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============================================================ [[ e p - u p d a t e s ]] edition: 28-Jul-2004 ============================================================ おはようございます。 発行人しております、shi でございます。 そういえば、やっぱりと言うべきか、 http://www.excite.co.jp/News/main/20040727213056/Kyodo_20040727a021010s20040727213103.html と、住友信託による UFJ と三菱東京との合併交渉禁止の仮処分が でましたね。考えてみれば当然だとは思うんですよね。 交渉のテーブルについていて、相手と信頼関係を構成しながら 取引を進めていたはずなのに、いきなり白紙と言われてしまうことって、 普通の人と人の間には起こりづらいことですよね。 しかし、そういえば、人間開き直ると。。。 <<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the Day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> [開き直り] 基本的に取引とは相手との信頼関係の上に成立するものである。 しかし、時として 信頼関係を保持できないまま取引を成立させなければならない ときというのも存在する。 信頼関係がなくなったというそもそも取引が成立しそうにない状態において、 取引相手に対して開き直って何でも出来る人というのはある意味その相手からすれば 好ましからざる相手 であることは確かではあるものの、実際にそこから得るものがある場合には 戦略としては正しいときもあり得る。。。 人としては問題があるが。 http://www.emichanproduction.com/ -> "Word of the day" <<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the Day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> いやぁ、多くは語れないものの、やっぱり相手に不快感を与えて 取引を優位に進める人ってあちこちにいるんですよね。 それ一回きりの取引ならばどうでもいい、と思うのでしょうけれども、 長いスパンを考えた場合、一見さんの仕事などそうある訳ではないですから。。。 さて、ものの見方を変える、と言えば。。。 <<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> [企業資産の流動化と信託について : 投資家から見た流動化商品とは] さて、企業の資金調達という意味での新しい手法を提供するこのアセットファイナンスですが、 その調達の反対側に立つ投資家の観点で見た場合にこれの持つ意味とは何か見てみたいと思います。 投資家から見た場合に、このアセットファイナンスの商品とは、その定義から考えると 金銭債権や不動産といった将来のキャッシュフローを裏付けにした投資商品ということになるのですが、 これを投資の一般的な商品で一番類似性のあると思われる社債との比較をしてみたいと思います。 この比較は、例えば賃貸不動産を保有する会社への貸付や投資と同じ賃貸不動産から発生する キャッシュフローに対する貸付や投資の比較、名前を挙げるならば森ビルや三菱地所と J-REIT の比較をすることでイメージがつくかと思います。後者は単純に不動産の賃貸からの 収入と建物の維持などのコストの差額が貸付の元利金の返済やJ-REIT の配当の原資になる、 というシンプルな作りであることに対して、前者の場合には不動産の賃料収益と建物の維持コストの 差額というキャッシュフローにとどまらず、その他の事業、例えば土地の購入や売却にともなう 売買損益や不動産取引の仲介手数料収入、果ては子会社事業の収支や事業と関係ないところでの 特別損益など、キャッシュフローを左右する要因が普通に想像するよりも多いことに気づくことに なります。 投資家の立場を考えるならば、当然低いリスクで高いリターンをというのが合理的に考える 目標であるでしょうから、突発的な要因をあまり孕まない投資対象が好ましく思えてくるはずです。 例えば、格付けBBB- の会社がいくらAAAの会社に貸付を行ったとしても、貸付債権自体には 貸付先のリスクとしてはきわめて限定されているはずなのに、会社への投資という点で 見た場合には、いくらAAAの会社からの回収が期待できても、BBB- である故に 会社のキャッシュフローに一旦取り込まれればそのキャッシュフローは期待できなくなります。 なお、不特定多数の個人向けの貸付を取り扱う時などに用いられる議論として、 債務者の個体数が大きくなればなるほど確率統計学的には一般的な確率分布に見られるという 「大数の法則」が強くなることから、個別の債務者の情報がなくとも、プール全体の キャッシュフローの安定性などがある程度想定できることからこの手の金銭債権の 流動化というものはニーズが減らないようです。 投資環境の多様化と、旧来の投資商品の魅力が薄れている今、このような高格付けを期待できる 商品というものは投資家の新たな投資対象としてだいぶ一般的になりつつあります。 http://www.emichanproduction.com/ -> "Finance" <<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> しかし。。。交渉ですぐに熱くなるのってよくないですね。 確かに一瞬でも損得を忘れてしまうんですよねぇ。。。よくないなぁ。。 なんとかしなきゃ。 さて、木曜からまた地方巡業が入ってしまったので、明日の info-asakusa の発行後は花火大会直前の土曜です。 といっても、ep-updates では花火の特集はしないんですけどね(笑) 熱さに負けずがんばりましょうね! ============================================== ep-update: 発行人: shi http://www.emichanproduction.com/ メニューの "main magazine" でバックナンバーと 登録/解除をどうぞ。 melcup: 25部 melma!: 2部 emaga: 5部 Mailux: 1部 magmag: 6部 すきやねん: 3部 メル天: 6部 ============================================== 本メルマガは転送は変更を加えない限り許可ですが、 あわせて、上記サイトからの購読をお勧めください。 |