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**************************************************** ---------------------| 非公式情報 |--------------------- 【マスコミが報道しない事実を伝える無料メールマガジン】 <http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA> プロ野球があぶり出す日本の実態 By StrangeLove 刑務所の状況を見れば社会の状況がわかると言った文豪がいる。スポーツ界も社会の状況を映し出す鏡となることがある。今のプロ野球はそうした一例だ。 近鉄とオリックスとの合併案のリークから騒動はスタートした。もう一組の合併でパリーグは4球団に減少するという話が流され、来期は1リーグ制で行うような雰囲気をマスコミは伝えていたが、プレーヤーだけでなくファンからも怒りの声があがり、オーナー側の描いたシナリオ通りには進んでいないようだ。 年間40億円の赤字だという。ならば、バランスシートを公開してその内訳を説明する義務がある。裏金の問題、あるいは何らかの不正が存在しない限り、そうした赤字になるはずがない。プレーヤーの年棒が高いといっても、出しているのはチームの方だ。 経営者側が有利な立場を利用して正社員を削減、臨時雇い、パートタイムの比率を高めている一般社会とプロ野球の状態はコインの裏と表との関係にある。雇われている方の立場が少し強くなったからといって文句を言うのはおかしい。 ともかく、プロ野球の騒動で最大の問題はオーナー側が情報を開示せず、きちんとした手順を無視していることにある。1リーグにするか、2リーグにするかは二次的な問題にすぎない。韓国や台湾のチームを含めたリーグに言及したプロ野球出身者もいたが、実現するためには十分な準備が必要である。1年や2年では無理だろう。 プロ野球のオーナー、つまり親会社、そして金融機関は自分の都合だけで物事を進められると過信している。1990年代からそうした傾向が日本では強まった。嘘をついても無茶を言っても大衆はおとなしく従うとエリートたちは思っているのだろう。 しかし、野球では話が違った。はるか昔、日本の自称『労働組合』が放棄したストライキという文字がメディアに登場、デモも行われている。このプロ野球騒動が日本の政治経済に及ぼす影響は、意外と大きいかもしれない。 **************************************************** |