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===================================================== 発行部数 17 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/10/22 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ミステリー民俗学者 八雲樹 局 名 テレビ朝日系 放映日時 金曜23時15分 キャスト 八雲樹 (及川光博) 富良野 (平山あや) 瀧村万智子(滝沢沙織) 羽根井豊(益村徹) 原 作 金成陽三郎 山口譲司 脚 本 戸田山雅司 あらすじ 襲われた田久保美和(伊藤裕子)の怪我の手当をしていると、富 苗源次(石立鉄男)が釈放されて帰ってくる。一緒に羽根井豊(益村 徹)と瀧村万智子(滝沢沙織)の両刑事が付いてきて、美和が襲われ た状況を聞く。 いきなり後ろから口をふさがれて階段から突き落とされた、とのこ と。倒れていた美和の側に天狗の羽うちわがあったという。羽うちわ があったということは、天狗の言い伝え?と疑う富良野(平山あや) に、八雲樹(及川光博)は、美和が助かったのだから今回美和が襲わ れたことは言い伝えとは関係なく、やはり第三の殺人でねらわれてい るのは・・・という話になる。 八雲が川べりでボーっとしていると、美和が現れる。美和は民俗学 に興味があるから何か話をしてくれ、と頼む。そこで八雲は”禊ぎ (みそぎ)の始まり”について話し出す。 神話の時代、いざなぎといざなみという夫婦の神様がいたが、いざ なみが先に亡くなってしまう。いざなぎはどうしてももう一度妻に会 いたいと、黄泉の国の入り口へ妻を訪ねる。いざなみは、黄泉の国の 神様に会えるように頼むから待ってくれ、と頼むが、待ちきれなかっ たいざなみが黄泉の国の門を開けてしまう。そこには醜くなったいざ なみがおり、それを見たいざなぎは地上に戻って、川のきれいな水で 黄泉の国で汚れた体を清めた。それが禊ぎの始まりだという。 「どうしていざなみの体は汚れてしまったのでしょう?」そう言う と美和は着物を脱ぎ出す。「八雲さん、私を見てください。私はきれ いですか?」八雲が「きれいです。」と答えると、美和は自分の共犯 になってくれないか?と言い出す。 八雲をつれた美和は、天狗汁を作っている料理場に忍び込んだ。美 和は、天狗の舞を舞う者は天狗汁を口にできないから、今年を逃すと もう天狗汁を食べられないから、ぜひ今の内に・・・と言うのだ。と ても熱いから、と八雲が袖を伸ばして覆った手でお椀を受け取り、い ざふたりで食べようとすると、羽根井たち刑事が入ってきてしまう。 身辺警護中に二人が来るのが見えたから、という羽根井は、今回は 見逃す、と言ってくれる。そのお礼と言うことで、八雲は”椎名龍彦 (大柴邦彦)”を調べては?と羽根井に教えるが相手にしてもらえな い。しかし、瀧村は一応身分照会を行っていた。 翌日。天狗祭りの当日。第三の殺人の標的だろうと言われている田 久保(西岡徳馬)は、用心棒の相馬に天狗汁をずっと見張っているよ うに命じる。「これでなにもかも片が付く・・・」ともらす田久保。 暗くなって祭りが始まる。村人達の前に天狗の格好をした美和が現 れ、天狗の装束をとると踊り始める。八雲達の側に座った羽根井と瀧 村。瀧村は、八雲に言われて照会した”椎名龍彦”についてのFAXを 八雲に見せた。 椎名は五年前、天狗の祭りを取材に行くと言ったまま失踪していた。 八雲は、やはり五年前椎名はこの村に来て何らかのトラブルを起こし て失踪し、その復讐のために今また村に戻って連続殺人を行っている のでは?と推理する。 天狗の舞が終わると、宮司の富苗の手で神棚に天狗汁が奉納される。 その後、しきたりに沿ってまず村長が天狗汁に呼ばれる。多少飲むの を躊躇するものの天狗汁を飲み干した田久保は、村人達に天狗汁を薦 め最後の祭りを盛り上げる一声を叫んだ。が、その瞬間、血を吐いて 倒れてしまう。「椎名、これもお前の呪いか!?」その田久保の上に どこからともなく天狗の羽うちわが落ちてきた。 調査の結果、天狗汁の鍋に100ccほどの致死量の農薬が入っていた ことがわかる。 しかし鍋には関係者と美和、八雲以外だれも近づいていないという。 そこへ駐在が現れて、用心棒の相馬が山を下りて逃げたと報告する。 羽根井は、なんにしても相馬が怪しい、ということで、相馬と椎名龍 彦を緊急指名手配する。残された八雲は、富苗に五年前の事件を教え て欲しい、と頼む。 五年前、天狗の祭りを調べに来た椎名は、知ってはいけない事実を 掴んでしまい、田久保勝太郎(虎牙光揮)と役場の助役・長内悦史 (東根作寿英)によって袋だたきにあい、今後村には近づかないと誓 わされて村から追い出されたという。 その”知ってはならない事実”は何か?と八雲は富苗に尋ねるが、 富苗は「わしの口からはいえん!」と口をつぐんで去っていく。「な んだかよけいに闇が深くなったみたいで・・・」椎名が田久保達に恨 みを持って今回のことをやったとして、美和を襲った理由と、天狗の 庵の密室の謎がまだ解けない・・ ・ 翌日。瀧村が、八雲からの椎名情報のお返しとして、相馬の身元を 教えてくれた。元暴力団構成員で、組を辞めた後もゆすりたかりの常 習犯だった。 八雲は天狗伝説について読み返していた。「娘は宝なり」という小 説に引っかかった八雲は富良野を探す。富良野が見ていた水槽の魚を 見ておろおろする八雲。それを見た富良野はおもしろがって水槽に ”毛の生えていない”生き物が苦手な八雲を無理矢理近づける。もが いた八雲は水槽の中に眼鏡を落としてしまう。仕方なく袖をぬらした まま水槽にに手をつっこんだ八雲。すると、水槽の中の魚はあっとい う間に死んでしまった。 医者が分析すると、例の農薬が入っていることがわかった。それを 聞いた八雲は「富良野さん、闇が開けました。真実の光の元、すべて が明らかになる。天狗の正体がわかりました。」 両刑事、富苗、料理人を集めると、八雲は事件について話し始めた。 まず最初の殺人。勝太郎を殺した犯人は天狗伝説になぞられた殺人 に見せるために、現場に遠眼鏡をおいた。 第2の殺人。犯行の日に美和が庵を出た直後に八雲が庵をのぞいた 時には、もうすでに死体があったのだ、と話す。論より証拠、と、八 雲は一同を庵に連れて行く。富苗に頼んで庵を開けさせて、富良野を 中に入れる。そして、羽根井に中をのぞかせるが、中に富良野は見あ たらない。再び鍵を開けて中にはいると、そこには富良野がいた。実 は、富良野は赤い着物をかぶっており、それを緑色のシートを通して 見ていたのである。 犯人である美和は、悦史を中で殺した後死体に赤い着物をかぶせ、 緑のシートを張った窓から八雲に中をのぞかせるように誘導した。そ の後、着物に付けてあったひもを引っ張って外へいったん着物をとり だして、ひもの仕掛けをはずした上で再び庵の中へ着物を戻した。 美和を襲ったのは相馬である。美和の部屋で天狗の羽うちわを見つ けた相馬は、それをネタに美和を襲おうとしたが、美和に拒絶され突 き落としたのである。 そして第三の殺人。それを見た相馬はこのままでは自分も危ないと にらんで、村から逃げ出したのだろう、という。 八雲を誘って厨房に入り込んだ美和。二つ目の自分のお椀には農薬 が入っており、そこに天狗汁を入れて冷ますふりをして、誰かが止め に入ってくれるのを待っていた。監視カメラのことも、天狗汁は尊い 物で自分たちのお椀の中身も鍋に戻されるであろうことも計算の上で の犯行であった。八雲がもらったお椀の底に付いていた農薬によって 駐在所の魚が死んだことが何よりの証拠だった。 羽根井が美和の消息を尋ねると、美和は今朝から見あたらない、と いう。緊急配備を敷きに行く刑事達をよそに、八雲が祭りの会場であ る天狗の落ち岩に行くと美和がいた。「あなたを村から連れ出そうと した椎名さんが殺された場所ですね?」 五年前、村のことを調べに来た椎名と美和は恋に落ち、美和を村か ら連れ出そうとバス停で椎名と美和は待ち合わせるが、椎名はバス停 に来る前に田久保に殺されてしまった。実は、ダム建設に関連して田 久保は建設会社から多額の賄賂を受け取っていたという事実を掴んだ 椎名は、決定的な証拠を集めているところを田久保に見つかり、この 落ち岩から突き落とされたのだった。 「八雲さんと一緒に村を出られたらこんな私でもやり直せるかもし れないと思った、もしあなたともう少し早く出会えてたら私はきっと ・・・さよなら、八雲さん。」美和は微笑むと滝壺へ飛び降りた。 「私はきれいですか?」あの言葉は、人を殺して穢れていく自分と、 そんな自分自身を恐ろしく思う心がきしむ音だったのかもしれない ・・・今回のことをレポートにまとめながら、考え込む八雲だった。 寸 評 なんとも今回はこれみよがしの伏線たっぷりでした。これじゃあ、 前回からうすうす思っていた美和犯人説があっという間に裏打ちされ てしまって今ひとつでした。そこらへんがミステリーのドラマ化の難 しいところでしょうか? 執 筆 者 () ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 新潟中越地震、すごいですね。新潟の方でこれを読まれている方もいらっし ゃると思いますが、本当に大変だと思います。うちは主人が学生時代に阪神淡 路大震災を経験しているので、人ごととは思えずとても心配(といってもなに ができるわけでもないのですが・・・)しています。我が家では震度4でした がかなり揺れて、娘は「地球が揺れるの怖いよぉ。もう来ないかなぁ?」とび びっているくらいなので、震度6なんて地震を体験したお子さん達は、大人も もちろんそうですが本当にすごいストレスを感じていると思います。あぁ、切 ない・・・(井村) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |