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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/18 ラストプレゼント (7)  2004/08/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/18 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 平木明日香(天海祐希)
 百瀬有里(永作博美)
 小田聡(佐々木蔵之介)
 廣川来実(須藤理彩)
 安芸蓮太郎(要潤)
 小田歩 (福田麻由子)
 平木綾音(田畑智子)
 古茂口豊(松重剛)
 高橋真子(深浦加奈子)
 牛尾加奈子(中島ひろ子)
 平木昇 (林泰文)
 平木伸子(大森暁美)
 平木清孝(平泉成)
脚  本 秦建日子

あらすじ  第7話「秘密」

  歩(福田麻由子)が自分の部屋で、夏休みの絵日記を読み返してい
る。「ママとパパと見た夏祭りの花火、音が大きくてびっくりした」
「初めて学校のプールで泳いだ。少し水を飲んだ」「今日有里お姉ち
ゃんからもらった花が新しい色に変わった。とてもきれい」

 歩は1階に降りて行き聡(佐々木蔵之介)に尋ねる「パパ、最近来
ないね、有里お姉さん。夏祭りに連れて行ってくれたお礼も言いたい
のに、あの夜から全然会ってない」「結婚するのやめたんだ、お父さ
んたち」「どうして?」「お父さん嫌われちゃったんだな」「なんで
?」「多分お父さんに魅力が足りなかったんだろうな。有里お姉さん
若くてきれいだし、お父さんは年上で一度結婚してるし。それに(歩
がいるし)」と言いかけて聡は言いよどむ。「それにお父さん給料安
いだろ」と説明する。

 有里(永作博美)は百瀬家の墓参りに行く。有里は聡が両親にご挨
拶したいなと言ったことを思い出している。「それは無理。私ね両親
いないの。小学校の時二人とも事故でさようなら」「じゃあさあご両
親のお墓に挨拶に行こう」と言ったのだった。

 話は夏祭りの日にさかのぼる。聡から有里の携帯に電話が入る。
「今どこ?お祭り終わったから一緒に東京に(帰ろう)」という聡に
有里は「まだ間に合うと思うの。やっぱりさあ、子どもには本当のお
父さんとお母さんが必要なんだと思う。私がいくら頑張っても明日香
さんになれないもん。勝手言ってごめん」と言い電話を切る。

 聡は皿を洗いながら結婚を断った有里の言葉を思い返している。歩
は部屋で一人考え込んでいる。

 有里の働く花屋。高橋真子(深浦加奈子)が突然結婚をやめた有里
を「お人よしでバカなのよ有里は。普通はまずは自分の幸せでしょ」
と怒っている。歩が有里に会いに来る。有里はお墓参りで欠勤。

 歩は帰宅途中犬を連れた同級生健太(高橋賢人)に会う。健太は母
から弟がアレルギーだからよそに犬を預けると言われた。それが嫌で
近いうちに犬を連れて家出すると告白。歩は「バッカじゃない」と健
太の計画をけなす。

 会社では廣川来実(須藤理彩)が山の様な明日の市民会館プレゼン
資料を、明日香の机の上に置いている。明日香は1時から病院の予約
があり出かける。

 歩が明日香の家の留守電にメッセージを入れる。「ママ、ママにお
願いがあります。私がいるとパパと有里お姉さんが結婚できないみた
いなの。だから私、ママと一緒に住んじゃダメですか?」

 病院診察室。「体調に大きな変化はありますか?」と澤口医師(升
毅)。「毎日好きなもの食べてます。だから、今だに実感わかないん
ですよ」「すい臓の腫瘍の場合、他の腫瘍と違って食欲が衰えないこ
となんです。いずれはなくなると思います。その時には私に連絡して
下さい。病気の進行を知らせるシグナルですから。いかかでしたか?
夏祭りは」「最高でした」「話しされました?」「田舎は田舎でもう
すぐ子どもが生まれるんですよ。娘は娘でとっても優しい新しいお母
さんができるんです。そんな時に私の病気のことなんて話できなかっ
たです」「しかし」「私、我儘で随分周りに迷惑かけてきた女なんで
すよ。だから、最後ぐらいみんなにあまり負担かけたくないなって。
ある日突然バタンと倒れてそのままスコンって死ねたら最高だなって」

 歩が明日香の家の留守電に再度メッセージ。「ママまだお仕事です
か?ママにお願いがあります。私ママと一緒に住んじゃダメですか?」

 明日のプレゼンを控え、会社では社員が居残り仕事をしている。明
日香は左の腰のあたりをさすっている。

 明日香の模型完成に会社は活気づく。明日香はかなり疲れている様
子。

 南埼玉市民会館プレゼン会場。明日香が建物の基本コンセプトを説
明する。
 日本は核家族化への道を走ってまいりました。隣に住む人の名前も
顔もわからない。お互いに助け合うことも1つもないそんな孤独な社
会を作ってきてしまいました。でもそれでよかったのでしょうか。私
たちは本当に一人っきりで生きていくことができるのでしょうか?私
はできないと思います。人というのはいつだって他の誰かとつながっ
ている、また自分の思いをバトンにして誰かに伝えていくことでしか
生きているという実感を得られない生き物だからです。私は今36です
が、この年になってようやくその本当の意味に気付きました。人は一
人では生きていけない」

  続けて明日香のコミニティモールの説明。「1階から5階まで立体的な
吹き抜けをつくることにより、どの階からも他の階を見渡すことがで
きる。つまり」明日香の左わき腹に痛みが走り、手で押さえる。明日
香の体調が悪いことは一目瞭然。市側から休憩を入れましょうと言わ
れるが社長古茂口豊(松重剛)が続けさせてくださいと言い、明日香
の説明は続行。
  「このエントランスではいつも迷子にならずに、自分や相手の居場
所を確認するということができるということです。はぐれてしまって
もきちんと見渡してもらえれば必ず相手を見つけることができる。賑
やかで安心できるエントランスです。この市民会館を使用される60%
を占めるといわれる家族連れに充分に配慮した新しい設計となってお
ります。南埼玉市が目指すぬくもりある市政それを充分に反映し、そ
れにふさわしいエントランスだと私は思います」
  プレゼンは好評。プレゼン終了後、明日香は倒れる。

 病院のベットで眠る明日香。病室の廊下では社長達が澤口から説明
を受けている。牛尾加奈子(中島ひろ子)が「原因は?」と問うが
「過労と申し上げておきます」と澤口は言葉を濁す。安芸蓮太郎(要
潤)が駆けつける。じゃんけんで蓮太郎が明日香に付き添うことに決
まる。

 来実が明日香の部屋に着替えを取りに行くと、歩がドアの前で立っ
ていた。来実はママは病院だから一緒に行こうと誘う。

 明日香が目を覚ますと蓮太郎がいた。明日香は「ただの過労なんだ
よね。徹夜徹夜でさあ大変だったんだよね」と言ってバックから蓮太
郎の写した広告写真を見て「見たよ」と嬉しそうに話す。蓮太郎が
「結婚しよう。俺達」「本気?」「もちろん。冗談でこんなこと言え
ないでしょ。」「ふぅーん。蓮太郎と結婚かあ。それも楽しいのかも
ね。でもね」廊下で物音がする。

 蓮太郎がドアを開けると、病室の外では来実と歩が話を聞いていた。
歩が駆け出す。明日香は追いかける。病院の入口で歩に追いつく。
「歩待って。今の話。何も決めた訳じゃないから。ママにも突然の話
だったし。どうするかも決めた訳じゃないから」
 「いいじゃない。あの人かっこいいし優しい感じするし。ママ」
「何?」「昨日ママのおうちの留守電にメッセージに入れたんだけど
忘れてね」と歩は帰って行く。明日香は留守電を聞いていなかった。

 明日香は病院の公衆電話から留守電のメッセージを聞き、愕然とす
る。

 明日香は病室ベットで歩のメッセージを思い返し点滴をはずす。明
日香は有里の店へ行く。

 明日香は有里を自分の部屋に連れて行く。有里は「話って?」「な
んで別れることになったの?」「別にいいじゃないですか」「聡って
さあ優しいは優しいんだけどその方向が的はずれっていうかさあ。不
満があるならあるでその都度言えばいいのに女の腐ったのみたいに爆
発しちゃってさあ」「やめてください」「歩がいるから?あの子はい
い子よ」「そんなのあなたに言われなくても知ってます」「どうし
て?」「歩ちゃんと私の結婚は関係ありません」「歩そんな風に思っ
てないよ。私がいるからパパと有里お姉ちゃん結婚できないってそう
思ってるよ」「私熱しやすく冷めやすいタイプなんです。聡さんと歩
ちゃんとお幸せに」と有里が帰ろうとするのを明日香は前に立ちはだ
かって止める。

 明日香は「私よりあなたの方が絶対良いお母さんになれると思うも
の」「それって今後もあなたは歩ちゃんの母親はやらないってことで
すか?」「ピンポーン」「あんなに歩ちゃんはあなたを求めているの
に。実の親にそばにいてもらえない子がどんなに寂しいかどんなに心
細いか、あなた考えたことないんですか」「そばにいたくたって、も
うすぐいられなくなるのよ。私余命2ヶ月」「はあ?」「すい臓にさ
あ腫瘍ができちゃって。他の臓器にもいっぱい転移しちゃって手術不
可。ガビーンって」「そういう冗談笑えませんよ。つくならもう少し
ましな嘘ついてください」有里は明日香の言葉を俄かに信用できない
面持ち。

 明日香は有里の前で病院の薬をばらまく。「聡のことまだ好きなん
でしょ。歩っていう子がいても聡と結婚したいと思ったんでしょ。聡
と歩とあなたと三人で新しい家庭が作りたいと思ったんでしょ。だっ
たらお願いだから私のことなんて忘れて」明日香は薬を拾い集める。

 有里は呆然として立っている。明日香の携帯が鳴る。電話は聡から
だ。歩が家出したと言う。

 歩の置手紙には「パパは有里おねえさんとママもあのお兄さんと幸
せになってください」と書かれていた。

 歩と健太がリュックを背負って道を歩いている。健太が「どこへ行
く?」と尋ねると歩が「なるべく遠く」と答える。


寸  評  有里の真剣な問い「今後もあなたは歩ちゃんの母親はやらないっ
てことですか?」に「ピンポーン」と答える明日香。これでは相手は
バカにされていると思って怒り出すのも当然という感じがしました。
大切な場面でおどけてしまう、真剣に事に向き合えないというのは、
元々そういう性格傾向なのか、明日香が照れ屋なのだからか、表現方
法が不器用なのでしょうか?

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 10年ほど前に鎌田敏夫脚本のTBSドラマで「男たちによろしく」というの
がありました。田村正和が女によくモテてて女癖が悪く妻に離婚された(妻の
元に中学生の女の子がいる)男を、古谷一行が真面目で融通が利かず妻が浮気
して男の子を残して出て行った男を、泉谷しげるがマザコンでモテない男を演
じていました。
 現在放映されている「バツ彼」を見たとき「男たちによろしく」を思い出し
ました。田村正和を高橋克典、古谷一行を高嶋正伸、泉谷しげるを天野ひろゆ
きに置き換えてみると性格設定などが似ている点があるなあと思いました。
(たま)

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