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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/22 逃亡者 (6)  2004/09/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/22 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 逃亡者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 永井徹生(江口洋介)
 峰島隆司(阿部寛)
 尾崎カオル(水野美紀)
 国枝真澄(加藤浩次)
 小野寺千秋(片平なぎさ)
 郡司直巳(別所哲也)
 伊川貴子(原田美枝子)
 来栖慶介(原田芳雄)
 永井淳子(戸田菜穂)
 東治朗(尾美としのり)
 鬼塚咲(長澤まさみ)
 藤堂ナツミ(黒川智花)
 永井陸(鈴木宗太郎)
脚  本 飯野陽子

あらすじ  第6話「自首」

 永井徹生(江口洋介)は途方に暮れながら歩いていた。津留(遠藤憲
一)が死んでしまった今、無実を証明する術がない…。
 そして、激しく自分を憎む津留の言葉を思い出し、保護監察官とし
て精一杯やってきたつもりが、大切な家族を巻き込む事になってしま
ったと、自分を責めていた。

 尾崎(水野美紀)は、津留が100メートル以上離れた場所からライ
フルで撃たれた事実を、鑑識班から聞き出した。そんな離れた場所か
ら一発でしとめるような腕を持っているのは本庁の狙撃班ぐらいだと
いう事も。

 ところが、捜査本部の発表は全く違うものだった。ニュースが流れ
る。
 「昨夜、妻子殺傷事件および弁護士殺害事件で指名手配中の永井徹
生容疑者が、北海道でついに4人目の殺害に及びました。被害者は津
留正さん39歳、合同捜査本部によると、永井容疑者が津留さんとも
み合った末腹部に向け発砲しそのまま逃走したと言う事です。」
 タクシーの中でそれを聞いた尾崎は、思わず「違う!そんな…」と
叫んでしまう。

 同じくニュースを見て心配していた咲(長澤まさみ)のところに、永
井から電話が入る。
 「俺には何が足りなかったんだろう?何が欠けていたんだろう?」
 咲の「私たちみんな永井に感謝してるよ。」という言葉もむなしく
「ごめん、必ず帰るって約束守れない。」と言い出す永井。
 「真犯人が死んでしまった。これでもう終わりだ…無実を証明しよ
うもない。」
 「もしかして永井、つまんないこと考えてないよね?やってもいな
い罪を認めて自首しようなんて…」電話はそこで切れた。

 尾崎は、国枝(加藤浩次)と八木(近藤芳正)に、現場の鑑識の見方と
は違う捜査本部の発表には疑問が残る…と問いただすがが、それは一
鑑識官の個人的な見解にすぎないと一蹴されてしまう。何かがおかし
い…尾崎はそう感じた。

 国枝が6年前の爆弾事件の資料を見ている。
 発生日時1998年7月27日15時、現場は東京都世田谷区、犯
人の少年は15歳の戸塚レイジ、被害者の父親は峰島隆司、そして保
護監察官は永井徹生―――

 そこに「保管庫から盗まれたライフルはやはり峰島が関与してると
…」と八木が入ってきた。
 ところが国枝は、今朝の幹部会で、ライフルは盗まれたのではなく、
壊れたので廃棄処分にしたとの報告があった、と言う。
 「は?」
 「現職警官が犯罪に関与する事など、あってはならない事です。ま
してや警官本人が犯人として逮捕されるなど論外です。峰島さんがや
っていようがなかろうが、この事件は全て永井徹生の犯行として処理
されなければなりません。」

 咲は尾崎に連絡を取り、永井が自首する前に見つけて、止めてほし
いと懇願する。そして「これ渡して欲しいんだ」と手紙を手渡す咲。
尾崎は黙って受け取った。


 そこへ「あなたたち、ここのところよく一緒にいるわねぇ。」と伊
川(原田美枝子)が現れる。咲から藤堂ナツミ(黒川智花)の事について
聞くためだ。

 伊川は、尾崎に「永井君の件に関しては、あなた一人の小さな正義
感ではどうにもならない。もっと大きな組織の論理で全てが回ってる。
大けがしないうちにひきなさい。」と耳元で話し、咲を連れていく。
咲が後ろを振り返り「頼んだよ絶対」と念を押した。

 来栖総合病院では、淳子(戸田菜穂)の病院葬を行おうという提案が
されていた。病院のイメージを逆転する最後のチャンスになる、と言
う郡司(別所哲也)。看護師長の小野寺(片平なぎさ)は、事件がまだ未
解決であることから、慶介(原田芳雄)の心情を思いやって難色を示す。

 すると、郡司は驚くべき計画を口にした。陸(鈴木宗太郎)の意識が
戻って、母親の葬儀に参列するというニュースを流せば、必ず永井が
現れる、警察もこの話には大変乗り気だ――と。
 思わず慶介は「なに言ってんだ、君は?」と声をあげる。
 「あなた、医院長の気持ちを何だと考えているんですか?」と言う
小野寺に、「この期に及んでプライベートな感情は差し控えていただ
きたいなあ。」と小声でささやく郡司。「これは病院の名誉回復をか
けた闘いなんですよ!」

 資料を調べていた尾崎は、峰島が機動隊・狙撃班にいた事を知った。
尾崎は、峰島への疑惑を深める。

 札幌・清田区の街中を歩いていた永井は、交番を見ては、自首しよ
うという衝動に駆られていた。そんな時、おもちゃやが目に入り、ふ
らふらと吸い寄せられるように立ち寄る。陸を思いながらプラレール
を見ていると、テレビから、明日淳子の葬儀が行われ、意識を取り戻
した陸も参列するというニュースが流れてきた。「陸…!」永井の目
が潤む。

 尾崎は、北海道へ向かう途中のタクシーで、このニュースを耳にす
る。同じ頃、札幌で永井を探し回っていた峰島も車の中でニュースを
聞いていた。

 永井は慶介に偽名で電話を入れるが、葬儀の打ち合わせ中だった慶
介は電話に出ようとしなかった。

 国枝が「いよいよ明日だ。永井は必ず現れる。この機を逃したら次
はない。くれぐれもぬかりのないように。」と、捜査員に告げる。そ
の後、数人の捜査員を残した国枝。「君らには個別に任務を頼みた
い。」

 永井は、意識が回復した陸へ、プラレールのおもちゃを郵送しよう
と準備した。封筒の裏には「陸へ パパより」と書いて…。

 封筒をポストに入れようとしていた時、永井は不良に絡まれている
少年の姿を目にする。一度は通り過ぎた永井だが、家族三人、幸せだ
った頃の記憶が蘇る。「大きくなったらパパみたいに強くなりたい。」
という陸。「じゃあ、優しくならないとね」と答える淳子。
 「強いって事は優しいって事なの。パパを見てごらん。」

 永井は少年を助けに入った。不良たちと激しく殴り合ううち、周り
には人だかりができていった。永井を探し回っていた尾崎が、この様
子を目にする。

 やがてパトカーの音が聞こえ、不良たちは退散した。「ケガない
か?」と聞く永井に、少年は「お世話になりました」と頭を下げて走
り去った。

 永井は、このまま捕まってもいいと思っていた。が、尾崎の「こっ
ち。早く!」という声に促され、その場を後にする。

 「自首するつもりなの?」尾崎は咲からの手紙を、永井に手渡した。
 手紙には“永井は教えてくれた。たとえ希望をすべて見失っても 
信じる光は決して見失ってはいけない。この言葉を 今度は私から永
井におくらせて。信じてるから。咲”と書いてあった。

 咲の手紙に心が揺らぎながらも、「どうしようもない、真犯人はも
うこの世にはいない。」と嘆く永井。だが、尾崎の「違う、真犯人は
他にいる。」との言葉に永井の顔が変わる。

 尾崎は、津留が、誰か別の人間に100メートル以上離れた場所か
ら撃たれて殺された事実を話し、現場の状況を捻じ曲げて何が何でも
永井の犯行にしようとしている今の警察に自首してはいけない、と諭
す。

 真犯人は他にいる…永井は再び、自分の手で真実を突き止める決意
を固めた。

 7月28日 淳子の病院葬当日――

 永井は、尾崎が運転するレンタカーの後部座席に乗り、淳子の病院
葬に行くため東京を目指していた。
 「本当にいいの?多分葬儀はあなたをおびき出すための罠よ。捕ま
りにいくようなもんよ。」と懸念する尾崎に、そんな事に怯えてるヒ
マはない、という永井。
 「他に真犯人がいるんなら、陸の命が危ない。陸は俺が守る。例え
相手が誰であっても絶対手出しはさせない。必ず救い出す。」その言
葉を聞いて、尾崎は大きくアクセルを踏み込んだ。

 墓の前で手を合わせる峰島。そして峰島も来栖総合病院へと向かっ
た。

 病院葬の準備は着々と進んでいた。
 「永井がチャペル内に潜入するまでは持ち場を維持し気付かれぬよ
うに、徐々に包囲網を縮小しろ。中に入ったところで一気に押さえ込
む。永井逮捕のチャンスは一瞬だと思え。迷いは捨てろ。」現場で、
八木が指揮を執る。

 「ひとつ聞いていいか?」永井は、何故尾崎がこんなにもよくして
くれるのか、その理由を訊ねた。しばし沈黙ののち、尾崎は自分の父
親もまた警察官だったと語り出した。出世とは無縁だった一刑事だっ
たが、一度だけ 大きなヤマで犯人を挙げ表彰された。しかし実はそ
の犯人は冤罪だった。その事を知った日から、ほとんど口を利かなく
なり、結局何も語らないままこの世を去った父…。そんな父の姿を見
て「真実以外はすべて敵だ」と思うようになったという尾崎。
 「津留殺害を警察はあなたがやったと断定した。私はそんなもの認
めるわけにはいかない。何があっても。」

 病院葬が始まった。峰島も木の茂みの中に隠れて様子を見守る。

 咲も病院葬に駆けつけた。ナース達の内緒話から、この病院葬が永
井をおびき出す罠だと知った咲は、慌てて永井を探し回る。

 永井は、病院が近づいたところで、尾崎に礼を言って車を降り、病
院の裏手から侵入を図る。
 その様子を見ていた峰島は、突然警官に囲まれ、銃を突きつけられ
る。取り押さえられながら峰島は呟いた。「ばかなやつらだ…。」

 裏手から病院に入り込む事に成功した永井は、親族控え室へと向か
った。ドアを開けると、椅子に座る子供の後姿…。「陸!」近づく永
井。だがそれはマネキンだった。
 「永井発見!」捜査員が駆けつける。「残念だったな。子供はまだ
意識不明だ!」
 「ふざけんなお前ら!」永井は取り押さえようとする捜査員達をな
ぎ倒し、2階の窓から飛び降りた。警官達を次々倒しながら、停めて
あったバイクにまたがる。「淳子、いつも大事な時に側にいてやれな
くて本当にすまない。」淳子の遺影に叫んだ後、猛スピードで走り去
った。「陸、待ってろよ、犯人を捕まえて迎えに行くからな。必ず迎
えに行くからな。」

 永井が捕まらなかった事にほっとする尾崎。その時突然、義手の男
が尾崎を後ろから襲い、茂みに連れ込んだ…。


寸  評  義手の男は一人ではなかった!
 前回までの尾崎は、永井犯人説に疑問を抱いている程度でしたが、
もう完全に永井はシロと思っている様子。尾崎にもまた、哀しい思い
出があったんですね。

 慶介と小野寺師長が愛人関係という設定の割には、今までそのよう
な描写はなかったなぁ、と思っていたら、やっとそれらしきシーンが。
郡司も知っているんですね。
 もはや公認の仲?郡司と小野寺は組んでいるのかと思ってたけど、
病院葬をめぐっては対立しているし…違うのかな?
 そういえば、慶介の奥さんは登場しませんね。娘(多分?)の淳子
の葬儀にもいなかったみたいだし。すでに亡くなっているなら、師長、
愛人じゃなくてもいいような…?

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 夏ドラマが撮りたまった状態です。たまにリアルタイムで見れる!と思って
も、前回見てないと「それ見てからにしようかな…」と我慢(?)して、結局
また溜まるという悪循環。このままいくと、もしかして、雪の舞う季節にウォ
ーターボーイズ見てるかもしれません(笑)(浅沼)

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発行元:ドラマ研究会
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