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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/13 君が想い出になる前に (2)  2004/08/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/13 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 君が想い出になる前に
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 佐伯奈緒(観月ありさ)
 望月光彦(椎名桔平)
 結城和也(玉山鉄二)
 富田ちひろ(加藤あい)
 阿久津順子(木村多江)
脚  本 清水友佳子
 横田理恵

あらすじ  奈緒(観月ありさ)が光彦(椎名桔平)を引きとめているときに、
マンションの下へ祐輔(広田亮平)が現れる。しっかり、光彦の手を
握り、光彦も握り返して部屋へ上がって行く。緊張していた奈緒の顔
も笑顔になる。

「いつでも入所できますので、何かありましたら何時でも遠慮なく言
って来てくださいね」阿久津(木村多江)にも理解してもらい、ふと
見ると和也(玉山鉄二)がいる。阿久津と別れ、和也と笑顔でマンシ
ョンへ上がって行く。

 ここで暮らすことが果たして、光彦たちに良かったのかどうか・・
深く考えずに引きとめてしまった奈緒が光彦に聞くと「正直、訓練セ
ンターへ行くと聞いてほっとしていました。でも、逃げていたのかも
しれません。自分が楽になりたくて。よろしくお願いします。」そう
言い、奈緒に深々と頭を下げる。奈緒もこちらこそと頭を下げる。す
ると、和也が思い出したように袋からおもちゃを取り出し、「祐輔く
んにどうかなって思って。もらってくれるかな?」祐輔は和也に向か
って「ありがとう」と嬉しそうにおもちゃをもらう。

 「祐輔くん元気になって良かったな」家から出て和也を送りがてら、
引きとめて良かったのか奈緒はまだ迷っていた。「奈緒がそうしたほ
うがいいと思ったんだろ?。だったら良かったんだよ。」奈緒はすま
なそうに、「和也と一緒に暮らすのしばらく先になっちゃうと思う・
・」「いいよ。またゆっくり考えればいいし」やさしい和也の言葉に
素直にお礼を言う。

 和也を送って部屋に戻ると和也にもらったおもちゃで祐輔が遊んで
いた。「いい人ですね。恋人ですか」光彦に問われ、素直に「ええ」
と返事をする。そこへ電話が入る。

 父(小野武彦)からだった。祐輔の具合を心配し、週末には山梨へ
連れてくると思っている父に、「祐輔ここに住むことにしたの。祐輔、
お兄さんと一緒に住むことにしたの。」案の定、面倒を見るのは誰だ。
仕事はどうするんだ。と言われ、奈緒が全てやると返事をする。いろ
いろ反対されても決心が変わらないと伝えると「勝手にしろっ」と電
話を切られてしまう。

 夕食、お姉ちゃん(森口瑤子)直伝のロールキャベツを作る。「み
かけは悪いけど味と外見は別だから」食べて食べて、と祐輔が感想を
言うのをじっと待つ。「美味しい」祐輔の素直な言葉に奈緒は安堵す
る。光彦にも美味しいと言われる。


 朝7時、奈緒は一人で用意をし、朝食のパンの準備もする。そこへ
光彦が起きて来る「朝ご飯パンでいいですね」早口に、お昼はピザを
頼み、お金を渡す。マンションのオートロックの暗証番号を教え、最
後に奈緒の携帯を書いて足早に仕事へ向かう。

 事務所の社長に、義兄とその息子が一緒に住むことになり、大変だ
けど仕事も頑張りますと報告をする。社長も「こちらもバックアップ
しなくちゃね」と協力的に言う。奈緒が先に出て行くと、後輩の優子
(中山 恵)がちひろ(加藤あい)に一つ屋根の下に記憶喪失になっ
たとはいえ、大人の男と住むことになったことを恋人の和也は知って
いるのか不安がる。

 数点の衣装を選び、スタジオで使う衣装のレンタル手配をする。シ
ョーウィンドウに飾ってある、親子ペアのパジャマをみつけ、じっと
眺める。
 荷物を増やしながら現場へ向かう。

