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===================================================== 発行部数 16 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/08/10 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 君が想い出になる前に 局 名 フジテレビ 放映日時 火曜22時 キャスト 佐伯奈緒（観月ありさ） 望月光彦（椎名桔平） 結城和也（玉山鉄二） 富田ちひろ（加藤あい） 阿久津順子（木村多江） 脚 本 清水友佳子 横田理恵 あらすじ 光彦（椎名桔平）に抱きついたまま泣き続けた奈緒（観月ありさ） は、ふと我に返り光彦に謝る。そこへ、祐輔（広田亮平）が「お腹す いた」と夕飯の催促へやって来る。奈緒は部屋を出るが、光彦は心配 そうに見送る。 「おはようございます」ちひろ（加藤あい）が事務所へ入って来る。 遅くなったちひろに社長が昨日の撮影が藤嶋豪太のせいで、遅くなっ たのか？と優しく聞くが、現場はすごくいいムードで・・とちひろは 言う。その間、事務所の中にいる奈緒のほうには声をかけようとしな かった。 奈緒は和也（玉山鉄二）に電話をし、和也とランチを共にする。さ りげなく、今の現場の様子を聞くが、和也は気にもせずに、昨夜は藤 嶋さんと飲みに行って、そのときは勿論ちひろちゃんもいて、彼女は 良くやってくれていると誉める。 “今夜、会えませんか？ちひろ”和也が携帯のメールを確認してい ると、上司が和也に今日の接待を言いつける。“今夜は接待なんだ。 ごめん”ちひろにメールを返す。 「お疲れさまです」奈緒が衣装を両手にかかえて事務所へ帰って来 る。事務所にはちひろしかいない。 ためらいながら、奈緒は和也の現場復帰を藤嶋に頼んだことをちひ ろに聞く。ちひろは奈緒のほうを向き、「わたしに出来ることは、そ れくらいしかないから。和也さん、現場外されたときすごく落ち込ん でいたから…あの企画は前から和也さんが・・」奈緒は和也が今の企 画に真剣なのはわかっていた。しかし、ちひろは「どうしてあの時一 緒にいて、あげなかったんですか。わたし、わたし、和也さんが好き です。この前、朝まで和也さんの部屋で一緒にいました。」 奈緒に、自分は奈緒より和也を大切にし、支えになるとちひろは告 げる。そこへ社長が帰って来る。奈緒は事務所を飛び出して行く。 祐輔とゲームで遊んでいた光彦は奈緒の気配に「お帰りなさい」と 声をかける。奈緒は沈んだ声で「ただいま」といい、顔をみせずに、 部屋へ篭もって泣き崩れる… 今日は外の天気も良い。スタッフに顔色が悪いと言われた奈緒だっ たが、ロケ現場にいても気分が悪くなり座り込んでしまう。 公園で祐輔がサッカーをして遊んでいる。「祐輔、そろそろ帰ろう か」光彦が声をかけるが、祐輔は遊び足りないため、暗くならないう ちに帰ると約束し、光彦が先に帰って行く。 調子の悪くなった奈緒は早めに自宅へ帰って来る。家に居ると、心 配した和也がメロンを持ってお見舞いにやって来る。和也は喋り続け るが、奈緒の様子がおかしいことに気がつくと「・・まだ具合が悪い のか？」と心配する。 「わたし、和也がわからなくなった」突然奈緒は、ちひろから、ち ひろが和也の部屋に泊まったと聞いたと告げ、ちひろは本気だから、 和也はどうするのか問う。そこへ、光彦が帰って来るが、二人とも気 がつかない。 和也は遊びでそんなこと出来る人ではない。「和也がそんな人だと 思わなかった」奈緒の話しを聞いていた和也は、奈緒もお兄さんたち と同居するようになってから、変わった。「奈緒は俺のこといつだっ て二の次」決して奈緒が悪いと言っているわけじゃないが、「お兄さ んのことどう思ってるんだよ」思わず問い詰める。そんなこと考えて もいなかった奈緒は、お兄さんは家族で、祐輔の父親でお姉さんのだ んなさん、それだけなのに、和也は疑っている・・「帰って。今日は もう帰って」「俺達もう終わりってことか？」わからない…一人で考 えたい奈緒はとりあえず和也に帰ってもらうことにする。 廊下に和也を追い出すと、そこには話しを聞いていた光彦が…気ま ずい思いをしながら和也は帰って行く。 和也がいつものバーに居ると、ちひろがやって来る。 公園で、ちひろは今朝のことを和也に話す。和也も奈緒に言われた ことをちひろに話す。「どうするんですか？これから…」「わからな い…」 美穂の遺影に線香をあげる。「お姉ちゃん、わたしこれからどうし たらいい？」そこへ、光彦がやって来る。奈緒は「さっき、変なとこ 見られてしまってすいません」と頭を下げる。男の人は同時に二人の 女性を好きになれるものでしょうか？と光彦に聞くが、「わかりませ ん」光彦も以前、美穂を悲しませたことがあるようです。結婚する前、 阿久津（木村多江）ともお付き合いをしていたと… ちひろは和也に送ってもらう。アパートの部屋の場所を和也に教え る。和也が帰って行く背中に「和也さん、わたし待っていますから。 急がなくていいです。わたし、待ちますから」 マンションへ阿久津がやって来る。光彦と祐輔は外出中のため、奈 緒が話しを聞く。光彦が随分会社に慣れたので、以前の部署である、 海外事業部へ復帰していただこうと思っていると話す。心療内科の先 生は問題ないといわれたが、奈緒は仕事のことは光彦の意思に任せよ うと思っていると応える。 阿久津は美穂に線香をあげる。阿久津に向かって、奈緒は差し支え なければと断り、昔、光彦と付き合っていたのかと聞いてみる。阿久 津は驚きの表情をうかべながらも、光彦と美穂との関係を話す。美穂 とは同期入社で、新入社員研修の担当をしてくれたのが光彦だった。 研修中３人はいつも行動を共にしていて、美穂は光彦と付き合うこと になる。そのときは、親友の恋を応援しようと思っていた。しかし、 自分の気持ちを押さえることは出来なかった・・いけないことは解か っていたけれど・・何度もデートを重ね、誕生日プレゼントに翡翠の 指輪をもらったり・・そして…美穂さんは、全てを理解し憎むことよ り、愛することを選んだんです。阿久津は、美穂の遺影をもう一度愛 しむように眺め「お姉さまは本当に素敵は方でした・・」 光彦は祐輔と聖陽ホームへやって来る。光彦の母親から一度だけ来 た手紙をシスターより受け取る。しかし、その宛て先に書かれた住所 へ問合せると、母親は５年前に亡くなっていた。差出人が林やよいと なっている手紙をもらう。 いつものバーで和也は飲む。マスター（松崎しげる）は「これで終 わり」と一杯のカクテルを出す。和也が一番最初に奈緒に連れられて やって来たときに頼んだカクテルだった。「煮詰まったときには、出 会った頃のことを思い出すのがいいよ」マスターの言葉に和也は奈緒 とのいくつもの想い出がよみがえる。 その頃、奈緒は和也と写した写真を眺めていた。 スタジオ撮影時、和也は決心をしたようにちひろに声をかける。 「今日終わったら時間あるかな？」 和也はちひろと喫茶店へやって来る。撮影のスケジュールの話し、 現場の話し、和也が話し出さないようにちひろは懸命に話すが、「ち ひろちゃん」和也が遮り、「ちひろちゃんごめん。」ちひろちゃんと のことはいいかげんな気持ちだったわけじゃない。だけど、・・「わ かっていました。わかっていました。」奈緒さんとでは叶わない。だ けど、少しでも望みがあるのなら…「馬鹿だなーわたし。奈緒さんと 幸せになってください」 現場から出て来た奈緒を和也は待っていた。 「お兄さんとのこと疑って悪かった。俺、どうかしていた。」夜の 港で、和也は素直な気持ちで奈緒に謝る。ちひろちゃんとはもう会わ ない。彼女もわかってくれた。彼女には悪いことをしたと思っている。 それでも、奈緒と一緒に居たい。奈緒を裏切ったことは、ちゃんと背 負って行く。嫌な思いをさせた分はちゃんと取り戻す。「俺のこと、 もう一度信じてほしい」和也の真剣な顔に奈緒も、自分もずっと和也 のこと考えていた。考えないようにしても、和也との想い出がいっぱ いありすぎて。「何をしていても、何をみても、和也のことを思い出 す。」和也は奈緒を抱き締める。奈緒も和也の背中に手を廻す・・ 「そうですか、安心しました」和也と仲直りしたことを奈緒は光彦 に話す。「いろいろありましたけど、和也ともう一度頑張ってみよう と思います」「頑張らなくてもいいんじゃないですか、お互いが自然 な姿でいるのが一番じゃないでしょうか。」 朝、和也が奈緒を迎えに来る。光彦が出て、「奈緒さんもうすぐだ と思います」と伝える。和也はこの前みっともないとこをおみせして とわびる。奈緒が出て来て「お兄さん行って来ます」と二人で出掛け て行く。 今日は久しぶりのデート、遊園地に来て観覧車に乗ったり、ショッ ピングをしたり、楽しく休日を過ごす。 光彦は、公園でサッカーをする祐輔を見ながら、シスターからもら った一枚のハガキをずっと眺める。差出人の名前を見て、目を瞑ると ・・どこからか風鈴の音色が…「お父さん」…祐輔に呼ばれて目を開 ける。「帰ろうか」 「乾杯」いつものバーへ奈緒はやって来る。和也が、明日の休みに 実家の側の大きな神社でお祭りがあるから、お袋たちも行くから一緒 に行かないかと誘う。奈緒は「浴衣着ようかな」と嬉しそう。 奈緒の嬉しそうな姿に「今日はやけにテンション高いね」とマスタ ーが言う。いつもと一緒というが、どことなくテンションが高い。料 理を運んで来た、ウエイトレスの女の子がしている腕輪を奈緒がどこ で買ったのか？誉めると、買ったのではなく、ちひろからもらったと 聞く。奈緒と和也はちひろの名前が出たことでしばらく沈黙になるが、 何もなかったように、会話を続けて行く。 「ちひろちゃんのみ過ぎ」ちひろは、前ちひろと付き合いたいと言 っていた男とクラブで飲む。「この後どうする？」酔ったちひろは男 に言うと「もう帰ろう。何があったか知らないけど、俺こういうふう に利用されるの嫌なんだ」 飲み過ぎたちひろはトイレで吐く。そして、壁にもたれしゃがみこ んで泣き続ける・・ 浴衣に着替えた奈緒は和也と電話をする。和也は仕事がやり直しに なり、休日返上となってしまっていた。「今日、ごめん。お袋たちに は俺から連絡しておく。」寂しそうに奈緒は電話を切る。やって来た 祐輔に「今日お祭り行けなくなっちゃった・・」というと、「じゃあ 一緒に行こう」と奈緒を海へ誘う。 バスに乗って海へやって来る。祐輔は嬉しそうに早く行こうとはし ゃぐ。海岸沿いにある店に風鈴が売っている店があった。看板には “はやし”と。かすかに、光彦の脳裏に風鈴の音色が響く・・光彦は その店に近付いて行く。 奈緒は、店の一つの風鈴を手に「綺麗」と眺めていると、光彦が 「それ下さい」と買ってくれる。祐輔は店先にある竹細工のものを珍 しそうにみていると、おじいさんは竹とんぼを一つ祐輔に上げる。お じいさんは「店先に売れ残っているより、誰かに遊んでもらったほう がいい」と奈緒に話す。 店を離れ、「どうしたんですか？」と奈緒が聞く。「あの男は母と 一緒に暮らしていた人です。安心しました、優しそうな人で」高校生 くらいのときに、ここへ来たことがあり、母は楽しそうに笑っていて、 声をかけることが出来なかった。幸せでいるのならそれでいいと。あ のときは、自分にそう言い聞かせていたと思います。でも、今はここ ろからそう思っています。「大切な人には笑顔でいてほしいと」 海辺で祐輔が一人で竹とんぼで遊ぶのをみながら、光彦は奈緒に話 す。 「奈緒さんにはいつも笑っていてほしいです。奈緒さんには笑顔が 一番似合いますから。和也さんと幸せになってくださいね」「良くわ からないです。本当にこれで良かったのか。わたしは一人になるのが 怖かったのかもしれません。」壊れたものが、元に戻るのは時間がか かるんじゃないです？・・光彦は祐輔と一緒に竹とんぼを廻してあげ る。そんな二人の姿に、奈緒は笑顔になる。そして、奈緒も呼ばれ、 一緒に竹とんぼで遊ぶ。 祐輔を寝かしてから、ベランダに飾った風鈴を光彦と眺める。高校 の頃のことを思い出しただけでも、奈緒は嬉しく。先生に報告しない といけないから、明日一緒に病院へ行きましょうと光彦を誘う。 和也から今、仕事が終わったと電話が入る。「今日何してた？」何 げない会話なのに、奈緒は光彦の横顔を眺めながら「ずっと家にいた。 洗濯物も溜まっていたし、掃除もしたかったから・・」和也はこの埋 合せは絶対するからと電話を切る。 月を眺める光彦を奈緒は見つめる。 …初めて和也に嘘をついた。ゆっくりとでも確実に何かが変わり始 めていた。… 寸 評 後半、和也が奈緒と一緒にいようと懸命になっている姿は、ある意 味好感が持てるし、ある意味無理してるじゃ・・と思えます。 ちひろとしては、和也が苦しむのは嫌だけど、和也が苦しんで結果 自分を選んでくれればいいと思っているんでしょうけど・・ 執 筆 者 田村(t_volr@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 郡上八幡の徹夜踊りに行って来ます。 途中休憩しながら、とりあえず朝まで目を開けていようと思っています。 （田村） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |