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タイトル:非公式情報 第123号  2004/08/06


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脱亜入米?

By StrangeLove

59年前の8月6日、広島に原子爆弾が投下された。当時、日本軍は迎撃する能力を失っていて、軍事的な敗北は明らかな情勢だった。3月10日の東京大空襲も必要はなかった。少なくとも一般国民の皆殺し爆撃は許されない行為である。

こうした時期、米英両国の一部エリートには日本やドイツと手を組み、ソ連を攻撃しようとする動きがあった。バチカンを介して日本が和平工作していたとも言われている。反撃を始めたソ連が『カトリック教国』の中央ヨーロッパを制圧する前に戦闘を終わらせたいとバチカンは考えていたようだ。イギリスやアメリカもソ連の反撃には焦ったはずだ。

1930年代、ウォール街の支配的な位置にあった富豪たちがナチを資金面から支援、さらに自分たちもニューディーラーを倒すためにクーデターを計画していたようだ。この計画については曖昧なままだが、現役時代に海兵隊を率いて暴れ回っていたスメドレー・バトラー退役少将が議会でクーデターについて証言した意味は重い。

戦後、アメリカの国務省や情報機関が元ナチ、あるいは元ナチ協力者を組織的に保護して南アメリカに逃走させ、場合によってはアメリカ国内に呼び寄せたのは必然だと言えるだろう。『赤狩り』で反ナチ勢力を弾圧したのも同じ流れの中での出来事だ。冷戦もこの延長線上にある。

ソ連が消滅した直後の1992年、アメリカのネオコン(ストラウス主義者)は軍事力を前面に出した世界制覇計画を作成している。資源を独占し、アジアの成長を抑えるという内容も含まれていた。

石油を支配するためには中東をコントロールする必要がある。親イスラエルのネオコンはイスラエル、ヨルダン、イラク、トルコを結び、シリアと湾岸諸国を分断しようと計画、イラクのサダム・フセイン体制の打倒を打ち出した。当初、ヨルダンの王族にイラクを支配させようとしていた。現ブッシュ政権の中心メンバーがイラク攻撃を決断したのは遅くとも1992年ということ。

もう一カ所、彼らが注目していたのがアジア。潜在的ライバルを早い段階に潰してしまえということだ。2001年、ジョージ・ブッシュ政権が中国を敵視する発言を繰り返していた理由はここにある。

現在、アジアでは団結の動きが続いている。相互に信頼し合っているとは思えないが、それでも韓国は中国と友好的な関係を築こうとしている。そうした中、日本が中国に接近するとアメリカにとっては一大事。どうしても日本をアジアで孤立させる必要がある。小泉首相はアメリカ側の気持ちをよくわかっている。逆に田中家は嫌われる。

現在、中国で開かれているサッカーの大会で日本のチームはブーイングを受けているという。この現象を最も喜んでいるのはホワイトハウスであろう。

【おことわり】
次回は9月の第1金曜日になります。

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