 チャイムが鳴り、ピザの宅配へお金を払い、ピザを受け取り家の中
に入ろうとすると、「あらっ望月さん」と近所の主婦が話しかけて来
た。ぺらぺらぺらぺら海外へ行く前の光彦らのことを知っている主婦
は光彦の口を挟む間もなく喋り続ける。驚いた光彦はそのショックで
ピザを落としてしまう。ちょうど裏返しに落ち、ピザは食べられなく
なってしまう。

 奈緒から電話が入る。お昼は食べたと聞かれるが、食べていないの
に光彦は「はい」と返事をする。「6時過ぎには帰れるから」と電話
を切り、ピザを拾う。

 奈緒は事務所で時計を見る。19:02 しばらく待っていると
「お疲れさまー」の声が、後輩の優子に「先帰る、後はよろしく」と
声をかけ、急いでスタジオを後にする。そして、スーパーで買い物を
し、足早にマンションへ帰って行く。

「ただいま」部屋へ上がると楽しそうな声が「和也ぁ何してるの」和
也がエプロンをして料理を作っていた。祐輔にも、野菜を洗う手伝い
をさせていた。

「くやしいけど和也のほうが料理が美味しい」夕食を4人でしながら、
食事を誉め、お礼を言う。そして、明日は奈緒と光彦は病院へ行くか
ら祐輔に一人で留守番をしていてほしいとお願いする。そこへ和也が
明日は午後の会議へ出るだけだから午前中なら俺が一緒に留守番でき
ると申し出る。素直に奈緒はお願いする。
 そして、忘れていたが、昼間買ったおそろいのパジャマを光彦と祐
輔にプレゼントする。「ありがとうございます」光彦も嬉しそうにお
礼を言う。

 和也が帰り、後片付けをしているとゴミ箱にピザが捨ててある。
「落としたんです。知らない人に話しかけられて驚いて、ああいうと
きわたしはどうしたらいいんでしょうか。自分を知っている人に何を
話せばいいのか・・どうしたらいいのか…」奈緒は返答ができない。


 光彦は診察が終わり外で待つ。先生の話しを阿久津と奈緒が一緒に
聞く。「記憶を無くした人にとって一番怖いのは知らない人間が自分
のことを知っている。その人との精神的な距離感を計るのが大きな恐
怖とプレッシャーになります。…」

 タクシー乗り場にいると、奈緒に電話がかかる。「…急に時間を繰
り上げると言われても・・」仕事の電話だった。内容を察した阿久津
が「わたしがご自宅まで送り届けます。奈緒さんはお仕事に・・」と
言ってくれる。「よろしくお願いいたします。」奈緒は現場へ急ぐ。

 タクシーへ乗り、海外事業部で一緒に働いていたことを思い出す。
阿久津は記憶を無くす前の光彦が「・・向こうの弁護士はどういって
いる。ならいい、乗り換えろ。・・俺たちは慈善事業をやっているん
じゃないんだ。役に立たないものは切り捨てる」冷たく相手の電話へ
言い放っていた頃を思い出していた。

「昔からわたしを知っているのですね。」光彦が阿久津へ聞いてくる。
「2年前までわたしも同じ海外事業部におりましたので。とても有能
で仕事が出来る方でした。」

 マンションへ戻ると、ダンボールの箱がたくさん届いていた。さっ
き、シンガポールから届いたものだと言う。阿久津は和也へお礼を言
い、和也は足早に帰って行く。

 スタジオで3つの衣装をひろげ、「これじゃあねぇ」と奈緒はダメ
だしをされる。ちひろは持っていた衣装から赤いスカートを出し、
「安西さん以前からこういう感じのがお好きとお伺いしていたので」
と驚く奈緒の前でちひろが助けを出す。安西は機嫌が良くなり撮影が
行われることとなる。
「差し出がましいことしてすいません」ちひろが謝るが奈緒は「何い
ってるのちひろちゃんのおかげで助かった」とお礼を言う。

 専務の柏木(平泉 成)に光彦が自宅療養することになったと阿久
津が報告をする。「あの男は我が社にとって重要な人間だ。」阿久津
が下がると、部下の杉山(山口馬木也)に、シンガポールのことを尋
ね、起こってしまったことは仕方がないが、後は事の事態をどう処理
するのかだ。と深刻な顔をする。

 「2時間もおしてるよ」「あのカメラマン粘りますからね」撮影の
終わらないスタジオにいると、和也がやって来て、奈緒は祐輔をみて
くれたお礼を言う。この撮影が終わってから家でまた仕事がある奈緒
を心配し、明日の撮影変わってもらったほうがいいんじゃないかと助
言をする。「平気だって、わたしこうみえてもタフだから」と明るく
返事をする。

 撮影が終わり、家に帰ってシンガポールから届いた荷物をほどく。
その中から奈緒が姉の美穂に結婚祝いにあげた髪どめをみつけ、「大
切に持っていてくれたんだぁ」と遺影の前に置く。
 ダンボールの中からアルバムが出て来る。「これ祐輔だよ」赤ちゃ
んの祐輔の写真を奈緒が指差す。「わたしが写っていませんね」奈緒
美穂、祐輔が一緒に写った写真はあるが、光彦の写真はない。「あの
頃お兄さん仕事が忙しかったから・・」すると祐輔が一枚の写真を指
差す。それは、後ろに観覧車が写った、光彦と美穂、祐輔が遊園地に
来たときの写真だった。

 小野寺(松崎しげる)のバーで、ちひろと和也が隣同士で座ってお
酒を飲む。「何でも自分でしょいこんじゃうから」「そんな奈緒さん
が好きなんですから、ごちそうさまですね」ちょっと揶揄した言い方
をしたところに、マスターが和也が奈緒と結婚しようとしていること
を話してしまう。そのことを聞いたちひろや同僚は、和也が奈緒にポ
ロポーズしたことを知って、大騒ぎになる。

 「大変ですね」奈緒が、衣装のサイズ直しをするためにミシンを動
かしていると、光彦が声をかけてくる。懐かしそうに、昔からお人形
の洋服を作るのが好きで、スタイリストの学校に入るときも父親の猛
と反対に合い、それお姉ちゃんが助けてくれた。と想い出話をする。


 翌日、奈緒は祐輔の学校の手続きをするために役所へ寄る。
 光彦は、自分が写っているアルバムの写真をじっとみている。この
場所がわからないと昨日奈緒に言われたことを思い出していると、テ
レビでお天気お姉さんがその写真と同じ場所から中継をしている。場
所は東武動物公園・・
「祐輔くん。わたしはどんなお父さんだったんですか。」「いつも遊
んでくれたよ」「でも、君との写真はこれ一枚しかないですね」

 役所から出ると、電話がかかる。社長からで、依頼した衣装が届い
ていないと連絡が入る。
 急いでスタジオに向かう。「どういうこと?冗談じゃないわよ、素
人じゃあるまいし」監督やスタッフに衣装が届いていないことに大迷
惑をかけていた。優子と共にあらゆるところに電話し、メーカーにも
確認する。時間だけが刻々と過ぎる。「確認しているんですけど、何
が手違いがあったみたいで・・」

 光彦は、祐輔の手をひき、駅までやって来る。電車に乗り来たとこ
ろは“東武動物公園”園内に入り、ソフトクリームを2つ買う。ソフ
トクリームを買って振り向くと、今までそこにいた祐輔がいない…

 やっと衣装が別のスタジオに届いていたと判明し、急いで取りに行
こうとスタジオを出る。そこへ光彦から電話が・・

「すいません。お仕事中ですか、祐輔が居なくなりました。東武動物
公園です」

 衣装もとりに行かなければならないし、祐輔のことも心配。迷って
いるところへ和也がやって来た。言いよどみながらも、今の状態を説
明する。「行って来いよ。衣装は俺がちゃんと届けるって」

 タクシーで動物公園へ到着する。すると、雨が振り出して来る。突
然の雨に園内のお客はどんどん帰って行く。雨の中を光彦は必死で祐
輔を探す。そこへ奈緒も現れ、一緒に雨に濡れながら祐輔を探す。
「すいません。わたしが無理に連れて来たから・・」「そんなこと言
っている場合じゃないでしょ。今は祐輔探さないと」

「祐輔くん・・」さんざん探し廻り、建物の影に祐輔を見つける。
「探しましたよ」奈緒もやって来る。どうして、突然居なくなったの
か聞かれ、祐輔は泣く泣く「お母さんに似てる人がいたから・・追い
かけたけど、どこにも居なかった。お母さんどこにも居なかった…」
光彦はしゃがみ、祐輔の肩をしっかり抱き「お父さんがいます。お父
さんがずっと傍にいます」祐輔はこらえきれずに声を上げて泣き出す


 家に帰って祐輔を寝かす。「今日は本当にすいませんでした。」奈
緒も一番つらい思いをしているのは祐輔なのに・・わかっていなかっ
たことを謝る。「今日お兄さんと祐輔みて思いました。お兄さんをこ
こに留めたこと。間違っていなかったて。さっきの言葉信じています。
祐輔とずっと一緒にいてあげてください。わたしも出来るだけ協力し
ますから・・」
 光彦は「実はお願いがあります…」と切り出す。

 翌朝、阿久津と一緒に光彦が働いていた会社へやって来る。広いロ
ビーでは、警備員やロビーの隅で名刺交換をする姿が・・
 阿久津の後に続いてエレベーターで上がっていく。「こちらが望月
さんの所属している海外事業部です」海外事業部の中を阿久津の後に
続いて案内される。“望月光彦”と書かれた個室へ案内される。入ろ
うとすると、杉山が「おはようございます。望月さん」と光彦に挨拶
をする。光彦の椅子を差し出し、「お帰りなさいチーフ」と阿久津は
部屋の中へ入るよう促す。

 光彦は自分のデスクや、各国の要人と写っている写真をみても戸惑
うばかり…
 他の部屋に通され、光彦の様子に奈緒が「大丈夫ですか」と声をか
ける。「わたしは、何も思い出せません・・何も・・」「急がなくて
も大丈夫ですよ。ゆっくりやりましょうって先生もおっしゃってたじ
ゃないですか」

 下へ降りると、受付に一人の男が絡んでいた。「海外事業部の本部
長を呼べ!」アポが無いと会えないとつっぱねる受付に、ちょうど近
寄って来た阿久津や光彦をみた男は「くっそ望月。おまえらのせいで
俺の人生めちゃくちゃだ」と光彦に殴りかかる。

 殴られても何のことかわからない光彦は「・・違うんだわたしは何
も覚えていないんだ」と殴られた頬を押さえて抵抗するのが精一杯。

「ふざけるなー」


寸  評  和彦。なんていい人なんでしょう。のちのち和彦と別れることに
なるのかわからないですが、もったいないような気がします。
 光彦は確かに仕事は出来るけど、人間らしい心が無かった。それが、
どうやって記憶を取り戻し(取り戻さないかも)仕事に戻っていくの
か興味が持てます。しかし、大きな会社です。まだ若いチーフに部屋
を持たせるなんて・・

執 筆 者 田村(t_volr@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 祖母が亡くなりました。もうそろそろ・・といいながらも、100歳まで生
きるかと思っていたので、96歳で亡くなったのはおしかったです。その祖母
の母も90歳代で亡くなったそうですので、その流れを色濃くひくわたしもき
っと90歳代まで生きるような、嫌ないえ幸せな気持ちがします…(田村)

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発行元:ドラマ研究会
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