メルマガ:南米旅行記
タイトル:南米旅行記  2004/10/17


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南米旅行記No.46(2004年10月17日 Sun.)


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Index
1.今週のコラム
2. 株
3.メキシコ旅行記XVII
4.南米旅行記XLVI
5.あとがき

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今週のコラム
朝日ニューキャスター「激論!この国、日本を切る」を見ている。
司会は東海大学助教授 葉千栄を囲んで白人3人、日本人1人のジ
ャーナリストが日本について議論している。

小泉に対する感想を聞かれて、彼らは「日本の首相が靖国神社へ
行く事は中国に日本攻撃の武器を与えることになるのに、なぜ、
小泉は行くのだろう」と不思議がり、「それに比べてドイツの首
相はヒットラーの墓には行かないし、国立墓地にはヒットラー
埋葬しない」と述べていた。

よく考えてみると準国家的機関に戦犯を合祀するのは確かにおかし
いし、合祀したら戦中に占領した国々から抗議がくるのは火を見
るより明らかである。それにもかかわらず、毎年、歴代の首相が
控えてきた靖国参拝を堂々とするのだからあきれてしまう。

その結果、小泉はアジア最大の貿易パートナーである中国へ首相
就任以来一回も行っていないし、中国の主席も日本に来ていない。
首相としての政治センスと、そんな政治センスのない人間を支
持する日本人のセンスも疑われてもしかたがない。


次に出てきたのがバブルの寵児桃源社の社長の取材である。
彼のバブル当時の資産が1兆円で、現在の資産がマイナス9千
億円だそうです。

その社長がいまでも東京の一等地のビルにオフィース(家かもし
れない)を持っている一方で、大阪の釜ヶ崎や東京の山谷に行け
ば、借金を数百万踏み倒しただけの人々が路上生活していると
思うと、割り切れないものを感じる。

やはり、同じ借金をするにも、莫大な借金をするほうが得なようで
ある

日本人の政治家の9割がヤクザと関係があり国民がそれに気が
付けば、現在議員である人はすぐ消えてしまうという発言は新鮮
であった。

日本の報道手段で一番真実を言っているのは右翼の街宣車で
、夕刊紙、週刊誌、大手新聞、NHKという順番になるらしい。
これも外人の客観的な目だからわかるのだろう。

731部隊が薬害エィズを拡大させたミドリ十字と関係あった
といのも驚かされた。


上記のことを共通点で縛ってみると、どうもヤクザという言葉
が浮かんでくる。平和憲法9条を持つ国がマフィアに侵されて
いるとは皮肉なものである。
                  エドワルド


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株のことを書くと気が滅入るので、あまり書きたくないのです
が、今回はスキップさせていただきます。

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メキシコ旅行記XVII

グアナファトからの帰りは、まず2等バスでサンミゲル デ ア
ジェンデまで行った。2等バスというとアメリカの中古のスクー
ルバスのような感じで、地元の住民が足をヒモで括った数羽のニ
ワトリや籠に入れた野菜などを通路に置いている。椅子はベンチ
シートで一席に4人も5人も座っている。横に座っている農夫の
臭いが「プ〜ン」と臭うが、嫌な気はせず、むしろ新鮮だ。


サンミゲル デ アジェンデは、標高1850mにある、小さい
がメキシコ本来の雰囲気を残している町だ。18世紀に銀鉱山で
栄えたので、青や黄色の丸屋根をもつ教会が20以上あるが、グ
アナファトに比べると素朴だ。その中でも特異なのは、バルセロ
ナにあるサグラダファミリアに似たラ パロキア教会だ。19世
紀にヨーロッパの絵葉書をモデルに先住民が建築したらしいので、
驚かされる。


コロニアル調の低い家並みが乾燥した丘の斜面に並んおり、通り
は石が敷き詰められている。日本人の感覚で石畳というと50cm
四方の大きな石が敷き詰められているのだが、ここには20cm
ぐらいの円形の石が敷き詰められている。

素朴の中に、美しい教会が宝石のようにちりばめられているのが
白人に受けるのか、1000人を超えるアメリカ人が住んでいたり、
観光で滞在している。芸術家も世界中から集って来るらしい。だ
から、街中に彼らが好みそうなレストランやらお土産屋がたくさ
んある。

町外れに小川が流れていて、ブタが河畔でゴミをあさっている。
何を食べているのかと見ていると、民族衣装の幅の広いロングス
カートを穿いたインディオのおばあちゃんがいきなり道端に座り
込んだ。しばらくして立ち上がり向へ行った後、そこを見ると、
なんとウンコチャンがトグロを巻いているではないか。面白い
ので、しばらくそこに居ると、何人ものインディオのおばさん
が来てウンコをしていく。

そこら中がウンコだらけになると思うが、ブタが片っ端からウン
コチャンを食べているではないか。汚ね〜。レストランでブタ肉
を食べたところなので吐きそうになる。メキシコの田舎町に行く
とそこら中にウンコが転がっているので、吐き気をもよおすが、
段々慣れてくる。(笑・・・

広場では、ロバが数頭いて子供たちが乗って棒で尻を叩いている。
面白そうなので乗せてもらうと、背中が山の尾根のように鋭角に
なっているので、股が痛くなる。

小さな町だし、グアナファトほど見る場所もないので、メキシコ
シティ行きのバスに乗るためにバスステーションへ行く。バ
スステーションと言っても普通の家で、バスがその前に止まるだ
けの小さなものだ。

あらかじめ買っていたバスチケットを財布から取り出そうと、財
布を見るとチケットが見当たらない。バス会社の従業員に「切符
をなくしんだけど」と英語で言うが、向こうはチンプンカンプン
だ。たまたま、側にアメリカ人が居たので通訳してもらうと、再
発行はできないから、またチケットを買わなければならないとい
うことだった。

「あんたから切符を買ったんだから、憶えているだろう」
「しかし、切符をなくしたら、再発行できないんだ」
「メキシコでは、運転手や従業員が闇でお金を受け取って客を乗
せるじゃないか」
「そんなこと知らないよ」
「く〜そ」
メキシコシティまでのバス代なんて5ドルほどなのに、旅行して
いると現地の感覚になって、それだけあると5回食事が出来る
とか考えてしまうのだ。バス会社の従業員は5ドルを儲けるこ
とになったが、チケットをなくしたのは自分のミスなので諦め
るしかなかった。

世の中面白いもので、棄てる神ありゃ、拾う神があるとはこの
ことだろう。アメリカ人の友達(メキシコ人の親子)がメキシ
コシティまで帰るので、同伴してくれる事になった。

1週間以上も一人旅なので、嬉しい限りだ。おまけにおかあさんが
綺麗だから、嬉しくなってしまった。どこまでいっても、すけべ
〜なエドワルドなのだ。

つづく

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南米旅行記XLVI

 篠原さんがクスコにまだ残るというので、福本君と旅立つことにす
る。「元気で。今度は荒木か五月女で会おう」と言いながら、みんな
と名残を惜しむ。

花田からプーノ行きの列車が出るワンチャック駅まで役1.5キロ
あるので、そこまで行き着くのが大変だ。 チーノが大きなバック
パックを背負って歩くのだから、嫌でも目立つ。「駅に行くまでに、
今まで何人の旅行者が襲われてきたことか」と考えるだけでも気が重
くなる。

大通りを歩きながら、前方、後ろ、横と注意しなければならないので目
がいくつあっても足りない。
「昼間なのに気を張らなければならないなんて、なんて国だ。福本君、
右側は任したよ。俺は左側を注意するから」といいながら懐にアーミーナ
イフを偲ばせる。

赤道近くの太陽は容赦なく照り付けるが、標高が高いので汗が一滴も
出ないので快適だ。駅に着いたら着いたで、泥棒がそこら中にいるよ
うな気がして気が休まらない。

列車を待っていると日本人旅行者がペルー女性と椅子に座っていたの
で話しかける。
「日本からですか」
「そうですよ」
「これから、プーノですか。もしプーノへ行くなら一緒に座席に坐り
ませんか」
「いいですよ。こちらも大歓迎だ」

列車に乗り込むと、世界中のバックパクカー達が荷物を棚の上に置い
ている。
「棚の上に荷物を置いちゃダメですよ。バックパックは足の下に置い
ておいた方がいい」と駅で一緒になった日本人が言った。
「どうしてですか」
「プーノに着く前のフリアカというところでアレキパイ行きの車両を
引き離すんですけど、そのときに車両を移動しなければならない。電
気が消え後スペイン語の放送が始まるんです。外国からの旅行者はス
ペイン語がわからないし、真っ暗だからパニックになるんです。その
パニックを狙って泥棒たちが、旅行者のバックパックを持って逃げて
いくという算段なんですね」
「でも、なぜ電気を消すんでしょうね」
「一応、蝋燭を駅員が持ってくるんだけど、それでも暗い。おそらく、
鉄道職員と泥棒の間で話し合いが出来ているんでしょう。見ていてごら
んなさい、フリアカが近づくと、地元の人間が乗ってきて旅行者が坐っ
ている座席の側にへばり付きますよ」
「良くご存知ですね。ペルーにはよく来られるんですか」
「ちょくちょくね。フォークローレをやっているんで。彼は日本でも有
名なチャランゴの名手なんですよ」ともう一人の日本人を紹介してくれる。

10時間後、列車がある駅で止まった。そこで多くのペルー人が乗って
きた。ツーリスモ列車に地元の人間が乗ってきたので、なるほどと納
得する。列車はゆっくりとフリアカのホームに入っていく。停車すると
急に電気が消えた。しばらくすると、早口のスペイン語のアナウンスが
あるが何を言っているのかわからない。旅行者達が聞き耳をたててい
る。誰かが動いているのだが見えない。駅員が蝋燭を持ってきたとき、
横の席に坐っている白人旅行者が「私の荷物がないわ。どこにいったの」
と悲壮な叫びを上げている。向こうの方でも怒っている声が聞こえる。

「だから、荷物を足元に置いとけと言ったでしょ。」
「そうですね。あなたたちと、駅で出会えて助かりましたよ」
「危険だから、まだ、動いちゃダメだよ。泥棒がうじゃうじゃいるよ」
隣の白人旅行者は思いっきり怒って怒鳴っているし、列車の中は、怒
りと恐怖の声が充満し、木霊していた。
つづく・・・・


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あとがき
みなさん、ご無沙汰しております。

最近は株が面白くないし、ヤフーの掲示板、MJ、チャットで
遊んでいます。実社会以上に本音で意見の交換ができるので
面白いですね。

毎日、文章を書いていますので、なんか自分の文章が旨くなった
ような気がするのですが、実際書いてみるとそうでもないので、
自分で自分に幻滅しています。

やはり、若いときにいろんな種類の本を読んでいないから、ボキ
ャブラリーに厚みがないし、哲学的なことも書けないので厚みが
ないようです。

しかし、司馬遼太郎によると、あまり形而上学的な志向があると
合理的な人間になれないということですので、これで良かった
のかもしれません。

                   エドワルド

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