾くこと
になったんでしょうかねぇ。

 なにはとまれ、これからの展開が、楽しみです。

執筆者  鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 急遽、執筆を交代しました。引き続き、よろしくお願いします。
 2回目は、地震?情報で1週飛びました。

 ところで、『金田一少年の事件簿』の時は、先に堂本剛のドラマを見ました
が、『ミステリー民俗学者 八雲樹』は、先にマンガを読んでいました。先に
マンガを読んでしまうと、ドラマ化されるのがイヤなこともありますが、今回
の及川光博は許せる!と思いました。
 これから、どの事件が取り上げられていくのでしょうか?

 ところで、この度の新潟地震での被害に遭われた方々、これからの寒さに向
けて、対策が大変ですね。頑張って下さい。
 なお、ホームページで見たのですが、小千谷市役所では、被災地で今一番な
ものとして、大人用おむつ、貼るカイロ、パンティーライナーを挙げていまし
た。こういうもののメーカーにお勤めの方等いらっしゃいましたら、会社に働
きかけてみていただけませんか?とのことです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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