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◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ 2004/08/28 『世界自然遺産の島』 屋久島発・田舎暮らし通信(第110号) http://www.yakushimapain.co.jp/ 屋久島パイン株式会社 ◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が 本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。 ●食材 「これ、中身もオレンジ色?」 「そう、皮と同じオレンジ色ですよ。ほくほくして、おいしいですよ。」 「じゃー、それください。」 赤皮栗かぼちゃを、野菜売り場で購入。 もともと、それは石川県産のかぼちゃらしい。 屋久島でも、作っている人がいるのだろう。 鮮やかなオレンジ色、表面がツルンとしている。 早く家に帰って、割ってみよう。 http://www.yakushimapain.co.jp/a2004backno110shasin.htm 途中でSさんの家の前を通ったら、Sさんの車が。 Sさんに半分差し上げて、割ってもらおう。 包丁を入れると、なんと中は普通の黄色。 皮は、フルーティーなオレンジ色なのに。 結構、がっかりした。 野菜売り場の人って、商売上手。 でも他の種類のかぼちゃも、外側と中は同じ色じゃないっけ。 味の方は、平凡なかぼちゃ味だった。 帰る途中、Kさんの家の前を通った。 顔の赤いアヒルみたいな鳥たちが、ペタペタ歩いていた。 Kさんが、知人から譲り受け飼っているという。 「バリケンっていう鳥。卵は食べてみたけど、無機質な味がしておいしくなかった。」 昔、肉は食用だったらしく、アメリカ生まれ。 国内では、飼っていたのが逃げ出して、野生化しているところもあるらしい。 屋久島には、はるばる連れてこられたのだろうか。 顔だけ赤くて、お猿さんみたい。 「顔がかわいくないので、誰ももらってくれなくて、かわいそうだから飼っていま す。草を食べてくれるから、草刈をしなくて助かるので一匹もって行かない?」 確かに、バリケンがいる周りは土が見えており、草はほとんど生えていない。 そのほかに、Kさんが与えている粉末のえさも、たくさん食べている。 http://www.yakushimapain.co.jp/a2004backno110shasin.htm 「友達がスッポンを川で捕まえてきたから、食べていかない?」と、Kさんが誘っ てくださった。 Kさんの友達のK2さんが、長野県から遊びに来ていて、これから調理するところ だった。 バケツの中を見ると、元気なスッポンが。 K2さんは以前、屋久島に一年くらい住んでいたこともある。 屋久島に住んでいるKさんよりも、かなり屋久島通なのだ。 スッポンは、屋久島に元々いるわけではない。 飼っていたのが逃げ出して、川で繁殖しているらしい。 スッポンの甲羅のふちには、コラーゲンがたっぷりのゼリー状のフリルが付いてい る。 「ここがいいんだよね。」とK2さんは慣れた手つき。 あっという間に、解体されたスッポン。 ネギと豆腐をスッポン汁に入れて、グツグツ煮る。 最後に、三つ葉をあしらう。 はじめて食べたスッポンは、鶏肉の味がした。 他のおかずは、ゴーヤと厚揚げの炒め物。 「ゴーヤは、塩でもんでから調理すると苦味も少なくなる。」と、食べ方の工夫が、 おばあちゃんの知恵袋みたいだ。 3人で一匹のスッポンは、とても贅沢。 地元で取れた、素朴でとても豪華な食事を堪能した。 今度は、バーベキューをしようということになった。 食材は、屋久島で取れた何かを使って。 「川に網を仕掛けて、ウナギでも。」とK2さん。 屋久島に住んでいて、これって屋久島産?と思う食材もある。 しかし、屋久島で栽培されていたり育ったりしていると、屋久島産ということなの か。 ちなみに、国産牛の場合は、どこで肉になったかで、[○○産]という産地名をつけ ることが出来る。 どこで生まれ育ったかは、あまり関係ないみたい。 少しでも日本で暮らしてから肉になれば、国産の牛ということらしい。 屋久島の地元の人といわれる人たちの祖先も、昔々はどこからか移ってきた人たち だ。 そこで世代交代して、屋久島で生まれた人は、地元の人といわれる。 屋久島で生まれて、都会で育ってUターンして来た人も、地元の人ということらし い。 屋久島で生まれたら、屋久島産らしい。 でもうちの主人は、「地元の人?」って聞かれるほど、地元っぽいのかも。 日に焼けているというのもあってか。 友達から、「もう長い間住んでいるから、屋久島の人になった?」などともいわれる。 ここで人生を全うしたら、屋久島産ということになるのだろうか。 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ 屋久島パイン株式会社 http://www.yakushimapain.co.jp/ 発行責任者 角谷和雄 kakutani@yakushimapain.co.jp 本 社 東京都千代田区麹町1丁目8番14号 屋久島支店 鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ |