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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 ☆ 第二十五回 For “ME” ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 御機嫌よう。葡萄瓜でございます。 では、つらつらとお話して参りましょうか。 昨今、やおいショタボーイズラブの創作活動に 於いて特に一次創作の作家さん達（プロアマ不 問）が息切れをなさっている様に見受けられま す。 正直に申し上げますと、作品の品質に対して詰 問ばかりする『読者さん』が増えた結果この様 な状況が到来したと筆者は思っております。作 品を素直に褒める事が出来る『読者さん』が極 端に少なくなっている様に見えるのですね。 「（好悪に基づいて）欠点をあげつらう」＝ 「辛口批評」と勘違いをなさっている方が多い 様に見受けられます。 作品を向上させたい、と言う願いからの辛口批 評ならまだ肯ける部分は大きいのですが。 そのせいか、作家さん達がかなり萎縮してしま っている様に思えるのです。本来、作家さんが 自分の書き（描き）たいと言う熱情をぶつけ、 その結果で交流を持ったりする場であった筈の 同人と言う場所でさえもプロレベルの技術を要 求して訪れる読者さんの群れ。そして、自分の 意（若しくは欲求）が満たされなければ作家さ んの努力の結晶を踏みにじることをためらわな い一部の読者さん。 作家さんが萎縮したり過剰な反応を示すのも止 むを得ない状況かと思われます。作家さんが努 力し向上する姿は傍から観ていて頼もしくはあ りますが、ストイックになり過ぎて作家さん自 身が創作を愉しめなくなっては元も子もありま せん。 では二次創作なら少しは状況がましかといえば …時折一次創作よりもきつい針の筵に座らせら れる局面が多くなった様にも感じます。 作家さんの解釈に拠る二次創作を求められるの ではなく、読者さんの解釈のお眼鏡に叶った二 次創作を求められる事が多くなった様ですので。 なんと申しますか、読者さんの欲求が過剰にな りつつあるのですね。ネットが普及し、同人誌 の流通も普通に行われる様になった状況があり ますから「作家を名乗る者にプロアマの境なし」 と思う読者さんの思いも判るのですが…。 なんとも遣る瀬無い話です。 読者さんにも選択の自由があるのだから、そう 言う時こそその自由を駆使すれば良いのに特定 の作家さんに執着してしまう様なのですね。 作家と読者と言う立場の間には、一応の線引き があると言うのが筆者達の持つ意識でした。売 り手と買い手と言う意識ではなく、投げる側と 受け止める側。そして何かを受け止め続けた人 は、また何時か投げる人になるのだと思ってい ました。 売り手と買い手と言う図式が見えてきてからは、 そのバランスが崩れてきた様な気がします。 投げる人は延々と投げ続け、受け止める人は延々 と受け止め続ける。そして何時か投げる側は疲 れ果て、受け止める側は受け止めた物でがんじ がらめになって、それでもつい何かを欲しがって しまう。整理をすれば埋まる隙間もあるのに。 内面整理の為に、一度筆をとるのも悪くは無い ですよ。 さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて 戴きます。次号まで、御機嫌宜しゅう。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜 第二十五回 2004.9.20発行 文責：葡萄瓜XQO website：『仇花の記憶』 http://kamakura.cool.ne.jp/xqo/ mail：xqo_gm@yahoo.co.jp このメールマガジンは melma! http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00090840/ メルマガ天国 http://melten.com/m/14637.html Mailux http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3FAB47D02D533 Macky！ http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=xqo メルカップ http://www.melcup.com/cgi-bin/magazine/magazine.cgi?mag_id=M000000737 マガジンすきやねん http://www.sukiya-nen.com/sys/m.cgi?id=xqo のシステムを利用して発行させて戴いています。 ご意見ご質問等はWebサイトBBS http://bbs.infoseek.co.jp/Board02?user=bxqo にて承ります。 又連動BLOG「ショタやおい雑記」も運営しております。 http://blog.melma.com/00090840/ こちらも宜しくお願い致します。 バックナンバーはサイト内にて公開しております。 再配信ご希望の場合はお手数ですがメール若しくは BBSにてご用命戴ければ幸いです。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ |