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===================================================== 発行部数 16 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/07/18 (Sun) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.日曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 日曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 逃亡者 局 名 TBS系 放映日時 日曜21時 キャスト 永井徹生(江口洋介) 峰島隆司(阿部寛) 尾崎カオル(水野美紀) 国枝真澄(加藤浩次) 小野寺千秋(片平なぎさ) 郡司直巳(別所哲也) 伊川貴子(原田美枝子) 来栖慶介(原田芳雄) 永井淳子(戸田菜穂) 東治朗(尾美としのり) 鬼塚咲(長澤まさみ) 藤堂ナツミ(黒川智花) 永井陸(鈴木宗太郎) 脚 本 飯野陽子 あらすじ 第1話「無実の罪」 保護監察官の永井徹生(江口洋介)は、外科医の妻・淳子(戸田菜穂) と一人息子の陸(鈴木宗太郎)と家族三人で幸せな生活を送っていた。 今日は、陸の7歳の誕生日。夜勤明けの妻を気遣って永井が朝食を作 る傍ら、淳子と陸は誕生日パーティーの飾り付けを始める。 淳子の父であり、淳子の勤める来栖総合病院医院長でもある慶介 (原田芳雄)からは、孫の誕生祝いにバイオリンが届けられた。 「ちょっと弾いてみて」と永井。 「子供用だから無理」と言いつつ、陸にも弾いてとせがまれ、バイ オリンを手にする淳子。 その時、永井の携帯がなった。保護観察中の鬼塚咲(長澤まさみ)が 万引きをしたらしい。 「久々の休みなのに朝からなんで呼び出しかかるの。」玄関先で淳 子は不満気に言う。仕方ないとはわかっていても、今日は陸の誕生日。 陸もパパと遊ぶんだ、と楽しみにしていたのだ。 「なるべく早く帰ってくる」と言う永井に「期待しないで待って る。」と淳子。 「何だよ、その言い方はぁ〜」と言いながら、ふざけてアッパーパ ンチを入れる永井。淳子は「こういう事、冗談でもやめて。」と両手 で永井の拳を受け止めながらいさめた。 「早く帰ってね。」「ああ、じゃあ、行ってくる。」 車を出した永井は、寂しそうな顔で玄関先に出てきた陸に気付き、 すぐ車を停める。 「陸、すぐ帰ってくるからな。」 「行ってらっしゃい。」淳子と陸は笑顔で手を振った。 警視庁・捜査一課の峰島隆司(阿部寛)は一人の少女・藤堂ナツミ (黒川智花)を追っていた。つかまえたナツミに「手間とらせんな」と 峰島。「病院ならもどらない。」と言うナツミに峰島は告げる。「病 院?これから行くのはな、警察だ。」 「おい咲、どうしたんだ?」やって来た永井に神奈川県警 南港湾 署の刑事・尾崎カオル(水野美紀)は「さっきから名前も言わない、返 事もしない、保護監察官であるあなたの名前を言って呼んでくれと言 ったきりです。」と話す。永井はご迷惑かけてすいません、と尾崎に 頭を下げる。 「万引きなんかしてない、はめられたんだよ。」と咲。「どうせ、 私の言う事なんて誰も信じない。」という咲に永井は俺は信じるぞと 話すが、反対に、さっき尾崎に頭を下げてたのは、自分がやったと決 め付けたからじゃないかと咲に責められる。 永井は素直に自分の非を認め咲に謝った。そんな永井の姿を尾崎は じっと見つめていた。 峰島がナツミを取り調べているところに、警視庁・生活安全課の伊 川貴子(原田美枝子)が「こっちでかこっている子を勝手にもっていか ないでくれるかな。」とやってくる。 「藤堂ナツミはこないだ手術したばっかりでまだ入院中なのよ。そ れ知っててここに引っ張りこんだんじゃないんでしょうねえ?」 伊川に睨まれた峰島は「とんでもない、後は伊川さんにお任せしま すから。」と席を立った。 「国ちゃんだろ、生活安全課にチクったのは。」峰島は警視庁・管 理官の国枝真澄(加藤浩次)を捉まえて抗議する。「ばれちゃいまし た?」と国枝。 永井は、咲に「これ預かってくんないかな」と親友から預かったと いう大金を渡される。 「こんなん預かれるわけないだろう。」と言う永井に無理やり大金 入りの袋を押し付けて、咲は走り去ってしまった。 淳子と陸は誕生日の準備をしながら永井の帰宅を待っていた。 その時、黒い革の手袋をはめ、黒いスーツに身を包んだ男が裏口か ら入り込む。 男は、1階にある永井の書斎に入り、机の引き出しに茶封筒を入れ る。そして、静かに階段をあがり2階のリビングへ向かう。 リビングの電話が鳴る。「陸、パパかもしれないよ。」と淳子。陸 は急いで受話器をとる。電話は慶介からだった。 「パパが帰ってくるまで、おじいちゃんのところのお祭りにおいで よ。」 来栖総合病院の小児科前広場で、ぴょんきちくんまつりがあると言 う。 陸は「わかった。後でね。」と言って電話を切る。 うさぎのぴょんきちくんに扮した慶介に「院長、刑事さん達がいら してます。」と看護師長の小野寺千秋(片平なぎさ)が知らせに来る。 伊川達に連れられてナツミが戻ってきた。 「心配したぞ。毎晩毎晩抜け出して。」と言う慶介に「うさぎに言 われても説得力ない。」とナツミは悪態をつく。 「雨振るから傘もっていきなさい」と淳子が言うのも聞かず「走れ ばすぐだもん」と陸は飛び出していった。外は雷が鳴り始めている。 「ちょっと待ってー」と傘をもって淳子が玄関先まで出た時、携帯が 鳴っているのが聞こえ、淳子はリビングへ戻る。 リビングに入った淳子は背後に気配を感じ、振り返る。が、誰もい ない。かばんの中の携帯を取り出そうとしたその時、ガラス扉に映っ た自分の後ろに男が立っているのに気付いた。 男は左手だけ手袋をはずしたその手にナイフを持っていた。淳子は 必死に逃げて抵抗したが、刺されて倒れてしまう。意識がもうろうと する中、側に落ちた家族写真を手繰り寄せる。男が再びナイフを振り 上げる。幸せそうに微笑む家族三人の写真が、流れる血に染まってい った。 帰宅の途に着いた永井は、家に電話を入れるも話し中。淳子の携帯 にかけても出ないので、陸の携帯に電話を入れる。 「パパこれからすぐに帰るから。」おじいちゃんの所へ行く途中だ った陸は、パパが帰ってくると聞きUターンする。家路を急ぐ永井の 助手席には赤いリボンをつけたプラレールのおもちゃ。今朝、急いで 出てくる時に、陸のプラレールのおもちゃを踏んで壊してしまったか らだった。 振り出した雨にびしょ濡れになりながら、陸は家に戻った。 「ママ。パパから電話あったよー。もうすぐ帰ってくるって。ママ ー。」そう言いながらリビングに飛び込んだ陸の前に、淳子を刺した 男が立っていた。 「ただいま。」永井が帰宅する。永井は最初に自分の部屋へ行き、 咲から預かった大金入りの袋を、机の引き出しに入れた。 夫の帰宅に気付いた淳子は、最後の力を振り絞って、男の足にしが みつくが、蹴られてしまう。 リビングに入った永井は部屋の異変に気付く。「…淳子?」そして、 倒れている淳子と陸の姿を目にする。 呆然とする永井の背後に、男が忍び寄り、花瓶を投げつけた。激し く揉み合う永井と男。そして男は逃げ出していった。 永井は血まみれで倒れている淳子と陸を抱き起こした。「おい、淳 子。おい、どうした?」 「…陸を…お願いします…」そう言って淳子は永井の腕の中で静か に目を閉じた。 「傷害致死事件発生…」 救急車とパトカーが永井宅へ急行する。尾崎も現場へ向かった。 来栖総合病院に搬送されたという無線を聞いた峰島は、運転してい た後輩に「車まわして。」と指示する。「勘弁して下さいよ。所轄に 任せておけばいいんですから。」との言葉にも耳を貸さず、「Uター ン!」と命令する。 部屋の惨状を目にした尾崎は「許さない…」と呟いた。そして、飾 ってあった家族写真を見つける。そこには、先ほど会った永井が写っ ていた。 「霊安室で奥さんの遺体拝見しました。」峰島はそう言いながら、 祈るように陸の手術を待っている永井に近づいた。峰島は、普通殺さ れた被害者はひどい顔して亡くなるものなのに、奥さんは眠るように 穏やかな顔をしている、不思議ですねと永井に話す。 「ひょっとして奥さんいつかは殺されると思ってたんじゃないでし ょうかね。」 永井が峰島の顔を見る。「必ず捕まえてみせますよ。」そう言い残 して峰島は去っていった。 永井宅では神奈川県警による家宅捜査が続いていた。尾崎は淳子の サインがしてある離婚届を見つける。 と、その時、峰島も永井宅に到着。 「勝手に入ってこないで。誰あなた?」峰島は、尾崎が制する手を 振り払って勝手に捜査を始めた。 永井宅からは、1億円に増額されている淳子の生命保険証書と、咲 が永井に渡した現金も発見される。 永井の隣に慶介が腰をおろした。 「徹生君、私はね、喜んでたんだ。淳子は一人前のドクターになっ た。陸は良い子に育ってる。全部上手くいってたんだよ。何なんだろ うねこれは…」そして慶介は「何をやってたんだ君は?何で2人を守 れなかった?!どうしてこうなったんだ?!君が殺したようなもんだ !」と激しく永井を責め立てた。 手術が終わった。 陸は一命を取り留めた。意識も明日には戻るだろう、と執刀医の郡 司(別所哲也)。ストレッチャーにのせられ手術室からICUに運ばれる 陸に永井が付き添う。慶介は郡司の手をとり「ありがとう!ありがと う!」と深々と頭を下げた。 永井は陸の枕元にそっと誕生日プレゼントを置いた。 「陸、よく頑張ったな。痛かったろ、ごめんな。全部パパのせいだ、 ごめん…ごめん淳子…。」 来栖病院に向かう尾崎達のところに永井の過去の事件について情報 が入る。永井には15歳の時、後に正当防衛が認められたが、人を殴り 殺したという過去があったのだ。 その尾崎の車を峰島の車が追い越す。峰島は電話中。「言っとくけ どね、国ちゃん、このヤマでかいよー。」後で怒られるの私なんです からお願いしますよ、と言う国枝の声に「うるさいなぁ」と呟きなが ら峰島は電話を切る。 窓に手をかけ、うなだれながら自分を責め続ける永井。その時、白 衣姿の何者かが陸のベットに忍び寄る。医者や看護婦たちは運び込ま れた急患にかかりっきりで気付かない。 その直後、陸の容態が急変する。チューブが切られていたためだ。 尾崎、峰島双方のパトカーにもこの事はすぐ伝えられ、車のスピー ドがあがる。 「ほーら、言った通りだろう。でかいヤマだって」 警視庁の鑑識班と峰島が現場の状況を確認する。「あとこのICU にいたのは、陸君に付き添う永井さん一人だけか…」 峰島が永井に近づこうとしたその時、尾崎ら神奈川県警が到着する。 「永井淳子さん殺害事件の容疑者として逮捕状が出ました。」 「…俺を、逮捕?」永井は訳がわからない。「ちょっと待ってくれ よ。俺じゃねえよ!」激しく抵抗するも、永井は南港湾署へと連行さ れてしまう。 「指紋ひとつでも出たらこっちに渡してもらうからな。」峰島が尾 崎に告げる。 永井宅は神奈川県警、川を挟んで来栖病院は警視庁の管轄となるの だ。 取調べを受ける永井。スーツを着た犯人は裏口から逃げたと証言す るが、事件後の捜査で裏口には鍵がかかっていた事がわかっている。 そして、淳子のサイン入りの離婚届。 1ヶ月前に1億円に増額された生命保険。サインの筆跡は永井のも のと確認。 200万の現金は逃走資金として用意されたものと推測される。 ナイフから見つかった指紋は、過去のデータとして残っていた永井 の指紋と一致。 次々と、永井には全く覚えのない証拠が突きつけられる。 「あなた、15の時、路上で人を殴り殺してますね。人の性根はそう そう変わるもんじゃない。そう思いませんか。」と尾崎。 「俺が検事ならば死刑を求刑する。」弁護士の東治朗(尾美としの り)はそう永井に告げた。 「どうしてなんだ。凶器の刃物に俺の指紋が残ってる。一体どうい う事なんだ。」と永井。 「俺は、お前を全力で弁護してやる。だがな、何もかもが完璧に揃 いすぎてる。出来すぎなくらいにな。」 チューブから永井の指紋が検出され、警視庁で合同捜査本部が作ら れる事になる。 永井を警視庁まで護送するよう命令が下る。 永井を乗せた護送車がトンネルにさしかかった。トンネル内は渋滞 している。ガス工事をしているためのようだ。 と、その時突然、前方で爆発が起きた。 大きく燃え上がる炎と逃げ惑う人々の悲鳴。尾崎は護送車から降り て、避難の指示をする。 永井と一緒に護送車に乗っていた男が、突然奇声をあげ警官に襲い 掛かった。 必死に止めようとする永井と激しいもみ合いになる。「何やってる の?!」戻ってきた尾崎がドアを開けたとき、男はピストルを奪って 発砲。はずみで永井達は車外に放り出される。 そして男はそのままピストルを持って逃走。尾崎達が後を追う。 一人その場に残された永井は炎の上がる方から「ママ…」という声 を聞く。 逃走した男を取り押さえた尾崎は急いで護送車に戻るが、そこに永 井の姿はなかった。 慌てて永井を探す尾崎。永井は炎の前で、「ママ、起きて」と泣く 子供と倒れた母親を助けようとしていた。 「何やってるの」とピストルを向ける尾崎に、永井は手錠を外すよ うに頼む。「俺が母親を運ぶ。お前が子供を抱け。手錠をかけたまま じゃ動けない。」 「私が母親を抱くから、あなたが子供を抱いて。」その時、再び爆 発が起きた。炎が近づく。もう時間がない。 「早く、外してくれ。このままじゃ二人とも危ない。頼む。」 「逃げたら撃つ。忘れないで。」そう言って、尾崎は永井の手錠を 外した。 煙が充満するトンネルからなんとか母子を助け出した永井達。「大 丈夫ですか?」 救急隊が駆け寄ってくる。 「俺は大丈夫だから、彼女を…」尾崎は煙を吸い込んで、苦しんで いた。 助け出した母子の姿に、淳子と陸が重なる。「すまない淳子…俺が あの時早く帰ってれば…。陸…。」 永井はハッとする。犯人は再び陸の命を狙いにくるのではないか? 周りには誰もいない。永井は走り出した。陸を守るために。真犯人 を突き止めるために。 ヘリコプターで爆発現場を見た峰島が指示する。「半径5キロ以内 に緊急配備。突破するものはすべて逮捕。いいか、絶対に捕まえろ。 逃亡者の名前は、永井徹生。」 寸 評 う〜ん、保険金目当てなら逃走資金用意してるというのは変だし、 足跡は調べないのかとか、本当に永井が犯人なら、二人とも死んだの を確認してから救急車呼ぶのでは?とか…。 細かいところでいろいろつっこみどころはあるわけですが、あまり その辺は深く考えない方がいいのかもしれません。 それにしても、事情聴取ならわかるけど、いきなり逮捕っていうの も…指紋の一致が決めてだったんでしょうかねぇ?指紋って過去に取 られたら、改めて取ったりしないのでしょうか…? 永井がどのように逃げ、真犯人に迫っていくのかも楽しみですが、 他の人物にもいろいろ背景がありそうで、そちらも楽しみにしたいと 思います。 淳子が殺害されるシーン、ブレンダ・リーの「この世の果てまで」 が何ともせつなかったです。 執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 初回から大変遅くなってしまいました。申し訳ありません。夏バテ気味で、 体だるい、食欲ない…と思っているのに、体重が増えているのは何故なのでし ょう… (浅沼) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |